2014-15秋冬「アシードンクラウド」展“少年場”物語をもとに
「アシードンクラウドASEEDONCLOUD」が、先週、東京・愛宕のキュレーターズ・キューブで、2014-15秋冬展示会を開催しました。
ブランドを手掛けるのは玉井健太郎さん。そのコレクションはいつも架空の物語をもとにつくられています。ブランド名の「アシードンクラウド」も、玉井さんが子どものときに初めて創作した絵本の名前「くもにのったたね」に由来するといいます。
今シーズンの物語は“少年場shonenba”。
「坑夫が穴を掘っていると、金ではなくタイムカプセルを掘り起こす。この中には少年たちの写真が入っていて、それを見たおばあさんたちが、その姿に憧れて、彼らの服を再現した」というストーリーです。
右の写真は、落ち葉の上に納まったブリキのタイムカプセル。古いトランクもそれらしい雰囲気です。
おばあさんたちが考えた、少し不思議な学生スタイルをイメージしてつくったという、新作コレクションには、どこか心安らぐ、やさしい手の温もり感があります。天然素材が中心で、軽いしなやかなウールやカシミア、コットン、麻など。一見シンプルですが、硬い制服調を打ち消すように、ふんわりしたパイルやレース、刺繍などがあしらわれ、細部にこだわったデザインになっています。
カラーは、色彩のない鉱山を思わせる、白から黒にかけての色に、インディゴブルー。
付かず離れずの、ゆとりのある着やすいシルエットですので、年齢や体型を問わず、幅広く着用でき、商品に様々な植物の種が添えられているのもうれしい。
懐かしい夢を感じさせるブランドです。
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