大阪・泉州の繊維素材展:テーマは「日本で創る」
大阪府南部に位置する泉州の繊維素材展、「テキスタイル・ファッション・コンシェルジュ」が、先週、大阪繊維産地活性化ネットワーク協議会主催により、東京・北青山で開催されました。泉州は、昔から繊維産地として名高い地域で、原料の生産から商品の製造まで、様々な企業が揃っています。
第2回目を迎える今回は、「日本で創る~2013繊維イノベーション~」をテーマに、高い技術力を武器にした企業・団体33社が参加しました。
とくにコットン関連で目立ったブースをご紹介します。
○大正紡績
世界中から集めたオーガニックコットンの原綿のサンプルと、1kgの糸に必要な綿の量を展示していて、目を惹きつけられました。奥の棚にはボタニカルダイ(植物染め)の様々な色合いの糸も置かれています。
写真左のロングストールは、肌ざわりがしなやかで、さらさらと心地いい、透けるボイル地。120番手単糸使いで、希少なアルティメイトピマ綿とのこと。
老舗高級ブランドでも、5年前から扱われている商品だそうで、ボタニカルダイによるカラーバリエーションも増えて、人気が広がっている様子です。
○橘織物 綿の高機能素材、保温性のある温かい「ウインターコットン」や、接触冷感の「プラスクール」製品を、東海染工とのコラボで提案。合繊でしか得ることのできなかった綿100%のストレッチ性やイージーケアも実現されているとのことで、ナチュラル性と機能性を兼ね備えたコットンに注目です。
○辰巳織布 経糸の長短複合織物、「フィルコット」を大きく打ち出しています。表は綿、裏はポリエステル(その逆もあり)で、両者のよさを採り入れた二重織ダブルフェイスの高密度織物は、しなやかで滑らか。洗練されたエレガントな雰囲気が魅力です。
○ブレッシング 100%コットンなのに、肌にまとわりつかず、縦にも横にも、また斜めにもよく伸びる超極細ニット「ビヨン・コットンBEYOND COTTON」を開発。その繊細で、発色の美しいニット製品をディスプレーしていました。日本アトピー協会推薦品マーク承認証も受けているとのことで、泉州には、すばらしい技術を持つメーカーがあると、驚かされました。
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