「MATSUSHITA」母から娘に引き継げるニット
「マツシタMATSUSHITA」は、長年ファッションデザイナーとして活躍されてきた松下陽子さんが、昨年の春、「ニットの素晴らしいものを、その楽しさをこの手で伝えたい」と新しく立ち上げたニットブランドです。
エイジレスファッションをコンセプトに、母から娘に引き継げるニットを提案されています。糸も日本の高品質なものを使用し、日本の伝統に裏付けされたモノづくりへの思い入れから、職人が丁寧に仕上げたメイド・イン・ジャパンにとことんこだわっています。
エイジレスファッションをコンセプトに、母から娘に引き継げるニットを提案されています。糸も日本の高品質なものを使用し、日本の伝統に裏付けされたモノづくりへの思い入れから、職人が丁寧に仕上げたメイド・イン・ジャパンにとことんこだわっています。
先週、今秋冬コレクションを発表する展示会が、渋谷区神宮前の新しいオフィスで開催されました。緑に囲まれた一角は、原宿界隈とは思われない、閑静な佇まいです。
松下さんはさっそく新作を見せてくれました。

テープは、某大手ジーンズメーカーのデニム地の残布を引き裂いたもので、これは裂織りではない、裂編みです。しかもただ編んだだけではありません。きちんと洗いをかけて縮絨してありますので、しなやかでビロードのようなやわらかい肌触り。その上綿クズも出ません。手で止めつけたゴールドのチェーンなど付属もオリジナルで、裏地も付いていますから、きちんと着こなせます。
松下さんも、「思った以上の出来栄え」、といいます。
インナーは、チェスのナイトのワンポイントモチーフを編み込んだウールのセーターです。馬の頭部を型取ったナイトは、ブランドのロゴマークにしたいとも。エレガントに生き抜く女性のイメージにぴったりです。
真ん中のセーターは、インターシャで格子状のグラフイックを表現したもの。光沢のあるモール糸とウールを切り替え、モダンなラインを入れたデザインは、一枚の絵を見ているかのようです。
右は、カシミアを1.3キロ使ったという、アラン編みのダッフルコート。トグルボタンに牛革使いなど、贅沢なスポーツ感覚が今年らしい。
いずれも触れた瞬間、他にはない作り手の温もりを感じさせる、上質でトレンド感のあるアイテムばかり。
日本の明日を見つめ、母から娘へ、受け継がれるエイジレスファッションを掲げる「MATSUSHITA」。一部商品は、家庭画報のファッションカタログやJALショッピングにも掲載されているそうで、今後の活躍がますます楽しみ。私も微力ながら、応援しています。
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