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2013年6月29日 (土)

綿製品生産におけるサスティナブルなアプローチ

 第6回東京コットンソーシングセミナーが、28日、米国コットンインコーポレイテッド社とCCI国際綿花評議会により開催され、米国綿業界の新技術についてプレゼンテーションが行われました。これにはファッション担当として、私も参加させていただきました。
 
Cimg46241  プレゼンテーションは、コットンインコーポレイテッド社香港オフィスのE.A・マネージャー、ケント・ユエン氏の「綿花品質特性に基づいた綿糸生産管理システム」の話。次に繊維技術士で同社ディレクター、菊森秀幸氏が講演。テーマは「綿製品生産におけるサスティナブルなアプローチ」で、日本の綿ユーザーには大変新鮮な内容だったと思います。
 
 まずはコットンインコーポレイテッド社が開発した“綿糸生産管理システムEFS”について。
 天然繊維であるコットンは、その品質特性にある程度のバラツキが避けられません。しかしこの新システムを利用すれば、綿糸の染色性に影響するネップやマイクロネア(同一品種での繊維の成熟度指数)を管理することができます。白目ムキや緯段が出るなどの品質トラブルを防ぎ、繊維のトレーサビリティも可能になる、そのメリットを解説。
 
 次いでコットンの高機能ファブリックについて。
Cimg46441_2  同社開発の綿100%の吸水速乾加工“トランスドライTrans Dry”が、ピューマやアンダー・アーマー、リーバイスなど、大手アパレルブランドに採用されて好評で、その実物サンプルも多数紹介。また超撥水のストームコットン加工を施したヘビーデューティのフリース製品(写真左)も。なおトランスドライは、日本ではシキボウが取り扱っているとのこと。
 
 さらにコットンのためのサスティナブルな技術について。
 一つは綿への熱転写プリント、“クールトランスCool Trans”。これはコットンのための低温転写プリントで、圧力をかけて、転写用コート紙に印刷されたプリント柄を生地の上に直接転写するもの。連続生地もしくは縫製品のいずれにも対応可能で、ロータリースクリーン捺染とデジタルインクジェット捺染の両者の長所を併せ持つ。しかも50%の省エネ効果、66%の節水効果、90%の廃水を中和して再使用するエコ効果がある、画期的なプリント技術。
 二つ目は酵素によるテキスタイル加工、“プライマ・グリーンPrima Green”。酵素加工は既に多くの分野で実用化されていて、化学薬剤を使わず、再生可能で、節水・省エネ効果がある、注目の技術。
  
Cimg46351jpg  コットンインコーポレイテッド社では、写真のようなデニムの環境負荷計測方法(EIM)を基にした環境負荷の定量化シンボルマークのタグを提案。今後の展開が期待されます。

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