2014年春夏「A DEGREE FAHRENHEIT」のトータル・オレンジ
いつも温度をキーワードにコレクションを展開するA DEGREE FAHRENHEIT(エーディグリーファーレンハイト)」。 ブランドを手掛けるデザイナーの天津憂は、今シーズン、備長炭など木炭の炭化温度、華氏1652度に着目し、「華氏1652度(摂氏900度)“Volatilization(揮発)”」をテーマに構成、新作を披露しています。
最初のシーンは、イスラム教の女性たちの民族衣装、全身を覆う真っ黒のアバヤが登場し、ドキッとさせられましたが、その後は全てが上から下までトータルにオレンジ。トータル・オレンジのドレスの連続でした。 オレンジといっても鮮やかな炎の赤から白茶けたものまで様々。それは炭火が変化していく色を思わせ、素材もこれまでよりややしっかりした感覚のものが多くなり、化合繊ばかりではなく、天然素材のコットンのものも見られます。
写真は、プリントのコットンサテンのドレスとスエットドレスです。ショーの後、数点がこのように作品展示されました。
オレンジ色は、元気なエネルギーと温かさを感じさせる色です。不安と期待が入り混じる今の世相にもっとも求められる色なのではないかと思います。
またこのたった一つの色彩で、バリエーションに富んだデザインのドレスコレクションを創作するデザイナーの力量にも感銘させられました。
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