JFW-IFF伝統技術を受け継ぐ新しいモノづくり
地域の伝統技術を受け継ぎながら、新しいモノづくりに挑戦するつくり手たちを支援する「ニッポンモノイチ NIPPON MONO ICHI」が、7月23〜25日、東京ビッグサイトで開催された日本最大のファッションビジネスの展示会、JFW-IFFに出展しました。これはつくり手と市場をつなぐ活動に取り組んでいる中小機構のプロジェクトです。
今シーズンは21社が参加し、活発な商談が行われた模様です。中でも注目のメーカーをご紹介しましょう。
○“OOO(Triple-O トリプル・オゥ)”
このネックレスはまるでパールのようです。クリスタルかビーズかと見まごうものもありますが、これらのアクセサリーはすべて絹の糸でつくられているのです。
これは1878年に桐生で帯機屋として創業したという老舗の刺繍屋さん、「笠盛」が、立ち上げた“OOOトリプル・オゥ”というブランドのテキスタイルアクセサリーです。職人の高い刺繍技術を基に、1針1針丁寧に時間をかけて制作されたもので、本当によくできています。
○“Siffon 紙フォン”
「あの人の足におもてなし」というコピーに惹かれて、のぞいてみましたら、和紙でつくられたソックスがいっぱい。ここは名古屋の「丸安ニット」のブースです。
古来から続く美濃和紙やマニラ麻を原料にした紙をカットしてつくられた紙糸製品を“Siffon 紙フォン”というブランド名で、販売されています。
軽量・速乾性があり、写真の柔道着は、通常のものに比べ2割軽いといいます。紙フォン/綿混です。
○“デリット”
美しい布をたくさん並べていたのが、皮革加工を得意とする神戸の「オーヨン」です。同社はこのほど開発した“デリット”加工を発表していました。
これは金型を使わない特殊エンボス (型押し) 加工で、皮革のみならず、コットンなどの繊維から紙まで、どんな素材にも対応できるといいます。
左の写真は、本物の鳥の羽や木の葉で型押しの表現ができるというサンプルです。
服地に施しますと、凹凸感が出て、まるでジャカードのように見えます。
既にカバンや小物などで製品化が進み、今後は日本の文様をベースに、海外ブランドへの展開を計画中とのこと。
日本ブランド、本当にがんばっていますね。
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