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2014年5月27日 (火)

ユニバーサルファッション:進む大学のデザイン開発

 大学でユニバーサルファッションのデザイン開発研究が進んでいます。とくに3.11東日本大震災以降、ファッションも社会貢献を意識したデザイン設計を採り入れる動きが顕著になってきました。
 大妻女子大学家政学部被服学科ファッション造形学研究室の大網美代子先生も、そのお一人です。障害の有無にかかわらず、おしゃれを楽しめるユニバーサルファッションのデザイン提案に尽力されています。昨年11月には、埼玉県総合リハビリテーションセンター(埼玉・上尾市)で、ファッションショーを開催し、身障者のニーズに対応した一般商品のための装いを披露されました。

 先般の服飾文化学会大会では、「ユニバーサルファッションのデザイン設計に関する開発研究」と題する発表を行い、安全や着やすさなどで加えた機能が美しいかどうか、誰もが着用できるユニバーサルファッションになり得たかなどを、着装観察やアンケート調査で明らかにされています。

 作品も展示されましたので、ご紹介しましょう。
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 左は、多様な組み合わせを楽しめて、着脱もしやすく、襟のホックも左右でかけやすいデザインになっています。
 真ん中のエレガントなブラウスは、頭からかぶって着る貫頭衣で、脱げば一枚の平らな布になります。スカートはウエスト部分が調節できるように工夫されています。
 右のロングドレスは、車椅子の方のためのフォーマルドレス。上からかぶって首の両サイドで留めて着用します。
 胸下切り替えで、ウエストを圧迫しない形。後ろ見頃は上下に分かれていて、後ろが引っ張られても大丈夫な仕様です。ロングスカートは座った時に危なくないように、パールボタンと花のモチーフでつくったボタンホール装飾で、スカートの広がりをおさえ、安全なスカートになるようにデザインされています。
 
 今、ファッションは目まぐるしい消費の渦中にあり、標準サイズの美しさに重点が置かれて、身体に障害のある人が欲しい服が手に入らない現状です。大網先生のご提案は、まさにこの現代ファッションの問題に一石を投じるもので、大変尊い、と思いました。今後ますますのご研究の成果を楽しみにしています。

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