「エコプロダクツ2013」エコ&エシカルなアフリカ綿のタオル
「エコプロダクツ2013」で、アフリカ綿を使ったタオルメーカーの、エコロジカルでエシカル(倫理的)な活動に触れ、心を動かされました。彼の地で有機綿を栽培し、農家の方々の健康と仕事を保証する取り組みをしている2社をご紹介します。
○スマイリーアース
同社は泉州(大阪)にあり、今回、初出展したタオルメーカーです。ウガンダ産オーガニックコットン製品で、天然コットンの持つ自然な風合いをそのまま生かしたモノづくりをされています。それは漂白剤などの薬剤や染色は一切使用せず、織機の速度も通常の60%に落として織り上げた正直で真面目なコットン「真面綿」です。
常務の奥竜一氏(写真上)は、「精練工程においても『自然低温シアバター精練方法』を自社開発し、製品化している」とのこと。この技術は現在特許申請中だそう。実際、触れてみますと、ふっくらとやわらかくて、やさしい手触りにびっくり! 同社のモットーである「オーガニックをよりオーガニックに」を着実に実現されている、と思いました。
ウガンダでは今、息子さんが、綿栽培に取り組まれているとか。ウガンダ北部は肥沃で、オーガニックコットンの生産に適しているといいますが、なかなか大変な作業でしょう。地球環境を守るだけではなく、現地生産に携わる人たちへの持続的な応援をされている活動に頭が下がります。
○池内タオル
タンザニアの環境破壊を守る、タンザニア産100%オーガニックコットンのタオルを展示していた今治のタオルメーカー。中でも「コットンヌーボー」と同社が呼んでいるタオルを披露されていました。
コットンは植物ですから、毎年その出来が少しずつ異なります。ワインの「ボージョレ・ヌーボー」のように、その微妙な差異を楽しむのも、新しいオーガニックコットンの楽しみ方でしょう。
またもう一つ、同社が注目されるのは、とくにCO2削減に貢献していることです。使用電力100%を風力発電で賄っているそうで、まさに「風で織るタオル」というにふさわしい、すばらしい快挙です。
これまでエコ活動は、「ビジネスにはならない」と、ボラティアで行われることが多かったように思います。しかし最近ようやく各所でビジネスとして成立し始めている様子です。そうした事例を一堂に集めた「エコプロダクツ2013」。来年も期待しています。
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