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2013年7月 4日 (木)

「シオンテック」“室町”テーマに“ボタニカルダイ”展

 「シオンテック」は、“ボタニカルダイ”を一筋に開発している染色加工メーカーです。このほど初の展示会が、東京・神宮前で、同社協力メーカーとのコラボレーションで実現し、開催されました。

 “ボタニカルダイ”は、植物染めのことですが、従来の草木染めに比べますと、色が実に生き生きと鮮やかです。とはいえ化学染料で出した色と違い、目に優しい深みがあります。それは一つの色の中に様々な色素が混ざっているからといいます。まさに自然界の因子が創り出す妙色なのです。
 
 テーマを“室町”としたのは、日本文化の発想ができあがったのが室町時代であり、現代に伝承されている植物染めの技術が確立した時代だからだそう。当時の考え方を現代に置き換えてみたかったといいます。
 
 展示構成は、「室町時代に始まる職業文化を現代に持ってきたら?」を課題に、当時の職種ごとにコーナーを組み立て、全体をまとめ上げるという、ユニークな表現方法になっていました。
 来場者は皆、ミュージアムでも散策するような気分になったことでしょう。コーナーを巡る度に掘り出し物を探し出してはワクワクする、そんな楽しさに満ちた演出が施されていました。
 
○Nauri 菜売り― 花の色、とくにバラの花を中心に、香りも。
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○Kusushi 薬師― 漢方生薬の優しさに包み込まれるような色。
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○Sakaya 酒屋― 日本酒の銘酒で染めるシロの世界。
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○Sumiya 炭屋― 竹炭や麻炭の墨染めなど、自然色のモノトーン。
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○Beniya 紅屋― 人生の節目を彩ってきた、紅花から抽出される紅色。
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○Koya  紺屋― 古来より体を彩り、身を守ってきた藍の色。
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○Hariya 張屋― 洗い張り業は現代のクリーニング業やお直し業。
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Cimg46041jpg  これら職業を表現した絵は、社長の菱川惠介氏の手によるものだそう。すばらしい!
 
 本展で、未来の繊維商品企画に、自然を生かした染色による生産システムが不可欠であることが、業界関係者に強く印象づけられたと思います。
 展示会大成功、本当におめでとうございます。

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