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2014年10月24日 (金)

15年春夏ハハ「輪廻」をテーマにユニバーサルファッション

 MBFWTファッションウィーク東京で、他にないユニークなコレクションで注目されるブランドが「ハハ ha ha」です。そう、このブランドのコンセプトはユニバーサルファッション、つまり年齢やサイズ、体型、障害などに関わらず誰もが楽しめるファッションです。

 このブログでは3/23付けで先シーズンのコレクションを紹介していますが、これに続いて発表された2015年春夏の新作は、テーマが「輪廻」。出産や車イス、梅雨、隻腕(せきわん=片腕の人)、そして葬式など人生の様々なシーンを、この仏教用語に託して提案しています。 

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 スタートは、グラデーションのカラーが美しいマタニティドレス、次いで藍染めの日常着、レインウェア、後半からブラックフォーマルが登場します。黒に赤やピンク、ブルーといった彩りや花飾りを添えたり、市女笠をベールに採り入れたり、喪服を白で表現したり---、新しいフォーマルの形が次々に提案されていきます。

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 その凛とした詩情あふれるコレクションは、優しく美しく、感動を呼ぶものでした。 

 ブランドを手掛けるのは東京・多摩の二葉ファッションアカデミー講師の鶴田能史さんを中心とするグループです。今月初め、ユニバーサルファッション研究部会セミナーで、鶴田さんのお話を伺う機会があり、大変共感させられました。
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 これによると「ハハ」は、ハハハ----の笑い声を連想し、簡単明瞭で誰でも読めるし、末広がりの形に幸せを感じて、名付けたといいます。ユニバーサルファッションを始めたきっかけは、車イスの祖母を介護して、もっとおしゃれな服を着せてあげたいと思ったからだそうです。

 ユニバーサルデザインの7原則に基ついてデザインされた「ハハ」の服は、機能性とファッション性を見事に両立させています。モード感がありながらも、見えない部分に様々な工夫が施されているのです。袖下に運動量をとったジャケットや、床ずれ防止のため、後ろに縫い目のないパンツ、ハイウエストのマタニティドレスなどを見せていただき、マグネットボタンや、プラスティックのイージートラック・ファスナー使い、モノを出し入れしやすいポケット、また服の柄に点字を用いて気づきを与えるなど、細部にとことんこだわってつくられていることに、改めて感銘させられました。

 ユニバーサルデザインは普及しているのに、ユニバーサルファッションの方はなかなか広がっていかない現実があります。この春デビューしたばかりの「ハハ」も、オファーがあったのは海外で、国内からはなかったとのことでした。
 この壁を打ち破れるのは、鶴田さんのようなデザイナーのデザイン力です。今後に期待して、ますますのエールを送ります。

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