「メゾン・エ・オブジェ」9月展 縦横2方向に引き出せる木工ラックに注目
「メゾン・エ・オブジェ」9月展の会場で、厳しい審査基準をクリアしたブランドが出展する「now! design a vivre」のホール8。ここで目を惹かれたのが、日本の洗練された木工家具「カラーズ COLORS」のブースでした。
中でも注目されるのが、縦にも横にも引き出せるスタッキング・ラックです。「カルテジアCARTESIA(直交座標系)」と名付けられたこの家具は、徳島の職人とのコラボレーションから生まれたものだそう。
重なり合った台形の引き出しは、デスクやテーブルにも使えて、複数の段を同時に使用できます。台形を重ねた形は、従来不可能だった縦横2方向に動かせて、逆手を隠すと同時に引き出しやすさを実現させている、ユニバーサルなデザインです。木のシンプルな意匠は、禅の機能美にも通じているように思いました。
「カラーズ」は、日本の伝統産業で、その新しい市場創出を目指すブランドといいます。日本からアメリカへ、そしてこの見本市に出展して、ヨーロッパ進出を果たし、人気を集めている様子。さらなる広がりを期待しています。
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