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2014年7月

2014年7月31日 (木)

「ザ・マダムショー」日本のマダムカルチャー発信

 2014 A/W「ザ・マダムショー」制作発表会が、先般東京ビッグサイトで開催されたJFW-IFFインターナショナルファッションフェア会場で行われました。これは、大人の女性に支持される最新の大人服を提案し、日本のマダムカルチャーを発信していこうというイベントで、今年もアンコールの声に応えて、3回目を10月末日、東京・高輪のホテルで実施するとのことです。
Cimg57241_2  
 記者発表会では、まずモデルによるウオーキングで4コーディネートが発表され、次いで総合プロデューサーのテリー伊藤氏、アンバサダーの萬田久子氏、ゲストとしてパンツェッタ・ジローラモ氏が出席して、トークショーが披露されました。

Cimg57341  テリー伊藤氏は、「日本の女性は、いくつになっても若く見えるファッションになってしまうので、年相応のかっこよさを持って欲しい」と述べ、「あまりの若作りには息がつまる」と苦言を呈し、ニューヨークから帰国したばかりという萬田久子氏は、「ニューヨークは大人のファッションの街。若いけれど、日本とは違う。私もゆとりのあるエレガンスを目指したい。おしゃれは生きる喜びです」と語り、また「おしゃれは人に対するおもてなし」との名言も飛び出しました。さらにテーマの「オータム・イン・ニューヨーク」に触れ、パンツェッタ・ジローラモ氏は、「ニューヨークならロングコートがいい」と発言。

 どうやら今秋冬は、ニューヨーク気分になれる、とびきりゴージャスなコートが提案される模様です。参加ブランドは、そうそうたるマダムブランドのセオリー・リュクスやDoCLASSEなど。テレビ中継もあるとのことで、「ザ・マダムショー」お楽しみに!

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2014年7月30日 (水)

これからのUDが目指す「ものづくりの新しい潮流」

Cimg53691  ユニバーサルデザイン(UD)マーケットが広がる今、これからのものづくりはどうあるべきか、その方向性を示唆するセミナーが、今月初め、産業技術大学院大学デザインミニ塾で開かれました。
 登壇されたのは、ユニバーサルデザイン総合研究所所長で科学技術ジャーナリストの赤池学氏です。「ものづくりの新しい潮流」をテーマに、UDのさらなる可能性を語られました。

 お話によれば、同氏がUDに取り組まれるようになったのは、老年学学者で工業デザイナーのパトリシア・ムーア氏と日本で出会い、UDの父といわれる故ロナルド・メイス氏を紹介され、米国へ渡ってUDの薫陶を受けたことがきっかけ。障がい者・健常者を問わない全ての人のためのデザインという概念に共感したといいます。
 このUDの考え方は、日本でも広がり、企業の中にデザインセンターを設けるところが増えるなど、近年とみにデザインの地位向上を感じていらっしゃるとか。

 そんな同氏が提唱するUDの10要件とは、次のようです。
①セーフティ(安全性)、②アクセシビリティ(接しやすさ)、③ ユーザビリティ(使いやすさ)、④ホスピタリティ(慰安性)、⑤アフォーダビリティ(価格妥当性)、⑥サステイナビリティ(持続可能性)、⑦ エキシパンダビリティ(拡張性)、⑧パーティシペーション(参画性)、⑨エステティック(審美性)、⑩ジャパン・バリュー(日本的価値)
 これらの内、もっとも重要なのは、次の3つ、⑤アフォーダビリティ、使いやすい製品を価格面でも接しやすくつくること、⑥サステイナビリティ、環境対応を考えたデザイン、そして⑧パーティシペーション、ユーザーを参加させ、様々な意見を反映させながら、ものを形にしていくこと。これは自社商品をUDに進化させるのに欠かせないといいます。

 また“ものづくりにおける「21世紀品質」開発の循環図”を示され、従来は機能を生み出す「ハードウェア」と使い勝手を生み出す「ソフトウェア」が循環する構図でしたけれど、21世紀は、これに新しい価値として、愛情や愛着を生み出す感性品質の「センスウェア」と、新しいビジネスモデルを生み出す公益品質の「ソーシャルウェア」が加わり、この4つの価値がらせん状に循環し、高度化していくことが基本になると解説。

 この後、ご自身が手がけられた事例を含め、様々なUD商品をピックアップ。「これ知っている」というのもいくつかあり、大変興味深かったです。

 最後に、キッズデザインに触れ、未来を担う子どもたちに向けたUDの重要性を強調されていたのが心に残りました。子どもの死亡原因のナンバーワンは不慮の事故だそうです。私たち大人は、子ども目線で、考えなければならないことが、まだまだたくさんあるように思われます。

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2014年7月29日 (火)

モナコのロイヤルウェディング展

 モナコといえば、モナコ公妃となった故グレース・ケリーのシンデレラストーリーが思い出されます。この10月には、ニコール・キッドマン主演で映画「グレース・オブ・モナコ」も公開されますし、またしてもモード界にグレース・フィーバーが起こりそう。

Title_pic_2  このモナコ公国のアルベール2世公とシャルレーヌ公妃のご成婚3周年を記念した「ロイヤルウェディング」展が今、日本橋三越本店で開催されています。

 見どころは、ちらし写真のウェディングドレスです。とにかく長いトレーンが印象的で、長さは何と5メートルもあるとか。
 ドレスは、ジョルジォ・アルマーニのデザインで、一見、シンプルですっきりとしたシルエットに見えますが、よく見ると、シルクのサテン地には枝花模様の刺繍、金色の真珠、スワロフスキーのクリスタルなどがあしらわれ、ヴェールにも刺繍が施されています。途方もない匠の技が込められていて、制作に2,500時間かかったといわれるのも、うなづけます。

 この他、ダイアモンドの泡「エキューム」と名付けられたティアラや、服、バッグなどの装飾品、故グレース公妃ゆかりの品や映画資料も展示されていて、すべて日本初公開だそう。

 ここでの開催は8月4日までですが、この後日本全国を巡回するとのこと。本物のエレガントに触れられる、またとない機会では、と思います。

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2014年7月28日 (月)

オニユリの季節も去って

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 我が家の庭に、先週まで華やかなオニユリの花が咲いていました。オニ(鬼)とは、怖い名前ですが、同種のものに比べて大型なので、こう名づけられただけのことのよう。英名はタイガー・リリーです。オレンジ色に黒っぽい斑点があって、タイガー(虎)を思わせます。

11  今はもう花は萎んで、焦げ茶色した艶のあるムカゴを茎に点々と付けています。これは食べられるのですね。ムカゴは秋の季語です。猛暑が続いていますけれど、早くも実りの秋の気配を感じます。

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2014年7月27日 (日)

2020年を超えて ~UDが起こす社会変革~

 先日、「ユニバーサルデザインビジネスシンポジウム2014」が、東京・千代田区で開かれ、情報のユニバーサルデザイン(UD)の普及を目指す活動をされているユーディット会長兼シニアフェローの関根千佳氏が、「2020年を超えて ~UDが起こす社会変革~」をテーマに講演されました。2020年は東京オリパラリンピックの年でもあり、これを契機に社会やコミュニティのデザインも変わるべきであると語られ、認識を新たにしました。

 実は日本はフランスなど他の国々に比べ、かなりUD先進国と思っていたのです。ウォッシュレットや自動ドアが普及していますし、点字ブロック設置なども進んでいます。ところが、情報面では完全に後進国だったのですね。
 とくに外国人旅行者からは不満が相当あるようです。たとえば海外から日本の情報が得られにくい、来日しても無線lanやWifiなどのネット環境が整っていない、ジャパンレールパスではのぞみに乗車できない(これはジパングも同じ)、クレジットカードを使えない店が多い、地図や案内が多言語化されていない、関西方面ほど和式トイレが多い----など、問題点が指摘されています。

 観光庁は、2020年までに外国人観光客を2,000万人にするという目標を掲げ、また65歳以上の高齢者も2020年には3,300万人になります。ということは、情報・移動で障害を感じる人が、5,000万人を超えるということです。
 同氏は、このために2020年までにあって欲しいサービスとして、次のことを挙げられました。
① どこへでも行ける周遊カード。これ一枚あればJRや私鉄など移動に関する支払いすべてOKで、自国からネットで購入でき、オンライン座席予約可能。
② 国際パーキングパーミット制度の周知徹底。海外では違反すると高額の罰金が課せられる。
③ 誰でもトイレの有効活用。ニーズのある人を優先するよう、たとえばICカードをかざすと、中の人に行列があることなどを知らせるシステムをつくる。もちろんトイレをより広くし、数も増やすことが必要。
④ いつでも自国語でOKのコールセンター。24時間365日対応、救急医療もクラウドからサポート可能にする。
⑤ いつでもどこでもみんなでボランティア。手話や点字、ガイド、ヘルパー、医師、看護師など、情報を開示し、必要な人をサポートする仕組みを整える。ここではとくにシニアの活躍が期待される。
⑥ 古い建物のUDリノベーション。たとえば明治時代のファサードはそのままにして、車いすで入れるように改装するなど、観光の目玉の一つにもなる。
⑦ 完全にアクセシブルな情報提供。すべての自治体や企業などで、サイト等の多言語化を推進する。

 この他、UD環境整備のための課題は、まだまだたくさんあるようです。

 とかく内向きになってガラバコスと化す日本ですが、これではいけないと、改めてユニバーサルな都市のあり方を考えさせられた、心に沁みるセミナーでした。

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2014年7月26日 (土)

家事を一緒に楽しむ「家事のユニバーサルデザイン」

 家事というのは面倒なものです。でも家族と一緒にするなら、楽しいでしょう。そんなアイディアが「家事のユニバーサルデザイン」です。

Scan0209  この言葉をお聞きしたのは、今月初めのセミナーでのこと。登壇された大手住宅メーカーの積水ハウス総合住宅研究所住生活研究室ナレッジキャピタルグループ課長河崎由美子氏の講演テーマがこれでした。家の中全体を皆に気持のいい住まいにしようと「スマートユニバーサルデザイン」を提唱する住宅メーカーは、さすが先進的と思いました。(写真はそのカタログから)

 同氏が、この「家事のユニバーサルデザイン」を考えるようになったきっかけは、最近の若い人たちの暮らし方の変化といいます。
 同社のパパ家事調査によると、近頃の若い夫婦は共働きが増え、アラサーといわれる25〜34歳の夫は、60%が家事を手伝います。40代から50代では家事をするといってもゴミ出し程度なのに対して、アラサーはゴミ出しするのは当たり前で、洗濯や掃除、料理もする人が多い。家事を夫婦で分担すべきとする男性もアラサーでは50%に上り、しかも夫婦一緒にやりたい人たちが40%に達します。
 アラサー夫婦は、家事を共有する楽しさを求めていて、とくに台所では子どもも一緒になって料理する家庭も多い様子。それならキッチンを家族の楽しいコミュニケーションの場になるように設計してみよう、というのがこのコンセプトの始まりといいます。
 家事には「セーフティ(安全・安心)」で、「イージー(わかりやすい)」、その上に「ファン(したくなる心)」の要素が大切ですが、中でもポイントとなるのが、家事をしたくなるようなインテリアデザインです。たとえば台所は、楽しい協同作業ができるように、複数で動きやすい動線や、シェアできるキッチン台、どこに何があるか、見ればすぐにわかるウオークインタイプの収納など、様々な企画を提案されていました。

 もう十分に心地よいと思っていた住宅ですが、若い世代では、ソファを置かない、窓辺に居所を求める、自然素材を好む、そして家事を共にするなど、ライフスタイルが変わってきているのを感じます。
 「家事のユニバーサルデザイン」は、今後の住生活の方向を示唆する、注目のデザインになりそうですね。

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2014年7月25日 (金)

“重介護ゼロ社会”実現に向けて

 先日、星新一賞記念イベントで、このブログ7月3日付けで掲載した「ロボットスーツHAL FITⓐ」を発明された筑波大学教授・サイバニクス研究センター長で、サイバーダイン株式会社代表取締役社長山海嘉之氏の講演が行われました。

 「サイバニクスに託す未来~ビジネスと夢の追求~」をテーマにお話され、「ここ5年以内に“重介護ゼロ社会”を日本から発信する産業をつくる」と宣言、またしても感銘させられた次第です。

1  サイバニクス(Cybernics)とは、山海教授が確立し、命名された新学術分野で、わかりやすく言えば、人とテクノロジーをどう一体化するか、低下した身体機能の残存能力をどう高めるか、介護する側とされる側の双方に役に立つ技術を研究する学問です。長年、医療・福祉・生活に焦点を当てて研究されてこられた成果が、世界初のサイボーグ型ロボットHALⓐ(Hybrid Assistive Limbⓐ)です。
 写真は湘南ロボケアセンターで撮ったもの。

 原理は、次のようです。人体は生体電位信号を発しています。脳には無数の神経系がこの信号とともに流れて体を動かしているのですが、病気になると、この神経系のループがこわれてしまいます。HALⓐは、人が体を動かそうとするときに皮膚表面に流れる微弱な信号をキャッチし、コンピュータの中で整理して、こわれたループを元通りに作り直す働きをします。ですからこれを装着すると、機能再生が促され、歩けなかった人も再び歩くことができるようになるのです。

 この技術で最高の特許を取得された先生ですが、大手企業が採用してくれず、10年前、ご自分でサイバーダイン社を設立したといいます。
 今では、地球規模の展開になりつつあり、EUでは、昨年初めて医療機器認証を取得され、とくにドイツで公的労災保険が適用されて、一人当たり40万円がカバーされているといいます。日本では170の病院で約400体が稼働中、治験も進み、医療器械として認定されるのも間もない模様です。

 身体はすべて神経細胞でつながっているので、ロボットとの連携ブレーが可能なのですね。今後は脳卒中などの予防から、寝たきりになってもメッセージを送れる装置の開発など、様々なテクノロジーを準備しているといいます。
 重介護ゼロの社会を実現しようと努力されている、山海教授。私たち未来の希望の星です。本当にスコーイ!としかいいようがありません。

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2014年7月24日 (木)

 「プロト・ラボ」次の売れるデザインに出会う

 先般、東京ビッグサイトで開催されたDESIGN TOKYO(東京デザイン製品展)で、デザイナーが主役の特別企画「プロト・ラボPROTO LAB」コーナーが開設されていました。ここは次の売れるデザインに出会える特別な空間です。才能溢れる19人のプロダクトデザイナーが、照明器具や椅子、キッチンウェア、スマホグッズをテーマに、プロトタイプを出品していました。
 それぞれの思いが込められた作品展示の中、とくに注目した作品をご紹介します。

○CRESCENT スタッキングスツール
Cimg53841  三日月形のスツールで、縦に並べればベンチに、円形に組み合わせれば、写真のような丸テーブルになります。使用するシーンや人数によって配列をアレンジすることが可能で、使用しない際は、スタッキングしてコンパクトにまとめておくことができます。
 幼稚園や公共施設などで子どもが楽しく使えるようにとデザインしたといいますが、私も実際に座ってみて、しっかりと安定感があると思いました。これなら大人も楽しめそうです。
 デザイナー 多田羅 景太氏

 ○錫製ひんやりプレート
Cimg53801  「錫」の熱伝導の良さと抗菌作用が強いという特性を活かしたプレートの提案です。
 プレートの下には保冷剤が入る様になっています。冷たさをキープしたい料理を載せるのに重宝しそう。お刺身などの色も、引き立ちます。
 デザイナー 金指博文氏 

○テーブルライト
Cimg53771_2   見事な百合の花が咲き誇るテーブルです。ライトに照らされた姿は、何て美しい! 世の中に出回っていない物をつくりたいと、この作品を制作されたそうです。
 デザイナー 伏原 賢三氏


○paper balloon light 紙風船の照明器具

Cimg53761_2  形はまさに子どもの頃に遊んだ紙風船。口で吹いて膨らまると、ランプシェードになります。取り付けも簡単。もちろんLED専用設計です。

 紙風船独特の紙のシワのやわらかさと、光の透明感が、お部屋を落ち着いた雰囲気に演出してくれそう。
 デザイナー 髙田 浩樹氏  

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2014年7月23日 (水)

亀の子束子も「白いたわし」でモダンに変身

 あの亀の子束子に、白くて丸い形のものが出ています。先般開催されたキッチンウェアEXPOに、亀の子束子が出展し、「白いたわし」シリーズを発表していました。黒っぽいものと思っていたたわしが、モダンに変身して、何て愛らしい! カリスマ主婦で家事アドバイザーの石黒智子さんと開発されたものだそう。
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 ところで束子に興味を持つようになったのは、パリの友人から、日本から「束子を持ってきて欲しい」と言われて、パリには束子が無いことに気づいたことからです。
 束子といえば亀の子束子を思い浮かべますが、海外にこの亀の形のものは無いのです。確かに100円で似たようなものは手に入りますけれど、品質がまるで違います。亀の子束子は、現在でも、刈り揃える工程以外、すべて職人の手仕事といいます。材料がヤシや棕櫚などの植物なので、それぞれに違うこともあり、手づくりされているのです。

 約100年前に東京・西尾商店の西尾正左衛門がつくった亀の子束子は、日本の三大発明品の一つです。それが今でも同じように製造され、使われ続けています。それだけでも驚異的なこと! ちなみに他の二つは松下幸之助の二股ソケットと石橋正二郎のゴム底地下足袋だそう。

 我が家にも昔から台所にあった束子ですが、私は一時、スポンジしか使わなかったときがありました。でも泥付き野菜の泥落としにいいことに気づき、また使うようになりました。ザルや汚れたお鍋を洗うのにも重宝しています。

 今、「和」が見直されて、束子の良さも再び注目されているようです。いつも変わらない形の道具も、時代に合わせて新しいデザインを生み出しています。シマシマ模様だったり、ハート形だったり---。
 このベーグルのような丸い「白いたわし」も、キッチンライフを楽しくしてくれそうですね。

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2014年7月22日 (火)

耳が痛くならないイヤリング「ピアリ」

1_2  イヤリングを付けていると、だんだん耳たぶが痛くなってきて、付けていられなくなる、そんな思いを何度もしていらっしゃる方にうれしいニュース! 
 東京ビッグサイトで7月9日?11日、開催されたファッション雑貨EXPOで、手作り工房京都清水坂ガラス館の「耳が喜ぶイヤリング」のポップに惹かれて、「ピアリ」を見つけました。

Cimg53981  これは、ピアスに見えるイヤリングです。耳に触れる部分が高品質ウレタン製で、ほとんど圧力がかからず、耳をしっかりホールドするので、痛くならないし、滑り落ちにくいといいます。普通のイヤリングですと、常にバネ圧がかかるので、耳が痛くなったり、またピアスですと、耳がかゆくなったりするそうですが、これなら大丈夫。金属アレルギーの方も安心です。

 ピアスの穴を開けるのをずっとためらっていた私も、試しに付けていただきました。天使の羽の形をした付属金具を使って装着します。つけ心地は軽くて、確かに付けていないような感じです。
 イヤリング愛好者に朗報ですね。

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2014年7月21日 (月)

純白のクチナシの花

 うっそうとした緑の生垣が続く道に、純白のクチナシが咲いていました。近づくとほのかな甘い香りが鼻をくすぐります。
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 これは八重咲きですので、西洋では「ガーデニア」と呼ばれ、花言葉は「この上ない幸せ」。ウエディングブーケにはよく使われるそう。ちょっと幸せ気分に浸りました。

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2014年7月20日 (日)

デュフィ展 絵筆が奏でる色彩のメロディー

 ラウル・デュフィといえば、20世紀初頭、“脱コルセット”で“女性の解放者”と呼ばれたモードの帝王、ファッションデザイナーのポール・ポワレの服地デザインを手がけた画家として知られます。アーティストによるテキスタイル・デザインの先駆者となりました。

Scan0208    この彼の回顧展、「デュフィ展 絵筆が奏でる色彩のメロディー」が、東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで、開催されています。27日までですので、もっと早くに見ておきたかったのですが、なかなか機会がなく、先日ようやく行ってきました。

 展示は4章で構成されています。
第1章 1900-1910年代 造形的革新のただなかで
 印象派に共感を覚え、やがてマティスに刺激されて、フォーヴィズムに入った頃の作品が集められています。マティスとは作風が少し違う、パステル調の色彩で、詩情豊かな感性にデュフィらしさを感じます。

第2章 木版画とテキスタイル・デザイン
 やはり一番の見どころは、この章ではないかと思いました。絵が売れず悩んでいたデュフィでしたが、ポール・ポワレに出会って、転機が訪れます。ポワレは、彼の色彩感覚を見抜き、木版画をテキスタイル・デザインに転用、二人で協同のテキスタイル製作所を立ち上げます。またリヨンの絹織物業者、ビアンキニ・フェリエと契約し、1920年代を通して、この分野で活動しました。植物や抽象形態、パリの近代生活などをモチーフにした数々の柄は、今なお、新鮮な輝きを放っています。

Photo_2  右写真は、「たちあおい」(1918年) ビアンキニ・フェリエのためのシルクプリントです。

 また布に模様を染色するときに、色によって異なる版が用いられるため、軸線と色面にズレが生じることがあります。デュフィはこれを絵画に応用し、線と色彩を分離して表現するようになります。
 画家としても転換期だったのですね。

第3章 1920-1930年代 様式の確立から装飾壁画の制作へ
 デュフィのもっとも輝かしい時代です。線と色彩の自律、装飾的な記号、光としての色彩表現といった独自のスタイルを確立し、「色の魔術師」と呼ばれます。

20140608_1207930_2  「馬に乗ったケスラー一家」1932年
 左のちらしに使われている絵で、明るい色使いが幸せな家族を表現しています。

 1937年、パリ万博のフランス電気館で展示された大壁画「電気の精」は、10m × 60mもの大作で、これによりレジオンドヌール勲章を受賞します。本展ではその縮小版リトグラフが出品されていますが、それでも大きいです。電気の象徴であるタービンが、オリンポスの神々やオーケストラなどに祝福される光景で、絵巻のように描かれています。線が細かくて、目を凝らして鑑賞するといった感じです。

第4章 1940-1950年代 評価の確立と画業の集大成
 色彩をほとんど単色にし、その上に線によりモチーフを描く様式を確立します。1952年、「生きるよろこび」を謳い上げた作品で、ヴェネチア・ビエンナーレで大賞を受賞。フランス画檀の巨匠といわれるようになります。

 副題の「絵筆が奏でる色彩のメロディー」というように、デュフィの絵からは、のびやかで心地よい音の響きが伝わってくるようです。
 色彩=光の明るく爽やかなタッチも、鬱陶しい梅雨の季節にぴったりな展覧会でした。

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2014年7月19日 (土)

“えのすい”「ナイトアクアリウム」夜の海のファンタジー

 神奈川県の新江ノ島水族館“えのすい”も、早くも10周年を迎えるとか。そこでこの特別記念企画として、「ナイトアクアリウム」が開催されます。夏休みの明日から11月30日まで、時間は午後5時から午後8時までです。一昨日、内覧会が行われ、行ってきました。

Img_21231  この「ナイトアクアリウム」は、水族館では世界初といわれる本格的な「3Dプロジェクションマッピング」ショーです。これは、同館のパンフレットによれば、映像を貼りあわせて投影し、空間を歪ませ、光輝くなど、目の錯覚を利用した表現方法で、よりリアルで、体感性の高い映写方式だそう。

Cimg54971_2  館内に一歩踏み入れると、ウェルカムマッピングが始まり、夜の海に広がるファンタジーの世界に吸い込まれていきます。

 次に「生命の波」(写真右)。水槽から3Dの光る波があふれ出し、歩く人の足元は夜光虫のように輝きます。

Img_21411  最大の見どころがこれ。相模湾を再現した巨大水槽の前に出現する「深海世界のオアシス」です。
 ゆうゆうとエイが泳ぐ大水槽の、その生きた魚群の上を、光り輝く深海生物が水槽から抜け出してくるように見えたり、巨大な生き物が眼前に迫ってきたり---。

 現実と仮想空間の不可思議な融合が見せる、幻想的な深海世界に、思わず目を瞠ります。
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 またクラゲファンタジーホールでは「海月の宇宙」がリニューアル。美しく浮遊するクラゲを見ていると、癒されます。まさに別世界にやってきた気分です。
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Cimg55431_2  さらに「しんかい2000の冒険」。これは2002年まで活躍した日本初の有人潜水調査船「しんかい2000」に、命を吹き込み、再び動き出すマッピングショー。

 他にもいろいろ楽しいショーや展示があります。たまにはこういうところで、涼んでみるのもいいのではないではょうか。

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2014年7月18日 (金)

「イメージメーカー」展―その2 グードの三人の女神が踊る

Cimg52141_2  「イメージメーカー」展の会場では、ジャン=ボール・グードが崇拝する三人の女神―グレース・ジョーンズ、ファリーダ、カレンをモデルにした人形が、三宅 純作曲の音楽に合わせて踊るインスタレーションに目が奪われます。

Img_20961_3         

 写真コラージュ「形態学的改良」シリーズも、美と驚きがいっぱい。広告業界に革命をもたらしたといわれるのも、これを見れば納得です。Img_20861_2 Cimg52121_2  

          「三人の女神 The Three Muses」

 写真下は、アントニオ・ロペスとのコラボレーションによる「構成主義のマタニティドレス」。
 グレースの妊娠を機に創作したという人形型の巨大なオブジェで、手に扇子を持ち、頭には三角帽子とびっくりマークが乗っています。
 神秘的なイマジネーションを誘う作品です。
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 パリの地下鉄内のデパート広告を16台のモニターを連結して再現したビデオインスタレーションです。意表をつく演出に、びっくり!
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 この他のアーテイストとして、このブログの5月26日付けでも紹介した舘鼻則孝のヒールレスハイヒールが展示されています。
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デヴィッド・リンチのリトグラフ    舞台演出家 ロバートウイルソンの
自らの心象風景を写したもの   日本初公開「ビデオポートシリーズ」
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2014年7月17日 (木)

「イメージメーカー」展― その1 オープニングトーク 

Acca9b71ede1a2acb8fa0fe59e600fb4_2  「イメージメーカー」展が、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催されています。イメージメーカーとは、イメージとファンタジーの世界をつくるアーティストのことで、ジャンポール・グード、三宅純、ロバート・ウィルソン、デヴィッド・リンチ、舘鼻則孝、フォトクグラファーハルの作品が展示されています。

 この中心人物が、ジャンポール・グードです。イラストレーターでフォトグラファー、アートディレクターと、様々な肩書を持つマルチアーティストで、シャネルの香水のアートディレクションに携わったり、パリの大手デパート、ギャラリー・ラファイエットの広告を何十年も手掛けていたり----。そもそも「イメージメーカー」というタイトルも、彼の発案だったといいます。

 今月初め、このグードが来日し、本展ディレクター、エレーヌ・ケルマシュターと対談する、オープニングトークが行われました。作家本人が、自身の作品を忌憚なく語る、大変興味深いイベントでした。そのあらましは次のようです。

 パリ郊外に生まれたグード、そのアートへの目覚めは、近くにあった植民地博物館だったといいます。服飾小物の店を営む父と、アメリカ人ダンサーでアーティストだった母の影響もあり、イラストレーターとなった彼はアメリカに渡り、エスクワイア誌で「ジャングル・フィーバー」を出版。アフリカ文化へのセンセーションを巻き起こします。最初の女神(ミューズ)となるグレース・ジョーンズと出会ったのもこの頃で、広告の世界に次々と革新を起こしていきます。二人目のミューズは、パリで知り合った混血の美女、アルジェリア人のファリーダです。彼女は自分だけの「アラブの王女」であり、美のインスピレーションの源だったといいます。そして最後のミューズが、フロリダで巡り合ったカレン。日本人かと思ったら韓国系アメリカ人だったとか。

 ファッションについては、「愛する女性のための服ならつくるけれど、私は服のデザイナーではなく、イメージのデザイナーだ」と、きっぱり。そして「イメージメーカーとは」との問いかけに、「イメージという言葉には、目に見える映像と頭に浮かぶ想像の二つがあり、その両方をつくるのが、イメージメーカーの仕事」とも。
 また今後やりたいことは、長編映画をつくることで、シナリオはもうできているといいます。優しい詩情にあふれた作品になりそうで楽しみです。

 最後に、フランスでは新右派が台頭し、かつて寛容だった異文化に対する考え方が変わってきていると憂えていました。グードの知られざる人となりが、ほんの少し理解できた気がして、ますます好ましく思えたことを覚えています。

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2014年7月16日 (水)

パリ独立記念日を祝うエッフェル塔花火は爆発?状態

Cid_1e3bb6953fe44ccbba9aa3f31cf31ab  一昨日はパリ独立記念日 (パリ祭)で、その夜、TVで生中継されたエッフェル塔の花火の様子を、パリ在住の坂巻素子さんが、画像とともに伝えてくれました。

 とにかく23時から40分間、花火がさく裂、もう爆発?状態でスゴかったそうです。23時とはずいぶん遅い時間ですが、パリは何と夜10時くらいまで明るいのですね。

 また日本と違うのは、音楽の演出があること。今年は、モーツアルトに始まり、「主よ 人の望みの喜びよ」、そしてジョンレノンのミュージックが順番に流れ、曲のリズムに合わせて花火が猛烈に飛び交い、最後「PAIX (平和)」の文字を浮かび上がらせて、祝日を締めくくったといいます。
 かかった費用は何と50万ユーロと報道されたとか。
Cid_2be82f602678468294d61e0ef1a8a51 Cid_9c01fb5aff354738b7171eaeaf73dcc Cid_e5b2eb67277041558b4034e75ef2ba4  
 それにしても、エッフェル塔に花火の組み合わせは、どこから見ても絵になります。

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2014年7月15日 (火)

「不思議な動き キネティック・アート」展

Cimg53651_2  今、東京・西新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で、「不思議な動き キネティック・アート - 動く・光る・目の錯覚 」展が開催されています。7日、内覧会が行われ、学芸員の江川氏の解説で、ご案内していただきました。

Cimg52691  キネティック・アートの一つ、オプティカルアート(略してオプアート)は、1960年代のファッションに大きな影響を与え、その後も繰り返し現れ、去年、大流行しました。そして今秋冬も形を変えて、デザイナー・コレクションの有力テーマになっています。 

 このオプアートを含む、キネティック・アートは、“動く芸術”といわれ、作品そのものに動きを採り入れたアートの総称です。大きく二つのグループがあり、一つは実際に動く作品、もう一つは動いているように見える作品です。前者は、風など自然の力や人力で、また電気モーターなどで動くもの、後者は目の錯覚を利用したり、見る人が視点を移動させたりすることにより、動いているように見えるものです。

 起源は20世紀初頭に遡り、機械文明に呼応する新芸術として登場し、大戦後の1960年代に、隆盛します。当時は科学技術にアートが接近した時代でもあり、幾何学的な動く抽象芸術として一世を風靡しました。

 本展では、とくにイタリアの作家を中心に、90点あまりの作品が、4つの章立てで展示されています。各章ごとに、注目作品をご紹介します。(写真はクリックで拡大)

第1章 視覚を刺激する―絵画的表現―
 目の錯覚を利用したオプアート作品です。ストライプや格子状の乱れのない幾何学図形で、見つめていると凹凸感が逆転して見えたりします。
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 フランコ・グリニャーニ        ダダマイーノ 
「波の接合33」1968年      「ダイナミック視覚のオブジェ」1962年 
 油彩、キャンバス          アクリル、アルミニウム薄板

2章 干渉し合う線・形―さまざまな素材―
 視点を移動させると動いて見える作品。動くとモワレ効果が出たり、あるものがないように見えたり、立体に見えて実は平面だったり---。
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アルベルト・ビアージ           エドアルド・ランディ
「光学的動力学」1962年         「視覚の構造」1962-72
ポリ塩化ビニ-ルのレリーフ、板     ゴムひも、着色した木

3章 不思議な光・動き
 電動で動く作品(床のボタンを踏むと動き出します)。影が動いたり、時間の経過とともに色や柄が変化したり、磁石で動いたり---。
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ダヴィデ・ボリアーニ           ユーゴ・デマルコ
「全色彩no6」1967-76年      「3色の仮想のヴォリューム」1970年
ミクストメディア、モーター    アルミニウム、モーター、ブラックライト

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 電動で左の丸い点が、右のように変わるのを楽しむ作品です。
  グルッポMID 「円形マトリックスの発生装置2」1966年 
  モーター、LED光、透明アクリル樹枝

4章 知覚を刺激する―立体的な表現―
 右から見ると赤、左からは青に見えたり、渦を巻いている感覚だったり---、3Dの奥行を感じさせる、立体の作品が中心。
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カルロス・クルスディエス         マルチェロ・モランディーニ
「色彩理学療法no.626」1972年      「構造208A」1974年
透明の薄板、着色した基底部         塗装した木

 見どころは、やはりPC以前の機械の温かみが感じられる、レトロなアナログ・テクノロジーの世界を堪能できるところでしょう。手で触わったり、スイッチを押したり、踏んだりして、実際に動かして楽しめるのも、魅力です。

 開催は8月24日まで。子どもたちと一緒に楽しむのも、夏休みの良い思い出になると思います。

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2014年7月14日 (月)

「きりきりしやんとしてさく桔梗かな」 一茶

Imgp26371  桔梗(ききょう)は、秋の季語ですが、夏の花ですね。先日行った鎌倉円覚寺の石灯籠を飾っていたのが、写真の桔梗です。

 すっと伸びた茎に、凛とした紫色の花をつけています。涼風にそよぐ姿に、一茶の「きりきりしやんとしてさく桔梗かな」が思い出されました。「きりきり」、「しゃん」というオノマトペが、軽やかに響いてくるようでした。
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2014年7月13日 (日)

「アクセサリー雑貨の時代」

1  このところファッションアクセサリーや雑貨の動きが活発です。

 そこで、(一財)日本綿業振興会発行の機関紙「COTTON PROMOTION コットンプロモーション」(2014年夏号)のコラム、マーケティング・アイに、右のような記事を書きましたので、ご紹介します。
 本紙と併せてご覧下さい。

  (画像はクリックで拡大します。)

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2014年7月12日 (土)

「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス」展

 「バレエ・リュス」は、フランス語で「ロシア・バレエ」のこと。20世紀前半、パリを魅了した伝説のバレエ団で、現代の芸術とファッションの源泉となり、またピカソ、マティスといった画家たちを魅了しました。

Scan0207    このバレエ衣裳を展示する「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス」展が、東京・六本木の国立新美術館で、9月1日まで、開催されています。国立美術館で衣裳展とは珍しいと、早速行ってきました。

 会場には約140点、100体の美しい衣裳を纏ったマネキンが、広々とした空間に浮かぶようにディスプレーされています。360度、どこからでも見ることができる、というのもうれしいレイアウトです。

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 解説によると、これらの衣裳はオーストラリア国立美術館所蔵のもの。1973年、ロンドンのサザビーズのオークションにかけられていたものをオーストラリアが購入し、その後30〜40年かけて修復されたものといいます。ロシア・バレエは、創設者のセルゲイ・ディアギレフ亡きあと、オーストラリア公演を繰り返し、そのまま彼の地に留まったダンサーも多かったようです。

 展覧会は4章構成になっています。
第1章 (1909-1913)
 ディアギレフ率いるロシア・バレエ団が、1909年、パリにデビューし、一大センセーションを巻き起こした頃です。レオン・バクスト手掛ける鮮やかな色彩と贅沢な装飾の衣裳や舞台装置は、それまでの白いチュチュのイメージを覆し、また女性のようにも見える男性の天才ダンサー、ニジンスキーがダイナミックな振り付けで大活躍します。「シェエラザード」や「青神」など、アラビアやインドの物語も人々を熱狂させ、新しいスタイルの総合芸術として、バレエ界に衝撃を与えました。当時、パリモード界で「クチュールの王様」と呼ばれたポール・ポワレも、この影響を受けた作品を次々に発表していきます。

第2章 (1914-1921)
 モダニズムの時代となり、ニジンスキーに代わって、レオニード・マシーンが登場し、衣裳デザイナー、ナタリヤ・ゴンチャローワが現れます。また新しい芸術運動に関わっていた画家たち、マティスやピカソ、アンドレ・ドランらも、バレエ衣裳をデザインするようになります。

第3章 (1922-1929)
 借金取りに追われながらも、「眠り姫」をヒットさせ、ロシア・アヴァンギャルドの前衛的作品に挑戦していった時代です。シュールレアリズムの先駆けといわれる画家、ジョルジョ・デ・キリコがデザインした「舞踏会」の衣裳も展示されています。
 こうした画家たちの二次元の作品を、衣裳という三次元立体で見ることができるのも、興味深いです。

第4章 (1929〜)
 ディアギレフ没後、1932年にロシア人実業家、バジル大佐により「バレエ・リュス・ド・モンテカルロ」が結成され、オーストラリアで公演が行われます。

 「バレエ・リュス」の映像は、映画が発達しつつあった時代であったにもかかわらず、残されていないのだそうです。このこともあって、次第に伝説化されていったようです。

 もう二度とあらわれないだろう、といわれる芸術家集団のパレエ団。その輝きの息吹を、身近に感じ取ることができた稀有な展覧会では、と思います。

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2014年7月11日 (金)

何てユーモラス!「ふとっちょさん」

   思わず笑みがこぼれる丸々と太った人形たち、何てユーモラスなのでしょう! そんな展覧会が、東京・六本木のギャラリーで、20日まで開かれています。

 これは粟辻早重さん制作の「ふとっちょさん」展。粟辻早重さんは、故テキスタイルデザイナー粟辻博氏の奥さまで、お嬢さんの抱き人形づくりから人形作家の道をスタートさせたといいます。

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 1970年代のものから近作まで、約250点をずらりと勢ぞろいさせた展示は、まさに圧巻です。

 弾けるようなバイタリティにあふれた「ふとっちょさん」。活きのいい、ユーモアのセンスに、パワーをいただいて、疲れた足も元気になったみたいでした。
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2014年7月10日 (木)

レースのロマンティシズム

 今夏もレースが目立ちます。このところずっと続いているレースの人気は、この秋冬も衰えそうにありません。
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Cimg51691  昨年は、Tシャツなどスポーティブなアイテムの襟や縁取りに、さりげなくあしらわれていることの多かったレースですが、この春は全面開花し、トップスやドレス全体がレースというアイテムが増えています。

 ファッション全般が、スポーツ感覚な装いの中に、女性らしい、繊細で、ロマンティックなものを求める傾向にあるからでしょう。スカートの丈も長くなり、透ける素材が流行っています。

1  フランスのファッション雑誌、ELLE(エル) 誌6月20日号では、ディヴィッド・ハミルトン・スタイルを特集していました。ディヴィッド・ハミルトンと言えば、1970年代、一世を風靡した写真家で映画監督です。夢見るようなソフトフォーカスの作品で、ファッションに大きな影響を与え、優しいロマンティシズムをもたらしました。

 この70年代スタイルが、今再び、ファッションに新しい風を呼んでいるようです。かっちりしたジャケットやコートに組み合わせて、ポエティックに、シンプルなドレスにレースを重ねて、思いきりロマンティックに装ってみてはいかがでしょう。

 レースで、いつもと違う自分が見つかるかもしれません。

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2014年7月 9日 (水)

TVショッピングもネット販売サイト活用へ

 オムニチャネル化の波が、TVショッピングにも押し寄せていることを改めて感じさせる講演会(ユニバーサルファッション協会主催)が、先月末、東京・京橋で開催されました。

Cimg51251  講師は、ジュピターショップチャンネル執行役員の秋吉優樹氏で、「TVショッピングの特徴と今後の課題」をテーマに、TVショッピングの強みや成長戦略について語られました。終盤、とくにネット活用について力説されていたことが印象的でした。 

 概略は次の通りです。
 まずジュピターショップチャンネルについて。業界最大手のTV通販会社であることはいうまでもありません。創業は1996年で、BS やCS配信などの伸びもあり、2007年には、売上が1,000億円を突破、今なお増収を続けています。24時間365日、生放送による通販番組を放送していることもあるのでしょう。アンケート調査によると、約55%が同社を知っていると答えるなど、認知度も業界トップを誇ります。
 顧客層は、女性が90%と男性を圧倒。その75%は40代から50代、60代で、商品シェアはジュエリーとファッションが40%、美容と健康関連が30%だそう。共通点は、女性が「若く、美しく、楽しく」なれるものといいます。

 次にTVショッピングの特長について。1点あたりの商品情報の豊富さと、即配送の利便性がメリットといい、放映後、売上効果がスピーディにわかることから、次の予測に生かすことができ、販売ロスを減らせるとも。
 また視聴者から信頼が得られる司会進行役のキャストと取引先ゲストが、もっとも重要と強調。そしてTV向け商品のポイントとして、「ユニーク」、「バリュー」、「サプライズ」の3つのキーワードを挙げ、人気商品をピックアップして紹介。

 さらに同社のビジネスのけん引役という、お買い得商品を揃えた「ショップ・スター・バリュー」や「アニバーサリー」企画番組に言及。何と夜中の0時から1時の間が売れ行きのピークと聞いてびっくり!

 最後に今後の課題について。「Exceed TV Shopping」を合言葉に、テレビからネットへの誘導を図る、新しい取り組みを発表。これには近年、:テレビ配信網が頭打ちとなり、これ以上の枠取りが困難になっていることや、ECサイトからより若い層を取り込みたい意向などがあるようです。

 「ショップチャンネル、まずはWEBで!」という同社の新TVCMに、TVショッピング時代もいよいよ転換期を迎えていると、痛感させられた講演会でした。

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2014年7月 8日 (火)

ヴァロットン絵画は動画のワンシーン!

 このブログ(6/30付け)でご紹介した「ヴァロットン-冷たい炎の画家」展(三菱一号館美術館)の人気が、高まっているようです。

Cimg51661_2  このヴァロットン展記念のトークイベントも盛会の様子で、先日行われた3回目の会に参加しました。作家の島田雅彦氏が、「情事」をテーマに、モデレーターの集英社ハピプラアート・スーパーバイザー、鈴木芳雄氏と対談する、トークショーです。
 
 謎に満ちた作品の裏側が語られ、展覧会を二度、楽しませていただきました。
 
Cimg50731  とくに興味深かったのは、「貞節なシュザンヌ」(1922年) について。
  これは奇妙な三角関係を表しているといいます。怪しげな女性は、有閑マダムに見えますが、WEBサイトによれば、娼婦だそう。顔を赤らめ、悪役らしき双子のような二人の男性を誘惑している場面です。旧約聖書の「スザンナと長老たち」をパロディ化し、女性を冷めた目で見つめている画家の眼差しが感じられます。
 さあ、この後どうなっていくのでしょう。
 
 「赤い服を着た後姿の女性のいる室内」(1903年)も、見る者に、何かが起こりそうな不穏な想像を抱かせます。開いた扉から寝乱れたベッドを覗かせるシーンは、確かに後世のヒッチコックもよく使った手法ですね。
 
Scan0204  島田氏の「ヴァロットンの絵は静止画だが、動画とみるのが正しい」に納得です。ご指摘の通り、ヴァロットンの木版画に、アニメの要素を感じます。音もないのに、さざめく声が聞こえてくる、イマジネーションをかきたてられる図柄です。右は、今回の回顧展ポスターに使われている「お金―アンティミテ」(1898年)。
 当時は、映画が発明された時期でしたから、絵画もひと連なりの物語として楽しめるものをと、意識して描いたのでしょう。
 
Cimg50961  さらに神話を主題にした「竜を退治するペルセウス」(1910年)や、「引き裂かれるオルフェウス」(1914年)について。
 実は展覧会場でこれを観て、「何と残酷な!」と、正視できませんでした。女性を冷淡な目で見ている画家像が浮かび上がってきて、気分が悪くなったのですけれど、今回のトークで、ヴァロットンの屈折した心理を少し理解できた気がしました。
 
 それにしても、あの時代にこれほど先進的な作品を遺し、後代の芸術家たちに影響を与えた画家がいたとは! と、軽いショックとともに、楽しくなってきました。

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2014年7月 7日 (月)

「七月七日展」“本質とはなにか”を探る

 今日は七夕。この一年に一度のめぐりあいの日に合わせて、東京・表参道のギャラリーで、3~8日、「七月七日展」が開催されています。

 本展は衣服造形家の眞田岳彦氏が主宰する眞田造形研究所「サナダスタジオ」で、衣服造形を学び、様々な分野で活動している作家たちの展覧会です。今年は“本質とはなにか”を テーマに、出展作家44名が、作品を披露しています。
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 昨日はパーティも催され、七夕にちなむ軽食がふるまわれました。あの稲荷ずしもおしゃれにプレゼンテーション(右写真)されて、さすがアーティストの集団らしいおもてなしです。

 各人各様の“本質”を探る試み、そのほんのいくつかですが、ご紹介します。
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 「つつむ者の為にNo.2014-1」      「WAVE」
原毛、キャメル、アルパカを縮絨     アクリル、麻
  真田岳彦氏            笛にもなるそうです。 永井俊平氏

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 「くりかえし、くりかえす」         「いのる―いきる」
  絹糸、棉糸、布              布、糸
  山本美穂子氏               財津理沙氏

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 「ONE APPLE」               「はだいろ」
  ポリウレタン、鏡              布
  平尾菜美氏                 木村浩紀氏

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2014年7月 6日 (日)

瑞々しいアガパンサスの花

 すっと伸びた茎に花火のような大きな花をつけるアガパンサスが、今が盛りに咲いています。紫陽花に代わって、最近、公園などで、よく見かけますが、何という花なのかしら、と思っていました。青紫色のものは、ムラサキクンシランともいうそうですが、クンシランよりもずっとたくましくて、どこでも育つ植物らしい。

  都心の鬱陶しい梅雨空を、瑞々しく彩るアガパンサスの花。
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2014年7月 5日 (土)

キンフォーク誌「THE SHARED TABLE」企画展

 「キンフォークKINFOLK」は、米国オレゴン州ポートランド発のライフスタイル季刊誌で、昨年7月に日本版が登場し、店頭販売されていますから、ご存じの方も多いでしょう。白地のさりげない表紙なので、逆に目に付きます。
1  今年1月のインターナショナルファッションフェアのナチュラルライフスタイルゾーンでも、右写真のようにプロモーションされていました。
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 今、この雑誌による世界初の企画展「THE SHARED TABLE(食卓をともにする)」が、東京・渋谷のディーゼル・アート・ギャラリーで、8月15日まで、開催されています。
 キンフォークとは「家族や親しい者たち」の意味だそう。そんな人たちが集う、テーブルセッティングがインスタレーションされています。森の中でバーベキューでもしているかのような雰囲気で、軽井沢あたりの高級別荘地での暮らしぶりを思わせます。
 テーブルの周りには、創刊当初から活躍しているという女性写真家、カリッサ・ガロ と ローラ・ダートの作品が展示され、自然とともに人と人とがつながって生きることの大切さを謳い上げています。
 
 創業者のネイサン・ウィリアムスは、ビデオで、次は生活雑貨シリーズを出版すると述べていました。この世界観、今後ますます広がりを見せそうです。

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2014年7月 4日 (金)

ファストファッション時代の価値と課題を語る

 「ファッションビジネスの大転換期なのに実態がつかめていない」、との認識から、去る5月下旬、「ファストファッション時代の読み方;その価値と課題」と題する特別講演会(東日本ファッションビジネス学会主催)が開催されました。

Cimg44361  講師は、ファッション流通コンサルタントでディマンドワークス代表の斎藤孝浩氏。綿密な資料に基づく現状分析は、流通に疎い素人にもわかりやすく、ポスト・ファストファッション時代のビジネスの方向性を示唆する内容でした。

 あれから少し日数が経ってしまいましたが、その概略は次のようです。

 まず日本のファッション小売業を取り巻く情勢から。衣料品の市場規模は、2003年と2012年のデータで比較すると、この10年で3%縮小。また百貨店と総合スーパーの売上も、ともに約35%減少した。その一方で、専門店は26%増となり、通販関連は倍増した。
 次にこの10年間で売上を伸ばした専門店として、ユニクロとしまむら、それに外資系アパレル専門店のザラやH&M、GAP、フォエバー21などを挙げ、2000年代後半以降、デザインのスピードアップが加速。トレンドファッションの低価格化を実現したファストファッションによる第4次流通革新が起きた。
 このファストファッションのスピードを支えているのが、製販直結企業の店頭での週次サプライチェーンマネジメントや、デザイン機能の内製化など。これにより発注から店頭までの期間は、一般のアパレル製造では90日以上かかるのに対し、自社工場を持つザラは約15日、自社管理の外注工場によるH&Mは約45日、フォエバー21は約30日で、シーズン中の市場変化に機敏に対応できる体制を整えている。
 またグローバルSPAといっても、違いがあり、ユニクロやGAPは、少品種大量生産でファッションベーシックに強く、多品種小量から中量生産では、H&Mとフォエバー21はマーケットトレンドに、ザラはコレクショントレンドに強いなど、特徴があることも指摘。
 さらに、ファストファッション時代到来の背景には、マーケットの成熟による、コーディネートパーツ需要の高まりが大きい、という。しかし課題も多く、使い捨てられる商品の行き場をどうするか、リサイクルインフラの必要性や、生産現場に無理をさせていないかなど、企業の社会的責任が問われる時代になっているとも。
 最後に、ポスト・ファストファッション時代の流通革新について。商品そのものだけではなく、商品提供方法の革新が求められるとし、進化する顧客の購買行動を補完するオムニチャネルリテイリングが重要という。その例として、ネットで情報検索し店舗で現物を確認して、店舗で購入する、あるいは後でネットで購入する顧客に対し、ウエブストアでの店舗在庫情報の開示や、店頭ITを駆使して在庫を探し出すシステムなどを紹介。また手持ちの服に買い足しを促進するコーディネートレシピアプリ「WEAR」にも触れ、このアプリの誘導によるショッピングサイト「ZOZOTOWN」の購買頻度や買い上げ率が高まっていることなど、既存流通がカバーし切れない消費心理・消費行動を補足するITデジタルの重要性を語られて、締めくくった。

 ポスト・ファストファッション時代については、もっとお聞きしたかったのですが、時間切れとなってしまいました。次回が、楽しみです。

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2014年7月 3日 (木)

ロボットスーツHAL FIT®がもたらす希望の光

 「車椅子の人が立ち上がって歩けるようになる」、ロボットスーツHAL FIT®を用いたトレーニング施設が、「湘南ロボケアセンター」です。先日、辻堂駅近くのピルにあるこの施設を見学する機会がありました。

Cimg51551_3  右写真は、トレーニングスタジオのロボットスーツHAL FIT®です。

 これは、昨年来、NHKテレビなど様々なメディアで取り上げられている歩行支援ロボットです。実際に使用されている場面を目の当たりにして、話に聞く以上にスゴイ! まさに未来の希望の光になる画期的な最先端技術と感激ざせられました。これがあれば、たとえ歩行困難になっても、何とか自力で歩くことができるようになるでしょう。
 
 湘南ロボケアセンターは、神奈川県の黒岩知事により、国から指定を受けた「さがみロボット産業特区」のシンボル施設として整備され、今年1月にオープンしています。ロボケアセンターは、三重県鈴鹿市や大分県別府市にもあり、新潟県でもこれから始まるとのことですが、この湘南は全国最大規模とのこと。車椅子に乗ったまま入れる、完全フラットになるトレッドミルがあるのも、ここだけだそう。神奈川県、やりますね。
 また親会社は、筑波大学教授・工学博士の山海嘉之研究室チームのITベンチャー企業、「サイバーダイン」で、ロボケアセンターは、彼らが開発した技術をサービスする場になっているといいます。
 
 さて、このロボットスーツ、何がすばらしいのかというと、人間が頭で考えた通りの動きをするということです。身体を動かそうとすると、脳から動かしたい筋肉に送られてくる生体電位信号を、身体に取り付けたセンサが感知し、コンピュータ制御によって各関節のパワーユニットを稼働させ、装着者の動作をアシストします。機械が人間の意志を読み取ることができるとは!本当に驚きです。

 同センターの小倉トレーナーに、このロボットスーツの実演をしていただきました。

Cimg51441  セミナールームですので、脚の代わりに腕を使ってのデモンストレーションです。
 腕の皮膚表面にセンサを貼りつけて、肘を曲げたいと思うと、ロボットの膝部が曲がり、まっすぐにと思うと、実際そうなるのです。コンピュータモニターを見ていると、その都度データの色が変わるので、反応がわかります。
 これは痛みや極端な拘縮がない場合なら、誰もが利用できるそうです。サイズもS、M、Lが揃っています。既に175の施設で、470台が使われているとか。サイバーダインでは、現在、家庭用のものを開発中といいます。
 但し、日本では保険適用がなく、同センターでは、90分間で15,000円と高価。受けられる回数も1週間に1〜2回だそうです。ちなみにドイツでは、労災保険が週5回、計60回、適用され、3か月間くらいの短期集中で、歩けるようになられる方がたくさんいらっしゃるといいます。
 
 日本の場合、HAL FIT®は、まだトレーニングの扱いで、リハビリテーションではないとの考え方がされているからだそうですが、身体機能改善、機能向上という点では本質的に、どちらも同じです。早く保険が使えるようになるといいですね。
Cimg51591  トレーニングスタジオ入り口にあるカフェカウンターには、かわいいおしゃべりロボットの「パルロ」が置かれていました。
 
Cimg51531  右は、ウェアやグッズ販売コーナーです。

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2014年7月 2日 (水)

星野和彦写真展「巴里・いまむかし」に思う

Img_20691  名演出家でプロ写真家の星野和彦氏の写真展「巴里・いまむかし」が、東京・銀座で開催され、最終日の6月29日に行われた映像とトークショーに行ってきました。パリを第二の故郷と感じている私にとって、今再び、心を揺さぶられる展覧会でした。

 ギャラリーには、星野氏が1960年にパリ・ムーランルージュの演出で渡仏されて以来、54年間にわたり、カメラに収められた膨大な作品のうち、62点が展示されていました。
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Img_20602  トークショーでは、その500カットを編集したビデオ「パリは誘惑する」を流しながら、昔のパリから現代のパリへ移り変わる情景が、エピソードを交えて語られ、パリの魅力にまたしても胸が熱くなりました。
 パリの3つの凱旋門から、有名人が眠る墓地のことまで、またエッフェル塔の鉄骨に見られるレースのような美しい装飾、さらにフランス人の人気ナンバーワンのペットは犬猫ではなく小鳥であるという話など、「そうだった、そうだった」と思い出されて、大変興味深かったです。

 映像は美しく、写真と言うよりも版画のような作品が多数見受けられました。これは色抜き処理の加工が施されているとのことで、写真は美術ということに改めて感銘しました。

 すばらしい作品展に感謝です。

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2014年7月 1日 (火)

2015春夏モーダ・イタリア/シューズ・フロム・イタリー展

 2015春夏のイタリアファッションを提案する「第45回モーダ・イタリア展/第55回シューズ・フロム・イタリー展」が、先月25日―27日、ウェスティンホテル東京で開催されました。

 出展社は、アパレル関連61社、レザー関連28社、シューズ関連68社の計157社。来場者は、モーダ・イタリア展に1.857名(1.217社)、シューズ・フロム・イタリー展に1.505名(946社)と発表され、盛会裏に終了した模様です。

 初日に行われた記者会見では、日本のアパレル製品輸入量に占めるイタリア製品のシェアは、今年第1四半期で前年同期比3.1%増(数量ベースで4.3%増)で、中国、ベトナムに次ぐ3位、また皮革や毛皮衣料では中国を抜いて1位となり、革靴も首位の座をキープしていることなどを挙げ、イタリアと日本の信頼関係を改めて強調。今後への期待感が示されました。

Cimg50031_2  この後、トレンドプレゼンテーションが披露され、クリエーティブディレクターのオルネッラ・ビニャーミ氏が、15春夏を「ソフトなエレガンスのシーズン。洗練された着心地のよい、着回しのきくモダンなスタイルで、伝統と革新の対照的な組み合わせがポイント」と解説。

 トレンドテーマとして、①「イージーシック」白やナチュラルカラーで、リネンやコットン素材が中心、②「スマートエレガンス」エレガントで都会的、グレーにブルーが目立つ色調で、異素材ミックス、③「フラワービューティ」フラワーパステルを主調に、レースや刺繍など、グレース・ケリーを喚起させるスタイル、④「グラフィックモダニティ」白/黒のグラフィック調で、③と正反対のようなテーマ、⑤「クロームエネジー」明るいエネルギーのあるカラー、とくに重要なのはグリーンで、ダイナミックな色柄使いに注目、の5つを挙げています。

 次にシューズの傾向について、イタリア靴メーカー協会トレンドコンサルタントのアルド・プレモリ氏が、「50〜60年代の地中海リゾートスタイル」をテーマに、映画「グレース・オブ・モナコ」にインスパイアされたシューズや、ロンドンのテートモダンで開催中の「マティス」展にヒントをとった強烈なカラーコントラストの“マティスカット”などを紹介。さらに肌を見せる楽しいサンダルも欠かせない、といいます。

 最後に、トレンドが総じて、機能から装飾重視へ移行している、と述べられるなど、興味深いプレゼンテーションでした。

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