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2014年4月18日 (金)

「消費者はコットンのクオリティを求めている」

Cimg33901  「消費者はコットンのクオリティを求めている」と、衣料品市場での綿繊維の重要性を指摘するセミナーが、11日、東京・渋谷区神宮前の子どもの城で開催されました。講師は、毎年この時期に来日される米国コットンインコーポレイテッド社のマネージャーでマーケット・アナリシス、CSPMのジャスティン・コーテス氏です。 
 コットンインコーポレイテッド社では、米国や中国、インド、日本など、世界12か国を、独自に調査しています。この情報をもとに、「米国と日本の衣料品マーケットと消費者動向」を解説された同氏のお話は、なかなか説得力がありました。その概略をまとめてみます。

 

 まず世界経済情勢から。ここ数年、主要国の経済成長は良い方向に向かい、GDPは2020年までに、とくに中国とインドで約60%成長すると予測。ちなみに米国は20%増、日本は8%増。
 人口については、伸び率の高い南米とインドで人口中央値が若いが、日本や中国、EUは高齢化し、マーケットの見直しを余儀なくされるという。
 インターネットの普及率は、中国で現在40%が2020年に63%に、インドでは26%になるとみられ、中国やインドで、ネット販売がさらに広がると予想。

 次にアパレル市場について。アバレル支出は、中国74%増、インド57%増と大きく伸びるが、日本は横バイ。2020年までに、中国は最大のアパレル市場となり、次が米国、インドと続く。
 とはいえ衣料品市場で、一つ気になることは、他市場との競争力が弱まっていること。消費者の関心が衣服以外のマーケットへ向き、中国でも通信や健康、住宅などにお金を使う傾向が強まっている。
 実店舗とE-コマースなど、顧客とのあらゆる接点を連携させて販売につなげるオムニチャンネル化がますます進む。

 新しいトピックとして、アスレティックウェアの街着化や、スマートファブリックがある。高機能なアパレルなら、高く支払ってもよいという消費者は、中国で74%、日本57%、イタリア52%、米国48%に上る。
 またサスティナブルなスタイルへの動きも顕著で、古着の再利用率は、イタリアで95%、ドイツ94%、米国85%、中国72%。ところが、日本は41%と低い。

 

 さらに商品の満足度について。10人中9人が、品質がもっとも重要と回答。とくに不満は、ピリングや伸縮性のリカバリー機能の喪失など、素材に関するもので、多くの消費者が支払った金額に見合う価値を得ていないとしている。この傾向は米国で顕著で、生地が薄い、耐久性が劣るなどの意見が出ている。
 また消費者の半数以上が、最近コットン100%の製品が少なくなっていることに気づいていて、綿の代用繊維が使われていることに不満と答えている。この傾向は、日本よりも、欧米や中国で高い。なおプレミアムコットンであれば、価格が高くても購入したいという消費者が増えている。
 不満の事例として、たとえばジーンズでは、男女で不満が異なることに注目したい。男性は縮みや色褪せ、傷を、また女性はストレッチが元に戻らなくなったという苦情が多い。さらに男女に共通するのが、臭気の問題で、嫌な臭いがとれないという。これは人の臭いを閉じ込める性質のある繊維によるもの。綿なら簡単に洗い流せることが実証されている。

 

 今後は消費者の品質への期待にどう応えていくかが大切。今回の調査で、コットンが費用対効果の高い素材であることが浮き彫りにされた。価格も現在、一時と比べると、下落傾向にあり、買いやすくなっている。コットンにもっと関心を寄せていただきたい、と締めくくった。

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