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2013年6月 3日 (月)

防災服兼用のタウンウェアにUDを見る

 服飾文化学会大会の作品発表会で、注目したのが防災服兼用のタウンウェア。相模女子大学学芸学部生活デザイン学科 専任講師の角田千枝先生の作品です。
 
 災害時に、危険から身を守る防災服を、日常着としても違和感なく着用できるようにデザインした、アイディアのあるコートとベストです。これこそまさにUD(ユニバーサルデザイン)と、感動!しました。
 
 防災服というと、角田先生が指摘されるように、消防士のような専門的職業用に製作されているものが大半です。しかし私たち一般市民も、不測の事態に備えて、保有していたら安心です。とくに何が起きるかわからない旅行先では、重宝するのでは、と思います。
 
 デザインのポイントを、角田先生の論文からまとめてみました。
Cimg40841 ○ベスト
・救命胴衣入りにすることで水害時に有効。(救命胴衣はガスボンベにより短時間で膨らみ、取り外し可能)。
・フードは、空気を入れることができる仕様で、落下物から頭部を守る(取り外し可能)。フードの外側布にゴムでギャザーを寄せ、フードを膨らませることでゴムが伸び、外回りが大きくなるデザイン。
・スライダー先に、ホイッスル付き(警報や生存伝達のため)。

Cimg40641 ○コート
・避難時には、活動しやすいようにロングコートからパンツ型のオールインワンに変形する2 WAYのデザイン。
・ベストと同様のフード付き。
・スライダー先にはLEDライト付き。

 素材は、いずれも消防隊員などが着用しているアラミド繊維使いの高難燃素材を使用。

 この他にも再帰反射テープ使いなど、安全に配慮。UDの様々な機能が組み込まれていて、しかもすっきりとシンプル。ネイビーにイエローのライン配色もおしゃれに見えます。
 
 防災服兼用のアウターウェア、地震国日本では必須のアイテムですね。

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