「JAFIC プラットフォーム」オリジナリティは素材から
今回の「JAFIC プラットフォーム」で注目されたのが、テキスタイルに特徴のあるブランドです。「オリジナリティを追求するには、素材開発から」と、素材からつくり込むデザイナーが多くなっているのです。
たまたま出会って気になったブランドを、いくつかご紹介します。
○COROMO BY DECO SUGAI コロモ バイ デコ スガイ ブランドを手掛けるのはデザイナーの菅井英子さん。和の伝統を軸に、コレクションを展開。
今回は、とくに京都の友禅染めに見られるモチーフをプリントで表現したジーンズウェアを提案されています。洗練された大人カジュアルが目を惹きます。
○TaaKK ターク
デザイナーの森川拓野さんは、「イッセイミヤケ」の企画デザインを担当されていて、独立。ブランドを立ち上げて、まだ1年という若いデザイナーです。
ニードルパンチ使いで奥行きのあるグラデーションを表現したり、ボンディング・オパール加工で、マドラスチェックに細かいスラッシュのような装飾を施したり(右下の写真)。ベーシックな素材を巧みなテクニックでアップデートしたワードローブに魅せられます。
○WaCCa ワッカ デザイナーは北海道出身の太田みぎわさん。「WaCCa」とは、アイヌ語で「聖水」の意味とのことで、水をイメージしたクリエーションを大切にしているそうです。
スタートして2年目となる今秋冬は、メンズライクな雰囲気を主調に、トルコのANTEKS社から仕入れたペーズリーやストライプの高密度綿織物使いのアイテムを発表されています。
○Ventriloquistヴェントリロクィスト
「Ventriloquist(ヴェントリロクィスト)」、つまり「腹話術師」の名称を持つブランドを手掛けるのは、根本貴史さんと伊藤理恵子さんのデュオ。
ベビーアルパカ入りのラフなニットや、チェックにグラデーションのインディゴ染め、レースのボンディングなど、こだわりのオリジナルアイテムが並びます。
どこか懐かしいガマ口型のバッグも影のヒット商品とか。
○Motohiro Tanji モトヒロ タンジ 立体的な動きのある編み込み模様のニットを見せる丹治基浩さん。英国で学んだ俊才で、ブランドを立ち上げて、3シーズン目とか。
コンピューターや家庭用編機を駆使した個性的なデザインが光っています。
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