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2013年7月 6日 (土)

変わる中川政七商店―「中川政七商店街」で日本再発見

 産直型のものづくりで成功している奈良の中川政七商店。 
 先般開催されたインテリアライフスタイル展では、11社18ブランドを集積する「大日本市」と名付けたブースを出展して、アワードの「デザインビジネス賞」を受賞しています。
 
 その成功の秘密を語るセミナーも行われ、第13代社長中川淳氏が「変わる中川政七商店―東京、全国、そして世界へ」をテーマに講演。立ち見客が出る盛況でした。
 
 同社は、1716年、古都奈良で創業した老舗。1910年に麻織物メーカーとなり、1925年のパリ万博に麻のハンカチを出品したこともあったそう。1983年に㈱中川政七商店を設立。2001年、現社長のもとでSPA業態に業務を改善し、2003年に初めて玉川高島屋SCに出店。その後は怒涛の勢いで、会社を再生させます。今や全国に6つの直営店を構え、いずれはパリ出店も考慮されているといいます。
 
 安価な外国製品の氾濫で、ものづくりに苦慮する企業が多い中、中川社長は、成長の極意を、中小企業だからこそ「モノ売り」から「ブランディング」へ脱皮すること、つまりブランドをつくることにある、といいます。そしてそのために最も重要なのはヴィジョンを示すことだとも。
 同社のヴィジョンは「日本の伝統工芸を元気にする」です。この日本再発見の心が、商品政策の根底に流れていて、ブランドを揺るぎないものにしているのです。
 
 またもう一つ、興味深かったのが、単品ブランドの時代が来ているということ。専門性にこだわった単品ブランドが成功していることに注目した社長が、新しく発想したのが、商店街形式の売り場。こうして「中川政七商店街」構想が立ち上がり、今年4月に東京ミッドタウンに店舗をオープン、人気を集めています。
 
 商店街とはいえ、本当に小規模な「中川政七商店街」。でもここには日本各地から選りすぐりの使い勝手がいい日用雑貨が並べられています。軒を巡って掘り出し物を探すような商店街らしい楽しさがあります。

 中でも目新しいのが「月市」と呼ばれるシステム。これは月ごとにテーマを決めて、ブランド横断的に商品をディスプレーするコーナーです。 

Cimg48541  今月のテーマは「富士山モノ」、世界文化遺産登録を記念する新商品が紹介されています。写真は東京ミッドタウン店です。

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「花ふきん」                「HASAMI 」 富士山マグカップ。
 2008年グッドデザイン賞金賞受賞。

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