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2013年8月 8日 (木)

「八重の桜」新島八重の衣装を再現

 京都は今、NHKの大河ドラマ「八重の桜」ゆかりの展覧会があちらこちらで行われています。ドラマも、ようやく京都編に入ったところです。

Cimg5591_3  この京都で、服飾文化学会夏期セミナーが開かれ、同志社女子大学史料室で、企画展「新島八重と同志社女学校」を見学しました。この中で目を惹いたのは、新島八重の洋装を再現したドレスです。

 同大学の清水久美子先生によると、東日本大震災で被災された福島県をはじめ東日本の復興への願いを込めて、生活科学部人間生活学科服飾文化ゼミの学生、3年生が中心になって、昨年4月から衣装の再現製作に取り組み、9月に福島県に寄贈。二本松市歴史資料館「新島八重の生涯と戊辰戦争展」で展示されて、現在、同じドレスが、京都高島屋で披露されているとのこと。写真は、この高島屋で撮影したものです。

2_3  八重は好んで洋装をしたようで、洋装姿の写真資料が多数残されていますが、再現にあたっては、1880年前後のヨーロッパの本や、京都服飾文化研究財団所有の実物を参考にされたとか。また生地は、復興の後押しをと、福島県産シルクを選ばれたそう。使われているは、川俣シルクで名高い斎栄織物の、適度なハリと玉虫のような光沢あるサテン地です。これにより後ろ腰のオーバースカートに想像していた以上の美しいドレープが生まれて、ドレスを一段と優美に仕上げることができたといいます。

 色は上品な赤ワイン色で、前パネルと襟、カフスの黒が、きりっとした表情を演出しています。どちらかというと、ヨーロッパ風というよりも当時のアメリカ的なバスル衣装という感覚があるのも、終生働く女性として活躍した八重らしいと思いました。
 
 すばらしい衣装の再現に拍手です!

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