« 「Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト2014」グランプリ決定 | トップページ | ファッション合同展「プラグイン」―その1 »

2014年4月 8日 (火)

「大江戸と洛中 ~アジアの中の都市景観~」展

 江戸東京博物館の20周年記念を祝う最後の企画展が、「大江戸と洛中 ~アジアの中の都市景観~」展です。先日、この内覧会があり、行ってきました。
 近世の江戸と京都をアジアの広がりの中で見つめ、都市の構造を比較するという、歴史好きには注目の展覧会です。 

Imgp80871  会場を入ると巨大な屏風絵がずらりと展示されています。まず正面に洛中洛外図、続いて近世の世界地図が並んでいます。
Imgp80821
 写真上の「十二都市図世界図屏風」は、17世紀初頭に制作されたというもので、信長もこうした地図を眺めていたのでしょう。中韓には、このような地図は遺っていないそうです。 

 そしてもっとも味深かったのが、紅葉山東照宮を飾った遺物の「御簾」です。上部の装飾には、古代中国で瑞獣とされた龍や天馬、麒麟、獅子といった瑞獣のモチーフが見られます。
Imgp81071
 これは同館の調査で新発見されたという貴重な品で、本展の目玉となっています。

 ところで紅葉山というのは、皇居の本丸と西の丸の間にある小丘で、現在は皇室の御養蚕所になっているところ。ここに家康の廟所、東照宮があったのです。明治維新ですっかり破壊されてしまったのですが、これは、江戸城内に祀られた神殿で、アジアの都市づくりの伝統を意識した空間だといいます。

 中国をはじめとするアジアの都市は都城制をもとにつくられ、堅固な城壁や堀に囲まれた中核に宮殿を建て、その内部に祭祀を行う宗廟が置いていたのですが、江戸城はこの様式にならっていたことが、紅葉山東照宮の存在でわかります
 一方、洛中、京都は、碁盤目状の都市計画で、都城制を模しているのですが、霊廟はありません。 

 日本人は、アジアとのつながりの中で、その是非を見分けながら採り入れてきたのですね。両都市が当時、アジアでどのような位置づけにあったのか、改めて見直してきました 

Imgp81171  また江戸時代の文化や風俗を知る着物などもたくさん出品されています。

 写真の鎧は、同館設立以来収集してこられたもので、すべて将軍、あるいは大名のものだそう。

 展示室内の写真は、主催者の許可を得て撮影しました。
 本展は5月11日までの開催です。

|

« 「Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト2014」グランプリ決定 | トップページ | ファッション合同展「プラグイン」―その1 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/588192/59448978

この記事へのトラックバック一覧です: 「大江戸と洛中 ~アジアの中の都市景観~」展:

« 「Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト2014」グランプリ決定 | トップページ | ファッション合同展「プラグイン」―その1 »