« 2014年2月 | トップページ | 2014年4月 »

2014年3月

2014年3月31日 (月)

2014-15年秋冬「ヨハン・クー」のダークファンタジ-

 2014-15年秋冬「ヨハン・クー・ゴールドレーベルJohan Ku Gold Label」コレクションは、ダークファンタジー映画(2006)「パンズ・ラビリンス」の世界観から発想されたといいます。

 ブランドを手掛けるデザイナー、ヨハン・クーは、主人公の少女オフェリアの冒険シーンを、羊の角の曲線を主酔わせるショルダーカットやクールなで質感をイメージさせるシルエットで表現しています。

Cimg29951_2Cimg29961







 ひねりを加えたアシンメトリックなニットトップに、多彩な手刺繍やダメージ効果で表情をつけた素材のスカートやコート、フェイクファーなど、つくり込まれた作品揃い。
Cimg30071 どこか暗い幻想的な雰囲気に満ちたコレクションでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月30日 (日)

2014-15年秋冬 「モトナリ オノ」 “スイング オブ 60's”

 2014-15年秋冬「モトナリ オノmotonari ono」のコレクションは、1960年代のロンドンにインスパイアされた「スイング オブ 60's」がテーマ。
 ブランドを手掛けるファッションデザイナーの小野原誠さんは、WWDジャパンのインタビュー記事の中で、「楽しい活気にあふれた時代感を、現代に落とし込んだ演出にした」と語られています。

Cimg29831Cimg29881 当時を思わせるトラペースラインを中心に、いつもよりハードなアウターに、ミニドレスを組み合わせたり、セクシーなアイテムを重ね合わせり---、大胆なコーディネイトが新鮮なコレクションでした。
Cimg29911

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月29日 (土)

2014-15秋冬 「オニツカタイガー × アンドレア・ポンピリオ」の大都会の小宇宙

 アシックスの元々のブランドであるオニツカタイガー (Onitsuka Tiger)が、イタリア人ファッションデザイナーのアンドレア・ポンピリオ(ANDREA POMPILIO)とコラボし、MBFWT東京コレクションで、初めての2014-15秋冬コレクションを発表しました。
Cimg29411 
Cimg29661Cimg29521


 テーマは「アーバン・スペースマン」で、宇宙と都市を往来する宇宙飛行士に影響された、大都会の新しいジェネレーションがイメージソースになっています。

 真っ暗闇の中、サーチライトが照らす空間を、全身シルバーのコスチュームに身を包んだモデルが走り抜けて、ショーが開幕しました。

 テクニカルなパーカーをアイコンに、レイン・ポンチョやスタジャン、サイドにライン入りのパンツや切り替えの入ったパンツ、スウェットといったスポーツウェアアイテムに、フレアのミニスカートやレースのタンクトップといったガーリーなウェアも登場。
 一つのアイテムに異素材ミックスや、多様なレイヤーを盛り込んだスタイリングが新鮮です。
 
 日本生まれで、欧州育ちというオニツカタイガー。海外での販売比率は8割を超えるといいます。そんなブランドが日本にあったとは!! 今後ますます大きな注目株になっていくことでしょう。期待されます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月28日 (金)

2014-15秋冬 「ユマ コシノ」4都市のパワフルな女性像

 ファッションデザイナーの小篠ゆまさんが手掛ける2014-15年秋冬「ユマ コシノ YUMA KOSHINO」のコレクションは、「人生というバトルフィールドで奮闘する女性」に焦点を当て、ロンドン、パリ、東京、ニューヨークで、しなやかに生きるパワフルな女性像をフィーチャーしています。
Cimg29041 Cimg29231_3   ロンドンはエキセントリックに、タータンや素材ミックス、パリはアーティスティックに、風景柄のプリントやレース、ジャカードなど、東京は慎ましやかに、花柄やフェイクファーなど、ニューヨークはアグレッシブに、ブラックソワレで締めくくりました。


Cimg29251_3 4つの都市の女性たちの魅力が、このブランドらしい重ねや崩しのスタイリングで、余すところなく表現されています。
 強さと美しさを併せ持つ女性美が光るコレクションでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月27日 (木)

2014-15秋冬「ユキコ ハナイ」ペンギンをキャッチーに

 ファッションデザイナーの花井幸子さんが手掛ける「YUKIKO HANAIユキコ ハナイ」が、2014-15秋冬コレクションを、昨年オープンした銀座店で、展示会形式で発表しました。

 
1  テーマは“FORTUNE CATCHER ”で、お茶目なペンギンのキャラクターをキャッチーに、幸運をつかみとるチカラを一枚一枚の服に込めてデザイン。

Cimg28961  南極をイメージさせる楽しい図柄やアイスブルーが、スポーティで爽やかな空気感を運んでいます。

Cimg29011_2  また大きなコサージュを飾ったドレスや、フレアーたっぷりのロングスカートなど、ドラマティックな魅惑もいっぱい。

 すてきな大人の魅力にあふれたコレクションでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月26日 (水)

2014-15秋冬「サポート サーフェス」さりげなく“artlessness”

 「サポート サーフェスsupport surface」が、東京・六本木のラグジュアリーなホテルのラウンジで、2014-15秋冬コレクションを発表しました。 

Cimg28641 Cimg28551_2  ピアノの調べに乗って登場するモデルは、上品でシンプルな大人のスタイルです。

 テーマは“artlessness”で、ブランドを手掛けるファッションデザイナーの研壁宣男さんによれば、「あくまでもさりげなく、わざとらしくない自然な完成度を目指した」といいます。

Cimg28841_4  ふんわりと体を包み込むドレスには、やわらかい布地を生かしたドレープやタック、ギャザーがアシンメトリックに寄せられ、変化がつけられています。その一息抜けたゆとり感に魅せられます。

 しっとりとした光沢のある秋色のハーモニーも美しい!
 洗練されたエレガンスが光るコレクションでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月25日 (火)

2014-15秋冬コレクション「araisara」の“紅の心象”

 「araisara荒井沙羅」は、今シーズン、東京・銀座の映画館を舞台に、コレクションを披露しました。時代を超えてあり続けてきたものたちを、時と場所を超える映画と重ね合わせて、映画館という場所で発表することになったといいます。
Cimg28441

 テーマは“紅の心象”。消えて無くなりそうになりながらも受け継がれてきた生命力を、赤と黒のパレットで力強く描き出し、現代と過去の出会いを演出するデザインがそこかしこに〜。たとえばストレッチ使いのシンプルで着やすいリラックスしたシルエットに、昔の着物の帯に見られる花模様を組み込んでみたり---など。

 上の写真は、ショーの後のモデル展示で撮影したものです。暗い館内では見えにくく、撮影はできませんでした。この配慮に感謝!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月24日 (月)

2014-15秋冬コレクション 「ソマルタ」 新形式のショー

 今シーズン、デザイナーの廣川玉枝が手掛けるブランド、「ソマルタSOMARTA」は、薄暗がりの中、階段状の舞台に設置された約60体のマネキンの間から、モデルを浮かび上がらせる、新形式のショーを発表。マネキンはすべて“スキンシリーズ”と呼ばれる、肌に吸い付くような無縫製ニットのボディスーツ姿という、幻想的な演出で、観衆を魅了しました。
Cimg28001

 コレクションのテーマは「Aroonアルーン」です。これはサンスクリット語の“夜明けの光”という意味で、自然現象から発想したクリエーションが並びました。中でも注目されるのは、雪の結晶柄のもの。中谷宇吉郎展にインスパイアされたといいます。

 

 このブランドらしいアートな感性で、オリガミプリーツなど和のエスプリも健在。洗練されたエレガントな雰囲気が漂うコレクションでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月23日 (日)

2014-15年秋冬 「ユニバーサルモード」“ハハ” デビュー

 メルセデス・ベンツファッション・ウィーク東京(MBFWT)で、ユニバーサルデザインの服づくりに取り組む“ハハha ha”がデビューを飾りました。

 “ハハ”は、東京・多摩の二葉ファッションアカデミーが昨年立ち上げたブランドで、デザイナーは、ここで講師をされている鶴田能史さん。コレクションは同校の学生と共同制作されたといいます。

 テーマは、誰もが陰日向なく着られる「ユニバーサルモード」。機能性とファッション性の両立という難しい問題に挑戦している服です。ユニバーサルファッションではなくユニバーサルモードとしたのは、身体障がい者に向けたユニバーサルファッションの感性価値を、より高めたドレスやボトムスを意識しているからだそう。
Cimg27701

 普通の服との違いは、服にボタンが一切使われていなくて、マグネットのみの使用であること。アクセサリーもマグネットで取り外ししやすく、アレルギーを考慮して金属も使われていません。また開閉が楽なプラスティックファスナーを使っていることも特徴です。さらに腕が上がりやすい構造であったり、床ずれ防止の縫い目のないデザインになっていたり----。
Cimg27381_2 Cimg27391_2







 ショーが開催された3月18日は、点字の日で、ランウエーには点字ブロックが敷かれていました。そこに点字柄の発砲プリントや手描き友禅のドレス、また義足のバレリーナモチーフなどの手捺染、大柄タータンチェックのニットなど、職人たちとの意見交換から製作された素材も勢揃い。カラフルで大胆な色使いも注目されます。
Cimg27611
 エンディングには純白のウエディングドレスに身を包んだ車いすの花嫁が登場!
 
 温かくてやさしい、ぬくもりいっぱいのショーでした。

 ユニバーサルデザインに関心を抱く、有能な若手ファッションデザイナーが、東京コレクションで活躍する、そんな時代がやって来たことに改めて感激しています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月22日 (土)

2014-15年秋冬 “DRESSEDUNDRESSED”の「日本庭園」

Cimg27261   “DRESSEDUNDRESSEDドレスドアンドレスド”」が発表した2014-15年秋冬コレクションのテーマは「日本庭園」。中でも枯山水の禅庭をイメージしたといいます。

 
 デザイナーは北澤武志さんと佐藤絵美子さんのお二人で、ユニセックスなようで必ずしもそうではないデザインが特徴。
Cimg27331
 ゆったりした着物のようなコートとか袴のようなパンツも登場し、和の伝統が巧みに現代のシックなスタイルに落とし込まれました。落ち着いたシンプルな表現が印象的な、清々しいコレクションです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月21日 (金)

2014-15年秋冬 “matohu” テーマは「ふきよせ」

 日本の美意識 を現代ファッションに映し出す“matohuまとふ”が、「日本の眼」シリーズ第9弾となる2014-15年秋冬コレクションを発表しました。テーマは「ふきよせ」です。

Cimg27111  「吹寄せ(ふきよせ)」とは、色とりどりの落ち葉が風に吹かれて一所に寄せ集まった、そんな姿のこと。ブランドを手掛けるデザイナーの堀畑裕之さんと関口真希子さんは、その一瞬の美に目をとめ、布に重ね合わせました。端切れや裁断で残った布のカケラをいとおしみ、接ぎ合わせたり、切り継いだりして、新しい命を吹き込み、再創造したのです。

  紅葉を思わせる秋色のドレープのドレスや木の葉模様のジャケット、ふんわりとしたコートのレイヤード------。そこにはいわゆるバッチワークのイメージはありません。大変洗練された凛としたハーモニーが奏でられていました。

Cimg27231

 息を呑むような重ねの美しさを存分に見せてくれた「ふきよせ」。和の伝統を現代的なクリエーションへと昇華させた、その手腕にまたしても拍手です!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月20日 (木)

2014-15年秋冬コレクション「ウジョー」メンズ風レイヤード

 デザイナーの西崎暢さんが手がける「Ujoh(ウジョー)」の2014-15年秋冬コレクションは、メンズ風なアイテムを中心に、レイヤードの工夫があちらこちらに見られるデザインです。Cimg26951

Cimg26811 生地の切り替えや、長短をつけて重ね着しているように見えるもの、またダブルフェイス使いで裏地を見せるディテール効果など。コートのラペルやスカートの裾にあしらったオレンジ色のバランスも美しく、マニッシュな雰囲気を女性らしく見せていました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月19日 (水)

2014-15年秋冬 「スレトシス」“カワイイ”甘辛ファンタジー

 メルセデス・ベンツファッション・ウィーク東京(MBFWT)の開幕を飾ったのは、タイ発のブランド「スレトシス(SRETSIS)」。東京コレクションには初参加、とはいえ、日本に上陸して早くも4年目とのこと、タレントやモデルをはじめたくさんのファンがいるらしく、会場となった東京・渋谷ヒカリエホールはそんな女子たちの熱気に包まれていました。

 ショーは、「THE CURIOUS CLUB OF GENTLEWOMEN」、ジェントルマンではないジェントルウイメンの好奇な倶楽部、というテーマのもと、秘密倶楽部のような重々しい扉が開き、そこからモデルたちが飛び出してきて、スタート。
Cimg26771
Cimg267891 このブランドらしい甘辛の“カワイイ”ファンタジーが繰り広げられました。ウエストシェイプの黒いテーラードジャケットに少女の顔をプリントした短い丈のサロペット、またライダースジャケットに、フリルのブラウス、ティアードスカートなど、フェミニンにメンズやスポーツの要素が組み合わさって、楽しい遊び心がいっぱい~。
 
 なお、ブランド名の「スレトシス」は、姉妹を意味するsistersを逆さまから読んで名付けたとか。デザインを、デザイナーのピム・スクハフタさん、また姉のクライさんがビジネスを、妹のマティナさんがアクセサリーを担当されている、仲良し3姉妹によるブランドだそうで、これもユニークです。

 それにしても“カワイイ”ファッションの逆輸入とは! 
 “東京カワイイ”が、アジアに広がっていることをまざまざと見せつけられて、ほのぼのと、嬉しくなりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月18日 (火)

2014-15秋冬コレクション ユキトリイの小粋な「パリシック」

 メルセデス・ベンツファッション・ウィーク東京(MBFWT)に先駆けて、先週末、ユキトリイ・インターナショナルYUKI TORII INTERNATIONALが、2014-15年秋冬コレクションを発表しました。
 いつものようにパリのブティックのあるPasssge Vivienneの写真パネルを背景に、小粋な「パリシック」にあふれたショーが展開されました。

Cimg26461_2
Cimg26521 パリ・マダムの品格に、ブランドを手掛けるデザイナーの鳥居ユキさんらしい、遊び心のあるデザインで、付かず離れずのシルエットのドレスや、カーディガンスーツ、またビッグなコートなど。
 素材ではツィードが目立ち、カラフルなブロック切り替えのものも。白/黒やブラウン系の色調に、赤やブルー、からし色など、全体にふんわりと温かい雰囲気がいっぱい!

 
 パリのウイットの効いた小粋なエレガンスを、存分に見せてくれた、楽しいコレクションでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月17日 (月)

2014桐生テキスタイルプロモーションショーは楽しさいっぱい

 桐生産地の素材展、「2014桐生テキスタイルプロモーションショー」が、和装部門8社、テキスタイル部門26社の計34社が参加して、この12-13日、東京・北青山のテピアで開催されました。
Cimg26431

 総合テーマは、ジャズ用語から「クール・ストラッティンCool Struttin(オシャレに歩く、の意)」です。このテーマに合わせて、各社思い思いに、ワクワク、ドキドキ、楽しさいっぱいのコレクションを発表されていました。

 テキスタイル部門で、とくに注目された企業を3社ご紹介しましょう。

Tex.Box
 とにかく「楽しい布地をつくりたい!」と、ニードルパンチに情熱を燃やされているメーカーです。針を使って、毛糸や生地を埋め込んだ柄は、実に大胆。色使いも楽しくてカラフルです。
Cimg26091 Cimg26161_2
 
 デニムにアップリケのような    布にシワをよせてニードルパンチ。
   ニードルパンチ。            3D効果をもたせた花柄。
 
Cimg26111_2  右はリネンのニードルパンチ。




Cimg26141_2  

 左は子ども服を布地に閉じ込めたファブリック。
 こんな風に衣服もニードルパンチできるとは! 目がテンになりました。

 これは今回の展示会用に特別につくられたものだそう。まさに匠の技、クラフトアートの世界です。

下島
 ドビー織りを得意とする機屋で、190cmの織幅のものまで可能とか。
 今シーズンは、先染めチェックでも、コラージュのような大きい柄がよく動いているそう。ポンポンと玉を散らせた表切りも好評とのことでした。
Cimg26271Cimg26331

Cimg26281









 またサッカー調の凹凸感を表現したものも人気といいます。

 


松井ニット技研
Cimg26211_2  今回は、マルチカラーストライプのラッセル編みマフラーに加えて、新作のゴルフウェア(左の写真)を出品されていました。これまでのものよりも厚地で、温かそう。

 また、今月は中小企業庁から「がんばる中小企業300社」に選ばれて、表彰されたとのことです。本当におめでとうございます !! Cimg26181

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月16日 (日)

2015春夏コットン素材傾向―PV 及びMUより

 一般財団法人日本綿業振興会のHP内、プレスリリースの3月13日付けで、「2015春夏コットン素材傾向 PREMIERE VISION PLURIEL 及び MILANO UNICAより」の記事が掲載されました。
 http://cotton.or.jp/をクリックしてご覧ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月15日 (土)

"唯、美しく"「ザ・ビューティフル 英国の唯美主義1860-1900」展 

 今、東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催中の「ザ・ビューティフル 英国の唯美主義1860-1900」展の内覧会に行ってきました。
 
 高橋館長のお話によりますと、本展は、2011年夏にロンドンのヴィクトリア&アルバートミュージアムで行われた「カルト・オブ・ビューテイ」展が原型で、これを東京でぜひ実現したいと、同館のために改めて構成し直した、手作りに近い企画展だそう。同館の建物も1894年の建築で、当時の英国美術のDNAが浮遊している、日本初公開にふさわしい環境と、述べていらっしゃいました。 

Cimg25241  この後、学芸員の加藤明子氏が、「唯美主義とは、エステシズムaestheticismを原語とする、視覚的、触覚的な悦びをもっとも重視する感性至上主義で、ヴィクトリア朝時代の英国で大流行した芸術運動」と解説。

 出品作には、絵画だけではなく家具・調度品から日用品なども含まれていて、この動きが当時の生活全般に影響を与えていたことがわかる展示になっていました。

Cimg24901

 写真上はバーン・ジョーンズの「ヘスペリデスの園」(1882年)。金と白金の箔を貼った、装飾的で華麗な作品。
  
 興味深かったのは、美しい花があちらこちらにあしらわれていることで、とくに目立っていたのが、ひまわり。これは男性性の象徴であったといいます。

Cimg2515  写真左は、ひまわりのモチーフを好んで使った金属細工のデザイナー、トマス・ジェキルの1876年の作品。アールヌーボーを代表するウィリアム・モリスのデザインにも、ひまわりがたくさん使われています。

 さらに同館の壁面にも、赤レンガとともにひまわりの花がみられるとのことです。
 
 また百合の花は女性性を、クジャクは美のシンボルとされて、頻りと装飾に用いられたといいます。

Cimg25421 Cimg25231 フレデリック・レイトン「母と子」   フレデリック・レイトン「パヴォニア」 
背後に白い百合の花        頭の後ろにクジャクの羽根を装飾

 リアルに写実するよりも、物語性の強い、見てわかりやすく楽しめる絵画が好まれた時代で、「唯、美しくあれば、それでいい」という、そんな背景のもと、広がっていったようです。

 ところがこの唯美主義は、次第に退廃へ走るようになっていきます。世紀末、オスカー・ワイルドらのスキャンダルもあり、火が消えていくのですね。

Cimg25761  写真右は、その頃のビアズリーの版画を集めたコーナーです。

 
 服飾では、古代ギリシャやローマへの憧れから女神のようなドレーバリーをまとう女性像や、また扇子がやたらと目に付きました。これはやはりジャポニズムの反映と受けとめられているようです。
Cimg25041  
 展示の最後を飾っていたのは、ちらしにも掲載されたアルバート・ムーアの「真夏」(1887年)でした。写真上です。

 なお、展覧会は5月6日までの開催です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月14日 (金)

映画「イヴ・サンローラン」に感動

Photo  パリで公開中の映画「イヴ・サンローラン」を見てきました。
 これはフランスが誇る偉大なファッション・デザイナー、イヴ・サンローランの伝記を再現した、感動のドラマでした
 主役を演じたのは、若手俳優のピエール・ニネイで、その繊細な風貌はイヴ・サンローランにそっくり! ショックを受けると同時に、映画の中にいとも簡単に感情移入させられました。
 
 映画はまず、1954年にディオール店に迎え入れられたところから始まります。1957年、ディオール氏に認められ、21歳の若さでメゾンの後継者となり、トラペースラインを発表します。コレクションは大成功を収めるのですが、アルジェリア戦争の泥沼化で、1960年に徴兵されて精神的ダメージを受け、帰国後、1962年に実業家ピエール・ベルジェと組んでオートクチュールメゾンを開きます。映画では、このあたりのことが細かく活写されています。有名なモンドリアンルックを思い付くシーンも大変興味深かったです。

 名声が高まる中での天才の苦悩も表現されています。真夜中にセーヌ河岸のポン・マリー辺りを彷徨する姿も映し出されていて、胸が熱くなります。
 
 2002年に引退し、2008年に亡くなったイヴ・サンローラン。こ映画では、若き日の栄光と苦悩を、かなり忠実に描き出していると思いました。
 
 パートナーだったピエール・ベルジェ氏も、この映画のメガホンをとったジャリル・レスペール監督を絶賛されて、衣裳貸出しなどの協力を惜しまなかったといいます。すばらしいドレス作品の数々を垣間見ることができるのも、本作の魅力でしょう。

 日本での公開は未定とのことですけれど、ファッション関係者は必見の映画だと思います。公開が待ち遠しいですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月13日 (木)

この春一番はスポーツラインで

 先月半ば、この春一番のパリやミラノのショーウインドーをのぞいてきました。
 予想通り、スポーツの流れを採り入れたファッションが強くなっています。ブルゾンやライン入りパンツ、スウェット、ポロシャツなどですが、スポーツといっても、女性らしく軽やかに見せるのがポイントです

Cimg1705prada1_2 Cimg1706prada1











 その典型をプラダのウインドー(写真上)で見つけました。
 
 アディダスのような三本線入りディテールに注目。
 
 アディダスのシャンゼリゼ旗艦店では、何と店内入り口広場で、スタッフたちがバスケットボールに興じているのにびっくり!!
Cimg1691addidas1
 
 今年はサッカーワールドカップもありますし、スポーツブームはますます広がりそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月12日 (水)

パリ百貨店新店舗にズラリ!ブランド雑貨

 高級なことで知られるパリのプランタン百貨店の新店舗「プランタン・デュ・ルーヴル」に行ってきました。ここはルーヴル美術館のガラスのピラミッドのすぐ下にあり、自然光が入って心地よい、2600㎡の空間です。
Cimg2415printemps1

 入り口には、びっくりの巨大なアートオブジェが待ち受けていて、これを飾っていたのが、最高級ブランドのバッグ、バッグ、バッグ----。
Cimg2416printemps1
Cimg2418printemps1  店内はシャネルやディオールなどのラグジュアリーブランドのアクセサリー雑貨やコスメ、宝飾、時計などが勢揃いしていました。

 まばゆいばかりの商品揃えでしたけれど、服の売り場は見当たらず、モード業界が服よりも雑貨に力を注いでいることがよくわかります。

 
 それにしてもこのようなデラックスな店をつくるとは!勢いのあるカタール資本が、プランタンを買収したことがあるのかも、と思ってみたりしました。あの豪華なバッグも、きっとアラブのお金持ちたちの手にわたっていくのでしょうね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月11日 (火)

PV2015春夏 目立った黄色いディスプレー

1  今季のプルミエール・ヴィジョン(PV)で、もっとも目立ったカラーが黄色です。これは太陽の光の色、ゴールド・イエローとのことで、日本では太陽と言うと、赤かオレンジ色が普通ですから、日本人としては少し違和感があります。でもこの黄色く彩られたPVの広い会場で、希望の光を感じられた人も多かったのではないでしょうか。なかなか心にくい演出でした。

 PVに出展されて3年目という、Ja-Fabric by TAKISADA(瀧定名古屋)では、この黄色が前面に打ち出され、印象に残っています。
Cimg2404takisada_nagoya1  
Cimg2400takisada_nagoya1  この3日間で150社と商談したといい、輸出は好調の様子。とくにニットのカットジャカードやスポンジーな段ボールニットが好評だったといいます。
 
 黄色いディスプレー効果もあったのかも----。色の働きは本当に大きいものがあると思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月10日 (月)

PV2015春夏 宇仁繊維のテクニカルなボンディング

 プルミエール・ヴィジョン(PV)のトレンド委員長パスカリーヌ・ヴィルヘルム氏は、「今シーズン、これまで見たこともないような新しい素材開発がなされている」と述べられ、その一つにボンディングを挙げています。

 ボンディングとは、“性質の異なる2種類以上の生地を粘着剤で挟み、高温・高圧でプレスして貼り合わせたもの”で、両面リバーシブルで使えるメリットがあります。しかし薄い布ではできないとか、硬くなるなどの問題点も指摘されていました。
 それが今や技術の進歩により可能になり、しなやかに伸縮する風合いを保ったまま、繊細なレース地でもできるようになってきています。そしてこの技法を進化させているのが、日本の企業なのです。

Cimg2367uni1  宇仁繊維では、そうしたチュールやメッシュのような素材のテクニカルなボンディングがバイヤーの人気を集めていました。

 写真左はメッシュとボイルのボンディングです。

Cimg2363uni1_2  また写真右のダブルフェイスのメッシュも大好評だったそうです。

 今季は、こうしたテクニカルなタッチのスポーティなオープンワーク素材がトレンドになっています。流れをうまくつかんだ素材提案も、すばらしいと思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

PV2015春夏エイガールズ「PLAY」テーマに最高級カットソー

 ハイ・クオリティな丸編みで、海外から一目置かれる日本企業がエイガールズA Girl’s。今シーズンもプルミエール・ヴィジョン(PV)に出展して、日本発の究極の着心地の良いニットを披露されていました。

 テーマは、スポーツすることと楽しむことの両方の意味を込めた「PLAY」。ブースでは洗練されたニット生地で仕立てた、Tシャツなどのカットソーサンプルがハンガー展示されていて、軽くて着やすそう。これを着てすぐにもプレーしたくなるような雰囲気です。
Cimg2372agirls1

Cimg2377agirls1  人気商品は、まず表が綿、裏がテンセルのクオーターゲージニット。これは表側が裏のゲージの4分の1になっている、両面異ゲージファブリックで、独特のダブルフェイス効果が特徴です。

 またこれまで以上に薄くて軽い裏毛や段ボールニット。ふんわりした手触りが気持ちいいニットです。

 極細番手の綿糸使いで、布帛のように滑らかなコンパクトニットもあります。

 いずれも超長繊維綿など、最高級原料にこだわってつくられた洗練された美しい編地のものばかり。シンプルで機能的であると同時に優しく甘い感触も魅力です。
 この最高級カットソー、さらなる広がりを期待しています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月 9日 (日)

PV2015春夏 坪由織物の優しい光沢素材に惹かれて

 光沢のある生地は、ここ何年も継続して人気ですが、今シーズンは、光沢に変化が出てきています。真珠を思わせる艶や、水に濡れたような透明感のある光沢が目に付き、全体に輝きが抑えられて、上品で優雅な感覚になっています。
 どちらかというと、糸使いで光らせるよりも、表面加工による光沢感のあるものが多くなり、カレンダーやラミネート加工、コーティングが目立つシーズンです。

Cimg2385tsubo1  プルミエール・ヴィジョン(PV)に出展して5年目、ファンシーなシルク織物で定評のある坪由織物では、今季、シルクシフォンにプロティン加工の生地(写真左)が好評だったといいます。シルクのプロティンをプリントすると、高密度オーガンザのようなハリのある質感になり、アウター向けピックアップが増えたとか。

 その優しい光沢感と、やわらかいハリ感、空気感のある風合いに惹かれます。 

Cimg2383tsuboyoshi1  ウインドーには、ずらりとシャンパンゴールドなどのラメシリーズを並べて、人目を引いていました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月 8日 (土)

鎌倉で河津桜が満開に

 春の陽射しとは裏腹な寒い一日、久しぶりに北鎌倉の円覚寺を訪れましたら、早咲きの河津桜が満開でした。ソメイヨシノと比べると、ピンクの色が少し濃いようです。
Cimg26031
 伊豆では河津桜まつりが開かれているようですが、そろそろおしまいとか。
 忙しくしているうちに、ひとりでに季節は移り過ぎていきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月 7日 (金)

PV2015春夏 気品のある日本のレースに注目

 レースといえば、ウエディングドレスやランジェリー向けとばかり思っていたら、それは大間違い。テーラードなパンツスーツにレースをあしらったり、アウタースポーツアイテムに組み合わせたり。レースは、思いがけないところで使われていて、今やファッションに新風を吹き込む重要要素になっています。
 今季プルミエールヴィジョン(PV) のトレンドでも、エアリーなファブリックの一つとして、レースが挙げられています。
 
 中でも注目されたのが、日本の栄レースがつくる気品のあるリバーレースです。
 リバーレースとは、リバー編機で作られる、繊細で優美な表情が特徴の最高級レースで、フランスのカレーのレースがこれに該当するといいます。しかし年々技術の継承がなくなっていき、今ではこの編機を保有し動かしているのは、レースの名門、フランスのソフィ・アレット社と、栄レースだけなのだそう。
 
 実は今回初めて、同社ブースを訪れました。世界的なレースメーカーが日本に在ることを知って嬉しくなりました。

 新作のオリジナルレースを2点ご紹介します。
Cimg2389sakae1_4Cimg2390sakae1_3


 ダブルフェイスのレース。      二枚のレースが重なり合うレース。

 
 PVでは、レースでもう一社、ウールの宮田毛織も、2015春夏向けに、新しく綿100%のラッセルレースを発表されていました。
Cimg2271miyata1


 ピュアホワイトがフレッシュで、ノーブル。印象に残っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月 6日 (木)

PV2015春夏 日本企業のプリント生地が人気

 パリのプルミエールヴィジョン(PV)では、日本製プリント生地も人気です。プリントを主力とする日本企業のブースは、いつ行っても商談で熱気にあふれていました。
 売上げも大きく伸ばしているようです。これには円安と、多品種、小ロット、短納期という利点も手伝っています。しかしそれ以上に評価されたのが、ファッション感度の高さです。

 その注目のプリント生地をご紹介します。

110hokkoh1_3
 写真上は、北高のやわらかい筆のタッチを感じさせるプリント柄。今シーズンはこのようなソフトで優しい色使いがトレンドとなっています。リップル地など、表面に凹凸をつけた生地にプリントするなど、下地も工夫されています。

Cimg2369hokko1  北高では、写真右のインディゴプリントも好評だそう。日本的な柄が広がっている様子です。


 

 コッカでは、“東京カワイイ”をテーマに、楽しい動物のモチーフがヒットしているとのこと。
 今季は、あちらこちらで魚や貝からトンボなどの昆虫まで、様々な動物たちを描いた柄が目立つシーズンです。これもこの流れに上手に乗って出ているのでしょう。
Cimg2213kokka1Cimg2216kokka1

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月 5日 (水)

PV2015春夏 ショーワの超薄地コットンのプリーツ加工

 ベールのような透ける生地に立体的なプリーツ加工を施した素材は、今シーズンも様々な工夫が凝らされてトレンドとなっています。でもこれは合繊分野でのお話、と思っていましたら、今季プルミエールヴィジョン(PV)のショーワのブースで、コットン素材のものを見つけました。

Cimg2335showa1  コットン85%にポリエステル15%混のボイルのような超薄地にプリーツをかけたもので、綿リッチ混なので、手触りは爽やか、清涼感があります。プリーツがストライプの程よいシャープさを強調し、表面のきれい目なシワ感ともマッチして、洗練されたスポーティブを求める今の気分に沿っています。シャツやドレスに使いやすい素材ではないでしょうか。
 
 ショーワといえば、中肉から厚地の綿織物メーカーと思っていましたが、このようなファンシーな薄地も手掛けているとは!
 いつもチャレンジングで、さすがにPVアワードを受賞した企業は違うと、そのモノづくりの姿勢に改めて敬意を表したことでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月 4日 (火)

コットン・ファッション・セミナー開催のお知らせ

 今シーズンもまた、コットン・ファッション・セミナーを下記の通り開催いたします。
 皆様のご参加をお待ちしています。
 
 なお、一般財団法人日本綿業振興会のHP内、イベント情報の3月3日付けで、「コットン・ファッション・セミナー開催」の記事が掲載されました。http://cotton.or.jp/をクリックしてご覧ください。

                   記

テーマ:「2015春夏~2015/16秋冬コットン・ファッションと素材の傾向」
講 師:柳原美紗子(ファッション・ディレクター)

日程および申し込み先
■ 大阪 4月8日(火) 2:00P.M~4:00P.M. 大織健保会館8階
  主催/協同組合 関西ファッション連合 
  申し込み先/電話06-6228-6525
    
■ 東京 4月10日(木) 1:30P.M~3:30P.M.  東京ウイメンズプラザ
  共催/東京織物卸商業組合、一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会
  申し込み先/一般財団法人日本綿業振興会 電話06-6231-2665

* 大阪と東京の各セミナーは主催団体が異なります。お申込み・お問合せは、必ず直接それぞれの団体にお願いします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月 3日 (月)

PV2月展 小松精練で天然染料染め合繊素材発表

 今回のPV小松精練のブースでは、 “自然を染める”のコピーで、新素材「Nカラー・ビンテージ」の発表がありました。展示台にはクチナシなど植物から取り出した色素が並べられ、これで染めたナイロン生地などが展示されています。化学染料では出せない微妙な味わいのある赤や黄などの美しい色合いのものばかり。惹かれるように、興味深そうに見入る来場者の姿が目立っていました。
Cimg2313komatsu1 Cimg2314komatsu1jpg






 これは天然染料100%使いではなく、化学染料との組み合わせにより実現されたものですが、従来、天然の色素では染まらないとされてきた合繊の染色加工概念を根本的に覆す画期的なものといえるでしょう。天然染料は50%以上、実際には70%くらい使っているそうで、同社独自の改質加工技術(ソフトコンブ化)を基に、テキスタイルデザイナーの梶原加奈子さんと共同で開発されたといいます。

 合繊大手もいよいよ生態系に優しい染色法に乗り出してきました。地球環境への貢献という、21世紀の新しい分野へのチャレンジが始まったところです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月 2日 (日)

PV2月展 小松精練のグランプリ受賞素材「ムニュ」

Cimg2303komatsu1_2  この2月開催のパリのプルミエール・ヴィジョン(PV)に出展していた小松精練のブースで、昨年「PVアワード」グランプリを受賞した素材によるコート(写真右)が展示されていました。

 受賞素材は、8ミリもの厚みのある低反発スポンジを、織柄プリントの薄地ニットでサンドイッチした三層構造のもの。話題沸騰のこの素材でしたが、服地としてどう使われるのかと、気になっていました。けれど、これを見て納得です。これほど厚いのに軽くて温かそうで、それほどガバつくこともないようです。
 
Cimg2305komatsu1  デザイナーの梶原加奈子さんによると、厚さを半分にして使いやすくし、今秋冬から「ムニュMUNEW」のブランド名で、展開されていくとのことです。“むにゅっ”とした感触そのままの命名が、何とも楽しい!

 
 日本のイノベーションが、こうして量産化される運びになり、大変うれしく思ったことでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月 1日 (土)

PVプリュリエル2月展 世界のファッションを動かすパワフルな原動力

 パリで2月18日?20日に開催されたプルミエール・ヴィジョン(PV)プリュリエルの結果速報が届きました。

 これによるとPVプリュリエル全体で、61,641名が来場し、前年同期比5.5%増だったといいます。このプリュリエルを構成する6つの見本市の中で、最も重要なのが、PVとエクスポフィルです。来場者は51,854名で、前年同期比17%増といいますから、まさに驚異の伸び率! その73%はフランス以外の国々からの来場者で、英国13%、イタリア11%、ドイツ6%、スペイン6%を筆頭に、日本、韓国、中国などのアジア勢9%、アメリカ合衆国4%、トルコ3.5%。
Fd1_4406_1_image_lecteur_video
 
 世界130カ国から、多くの関係者がPVで、新しい価値を発見し、絆を深めるとともに、創造力を刺激されたことでしょう。
 
 ファッションの始まりをつくるのは布=生地です。その生地の元は糸です。糸をどのようにつくり、色を染めるのか、ということからファッションはスタートします。デザイナーが繰り出すモードの源にある生地の重要性を、ファッション関係者はよく知っていますから、世界の最高峰の生地見本市であるPVに、これだけ大勢の人々が集まるのです。
 
 世界のファッションを動かすパワフルな原動力になっているのがPVです。ここでのディレクションや様々なアイディアが、これからのファッション企画に活用されていきます。
 世界のファッションマーケットをPVが活気づけているのですね。「人は一人ひとり違う。ファッションに振り回されたくない」などと言いますが、無意識にそれを受け入れているのが人間です。その影響力の大きさは、はかりしれないものがある、と改めて思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年2月 | トップページ | 2014年4月 »