「螺鈿ガラス」万華鏡のように輝く虹色の神秘
水を注ぐと、周りのガラスに反射して、煌めく装飾が万華鏡のように浮き上がる、不思議なグラスを、JFW-IFFのNIPPON MONO ICCHIで見つけました。NIPPON MONO ICCHIとは、日本各地のすぐれたモノを紹介するエリアで、中小機構が支援しています。
これは出展企業21社の一つ、漆工芸で有名な富山県高岡市の天野漆器の「螺鈿(らでん)ガラス」です。クリスタル製の杯の底に螺鈿を貼り、漆を塗り重ねた装飾技法で、すべて手作業で、丁寧にコツコツと時間をかけて仕上げられています。螺鈿の「螺」とは「あわびなどの貝」を指し、「鈿」は「ちりばめる」の意味があるといいます。
万華鏡のような虹色の輝き
富士山が現れる神秘的なグラス
織物では、螺鈿織というものがあり、以前から貝細工の美しさに興味を持っていましたが、この螺鈿ガラスのガラスを通した虹色の輝き、漆の温もりは、また格別の美しさです。
まさに世界に冠たる伝統工芸品。すばらしい職人技が継承されている日本を、誇らしく思ったことでした。
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