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2014年5月25日 (日)

「高田喜佐 ザ・シューズ展」“靴はファンタジー”の軌跡

 「おしゃれな人は靴に凝る」といわれるようになった70年代ですが、一般には女性靴といえばまだまだ皆同じような黒やベージュのパンプスばかり。そんな時代でしたから、シューズ・デザイナー高田喜佐(1941-2006)が手掛ける「キサKISSA」の靴は憧れの存在でした。都心の高級ホテルにあるブティックを覗いては、見るだけで買えない自分に、ため息をついていたものです。

 その「キサKISSA」の「高田喜佐 ザ・シューズ展」が今、神奈川県相模原の女子美アートミュージアムで、6月8日まで開催されています。先日女子美術大学キャンパスで開かれた服飾文化学会大会で、特別見学の機会があり、行ってきました。
 会場には、高田喜佐が41年間にわたり、世に送り出した靴が、約800足展示されています。ファンタジックなパンプスやカラフルなサンダル、スポーティなズックなど、“靴はファンタジー”の精神で機能的な靴づくりを実践してきたクリエーションの軌跡を一望できます。
 いずれも遊び心があって、はきやすそうです。足を入れたら気持ちが明るくなる、そんな靴が揃っていました。

 その一端を、チラシ掲載の写真でご紹介しましょう。

Scan0201  左は、ポスターに使われている「ひな壇ブーツ」です。
 光沢のある鮮やかなシルクサテンを貼ったカラーブロックボーダーが目に飛び込んできます。ファッションデザイナーの山本寛斎「KANSAI IN LONDON」のために、1971年に制作された厚底サンダル型のブーツで、靴のファンタジーを追求するデザイナーの真骨頂ともいえる作品。

2_2  右は、1966年のデビュー作品で、トップラインをスパンコール付きフリルで飾った、スエードのパンプスです。ブランド名は「KISSA」ではなく、ローマ字で「KISA」となっています。

1  左は、ヴァンプに白いムートン使いのウイングチップ。父の靴磨きをした子どもの頃を思い出しながら、つくったという、メンズタイプの靴。1980年代後期。

 日本に初めて靴にデザインの概念をもたらした高田喜佐。彼女が後の世代に与えた影響は非常に大きいものがあります。
 まさに靴デザイナーの先駆者と、感慨を新たにした展覧会でした。

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