オールドローズ香る「バラクライングリッシュガーデン」
今まさに、バラの花の季節です。蓼科高原にある日本初の本格的な英国式庭園、「バラクライングリッシュガーデン」では、17日まで、フラワーショーが開催されています。バラクラはファッションブランド「バラ色の暮らし」の略語で、このブランドを手掛けるファッションデザイナーで、この庭園のオーナー、英国園芸研究家でもあるケイ山田さんのお招きで、久しぶりに行ってきました。
久しぶりにといっても、もう20年も前のことで、創園間もない頃でしたから、ひっそりとしていました。それが今では観光バスでツアー客が続々訪れる観光名所になっています。このすばらしい変貌にただただ驚嘆です!この日も楽しげな人でいっぱい、にぎわっていました。
緑あふれる約1万㎡の敷地には、バラの花をはじめ様々な花々が咲き誇っています。バラ園というと、バラばかりが何万本も植えられている場所かと思いますが、ここは、バラに多種多様な植物たちが組み合わさって、大自然の美しいハーモニーを奏でている庭園です。
代表の山田裕人氏のご案内で、お庭を回りました。植栽されているバラは、すべてオールドローズで、原種や野生種に近いものばかり約200種。冬の寒さに耐え強健で、香りが強く、1年に1度しか咲かず、一斉に咲くということもない。普通店頭で見かけるバラや四季咲きの現代バラとは、異なる種類なのだそう。
左は、「ミセス・ヤマダ」の名で親しまれている品種。2003年にオールドローズのスペシャリストのピーター・ビールス氏が、この庭で発見した変種のバラで、赤と白が反転した花が咲くのが特徴。お母様の名前に因んで名付けたといいます。
右は原種バラのロサ・モエジー。一重咲きの美しい赤いバラ。優雅な樹形で、大きなひょうたん型の実をつけるとか。実でジャムをつくったりすることもできるそう。
またちょっとしたガーデニングのコツも教えていただきました。パラを植えるには、深さ60cm以上、土を掘ること、鉢もこのくらいの深さがあるものが良いそうです。寿命は18年くらいとのことですが、剪定など手入れをすれば、もっと長生きさせられるといいます。
レクチャールームでは、ケイ山田さんによる「バラを使った寄植え」講座もあり、オールドローズとコンパニオンプランツの寄植えアートを披露していただきました。このように他の植物と合わせて、表情を楽しめるのが、オールドローズの魅力だそう。
さらに「不思議の国のアリスの庭」もオープン! これはこの5月の「国際バラとガーデニングショウ」で展示されて好評を博したもので、大人も子どもに返って、しばし空想の世界に浸れる、そんなメルヘンの花園でした。
途中、ケルティック・ハープや、バグパイプの演奏もあり、まるでイギリスに来たかのような雰囲気。大変楽しい一日でした。
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