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2014年6月18日 (水)

アクセサリーミュージアム コスチュームジュエリーの世界

Cimg45871  アクセサリーミュージアムは、東京・目黒区にある日本初のファッションジュエリーとグッズの専門美術館。近代から現代まで約150年間にわたる収蔵品は約5万点に上ります。アクセサリーに特化した私立美術館としては日本最大規模を誇ります。
 
 開館したのは2010年春で、その頃館長の田中元子さんに館内をご案内していただきました。アクセサリー教室にも時折参加したりしていたご縁もあり、先日、日本ファッション協会うらら会のためにスペシャル・ナイトツァーを実施していただきました。
 
 ところでアクセサリーとは、日本ではふつう、装身具の意味で使われていますが、本来、衣服に付加した付属品のことで、バッグや帽子、靴などを含めた言葉です。欧米では装身具はすべてジュエリーと呼ばれ、貴金属や天然宝石に限定したファインジュエリーと材料価値よりもファッション性を重んじるコスチュームジュエリー、これをファッションジュエリーとも呼んでいるのですが、この二つを指します。
 ファインジュエリーは代々受け継がれていくのに対し、コスチュームジュエリーは、ファッションとともに隆盛しながらも失われやすく、作り方や職人の技術なども継承されにくい。職人の技法や繊細な手仕事、素材などは、時の流れとともに消え去って行ってしまうことが多いのです。
 このことに危機感を覚えて、ミュージアム創設を思い立ったのが現館長の田中さんです。コレクションを始めたのは、初めて渡欧した1968年にエミール・ガレの作品を手に入れたときからだったといいます。以来、コスチュームジュエリーを中心にアンティークやインテリア、調度品、ファッショングッズなどを世界中から収集。そこには伝説化した遺産ともいうべき職人たちの高い美意識から生まれた知恵と工夫が詰まっているといいます。
 詳細は、昨年田中さんが出版された著書「コスチュームジュエリーの世界―田中元子アクセサリーコレクション」(このブログの昨年4月20日付けにも掲載)をご覧下さい。
 
 展示室は時代別に次のように分かれています。アールデコの時代(1920-30年代)、アールヌーボーの時代(1880-1910年代)、ヴィクトリアンの時代(1850-1900年代)、オートクチュールの時代(1940-1960年代)、プレタポルテとアヴァンギャルドの時代(1970-1980年代)。調度品や当時の代表的な服装の展示もあり、各時代の雰囲気をトータルで感じとることができます。
 
 写真を撮らせていただきましたので、館内の様子をほんの一部ですが、ご紹介します。

○アールデコの時代(1920-30年代)
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 アールデコは簡潔さと合理性を目指したフランス発祥の芸術革新運動で、幾何学的な意匠が特徴。
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Cimg46061     シャネル           ベークライトのブレスレット

○アールヌーボーの時代(1880-1910年代)
 ヨーロッパを中心に隆盛した新芸術運動で、 曲線と自然物を組み合わせた女性らしいデザイン。
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本物の玉虫、スカラベ使用のブローチ  エミールガレのランプシェード

○ヴィクトリアンの時代(1850-1900年代)
 英国、ヴィクトリア女王統治の時代に花開いた文化様式。
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 モーニング(服喪)ジュエリー       カメオ

○オートクチュールの時代 ― 40年代のアクセサリー
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 ヴァンドーム社製ラインストーンのチョーカーネックレス。すべてのパーツが一つずつロウ付け細工でつけられている。

 館長じきじきのエピソードを交えながらの解説で、一同、コスチュームジュエリーの世界への関心が一気に深まった様子でした。改めて、心よりお礼申し上げます。

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