2014-15秋冬Nest+plus ambiance その1 英国の郷愁を誘う IN-PROCESS BY HALL OHARA
「ネストプラスアンビアンスNest+plus ambiance」の2014-15秋冬向け展示会が1〜3日、東京・代官山で開催されました。東京コレクションでもおなじみの、新進気鋭のファッションデザイナーブランド、36社による合同展で、周辺の4会場に分かれての出展でした。
実は私はこの時期、大変忙しい日々を送っており、全部の会場を回りきれませんでした。そこでほんの一部だけになりますけれど、遅ればせながら、取材したブランドの今季コレクションをご紹介していきます。
まずイン プロセス バイ ホール オーハラIN-PROCESS BY HALL OHARAから。
ランウェーショーのときには行けなかったのですが、今回、この展示会でデザイナーの大原由梨佳さん(写真上)にお会いすることができて、うれしかったです。
コレクションのテーマは「BUBBLES」で、これは単なる「泡」のことと思いましたら、実は「夢と現実の狭間に漂う、泡のようにこわれそうな幻想空間」のことだそう。眠りに落ちる前に空想にふけることがよくありますが、今シーズンはその世界観を表現したといいます。
これをよく表しているのがプリントです。現実に見る夕焼けや月明かり、森や花、落ち葉、水車小屋、そしてフクロウなどといった動物に、ジグザグや格子など抽象柄を組み合わせて、幻想的な世界を映し出したものが、目につきます。
全体にどこか英国カントリーの情緒を感じさせる、心安らぐイメージです。色使いも秋らしい色調だったり、水彩画のようだったり。
写真左は、大きな丸い月の中に浮かぶ、妖精のような森の少女たちを描いたプリントのドレスです。
英国唯美主義の絵画にでもありそうなヴイジュアルですね。
またコラージュの手法によるものも。右はパッチワーク調のプリントのドレスです。
シルエットは、ウエストを締めつけないカクーン調であったり、後見頃にドレープを出したり、ラグラン袖も多く、リラックスした、シンプルで着やすいユニバーサルなデザインです。
小粋でカッコよくって、これならヤングからシニアまで、幅広い層に受け入れられそう。今後が楽しみなブランドです。
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