PVの新たなテーマ:クリエーションに責任はあるのか?
今回、PVでは、これからのテーマとして、テキスタイル産業における「社会的責任」という新しい問題を浮かび上がらせました。
これは、数年前からファッション製品に求められるようになった新しい価値です。テキスタイルのクリエーションは、革新性、創造性に加えて、今や、社会に対する責任をも要請される時代になっているのです。 この大きなうねりを受けて、PVは、前回の「環境への責任」に続いて、「責任あるクリエーションRESPONSIBLE CREATION」と題したパネルディスカッションを開催しました。
司会を務めたのは、ジャーナリストでインターネットフォーラム主催者でもあるマイケル・ディ氏。グッチやマックスマーラのバイヤー、エコやグリーン、エシカルのプログラムディレクターら6名のパネリストが参加して、「クリエーションに責任はあるのか?」が議論されました。
その主な内容は次の通りです。
「ファッションにサステイナブルな考えがゆっくりと、しかし確実に浸透し始めている。この動きは、いずれマスになる。-----消費者の関心は、商品がどのようにしてつくられたのか、に向かっているが、それを突き止めることは大変困難。とはいえ何らかの認証システムが必要なのではないか」。
課題は次の機会に持ち越されましたが、持続可能な社会を目指すことが、競争を生き抜く大きな利点になることを示唆するディスカッションでした。ファッションは今まさに転換点に来ていることを気づかされます。
PVの時代を見る目、次回も注目されます。
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