悉皆の精神で現代のモノづくり
「悉皆の世界・日本のこころ」と題した展示が、今回JFW-IFFに新しく加わったファッションビジネス・ソリューション・フェア(FBS)会場で行われました。
このイベントは、3R(リペア、リフォーム、リメイク)をモノづくりに活かすリクチュール活動に取り組んでいるファッション・クリエイターの仲間たち、8人が集結し、実現されたものです。代表の渡辺慶子氏によれば、「悉皆の精神で、“限りある資源を大切に”をモットーに、こだわりのあるモノづくりを提唱している」といいます。
ところで、悉皆(しっかい)とは、すべてを使い尽くすという意味です。実は私はこの言葉を知らなかったもので、調べましたら、呉服業界になじみのある表現ということがわかりました。リサイクルやリユースの語が使われるようになる、はるか昔から、日本人は、着物を雑巾になるまで、使い切っていたのです。今でも呉服のお直しをする職人のことを悉皆職人と呼んでいるといいます。
悉皆職人の持つ心意気でつくられた、世界でただ一つのモノたちは、さすがに個性的です。人とは違うおしゃれを楽しみたい方には、たまらなく魅力的なのでは、と思います。
作品のいくつかをご紹介します。
左は、MEG MIURA(メグ ミウラ)の、デニムの「耳」を利用した作品。
右は、Masato yamaguchi(マサト ヤマグチ)の、ミリタリーからの発想。
PINK POODLE
コスチュームジュエリー作家丸山みのりさんのブローチ作品。
材料は欧米の蚤の市などで集めたものだそう。
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