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2014年5月23日 (金)

「こども展」モデルになったこどもたちがカワイイ!

   「こども展―名画にみるこどもと画家の絆」が、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで、6月29日まで開催されています。先日、内覧会に招待され、行ってきました。

 何といっても、モデルになったこどもたちがカワイイ!。ちょっと寂しそうだったり、きつい表情を浮かべたりしていても、こどもは皆、無条件に愛くるしくて、見終わった後、ほのぼのとした気分になりました。すっかり癒された感じです。

 本展は、4〜5年前にパリのオランジェリー美術館で行われた原題「モデルになったこどもたちLes enfants modeles」を日本向けに再構成したものだそうです。パリでは何と約20万人も来場したとか。まさに大人気の展覧会だったのですね。
 これを構想されたのは、元館長のエマニュエル・ブレオン氏。ご自身が代々画家を輩出する「デュビュッフ一族」の末裔であることから、家族の肖像画に関心を抱くようになり、画家であった祖先たちが遺したこどもたちの絵を紹介する絵画展を思いつかれたといいます。自分のこどもたちを描いた絵であるため、他所に出されることはなく、個人所蔵のものが多いそう。このため収集にはかなり手間取ったといいます。ちなみに出品作品、全87点のうち、ほぼ半数が個人蔵とか。

20140504_1152143_5  それでは注目の作品をご紹介しましょう。

 まず、展覧会のポスターになっているアンリ・ルソーの「人形を抱く子ども」(1904-05年頃)。
 遠近法を無視して描かれた少女は、堂々とした体形で力強く、確かに本展の目玉にふさわしい作品と思いました。この子の思いつめたような眼差しは、当時我が子が早世し、妻が他界した画家のつらい心境を反映しているといいます。
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 やはりポスターに使われているルノワールの「ジュリー・マネの肖像、あるいは猫を抱く子ども」(1887年)。絵の前で解説していらっしゃるのが、エキシビション・ディレクターの中山三善氏です。
 ジュリー・マネの父親は印象派の画家エドゥアール・マネの弟、母親は画家のベルト・モリゾで、8歳のジュリーは、どこかもの悲しげな顔をしています。これは両親が若くして亡くなるという悲劇に見舞われたからでは、といわれているそうです。
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 ルノワールの息子たちの絵が展示されているコーナーです。男の子なのに、女の子の姿で描かれていて、何とも可愛らしい。男の子は、悪魔に魂を奪われないように、女装させ、女の子として育てる風習が根強くあったのですね。無事成長した息子たちは、この絵を見て恥ずかしがっていたとか。
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 左は、前述の中山三善氏が、本展で“もっとも可愛い”子どもの絵という、シャルル・ブランの「ジェルメーヌ・ピショの肖像」(1881年)、また右は、“もっとも賢い”という子どもの絵、レイモン・レヴィ・ストロースの「子どものクロード・レヴィ=ストロース、 あるいは木馬の三輪車にまたがる子どものクロード・レヴィ=ストロース」(1912年)。
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 アンリ・ジュール・ジャン・ジョフロワの「教室にて、子どもたちの学習」(1889年)も興味深い。これは、フランスで義務教育が始まった頃の作品で、ペンで字を書いている年長の子どもたちと、後ろの方で、小さな黒板に書く練習をしている小さな子どもたちが描かれています。日本の文科省にあたるフランス国民教育省の控室に架けられている絵だそう。
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 この他、モネやセザンヌ、ピカソ、7人もの子宝に恵まれたというモーリス・ドニ------、巨匠の子どもたちの絵が並び、最後に、フジタの作品が出ていました。子どもがなかったというフジタの絵は、天使のように純真な子どもたちを描いたもので、感銘しました。

 展覧会は6月29日まで。
 なお写真は、美術館より特別に撮影の許可を得て撮ったものです。

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