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2015年1月 6日 (火)

織部とは何者か?没後400年 古田織部展

Cimg99051jpg_2  茶道をされている方ならきっと関心がある、織部焼の展覧会が今、東京・松屋銀座で開かれています。私も久しぶりに見に行ってきました。

 タイトルが「織部とは何者か?」というように、古田織部は謎の多い人物だったようです。大阪夏の陣で豊臣家が滅びた1615年に、大名であり茶人でもあった織部は「謀反の疑い」をかけられて、家康により切腹させられ、お家は断絶しました。没後400年を経た年頭に開催されているのが本展です。

 陶器を人物名で呼ぶのは織部焼だけといいます。それだけ古田織部の作陶は高名だったということのようです。千利休の高弟だった彼は、利休亡き後の慶長年間に、斬新なデザインを茶道具に採り入れます。わざと歪ませる、ひびを入れるなどの手法で、「織部好み」といわれる革新的な焼物を生み出し、大流行させます。日本文化に流れる、完璧をあえて崩す不完全の美意識は、ここから確立されていったと考えられているのですね。

Scan0263_2  チラシ下方に掲載されているのは、17世紀桃山時代につくられた黒織部百合紋茶碗で、三方形に歪ませた動きのある黒織部茶碗の代表例です。同じくチラシ上部の織部扇面形蓋物は、扇面というように扇の骨をかたどった蓋表が大胆です。
 また織部が好んだ竹籠を思わせる伊賀芋頭水指など、会場には150点あまりの名品がずらりと並んでいます。

 さらに注目は、「第1章織部の時代」の展示で、信長と秀吉着用の華やかな陣羽織や、富士山型や鯰型といった奇抜な兜など。桃山文化の光輝く一端に触れることができます。

 当時のかぶく者たちを魅了した古田織部の“ひょうげた” 世界、のぞいてみてはいかがでしょう。開催は19日までです。

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