パリのル・ボン・マルシェ 「左岸の日本」展
パリでの先々週末、パリ左岸のおしゃれデパート、ル・ボン・マルシェで開催されている日仏交流90周年記念展「Le Japon Rive Gaucheル・ジャポン・リヴ・ゴーシュ 左岸の日本」に行ってきました。
場所は3階(フランスでは2階と呼ぶ)の元インテリア売場です。
案内表示が少なくて、ちょっと戸惑ってたどり着いたのが、安藤忠雄氏による直島のインスタレーション会場でした。音と映像による瀬戸内海のアートサイト、美しい直島の風景はなかなか壮観で、これで直島を目指すフランス人観光客がますます増えると思いました。日本へ来たら、「まず直島へ行きたい」というフランス人に、日本人は「えっ、なぜ」と驚かされるのではないでしょうか。
中は買い物客がいっぱいで、にぎわっていました。まずはビームスから桃太郎ジーンズが目に飛び込んできます。巨大な日の丸を摸した球形の売場には、東京コレクションで活躍しているデザイナーブランドのビューティフル・ピープルやカラーなどのファッション商品や、ビューティー、エピスリー、カルチャー雑貨などがディスプレーされています。東急ハンズや、何とプリクラまでありました。
こけしや弁当箱を手に取って嬉しそうにしている人の姿も目にしました。何か一つはお土産に買っていかなくちゃ、という人の声も耳にして、好評に売れていることを実感しました。
日本というと、とかく桜に芸者、富士山のイメージになりがちですが、これは現代日本の姿を素直に映したメイド・イン・ジャパンのイベントでした。「日本らしくない、期待外れだった」と批判するフランス人もいましたけれど、パリの友人の一人は「東京の今がわかるセレクトで、とてもよかった」と言っていました。
こういう催しは、日本では見られませんし、日本にいても気づかれないものもたくさん出ています。10月18日までの開催で、パリへいらっしゃる方は一見の価値ありでしょう。
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