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2014年1月

2014年1月31日 (金)

悉皆の精神で現代のモノづくり

 「悉皆の世界・日本のこころ」と題した展示が、今回JFW-IFFに新しく加わったファッションビジネス・ソリューション・フェア(FBS)会場で行われました。
 このイベントは、3R(リペア、リフォーム、リメイク)をモノづくりに活かすリクチュール活動に取り組んでいるファッション・クリエイターの仲間たち、8人が集結し、実現されたものです。代表の渡辺慶子氏によれば、「悉皆の精神で、“限りある資源を大切に”をモットーに、こだわりのあるモノづくりを提唱している」といいます。
 
 ところで、悉皆(しっかい)とは、すべてを使い尽くすという意味です。実は私はこの言葉を知らなかったもので、調べましたら、呉服業界になじみのある表現ということがわかりました。リサイクルやリユースの語が使われるようになる、はるか昔から、日本人は、着物を雑巾になるまで、使い切っていたのです。今でも呉服のお直しをする職人のことを悉皆職人と呼んでいるといいます。

 悉皆職人の持つ心意気でつくられた、世界でただ一つのモノたちは、さすがに個性的です。人とは違うおしゃれを楽しみたい方には、たまらなく魅力的なのでは、と思います。

 作品のいくつかをご紹介します。 

Cimg04621_2 左は、MEG MIURA(メグ ミウラ)の、デニムの「耳」を利用した作品。

 
Cimg04671_3 右は、Masato yamaguchi(マサト ヤマグチ)の、ミリタリーからの発想。
 



Cimg04751_2 

 
 
 
 PINK POODLE
 コスチュームジュエリー作家丸山みのりさんのブローチ作品。
 材料は欧米の蚤の市などで集めたものだそう。

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2014年1月30日 (木)

スイス発繊維リサイクルシステムに注目

 新しいファッションを提案するJFW-IFFで、今回「オヤッ」と思ったのが、「アイコ I:CO」のブースです。会場入り口にあって、箱を並べたその後ろに、古着が山のように積まれているですから、驚きでした。
 いよいよ日本のファッション業界も、リサイクルの仕組みを導入するときが来たようです。

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 「アイコ」は、スイスの「アイコレクト I:COLLECT」の略称で、世界56カ国で、繊維のリサイクル事業を展開しているグローバルカンパニーです。小売企業と組んで、古着や靴を回収し、回収された衣類は、再び衣料品として再利用されたり、ウエスなどの製品や、反毛材に加工され、断熱材や防音材に活用されたり、次の最善の方法のために使われるといいます。

 日本ファイバーリサイクル推進協会によると、日本では毎年100万トンに上る衣料品がゴミとして廃棄され、そのほとんどは焼却処分され、リサイクルされるのは数パーセント程度だそう。こうした日本の事情に目をつけて、昨年日本に進出し、本展に初出展。今年からいよいよ本格的な活動に入るとのことです。

 アイコのボックス設置店では、ブランドを問わず回収し、引き換えに割引クーポンを発行、そのクーポンを使ってお得なお買いものができるそうです。H&Mなどの店頭にもお目見えするとか。

 イメージがよくて簡単にできる回収サービスのようですので、販売にもつながり、きっと拡がるのではと、期待されます。

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2014年1月29日 (水)

早くもウインドーにクロップド・トップ

 ジャケットなど、トップスの丈が短くなってきています。

Cimg05241 街を歩いていると、ブティックのウィンドーには、早くもシャツを短くきり落とした短い丈のトップスが目に付きます。クロップドは「切り取られた」の意味です。
 パンツでは、昨年、クロップトパンツが流行りましたが、今年は、トップスにもクロップトが来ています。

  
 
Cimg05131_2 左はJFW-IFFで見つけたヤマトドレスのクロップド・トップで、Tシャツの裾をカットしたようなデザインです。

 
 丈はウエストラインよりも少し短い、横隔膜丈が重要と言われていますが、夏に向っておへそが見えるか見えないかくらいのミド・リフが、増えてくるでしょう。

 
 クロップド・トップの下に、透けるものをプラスして、肌の見え方を抑えたデザインもあり、これなら、抵抗感なく着こなせそうです。
 
 ファッションは変わる、面白いですね。

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2014年1月28日 (火)

大人が着るモードなスエット

 この春は、スエットといっても、従来のモノとは一線を画す、大人のための洗練されたスエットウェアが人気です。
 
1_3 そんなスエットをデザインしているのが、インブリードの「旅するワードローブ」ロジエROSIERというブランドです。今回のJFW-IFFでも、贅沢な大人の旅先での装いにふさわしい、スエットドレスを提案していました。まさに同社のコピーにある通り、チュニックでもワンピースでもない、「大人が着るモードなスエット」です。左写真は、同社のHPから。

 
Cimg04551_4 襟やポケット裏にはシルクサテン地が、またスリットポケット口には本革パッチがあしらわれていて、スエットをゴージャスに見せています。

 モードの世界では、プラダが、このところスポーツラインを採り入れたデザインをしきりと発表していますし、シャネルも、先週終幕したオートクチュールコレクションで、スニーカーをはいたモデルを登場させています。
 スポーツの現代的な快適性と、伝統的なエレガンスのミックス。これは今後のファッションの大きなポイントとなってくるでしょう。
 
 若々しくて、健康的、しかもエレガントな、大人のスエットに注目です。

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2014年1月27日 (月)

スエットシャツがモードに変身

 スエットシャツとは、一昔前の世代にはおなじみのトレーナーのことです。元来、スポーツ選手が競技の前後に着た服ですので、日本ではトレーニングからトレーナーと呼ばれていたのですが、最近は、英語本来の呼称であるスエットシャツという言い方に戻り、トレーナーの語は死語に近くなってしまいました。

 このスエットシャツが、この春、エレガントなファッションになって、ちょっとした旋風を巻き起こしそうです。

Cimg04421 JFW-IFFでは、アーバンエレガンス・ソーンに出展していたヤマトドレスが、肩先にカットワークの花をレース刺繍したスエットシャツ(写真左)を見せていました。この刺繍はスカートにも繰り返し用いられていて、女らしさを盛り上げています。




Cimg04231jpg_3 またリアルリュクス・ゾーンでは、ルールドの新ブランド、ウルトラが、スエットシャツにフードを付けたパーカ(写真右)をディスプレーしていました。

 
 いずれもスエットというスポーツの要素を、上品に落とし込んで、洗練された軽やかさに仕上げています。これなら誰もがさらりと着こなせそう。

 
 今夏は、サッカーワールドカップもありますし、オリンピックムードも高まっています。スエット人気はますます広がるでしょう。

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2014年1月26日 (日)

JFW-IFF 軽やかなレースのブランド発進

 レース生地を手掛ける西村レースが、初のアパレルブランド「CHOU CHOUシュ シュ」を立ち上げ、今回のJFW-IFFのリアルリュクス・ゾーンで発表されていました。
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 白いレースでまとめた、軽やかでエレガントな雰囲気のコレクションです。 

Cimg04821  左はスエットや綿天竺にレースをあしらったスポーティなデザイン。

 

 西村レースは、京都に在って、国内はもとより海外にも、「リリーレース」で知られるレースメーカーです。独創的なレースやチュールに、いつも注目しているのですが、いよいよアパレルブランド発進とは、さすが意欲的です。

 パリのプルミエールヴィジョンにも、いつ出られるのかしらと期待しています。

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2014年1月25日 (土)

JFW-IFF バリ島の自然をまとう服

 今回のJFW-IFFのクリエイターズ・ヴィレッジで、自然の豊かな彩りにあふれたアーティスティクなドレスを見つけました。それはStudio Sunaスタジオ砂の創作ドレスで、何とインドネシアのバリ島の自然素材が用いられているといいます。
Cimg03571  デザイナーは吉田はつみさんで、14年前に湘南からバリ島へアトリエを移されたとか。日本では考えられないような手法で、マテリアルからのモノつくりに取り組まれていて、服や小物には、自然の息吹がいっぱい。芽吹いて、花を咲かせ、伸びて、実をつける、そんな植物のパワーをいただけそうな、「植物服」です。



 素材は、島ではごく身近なものはかり。ラフィアやバナナ・ファィバー、魚のうろこ、芭蕉紙、また浜辺で拾ったビニール紐などの廃材も利用されているとのこと。バリ島は、まさに素材の宝庫のようです。
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 タピオカに様々な素材をはめ込みながらステッチをかけ、この基布を洗い流してつくったざっくりとした刺繍レース。手仕事の温もりと繊細さ、自然を映す布の表現に、惹きつけられます。

Cimg03581jpg  右はバッグで、下部の花びら状のものは、魚のうろこだそう。





Cimg03661  綿100%の4重織ガーゼのコレクションもあり、すべて大和藍の藍染めで、縫い目が肌に触れないデザインなので、肌にも身体にもやさしいといいます。

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2014年1月24日 (金)

JFW-IFF 「気持ちいい」吊天竺のベビーウェア

 吊天竺とは、吊編み機と呼ばれる100年前の古い丸編み機で編まれる、天竺編み本来のやわらかさのある編地です。テンションをかけないで、ゆっくり編成されるので、空気を編むとも言われ、フライス以上の伸縮性や弾力性があります。

 今や日本では希少となり、和歌山県のニッタ―で2社のみが手掛けているといいます。その一つ、和田メリヤスの吊天竺で、オーガニックコットン素材のものを、ベビー服に取り入れているのが、「育児工房」。赤ちゃんに「気持ちいいを届けたい」と、とくにデザインや素材にこだわっているオオサカヤ(愛知県半田市)のブランドです。

Cimg04361  このほどJFW-IFFのNIPPON MONO ICHIに出展し、プレゼンテーションが行われました。披露されたのは、やさしいふんわりとした風合いの吊天竺に、植物から抽出した色素、つまりストロベリーのピンクやブルーベリーのブルーなどで染めた新商品です。赤ちゃんの時から、このような色で脳を刺激すると、きっと色彩感覚がみがかれるのでしょうね。 

 
Cimg04351jpg  この他、ガーゼにポリエステルの綿入りのケープなども提案。

 いずれも気持ちよさそうで、かわいくて、ギフトにもぴったりです。

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2014年1月23日 (木)

JFW-IFF 遠州からみ織のストール・ブランド誕生

 静岡県磐田市の遠州ネットが、同社伝統のからみ織りの技術を活かしたストールのブランド、「e-shatro(イー・シャトロ)」を誕生させ、今回の「JFW-IFFインターナショナル・ファッション・フェア 」のNIPPON MONO ICHIで発表されていました。
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Cimg03761_2  さらさらと気持ちがよく、綿を中心にしたやさしい肌触りが何といっても魅力です。フラットストライプ、シボストライプ、フラットプレーンの3ラインがあり、巻き方によって、ストライプとプレーンの両方のパターンが楽しめます。価格は大判で、¥12,000くらい。
 
 代表の佐野公生氏に、ブランド名の由来を伺いましたら、イー・シャトロのイーは遠州の「e」、シャトロは「紗と絽」のことだそう。ロゴマークも、交叉させた経糸に横糸を通す、からみ織の技法を連想させるデザインで、からみ織一筋に生きる職人魂が伝わってくるようです。

 
 製品ブランドの立ち上げとぱ、本当に素晴らしい。今後を期待しています。

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2014年1月22日 (水)

JFW-IFF 着た瞬間に感動する綿100%永久ストレッチシャツ

 ストレッチというと、ポリウレタン素材使いを思い浮かべますが、ポリウレタンは、ひとりでに劣化していきます。このことはあまり知られていませんけれど、新品で収納しておいても、2年から3年で伸縮機能は喪失してしまいます。  
 そこで開発されたのが、綿100%で、ストレッチ性を持たせた素材です。綿ですから、ストレッチ性はいつまでも失われることがありません。

Cimg03531  東京ビッグサイトで開催されている国内最大級のアパレル・ファッション雑貨総合展「JFW-IFFインターナショナル・ファッション・フェア 」(繊研新聞社主催)で、初日の今日、この綿100%永久ストレッチ素材のシャツが、NIPPON MONO ICHI出展の福田織物により発表されて、話題を集めました。 

 同社は、日本三大綿産地のひとつである静岡県掛川市にある生地メーカーですが、今では自社で糸の入手から企画・製造・販売まで手がけるようになり、極細綿糸を使った“光透けるストール”を発売してヒットさせています。 

 その第2弾が、このシャツで、目のつんだ美しい光沢のある綾織とオックスフォードの2種類の織地を揃え、伸縮性があって動きやすいだけではなく、軽くてソフトな肌触り、吸水性がよく10数パーセントの速乾性もあるといいます。洗濯もしやすいそうです。
 熊本県人吉市にある縫製工場で仕立てられたシャツは、嵌めやすいボタン付けにするなど、一手間かけて、縫製にもこだわられているとのことでした。

 既に掛川市の職員の方が着用され、着た瞬間に着心地のよさに感動して驚かれたことから、「着た瞬間に感じる感動と驚き」をキャッチフレーズに展開していかれるとか。

 なお、このシャツ地については、このブログの昨年11月20日付けでも、取り上げていますので、ご覧ください。

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2014年1月21日 (火)

企画展「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」

 「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」が、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで2月9日まで、開催されています。早く見に行こうと思いながら、年が明けてしまいました。

Cimg01371_2  これは、これまで21_21 DESIGN SIGHTで行われた展覧会と付随する活動を再構築する企画展です。
 すべての始まりは、三宅一生氏が2003年に投稿した朝日新聞の記事「造ろう、デザインミュージアム ― 世界水準の“資源”生かして」だったとのことで、会場ロビーには、この記事が大きく展示されていました。これを発端に、ミュージアム設立を目指すさまざまな運動が起こり、7年前に、この21_21 DESIGN SIGHTがスタート。このときの「安藤忠雄 2006年の現場 悪戦苦闘」と題した写真が、入り口を飾っています。

 2年前には「国立デザイン美術館をつくる会」が発足し、この第1回シンポジウムが開かれました。その模様を、このブログの2012年12月7日付けで取り上げています。
 この一連の動きを見てきましたので、本展も興味深く拝見しました。
 
 会場は、CREATING、FINDING、MAKING、LINKING の4つのパートに分かれています。最初は、CREATINGで、田中一光氏をはじめとする今は亡き6名の表現者のコーナーがあり、そして次は大ホールで、真ん中の列がモノづくりのMAKING、その両側にモノをつくる以前に、モノとコトを発見するFINDINGと、地域を世界につなぐLINKINGのグループが立ち並んでいます。
Cimg01631 
 一回目の「チョコレート展」から、ついこの間まで行われていた、最高の22万人もの来場者を集めたという「デザインあ展」展まで、いずれ劣らぬ優れた展覧会のライトモチーフを展覧できます。そのいくつかをご紹介します。なお写真撮影ですが、特定の箇所のみ不可でしたが、ほとんどすべて自由です。(写真はクリックで拡大します。)

○CREATING
Cimg01521 Cimg01501
田中一光とデザインの        倉俣史朗とエットレ・
前後左右展(2012)           ソットサス展(2011)

  
○FINDING
Cimg01721_2 Cimg01891

デザインあ展 (2013)         water展 第(2007-2008) 
「子どものワンダーランド」      「水の時代に向けて」

○MAKING
Cimg02021 Cimg01951
骨展(2009)              Reality Lab再生・再創造展 (2010)  
「基本は骨格」              「毎日が実験」

○LINKING
Cimg02001_4 Cimg01771_3 落狂楽笑 展  (2007)        東北の底力、心と光展(2011) 
「人に笑いを」               「手仕事の国」

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2014年1月20日 (月)

東京で梅の開花宣言

 昨日、東京で梅の花の開花宣言が出ました。といっても、桜の開花に比べれば、ずっとひっそりとですが。

Cimg03441 東京・港区の愛宕神社では、いつの間にか蝋梅が、奥ゆかしい黄色い花をつけていました。
 今日は大寒で、これから立春まで、寒さがもっとも厳しいときです。でも植物は正直に、少しずつ春を知らせてくれます。

Cimg03431_2 蝋梅に小さな春を感じて、「梅 一輪一輪ほどの暖かさ」(服部嵐雪)が来るのを待つこの頃です。

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2014年1月19日 (日)

全国の「糸にまつわるモノづくり」一堂に展示販売

 今、「見て、触れて感じる47の繊維製品のこれから」展が、東京・渋谷ヒカリエにあるd47 museumで開催されています。これは昨年11月から始まったイベントで、2月2日まで行われています。
 以前から気になっていたこともあり、興味津々で、先日、行ってきました。
Cimg02811jpg  
 テーマは「糸にまつわるモノづくり」です。1本の糸からつくられるモノに焦点を当て、全国47の都道府県から、各々1つずつ、「これはと思う」伝統工芸や地場産業の繊維製品が、一堂に集められています。
 というと、とかく、伝統の技術を守り続けることに力点が置かれがちですが、ここではそうしたモノの中から、現代のリアルな暮らしを彩る、生きたモノづくり、つまり「身に着ける」、「使う」といった実際の需要につながる製品が取り上げられています。文字通り、「見て、触れて感じる」ことができる、誰もが親しみやすいモノばかりです。
 
 日本の糸へん業界のモノづくりを一覧でき、またお買い物も楽しめる、ちょっとうれしい空間で、大変興味深い催しと思いました。
 
 47のモノづくりの中で、とくに目に付いたものを4つ、ご紹介します。

○木玉毛織(愛知県)
「ガラ紡」による オーガニックコットン製品を展示。
Cimg03181  ガラ紡は、明治初期に開発された日本独自の紡績機で、三河に一大産地が形成されていましたが、生産効率を理由に、今では全国に2?3軒しか残っていません。
 手紡ぎのような温もりのある風合いが魅力で、糸を紡ぎ続けているといいます。

○グラッチェ(富山県)
 フォーマルなレースの白いハンカチを展示。
Cimg02621_2  ここは全国でも数少ないレースの産地で、1981年から刺繍レースに携わっているとのこと。生地とレースに繋ぎ目がなく一体型無縫製で生産されるハンカチは、繊細で美しい。

○佐藤繊維(山形県)
 編み物用の高級な毛糸を展示。
Cimg02751  オバマ夫人が大統領就任式のときに着用したニット素材が、同社の極細のモヘア糸であったことから、一躍脚光を浴びた高級ニット糸のメーカー。「本当に作りたい糸づくり」を目指して、高度な技術が必要とされる糸を作り出しているとのこと。

○織ものがたり(佐賀県)
 鍋島緞通の新しいカタチ。
Cimg02881  佐賀に伝わる鍋島緞通の技術を受け継ぐ職人たちが 2012年に創業。現代の生活スタイルに合った鍋島緞通の可能性を提案していくといいます。

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2014年1月18日 (土)

西印度諸島海島綿協会の新年会 ジャマイカに注目

 年始にあたり、恒例の新年会が開かれる中、昨日、西印度諸島海島綿協会のお招きで、同協会の新年会に参加しました。 

 代表の田中大三氏が、「昨年はJCに出展するなど、海島綿の認知度向上に力を入れたが、今年も百貨店での海島綿フェアなどを通じて、価値ある商品として認知されるように、イノベーションとともにマーケティング活動に努めていく」と挨拶。

 この後、ご来賓の言葉が続く中で、初めて登壇されたのが、ジャマイカ大使館のC.P.リカルド・アリコック大使です。ジャマイカと海島綿協会は、昨年、パートナーシップ契約を結ばれたそうで、「ジャマイカは、食のブルーマウンテン・コーヒーとミュージックのレゲエだけではなく、ファッションでも日本と協力関係を築くことができて、大変うれしい」と述べられました。
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 ジャマイカと日本の外交関係が始まったのは1964年のことで、今年は50周年の記念の年です。海島綿を通じて、文化交流の輪がますます広がるよう、期待しています。

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2014年1月17日 (金)

女優 司葉子さん「美」を語る

 六本木ヒルズハリウッドプラザ ハリウッド大学院大学で、第27回エクステンションスクール(第1回プレミアムお話会・茶話会)が、15日、開催され、女優の司葉子さんと、ジェニー牛山校長先生との素敵なトークショーが行われました。
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1_2  司葉子さんは、スカートの裾に赤いボーダーの入った黒いドレスに、真っ赤なバラの花のブローチを飾った優美な装いで登壇。かつて映画界でならした美貌は少しも衰えず、一瞬ざわめきが起こりました。さすが憧れの大スターです。身のこなしも優雅で、すっかり魅了させられました。

 トークのテーマは“おしゃれな生き方”「美しく輝いて生きる」です。女優時代のエピソードから、ご家族のこと、そして長年、親交のあった美容家で、ジェニー校長の亡きお母上、メイ牛山先生の思い出話まで、率直に語られ、美人薄命ではなく「美人長命-"美しくありたい"が女性の健康の源」メイ牛山著を実践されている、と話されました。
 もう一つ、メイ牛山先生の誕生日、1月25日が、昨年、美容記念日に制定されたとのことも、お伝えしておきましょう。
 
 最後に「美しく輝くための秘訣は?」と問われて、「きれいになりたいと思うことが輝けること」と、さらりとおっしゃっていました。ここぞというときには、超一流のお着物をお召しになるそうです。

 とうてい真似はできませんけれど、「思いは、実現できる」と信じようかな、と思ったことでした

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2014年1月16日 (木)

「クインテット-五つ星の作家たち」展

Cimg01331jpg  新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で開催されている「クインテット-五つ星の作家たち」展の初日11日の内覧会に行ってきました。会期は2月16日まで。
 これは同美術館の新進作家支援活動の一環として行われている展覧会で、クインテット、すなわち5重奏とは、個性のある作家5人で全体のハーモニーを築く企画展という意味です。今回は、国内外の美術館などで作品を発表している作家の中から、「風景」をテーマに、選ばれた5人による競演が繰り広げられています。
 その5人とは、児玉靖枝、川田子、金田実生、森川美紀、浅見貴子と女性ばかり。美術の世界でも女性が活躍していることがわかります。年齢は49歳から53歳の方々だそう。
 風景画といっても写実的なものではなく、事物を抽象化し、見るものの想像力に任せるといった描写が中心で、どこか女性らしい、やさしさや細やかさといった雰囲気が漂う、美しい作品揃いです。
 それぞれの展示内容をご紹介します。
 なお館内では写真撮影は自由とのことです。
 
○児玉靖枝
Cimg00911  写真からイメージをふくらませて、床に置いて描く日本画の描き方で、3層、4層に色を塗って仕上げた作品。左は京都の四季を題材にした「深韻」。また葉山の海の一瞬の深い青碧色を捉えた「わたつみ」も。
 
○川田
Cimg00951_3    ハッチングとスクラッチという、塗った絵の具の色を削る描法が特徴で、その心象風景の表現に、グサッとくるような共感を覚える作品が並んでいます。
 雲や月影、鳥など自然がモチーフ。

○金田実生
Cimg00561  紙に油彩し、紙なので塗り直しができない一発勝負の作品。女性らしいポエジーが通奏低音のように響いてきます。
 「湿り気に濡れる」と題した文化庁所蔵作品も。



○森川美紀
Cimg00781  ヒマラヤなど登山が趣味で、その思い出を描いた作品群。
 綿布に色を滲ませたり、蝋を使って墨で描いたり。
 クムジュンなど地名がつけられている作品が多い。
 
○浅見貴子
Cimg00731_2  和紙の裏側から樹木をモチーフに描いた作品。水墨画でも特殊な描き方で、国際的にも高い人気を集めている作家といいます。
 左は双松図。大きい堂々とした屏風画です。

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2014年1月15日 (水)

“江戸の粋”守り続ける「竺仙」展示会

 「竺仙」が、お正月気分がまだ抜けない1月9〜11日に、東京都立産業貿易センターで、今年度の展示会を開催しました。江戸小紋をはじめ、様々な浴衣、風呂敷、手拭いまで、新作が勢揃いしています。今回は同社が永遠のテーマとしている「竺仙の染めハ、粋ひとがら」を具現化する60回目の記念展でもありました。 

 今、江戸東京博物館で「大浮世絵展」が開かれています。
 竺仙の展示会場で目立っていたのが、この浮世絵に因んだ夏の着物です。

Cimg00271_2  まず正面入り口での華やかな展示に目が奪われます。縁台と花火のような和傘をあしらった、江戸の舟遊びの演出です。


  

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 今期はとくに千鳥の柄を訴求されたとのことで、あちらこちらに胸をふくらませた千鳥の文様がみられました。千鳥は、実は冬の季語なのですが、夏には涼しく感じられることから、江戸時代、浴衣に“波に千鳥”がしきりと用いられたとのことです。格式のある着物には少ない柄で、千鳥は、まさに庶民のものだったといいます。江戸の“カワイイ”はこれだったのかも、と当時の浮世絵を参照させていただきながら、思ったりもしました。

 

Cimg00151  左写真は「大浮世絵展」で、展示中の浴衣だそう。 “見返り美人”の 浮世絵をもとに複製されたもので、くぎ抜き模様に丸い花の文様が描かれています。

 これが「竺仙」を代表する染物、長板小紋中形本藍染です。

 今ではこの技術を保持しているのは、東京・八王子の小紋中形藍染工場の野口 汎氏、ただ一人でいらっしゃるとのことです。
 現在は息子さんが後を継いでおられ、会場で染め付けの実演をされていました。染めるまでの前準備の段階が一番大変で、とりわけ気を使うのが、布を長板に正確に置くこと、と話してくれました。

Cimg00041  写真右は糊をつけているところです。この後、藍染めされて、この糊が落ちると繊細な白抜きの模様が浮き出てきます。糊は、糠とお餅から作るのだそうで、野口氏の工場では、一貫してすべてを、道具も含めて手作りされているとのことです。

 こういう職人技を維持し続けることは、並大抵な努力ではできないことでしょう。野口家と天保年間からずっとこれを大切に、守り続けている「竺仙」に改めて敬意を表します。

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2014年1月14日 (火)

鎌倉の山郷を彩る佐助稲荷神社

Imgp00091_2  初連休の一日、鎌倉の大仏ハイキングコースを歩いて久しぶりに佐助稲荷神社をお参りしました。
 急な坂を下りると、緑の中に朱色ののぼり旗が目に入ってきます。どこか張りつめた霊気を感じる場所です。

1_4 祠には小さな白い狐が群がり、摩訶不思議な気持ちにさせられます。

 それにしても狐をお祀りするとは、何て奇妙な風習でしょう。 

Imgp07202  調べましたら、ご祭神は「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」で、「御饌津神(ミケツカミ)」とも称し、これを「三狐神」(ミケツカミ)と記すようになり、キツネが神のお使いとされるようになったのだそうです。

  これだけたくさんの「おキツネさん」に囲まれると、ちょっと異様な雰囲気ですが、霊験あらたかな守護神に、この日も大勢の参拝客が訪れていました。

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 参道には朱の鳥居が100本以上連なり、山郷をあでやかに彩っています。そのコントラストが美しく、神秘的。今年もよいことがたくさんあるといいですね。

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2014年1月13日 (月)

「モードの身体史―近世フランスの服飾にみる清潔・ふるまい・逸脱の文化」内村理奈著

 17世紀から18世紀にかけてのフランスは、ルイ14世治世下にあって、服飾文化の華が開いた時代です。本著は、この時代に焦点を当て、日常の身体行動の視点で、当時のモードを捉えた注目の書です。

 著者の内村理奈先生は、跡見学園女子大学マネジメント学部生活環境マネジメント学科准教授で、服飾文化学会理事でもあり、日本ファッション協会うらら会でもご一緒するなど、親しくしています。夏休みには研究のため、毎年フランスに渡られ、パリではBNに通われていると伺っていましたが、昨秋、とうとうその成果を書籍にされました。ご著書を、ようやく読了し、改めてそのすばらしさに感銘しています。

 とかく王侯貴族など上流階級のモードに偏りがちな西洋服飾史ですが、ここでは、庶民にもフォーカスされていることが大変新鮮でした。

 とくに第1部「清潔―身体感覚の秩序」にある、リヨンでの遺体調書からの比較考察については、大変興味を惹かれました。これで白という色がいかに贅沢なものであったのか、がわかります。当時の人々の清潔感、皮膚感が伝わってくるようです。白い下着は盗難の対象になるほど貴重なものだったというのも面白いお話です。フランス語でクリーニング屋のことを、今なおblanchisserie(漂白屋)と言う理由も頷けました。

 第Ⅱ部「服装規範―ふるまいの秩序」」では、現代も続く帽子の作法、その表象が、わかりやすい言葉で描かれています。普段よくかぶる帽子だけに、気づかされることの多い内容です。

 第Ⅲ部「逸脱するモード―秩序の揺らぎ」は、服飾研究では大変重要な部分で、読み応えがありました。中でも仮面に関する論考は、大いに参考になります。上流貴婦人たちのみが付けたという黒い仮面の意味が解き明かされ、納得です。
 
 それにしても膨大な文献資料をよく調べて、精査されていると、感心させられました。さすが学究の徒でいらっしゃいます。
 これは私の大切な座右の本とさせていただこうと思っています。
 
25637966_1_3  「モードの身体史―近世フランスの服飾にみる清潔・ふるまい・逸脱の文化」
 内村理奈著 (悠書館 2013.10)  3,780円(本体3,600円)

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2014年1月12日 (日)

沖縄の美しい海のブルーが煌めく石垣焼

Scan0166_2  石垣焼は、沖縄県石垣島の窯元がつくる陶器とガラスを融合させた焼き物です。沖縄の海のブルーが美しく、目に焼き付いています。

 これを初めて見たのは、昨年9月、パリで開催された工芸展「 REVELATIONS」と呼ばれるサロンです。会場は1900年のパリ万博の時に建てられたグランパレで、入り口には長蛇の列ができていました。後で調べましたら、5日間で来場者が33,794人だったとか。今回初のパリ・ビエンナーレ展で、次回は2015年に行われることになっています。
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Scimg7303revelation1  出展者は、「メゾン・エ・オブジェ」展などに出て、それなりの実績を積んだ選り抜きのブランドばかり、8か国から253社が参加しました。まさに工芸の最高峰を競う展示会で、写真のような、エッチングの実演をしているブースもありました。

 そしてこの中に外国枠30社があり、日本から唯一、出展していたのが、石垣焼窯元でした。

 
 ガラスを直に陶器に入れて焼きつけると、煌めく美しい色彩が現れる焼き物は、世界初、他のどこにもありません。当主の金子晴彦さんは、これを沖縄の焼き物として、世界に羽ばたかせようとしています。


Scimg72881_2  写真左は、「玳玻天目(たいひてんもく)」の「息吹」茶碗で、光を当てると見る角度によって茶わん内側が虹色に変化します。 

 
Scimg72911  写真右は、「木葉天目(このはてんもく)」で、陶器と木葉とガラスを融合させた茶碗。素人写真でよく撮れなかったのですが、茶碗の内側に木の葉がしっかりはめ込まれています。

 
Scimg7294ishigakijima1  このペンダントは、ミス・インターナショナルにプレゼントされたものだそう。

 
 七宝焼に似ていますが、七宝が銅板に焼き付けたものに対し、これはあくまでも陶器で、まろやかなふくらみ感があります。
 金子氏にしか制作できない、希少な宝物のような作品に、パリで出合って、すっかり感銘させられました。いつか石垣島へ行き、窯元をお訪ねしたいものです。

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2014年1月11日 (土)

「メゾン・エ・オブジェ」9月展に “J-STYLE +” 初発信

 「メゾン・エ・オブジェ」9月展では、ジェトロの“J-STYLE +”がホール8に出展していて、9月展への参加は今回初めてとか。
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 150平米のブースには、15ブランドが出品していました。いずれもこれまで同展に出展経験のない中小企業で、「serendipity」のテーマに沿って、48件の応募の中から選ばれたといいます。日本の新しい感性をヨーロッパ人の感覚で表現したアイテムは、バイヤーから高評価された模様で、ジェトロの報告によると、商談件数は634件、成約件数193件に上ったといいます。
 
 とくに注目したブランドを二つ、ご紹介します。
 
○OTTAIPNU(オッタイピイヌ)
Cimg0010jstyle_yoshiitwel2  フィンランドで、テキスタイルデザイナーの鈴木マサルさんが手掛けるオリジナルファブリックブランドです。
 ここではバスマットとタオルのコレクションを発表していました。「竹林」、「石ころ」、「石畳」などと名付けられた製品には、“禅”の精神を映す、静かな美が感じられます。今治の吉井タオルとのコラボによるもので、すでに数年前からヒットしているとのこと。フランスでも人気を集めそうです。

○IKEBANA KIT
Cimg0004jstyle2 ブース内のそこかしこに飾られていたのが、この生け花キット。コンパクトなので、これなら誰でも気軽に花が活けられそう。新感覚な生け花です。

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2014年1月10日 (金)

「メゾン・エ・オブジェ」9月展 縦横2方向に引き出せる木工ラックに注目

 「メゾン・エ・オブジェ」9月展の会場で、厳しい審査基準をクリアしたブランドが出展する「now! design a vivre」のホール8。ここで目を惹かれたのが、日本の洗練された木工家具「カラーズ COLORS」のブースでした。
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 中でも注目されるのが、縦にも横にも引き出せるスタッキング・ラックです。「カルテジアCARTESIA(直交座標系)」と名付けられたこの家具は、徳島の職人とのコラボレーションから生まれたものだそう。
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 重なり合った台形の引き出しは、デスクやテーブルにも使えて、複数の段を同時に使用できます。台形を重ねた形は、従来不可能だった縦横2方向に動かせて、逆手を隠すと同時に引き出しやすさを実現させている、ユニバーサルなデザインです。木のシンプルな意匠は、禅の機能美にも通じているように思いました。

 

 「カラーズ」は、日本の伝統産業で、その新しい市場創出を目指すブランドといいます。日本からアメリカへ、そしてこの見本市に出展して、ヨーロッパ進出を果たし、人気を集めている様子。さらなる広がりを期待しています。

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2014年1月 9日 (木)

「メゾン・エ・オブジェ」9月展 花束のデモンストレーションも

 「メゾン・エ・オブジェ」には、花屋さんもたくさん出ています。花やグリーンは、今のライフスタイルに欠かせません。9月展では、日本から特別招聘された日比谷花壇が、フローリストとして初出展されていました。
 
 展示テーマは「ジオメトリック」で、同展のメインテーマ「エネルギー」から発想されたという、自然を超越したようなスーパーネイチャーな演出でした。華やかな楽園を思わせるフラワー・アレンジメントのテーブルセッティングには、どこか禅のイメージも感じられ、それがモダンで美しく、人目を惹きつけていました。

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Cimg00452  花束をつくるデモンストレーションも行われ、フラワーデザイナーが手さばきも器用に、花々を取り合わせ、出来上がった花束を、観客にプレゼント。その笑顔あふれるすてきなパフォーマンスに、心楽しくなったことを覚えています。

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2014年1月 8日 (水)

「メゾン・エ・オブジェ」9月展 楽しいキャラクター小物が人気

「メゾン・エ・オブジェ」9月展で、色使いが一際明るくきらめいている、楽しいブースを見つけました。それが今治のタオル美術館一広がプロデュースする「アツコ・マタノ ASUKO MATANO」。デザイナーの俣野温子さんが手がけるブランドです。
Scimg6097matano1jpg ブースでは、ほんわりと心温まる黒猫のキャラクターが出迎えてくれました。

Scimg6098matano タオルを軸に、ハンカチやポーチ、エプロンなど。中でも好評なのが、ペットボトルケースだそう。

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 ペットボトルを包んでしまうという、こういう発想は、欧米では見たことがありません。ましてやこんなにも“カワイイ”、大人も欲しくなるデザインです。人気が広がっている、というのも頷けます。

 この1月展にも出展されるそうで、ますますの拡大が期待されます。

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2014年1月 7日 (火)

「メゾン・エ・オブジェ」9月展 日本製タオルに高評価

 早くも今月末、次回展を迎える「メゾン・エ・オブジェ」。日本からの出展はまたしても増えています。この見本市の昨年9月展に行く機会があり、日本のメーカーが積極的に市場開拓に取り組まれている様子を見てきました。

 とくにホームテキスタイル分野では、タオルのメーカーが注目されます。日本の品質、ジャパン・クオリティを世界に伝えようと、素材や色、柄などにこだわり、商品開発されていて、いずれも大きな手応えを感じている、といったところでした。
 
内野 UCHINO
 今回で11回目の出展で、人通りの多い好位置にブースを設けられていました。白やブルーが基調の非常に洗練された印象です。
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Scimg6090uchino  新製品として、クイックドライ(速乾)綿100%タオルを発表。紡績から製品まで一貫体制で生産しているからこその高機能タオルです。

Scimg6084uchino1   また和のイメージも強調されていて、秀峰窯の美濃焼や江戸小紋のモダンな柄を取り入れたタオル、オーガニックコットンやナチュラルダイで、エコの打ち出しも。実績のある肌触りのいいガーゼタオルも豊富。

Cimg6080uchino1  タオルだけでなく、バスローブや部屋着、パジャマの提案も目立っていたのも印象に残っています。




 
プレイリードッグ PRAIRIE DOG
 出展して6年目。今回は、初めてすべてのコレクションを日本製にしたといいます。というのも欧州では中国製が好まれないからとか。Scimg6073prairie1jpg
Scimg6063prairie  とくに洛陽染などでナチュラル感をアピール。また播州織のストールやカラフルでモダンなデザインの風呂敷を並べるなど、日本を強調されていました。

オリム ORIM
 高品質なタオルに目がいきます。出展5回目で、高級ホテルなどからの顧客を着実に増やしている様子です。
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2014年1月 6日 (月)

「メゾン・エ・オブジェ」9月展 日本の照明デザイナーによるクリエーションが話題に

 パリの「メゾン・エ・オブジェMaison & Objet」は、世界のインテリアと家具のトレンドを発信する、もっとも重要な見本市で、ミラノの「ミラノ・サローネ」に並ぶ一大展示会です。年2回、1月と9月に開催され、昨年9月にパリを訪れたときに、同展を駆け足で取材してきました。

 会場はパリ・ノール、ヴィルパントにあるパーク・デ・ゼクスポジションで、13万平米のホール全体が展示場です。出展者数は前回の1月展に比べて100社増の3,281ブランド(内、日本は約40社)、世界中から6万9,048人が来場したといいます。プルミエールヴィジョン・プリュリエルも大規模ですが、これはそれを上回る巨大な見本市です。
 
 今回は 総合トレンドテーマが「エネルギー」。ホール7に新設されたテーマスペースで、もっとも大きな話題を集めていたのが、日本の照明デザイナーによるクリエーションコーナーでした。日本人として初めて招待された、石井幹子・明理(MOTOKO ISHII & AKARI-LISA ISHII)の親娘による「照明の革新」を主題とするテーマ展示“ライト・エッセンシャルLight Essentiels”です。
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 300平米の空間には、7つのスペースがあり、「光の庭」、「照明デザインの始まり」、「時を超える光」、「色で創る白」、「光の交錯」、「地球を包む光」、「ライト・スイーツ」と名告げられた部屋を、一つずつ回遊する構成になっています。
 
Scimg61241akari カラーシャドー・オブジェといって、光の三原色で構成される「色つきの影」を投影するモービル風オブジェ(写真右)。


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 LEDの次の光源として期待されるO LED(有機EL)を組み込んだアートパーティション(写真左)、また観客の希望に合わせて光と音の演出を醸し出す世界初のLEDシャンデリアなど。 
 日本の最先端技術とデザインのコラボから生まれた逸品から、葛飾北斎の浮世絵の映像まで、光・音・映像・香・味の五感が刺激されるような驚きと発見が感じられる展示でした。
 
 「光は、“オブジェ”という領域を越えた、空間を作り出す要素、“気”のようなもの」と、お二人は述べていらっしゃいます。この展示を体験して、本当にそうだと実感させられました。さすが日本を代表する照明デザイナー、石井親娘のクリエーション。すばらしかった!です。

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2014年1月 5日 (日)

「生き続ける300年のモノづくり-京都府北部・丹後ちりめん業の歩みから」北野裕子著

 お正月休みに、北野裕子先生のご著書「生き続ける300年のモノづくり-京都府北部・丹後ちりめん業の歩みから」を拝読しました。著者とは、服飾文化学会で知り合い親しくさせていただいております。
 とりわけ3年前に開催された丹後での同学会夏期セミナーでは、先生が同地の織物を研究されていることもあって、大変お世話になりました。改めてお礼申し上げます。
 
 丹後地方は言わずと知れた「縮緬(ちりめん)の里」。今なお日本の生糸の約1/3を消費し、ちりめんの約6~7割を生産している日本最大の絹織物産地です。江戸期、八代将軍吉宗の時代にこの技術が導入されて以来、明治・大正・昭和と、激動の時代を生き抜き、急激なグローバル化への対応も乗り越えて、現在に至っています。しかもここ数年は、パリのテキスタイル見本市に出展するなど、世界に挑戦する企業も現れるようになりました。
 連綿と生き続ける小さな地場産業に、大きな光が当てられるようになってきたのは何故なのか。本著は、その歩みとともに背景を探り、今後の方向を見据えながら、業界が抱える諸問題をわかりやすい表現で解説しています。
 
 とくに昨今は、経産省の「クール・ジャパン」戦略などもあって、日本の伝統工芸が見直され、中でも大きな位置を占める伝統織物に世界の目が向けられています。こうした絶好のタイミングで出版されたのが、この著作です。
 この本には、成熟社会の中で、繊維産地が底力を発揮するためのヒントが散りばめられています。これからのモノづくりを捉え直す好材料として、繊維関連に限らず幅広い分野の方々に、ぜひお読みいただきたい一冊です。
 
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 「生き続ける300年のモノづくり-京都府北部・丹後ちりめん業の歩みから」
 北野裕子著 (新評論 2013.10)  4,200円

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2014年1月 4日 (土)

もう梅が開花とは!

  こちらでは早くも春の訪れを知らせる梅の花が咲き始めました。写真は、鎌倉宮の庭園に咲いていた紅梅です。
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 開花は1月中旬のはずなのに、梅の開花前線はまたしても早まっているようです。これも地球温暖化の影響でしょうか。

Cimg99711  お正月を飾る花、日本水仙の花も今が盛り。春はすぐそこまで来ているようです。

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2014年1月 3日 (金)

鎌倉のお正月風景

 鎌倉は戸隠とは打って変わって、快晴の暖かな日和です。久しぶりにゆったりと、鎌倉の神社仏閣に初詣しました。

Imgp00441_2  まずは大混雑の八幡宮を避けて、鎌倉宮に行きました。ここは非業の死を遂げた護良親王をお祀りしている神社です。混んでいましたけれど、宮司さんからお守りの「獅子頭」の話など、面白い講話が聴けて楽しかったです。

Cimg99801jpg  裏手には庭園が広がっていて、宝物殿があり、明治天皇により創建された神社であることを示す御物が展示されています。そしてその一番奥に、護良親王が幽閉された土牢がありました。呑気が一転、少し重い気分になります。
 
 次に本覚寺へ。日蓮宗のお寺ですが、お正月は3日まで初えびすで、にぎわっています。Cimg00021   「商売繁盛・家内安全お祈り申し上げま~す」の声や太鼓が響き、美しく着飾った「福娘」さんたちが甘酒やお神酒を振る舞ってくれます。異空間に入り込んだかのような、雰囲気のある場所です。
 
 夕刻、鶴岡八幡宮へ行ったのですが、混雑はまだ続いていました。ひとしきり待って、石段を上り参拝しました。
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 今年は甲午の年で、甲は物事の始まりを示すといいます。午が、暴れ馬にならないようにコントロールして、よりよい年になるように祈っています。

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2014年1月 2日 (木)

テレマークスキーに初めて乗った!

 スキーでも「歩くスキー」なら、できるかなと思ってチャレンジしたのがテレマークスキーです。
Imgp79741  戸隠スキー場の宿では、テレマークスキーのレンタルサービスがあり、初めて乗ってみました。
 板は普通のスキーと同じですが、靴は編上げの革靴で登山靴に似ています。つま先の部分たけを板に留めて、かかとは自由ですし、幅の細いクロスカントリースキーに比べると、確かに安定感もあるようです。ストックの先についているスノーリングのサイズも大きいので、雪をこぎやすい。
 
 ところがやってみるとなかなか難しい。雪が降る中、下り阪で転倒して、なかなか起き上がれなかったりして。でも雪はふかふかでやわらかくて、助かった―!
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  写真は、雪にすっぽりとおおわれた「みどりが池」です。

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2014年1月 1日 (水)

戸隠神社奥社へ二年参り

 満天の星空の下、戸隠神社奥社へ二年参りに出かけました。山荘のご主人がマイクロバスで連れて行ってくれたのです。
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Imgp05131   杉並木の参道に、ところどころ雪洞が掘られていて、そこに足元を照らす蝋燭の火が灯っています。

 圧雪されているとはいえ雪道で、片道2キロもあり、やっぱり大変でしたけれど、幻想的な雰囲気に呑まれて歩きました。

Imgp02061  奥社は雪に埋もれているかのようでした。

 あけましておめでとうございます!

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