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2014年8月15日 (金)

猪涼対談・番外編で変化する価値観を赤裸々に

Cimg58121  今、とびきり旬なお二人による対談形式のセミナーが、去るJFW-IFFで開催され、注目を集めました。それは雑誌EYESCREAMで、定期的に対談されているチームラボの猪子寿之代表と株式会社せーの石川涼社長の「猪涼対談」の番外編です。
 ノリの合うお二人らしく、猪子氏は、石川涼氏が手掛けるメンズブランド「ヴァンキッシュVANQUISH」のパンツをはいて登場。同ブランドは今年10周年を迎えるとか。テーマは「終わりの始まり 猪涼対談・番外編」です。
 少し間が開いてしまったのですが、変化する価値観が赤裸々に語られ、大変興味深い内容でした。ここに簡単にご紹介します。

 まず石川氏が、「ファッションは終わる」と宣言され、びっくり。「おしゃれの必要性がなくなっている」というのです。外国では、ライフスタイルが大事で、見た目は二の次。それなのに日本人は見た目を気にしすぎるとも。これに対し、猪子氏は、第一印象を決める写真は、今やオンライン上で加工されまくっていて、マスクのようなものになっている、といいます。
 そのマスクのブランド、キュートな「ゴノタンgonoturn」を扱う石川氏は、とくにPRもしないで、初年度3万点ものマスクを販売されたとか。ネット社会になり、コレクションのようなクローズされた世界はもう意味がないと語ります。

 世の中は今や、写真のコミュニケーションになって、言語が関わらない関係になり、どこの国の人も理解できることが重要になっているのですね。
 ファッションはノン・バーバルなものです。言葉がなくてもワクワク気分が伝わることを大前提にする時代が来たようです。

 猪子氏は、ジェフ・クーンズのアートを例に、コンテクストがわからなくてもいいものがメインストリームになっていて、体験が大切と強調。そしてタイのバンコックにあるサイアムセンターを挙げ、これからはこのショッピングモールのように、モノを買うというより買いもののテンションが上がるようなアトラクションやアートのある楽しい空間演出が求められる、といいます。

 人はもう体験を伴わないとモノを買わない。その体験も、日々インパクトの強いものが追求される現代です。
 ファッションが新しいパラダイムに入ったことを感じさせる、衝撃のトークセッションでした。

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