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2013年6月

2013年6月30日 (日)

山百合の花の季節

 梅雨の晴れ間に、鎌倉市「広町の森」ハイキングコースを歩いて、「百合広場」に行ってきました。
Cimg46771_2
 これは山百合です。大きな「そばかす美人」の白い花が、雑草が生い茂る中で、リンと背を伸ばして誇らしげに咲いていました。

Imgp00121 Imgp00251jpg_2  
 山百合は、以前、我が家の周辺で咲いているのを見たものでしたが、宅地開発もあってか、最近はトンと見かけなくなりました。ここはそれでも森を管理されている方が育てていらっしゃるようです。神奈川県のシンボルフラワーでもあり、大切に守っていきたいものです。
 
 

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2013年6月29日 (土)

綿製品生産におけるサスティナブルなアプローチ

 第6回東京コットンソーシングセミナーが、28日、米国コットンインコーポレイテッド社とCCI国際綿花評議会により開催され、米国綿業界の新技術についてプレゼンテーションが行われました。これにはファッション担当として、私も参加させていただきました。
 
Cimg46241  プレゼンテーションは、コットンインコーポレイテッド社香港オフィスのE.A・マネージャー、ケント・ユエン氏の「綿花品質特性に基づいた綿糸生産管理システム」の話。次に繊維技術士で同社ディレクター、菊森秀幸氏が講演。テーマは「綿製品生産におけるサスティナブルなアプローチ」で、日本の綿ユーザーには大変新鮮な内容だったと思います。
 
 まずはコットンインコーポレイテッド社が開発した“綿糸生産管理システムEFS”について。
 天然繊維であるコットンは、その品質特性にある程度のバラツキが避けられません。しかしこの新システムを利用すれば、綿糸の染色性に影響するネップやマイクロネア(同一品種での繊維の成熟度指数)を管理することができます。白目ムキや緯段が出るなどの品質トラブルを防ぎ、繊維のトレーサビリティも可能になる、そのメリットを解説。
 
 次いでコットンの高機能ファブリックについて。
Cimg46441_2  同社開発の綿100%の吸水速乾加工“トランスドライTrans Dry”が、ピューマやアンダー・アーマー、リーバイスなど、大手アパレルブランドに採用されて好評で、その実物サンプルも多数紹介。また超撥水のストームコットン加工を施したヘビーデューティのフリース製品(写真左)も。なおトランスドライは、日本ではシキボウが取り扱っているとのこと。
 
 さらにコットンのためのサスティナブルな技術について。
 一つは綿への熱転写プリント、“クールトランスCool Trans”。これはコットンのための低温転写プリントで、圧力をかけて、転写用コート紙に印刷されたプリント柄を生地の上に直接転写するもの。連続生地もしくは縫製品のいずれにも対応可能で、ロータリースクリーン捺染とデジタルインクジェット捺染の両者の長所を併せ持つ。しかも50%の省エネ効果、66%の節水効果、90%の廃水を中和して再使用するエコ効果がある、画期的なプリント技術。
 二つ目は酵素によるテキスタイル加工、“プライマ・グリーンPrima Green”。酵素加工は既に多くの分野で実用化されていて、化学薬剤を使わず、再生可能で、節水・省エネ効果がある、注目の技術。
  
Cimg46351jpg  コットンインコーポレイテッド社では、写真のようなデニムの環境負荷計測方法(EIM)を基にした環境負荷の定量化シンボルマークのタグを提案。今後の展開が期待されます。

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2013年6月28日 (金)

日本茶の可能性を広げるフレーバーティ

 日本茶文化に新風を巻き起こすフランス人ソムリエ、ステファン・ダントン氏。このほど「フランス人だからこそ見つけた日本茶の魅力」と題した講演会が、東京・南青山で、日本ファッション協会うらら会主催により開催されました。
   
 ダントン氏はリヨン出身で、来日して20年になられるとか。緑茶との出会いは、お茶席での抹茶で、最初は苦くて飲みにくかったといいます。しかし日本ではいつでもどこでも日常茶飯事に無料のお茶が出されます。お茶を飲んだことのない人には、このお茶の良さがわからない。これを理解してもらうにはどうすればいいか。いつしかこの文化を世界に広めようと考えるようになります。
 そして気づいたのは、日本茶はワンパターンなこと。一本調子で楽しみ方が少ない。これでは本当にもったいない。そこでお茶を一つの食材としてとらえ、味だけではなく、ワインのような香りがあれば、もっとたくさんの人々を巻き込めると、フレーバーティを考案したといいます。
Cimg45531jpg  
 東京・吉祥寺に2005年、日本茶専門店「おちゃらか」をオープン。今では30種類以上ものフレーバーティがあるとか。メディアで取り上げられることも多く、若者からお年寄りまで賑わう店になっています。期間限定で旬の香りも採り入れていて、今月は紫陽花ティが人気だそう。紫陽花の葉は、かつては甘茶の原料だったことなど、お茶にまつわる様々な薀蓄も披露。さすがによく研究されているなと感心します。

 お茶の淹れ方も教えていただきました。それはお茶を水で水出しするだけ。常温で3時間くらい、冷蔵庫で1晩とも。お茶は賞味期限切れでも大丈夫だそう。そこに香りをつければ出来上がりです。
 おしゃれなアペリティフの作り方、たとえばラズベリーティは、シャンペン3分の1にお茶3分の2、それにラズベリーの香りを加えてつくります。また牛乳で煮出したほうじ茶にリンゴの皮、シナモン、それに生姜を少し入れた焼酎ティ、さらに沖縄で好評だったという、桜エビ入りの泡盛ティなど、様々な楽しいレシピも紹介。
 
 この日は、夏みかんとカシス、ベルガモットの3種類のフレーバーティを味わわせていただき、一同大満足。見た目は白ワインのようで、馥郁とした香りが漂い、大変美味しかったです。 
 
 日本茶の魅力を再発見した一夕でした。

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2013年6月27日 (木)

空気をきれいにするダイニング照明で快適なテーブルライフ

Cimg43241  テーブルで調理すると、どうしても煙や油の臭いが気になりますし、壁や天井も汚れます。この嫌な煙や油汚れを、真上で吸い取って、空気をきれいにすることで部屋を汚れにくくする画期的な照明が、業界初の「クーキレイcookirei」。食卓の灯りに換気機能をプラスした、新たなカテゴリーのプロダクトです。

Cimg43251  この換気ライトを開発したのは、レンジフードのパイオニアで国内トップシェアを誇る富士工業の新ブランド、「イーノイーノinnoinno」。先般のインテリアライフスタイル展で、煙の吸い込み実験(右の写真)を行うなど、注目を集めました。

 調理時に発生する油煙や油の粒などは、独自の4層フィルターで直接カットされ、きれいな空気となって上部から排出されますから、鉄板焼きやお鍋料理などをきれいな空気の部屋で楽しめます。煙草の煙も除去してくれるので、食卓での会話を妨げられることなく、テーブルで快適に食事も料理も楽しめます。パンフレットによれば、脱臭効率80%、煙捕集効率90%、油捕集効率95%。

 特別な工事も不要で、取り付けも簡単とか。煙や油、臭いを捕えるフィルターが搭載されていて、汚れに合わせて個別に交換もできるとのこと。またLEDシリーズなら調光・調色機能付きと、いろいろよく考えられていると感心しました。

 その昔、囲炉裏を囲んで食事をした時代を思い出します。そんな一家団欒が、これでまた実現できるのかもしれません。
 新しいダイニングライフの始まりを予感させられ、ちょっとうれしい気分でした。
   

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2013年6月26日 (水)

アウトドアシーンで活躍する折りたたみチェア

 夏場にキャンプやバーベキュー、釣りなどといったアウトドアレジャーを楽しむファミリーも多いでしょう。そんな時、あったらいいなと思う折りたたみチェアを発見。
 
Cimg43301_2  それはインテリアライフスタイルに出展していたソルシオンSOLCIONの「“Patatto”パタット」と名付けられた簡易チェア。樹脂(発泡PP)製なので、300gと軽量で、水に濡れても大丈夫。折りたたむと、つかみやすい取っ手のついたバッグ型になり、厚さ6mmで、収納場所を選びません。簡単に組み立てられ、持ち運びもしやすい、コンパクトなデザインです。

 但し、商品化はこれから。使い勝手のよさで、話題を集めそうです。

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2013年6月25日 (火)

旅にも日々の暮らしにもルルルな気分の楽しいタオル

 旅行用にはコンパクトに収まるものが一番。タオルとて同じことです。荷物に入れてもかさばらないタオルを、インテリアライフスタイル展で見つけました。
 
 それが日繊商工の新しいタオルプロジェクト「ルルルワークス」の「FUTAE GAUZE&PILEフタエ ガーゼ&パイル」です。フタエ(二重)というように、なめらかな肌ざわりのガーゼとやわらかでやさしいパイルが二重に織られていて、通常のタオル糸より細い40番手単糸という糸が使われている、綿88/アクリル12混。
 
 特徴は何と言ってもその薄さと、軽さ、それに乾きやすさです。ガーゼとパイルの二重織ですから、二つの肌触りが一度に味わえて、裏表で二色のカラーが楽しめます。無地だけではなく、「四葉のクローバー」や「青い鳥」、「流れ星」といったラッキーモチーフの柄タオルもラインナップされています。大きいバスタオルからハンドタオル、小さなハンカチタオルまで、サイズバリエーションも豊富。これなら旅でなくても、普段の暮らしがルルルっと楽しくなりそう。
 とくに目新しいのが、箱型のパッケージデザインです。四角い箱なので、ブックエンド風に縦置きにして販売できます。タオルを本のようにディスプレーする、売り方のデザインも商品の魅力を高めています。

Cimg43101   ルルルワークスのブースで日繊商工の俣野太一社長
  
 ところでルルルワークスですが、これは日本全国の高い技術を持つ作り手たちと素材や製法、デザインにこだわった新しいタオルをつくって、紹介していく製販一体のブランディングプロジェクトのひとつです。
 その第一弾が、今年3月にスタートした「FUTAE GAUZE&PILEフタエ ガーゼ&パイル」で、メーカーは大阪泉州のタオルメーカー、竹利タオル、販売はタオル専門商社の日繊商工、そしてデザインは、エイトブランディングデザインの西澤明洋氏。これはメーカー・商社・デザイナーの三位一体の取り組みが、功を奏した成功例といえるでしょう。

 メーカーはいくら良いものをつくっても売るのは苦手です。そういう匠たちに焦点を当て、消費者に紹介するためには、モノづくりのストーリーを提案し伝えていくことがますます重要になってきます。

  国産タオルの良さを、日本のみならず世界に向けて発信しようと意気込む「ルルルワークス」。第2弾も期待しています。

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2013年6月24日 (月)

愛宕神社千日詣り(ほおずき市)

 東京都港区の愛宕神社は、オフィスに近いこともあり、よく訪れます。
 6月23-24日は千日詣り(ほおずき市)の日で、丹塗りの門には茅の輪が飾られ、この輪をくぐって参拝すると1000日分のご利益があるといいます。
Dvc000351 夏の風物詩、ほおずき市も開かれていました。ここは浅草よりも歴史は古いそうで、江戸時代には薬草として栽培されていたとか。時期が早いからでしょう。ほおずきの実はまだ緑色でした。
Dvc000371 Dvc000381

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2013年6月23日 (日)

牛乳パック再生ダンボール「milca」の新しい紙のカタチ

 「milca(ミルカ)」は、milk cardboardの意味で、廃棄された牛乳などの紙パックを100%原料とするダンボール素材のこと。

Cimg43362jpg  ダンボールとはいえ、強化ダンボールなので強靭で、硬く、水に強い。その上軽い。曲げる加工ができることも特徴で、Rの立体物が可能。しかも表面・断面ともに滑らかで白いので、インクジェットプリントの発色が美しい。一見プラスティックのようにも見えます。

 これは、従来の茶色のダンボールとは異なる、ダンボールを超えたダンボールです。
 
 先般のインテリアライフスタイル展では、プロダクトデザイナーの喜多俊之氏の「ミルカ・シリーズ」や、同じくプロダクトデザイナーの秋田道夫氏による「トライアングル・シリーズ」などが発表されました。

Cimg43342jpg_2  喜多俊之氏の「ミルカ・シリーズ」。人の身体の動きに沿った、緩やかな曲線が美しいフォルムのチェアやスツール。全面プリントのクリエイティブなデザインで、ミラノサローネ2013に出品され、国内外の評判を集めたといいます。

1_2  右は、秋田道夫氏の 「トライアングル・シリーズ」のスマートフォンソファで、プレゼントしていただいたもの。
 敢えてダンボールであることを隠さない、シンプルなデザインが、逆に先進的でエッジ―です。

 未来への再生紙リサイクルの新しいカタチとして、注目されます。

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2013年6月22日 (土)

屋内用植物観察キット「BOTTLE」で植物と一緒の暮らし

 屋内で、ほぼ何もしなくても育つ植物を楽しめるのが、BOTANIST(植物学者)という名前のブランドが提案している「BOTTLE」。
Cimg43601  インテリアライフスタイルに出展していたので、お話を伺いました。

 植物は、水上化させた水草で、密閉されたガラスの容器の中に閉じ込められています。それなのに何故植物は元気に育つのかというと、水が、外気温との差で蒸発し、ガラス面で結露、水滴となって再び植物に注がれる仕組みだから。そしてその水と室内の明かりで、植物は光合成と生命維持活動を行い、ボトル内部でその均衡が保たれているからなのだそうです。
 これなら虫が寄ってくることもなく衛生的。手に取りやすく移動も楽ですし、世話要らず。
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 緑の植物といつも一緒に暮らしたい、忙しい現代人にぴったりのグリーンのアイディアと思いました

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2013年6月21日 (金)

「ハンドバイク」誰でも気軽に楽しめる“手でこぐ” 自転車

 ペダルの代わりに、ハンドルを両手で回すと、前輪が回転する自転車「ハンドバイク」が話題です。開発したのは、日本初のハンドバイク専門ブランド、「 HandBike Japan 」で、今回のインテリアライフスタイル展に出展して、注目を集めていました。
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 これは、元々足の不自由な方に向けて、足でこぐのではなく、“手でこぐ” ようにつくられた自転車です。しかし従来のものは、競技用のレーシングタイプのもので、上体を極端に後ろに倒して乗るため、体力のある人しか乗れませんでした。
 この「ハンドバイク」なら、手にそれほど力が入らない人でも動かしやすく、上体を起こした状態でも運転ができます。電動アシスト装置が付いているなど、様々な工夫が施されているからです。だから子どもからお年寄りまで、また障がいの有無にかかわらず、誰でも気軽に楽しめます。まさにユニバーサルデザインの新しい乗り物なのです。
 
 代表の柴田映司氏は、7月には新型モデルを発表されるとおっしゃっていました。またまた楽しみです。

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2013年6月20日 (木)

廃材をアップサイクルするブランド「NEWSED(ニューズド)」

 今、リサイクルのブランドが増えています。この廃棄物を利用した商品で、ヒットを飛ばしているのが、「NEWSED(ニューズド)」。NEW(あたらしい)とUSED(使い古された)を掛け合わせて造語した名称のブランドで、今や全国に100店舗と、販売網を拡大しています。Cimg43081_2        今回のインテリアライフスタイル展での展示風景

 「NEWSED」は、廃材をよりレベルアップしたモノに蘇らせるアップサイクル事業を行っていますが、同時に福祉作業所に仕事を発注し、障がい者の新規雇用を創出する活動にも取り組んでいます。利益を上げながら、なおかつ社会貢献もする、ソーシャルビジネスの成功例と言える存在です。

Cimg43061_2   もっとも人気のある商品は、写真右のようなアクリル板の端材を使ったカラフルなバッジやピアスだそうです。




Cimg43031_2 Cimg43011jpg_2

ガマ・ポーチ               教室で使われなくなった机の板で
ウェットスーツの端切れ使い。      つくったトレー。

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2013年6月19日 (水)

「メルシー」パリで話題のデスティネーションストア

 ファッション業界の関係者なら、パリに行ったら必ず立ち寄るのが、「メルシーMerci」でしょう。ここに行けば、いつも必ず新鮮な発見と驚きがあるからです。

Cimg43581  このほど、このメルシーのマーケティングマネージャー、ジャンリュック・コロナ氏とスタイルディレクターのダニエル・ロゼンストローチ氏が来日され、先般開催されたインテリアライフスタイル展で、「バイヤーは語る」をテーマに、ショップの全貌を語るプレゼンテーションが行われました。
  
 「メルシー」は、高級子供服「ボンポワン」の創設者が、パリのマレ地区の北はずれにあった壁紙工場跡地1500㎡を利用し、2009年に、3年がかりでオープンさせた店。今や年間、100万人が来店し、その3分の1は外国人で、年間総売上高は15ミリオンユーロに達するといいます。

 店舗は3階建てで、1階はギャラリーのような広いアトリウムになっています。本屋や花屋、香水コーナー、その奥にファッションや生活雑貨があり、2階にインテリアや家具、文房具、そして3か所にカフェ・レストランを備えているライフスタイルショップです。

 ショーウインドーはなく、広告は一切していないとのこと。中庭の玄関横に置かれた赤いフィアットが、3週間ごとにチェンジするアトリウムでの打ち出しのシンボルアイコンの役目を果たしているのです。

 このアトリウムでは、時代の感性を捉えたストーリー性のあるテーマで、商品がディスプレーされています。ここはまさに新しい情報の発信源。そしてこれを担当しているのが、セリグラフィーチームと呼ばれるバイヤーたちです。彼ら目利きの演出と提案が客の興味を誘うのです。

 ここではマーケティングのためのマーケティングはしていないともいいます。ジャンリュック・コロナ氏は、同店をいわゆるコンセプトストアではなく、デスティネーションストア Destination Storeと称されています。デスティネーションストアとは、その店にしかない、しかも絶対に信用できる品が、どこよりも多く、確実に揃っている店という意味です。

 そのポリシーをいくつかピックアップしますと---。
1. Authenticity 本物であること。コピーではなく、常に本物志向。
2. Diversity 多様性。様々な種類のものを集積していること。
3. Selective & Eclectic 選び抜かれたもの。大衆品から高級品まで、無名のものから有名ブラントまで、オープンな形で精選したものを置いている。
4. Function 日常使いの実用品。毎日使えるシンブルな日用品に優れたデザイン性があるとし、装飾的なものは扱わず、実験的なデザインもやらない。パッケージせず、商品は裸で見せている。

 常設の什器は使わず、キャビネットや棚などは毎回入れ替えているそうです。商品展示はアートのインスタレーションのようなものと考え、バイヤーも一人一人がキュレーターの意識で仕事をされているとも。
 
 同店では利益を貧しい国や恵まれない子供たちのために寄付する仕組み。社会貢献につながる買い物ができることも人気の理由です。
 
 単に売り買いするだけではない、デスティネーションストアという、新しい小売業の姿を垣間見させていただき、ますます「メルシー」が好きになりました。

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2013年6月18日 (火)

日本流行色協会 創立60周年記念式典開催

 日本流行色協会(JAFCA)は、60歳の還暦を迎え、17日、記念の式展を開催しました。

Cimg454312pg  還暦には出発点に戻っての出直しの意味があることから、小町谷朝生理事長が、色彩による新しい価値創造の第一歩を、色に関わる人たちとともに踏み出すと式辞を述べられ、次いで来賓の挨拶がありました。その一人、中国流行色協会の事務局長 朱さんが、龍を象った印をプレゼント。すると同理事長は、家康の墓所、日光東照宮陽明門に彫刻された龍の話をされ、中国との結びつきを強いものにしていきたいと、返礼。和やかな雰囲気に包まれました。

 この後、トークイベントが行われ、JAFCA理事の大関徹氏の司会で、プロダクトカラーデザイナーの吉田豊太郎氏と日本ファッション協会企画事業部部長の山内誠氏が、「時代とともにあった流行色~過去から未来へ~」をテーマに、ディカッション。
 流行色の変遷を大きく3つに区切り、第一期、50~60年代のマスプロダクション“消費が美徳”がもたらした色彩、第二期、70~80年代のコーデイネート意識が進展していく時代の色彩、第三期、90年代以降のエコロジーとグローバル化に牽引される色彩に分けて辿りながら、当時の写真をたくさん見せていただきました。

 1953年に発足したJAFCAの歴史は、そのまま日本のファッション業界史と重なり合い、大変懐かしかったです。

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2013年6月17日 (月)

雨上がり紫陽花の寺に人の波

 鎌倉の成就院は、紫陽花の寺として有名です。昨日の日曜日、雨上がりの午後に、訪れましたら、参道の階段がすごい人の波でびっくり! お参りする人の列が伸びて、渋滞状態でした。
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Cimg45281  紫陽花は、この参道の周りに今を盛りに咲き誇っています。階段の上からは、由比ガ浜の海岸を紫陽花越しに見渡せます。その絶景をカメラにおさめようと、シャッターを切る人がいっぱい。
 

 今、どこにでも咲いている花ですが、お寺と海を背景に咲く紫陽花には、やはり格別の美しさがあります。

20130616153138imgp00181jpg 20130616153152imgp00191

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2013年6月16日 (日)

インテリアライフスタイル展 “スーパー縁日”の「ジャパンスタイル」発信

 少し前になってしまいましたが、アジア最大の国際消費財見本市「インテリアライフスタイル(IL)」展が、6月5~7日、東京ビッグサイトで開催されました。出展者数は、過去最高の705社(国内473社、海外232社)、25,456名が来場し、成功裡に閉幕したとプレス発表されています。
 
 今回とくに話題になったのは、メイン会場アトリウムの「ジャパンスタイル」です。ここは昔ながらの生活道具からハイテクデザインまで、従来の“和モダン”とは一線を画す、厳選された日本ブランド、45社を集積したゾーンで、中でもその空間演出が、お祭りの縁日のように楽しく、カラフルで、来場者の注目の的になりました。Cimg43461_2 
 テーマは“スーパー縁日”だそうで、ディレクションを手掛けたのは、著名なインテリアデザイナー、橋本夕紀夫氏です。
 同氏は、「日本文化と言うと、とかく禅や侘び寂びといった静的なイメージに陥りがち。でも日本にはもっと陽気な極彩色のものもあって、たとえば祭提灯とか縁日で売られている風船やお面なとの玩具、また花火もそう」と話され、こうしたものをヒントに、紙バンド(紙紐)を使って、色彩が乱舞する巨大な円形の屋根を拵えたといいます。
 
Cimg43521  紙バンドは、植田産業(富士市)の職人の技から生み出されたもの。ここには縁日からの発想と併せて、昔ながらの日本の伝統と最先端ハイテクの見事なマッチングが見られます。現代モダンデザインの方向性を示唆するクリエーションといえるでしょう。
 
 来年2月にドイツ・フランクフルトで開かれるアンビエンテ展で、日本はアジアから初めてパートナーカントリーに選ばれ、橋本夕紀夫氏がジャパンパビリオンの特別展示をプロデュースされるとのこと。ここでもまた日本と現代デザインの楽しい空間表現が見られそうです。

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2013年6月15日 (土)

「着る」と「作る」と「かたがみ」展 型紙の服へのアプローチ

 「着る」と「作る」と「かたがみ」展が、無印良品の東京・有楽町店「ATELIER MUJI」でスタートしました。これは無印良品の「くらしの良品研究所」の研究テーマ「くらし中心 “かたがみ”から始まる 」のパート2で、前回のパート1「家具」に続いて、今回は「服」へのアプローチを考える展覧会です。 Cimg45131jpg_3
 服の原型である型紙も、視点を変えると、そこには様々な新しい発想があることがわかります。ここでは3人のアーティストたちが、それぞれの手法で、服を着る楽しさと作る楽しさの間にある “かたどる”ことの楽しさを伝えてくれます。
   
Cimg45001    ファイナルホームのデザイナー、津村耕佑による「つながる かたがみ」。服をパズルのような組み合わせと捉え、パズルを楽しむように、一つ一つの型を自由につないで、服に造形する提案です。服の固定観念からどうしたら解放されるのか、を考えさせられます。
   
Cimg45051    武蔵野美術大学教授の天野勝による「エリ・カフス」。服のデザインで、もっとも重要な襟とカフスのディテールにスポットを当てます。これを変化させることで、印象がどのくらい変わるのか、付け襟と付けカフスを用いて体験できるコーナーになっています。
   
Cimg45071    ヤブヤム(YAB-YUM)デザイナー、パトリック・ライアンによる「サイレント スクエア」。四角い平面の布に着目し、今一度、この四角を体にまとわせることを考えます。現代デザインは、織られた生地をそのまま無駄なく使う服に戻ろうとしているのかもしれません。 
 7月21日までの開催です。
 

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2013年6月14日 (金)

「華麗なるギャツビー」ドレス展 20年代のきらめきを再現

Cimg44741jpg  今、映画「華麗なるギャツビー」ドレス展が、プラダ青山店で、30日まで開催されています。

 「華麗なるギャツビー」とは、アメリカの作家F・スコット・フィッツジェラルドの名著で、原題「ザ・グレート・ギャッツビー」です。1925年に出版されて以来、何度も映画化されていますが、このほどまたしてもバズ・ラーマン監督レオナルド・ディカプリオ主演で初の3D映画になり、今日から公開されています。
 
 本展は、これに合わせて、映画衣装を提供したプラダとミューミューが、劇中で使用したドレス約40点を展示する展覧会。1920年代のイブニングドレスやカクテルドレスがきらめく美しさは壮観です。
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 チューブラインの膝丈ビスチェドレスに煌びやかなフリンジ、幾何学的カットなど、当時を髣髴させるモードは、ため息が出るほど美しい!
 華麗と虚飾に満ちた世界を堪能しました。
 1_2  上の写真は、映画の中で、ヒロインのデージーがよく着用しているドレス。輝く透明なクリスタルのような装飾は、実はプラスティックだそうです。

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2013年6月13日 (木)

日本の強みは糸へんにあり!

Cimg44511  「日本の強みは糸へんにあり、成長戦略の柱を糸へんへの回帰に据える、環境づくりをしっかりやっていく」と、述べたのは、衆議院議員で自民党広報本部長の小池百合子氏。
 日本アパレルファッション産業協会(JAFIC)の総会が、12日、都内のホテルで開かれ、懇親会の席でのご挨拶の言葉です。
 
 小池氏と言えば、クールビズの生みの親で、JAFI Cと日本百貨店協会が設立した「クールビズ・プロモーション協議会」の名誉会長でもあります。今年もスーパークールビズを全国に展開しているファッション業界への影響力は大きいものがあります。
 
 懇親会冒頭、JAFI Cでは今年度の事業活動を発表しました。3年前にスタートしたクリエイターとアパレルのジョイントプロジェクト「プラットフォーム」に、今年は繊維産地から小売りまでを加え、垂直連携をはかって、日本のモノづくりをさらに強化していくことや、スーパークールビズの推進、電子タグ導入など、7つの項目が挙げられました。小池氏はこれについて、「7つは多すぎるのでは。3本くらいに絞った方がいい」と発言。なるほど、これも「選択と集中」かと、妙に納得しました。
 
 いずれにしても今期事業計画の基軸を“需要創造”と“市場拡大”とするJAFI Cに、同氏のスピーチは、力強い応援の言葉になったと思います。

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2013年6月12日 (水)

浮上する構築的表現

 かっちりとしたフォルムのある服が、とくにラグジュアリーブランドを中心に拡がっています。素材もこうしたシルエットの出せる、しっかりとしたハリやコシがあって、しなやかな弾力性のある厚地が目立つようになってきました。

Cimg42181jpg  先日のコットンインコーポレイテッド社のプレゼンテーションでも、スタッフたちが世界中から買い集めた参考商品の中に、まるでウエットスーツのような反発力のある素材でつくられたワンピース(写真)がありました。テーいのシンプルなデザインで、クレージュ風な感覚で
 1960年代に、クレージュはコットンやウールの多重組織の素材を多用していますが、これはコットン50/ポリエステル46/ポリウレタン4の複合。ブランドはCOP-COPINEで、パリで購入されたと聞いています。今度パリに行ったら、ぜひ立ち寄りたい、ちょっと気になるブランドです。
 
 この秋からは、このような構築的表現が欠かせなくなりそう。まさにファッションは変わる!のです。

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2013年6月11日 (火)

コットンインコーポレイテッド2014/15秋冬トレンド予測プレゼンテーション

 アメリカのコットンインコーポレイテッド社による2014/15秋冬向けファッションのトレンド予測プレゼンテーションが、先日、東京・青山で行われました

Cimg42151_2  講師は、ニューヨーク支部のトレンドアナリスト ローレン・デザレイジLauren Deatherageさん(写真左白い服の女性)。毎年、日本にいらっしゃっていますが、寿退社されるとのことで、今回がこうしてお目にかかれる最後の機会となりました。ローレンさん、どうぞお幸せに!
 
 今シーズンも、テーマ別にライフスタイル分析があり、そのインスピレーションソースが大変示唆に富む内容でしたので、少しご紹介します。
 
SACRED SPACES  セイクリッド・スペース (聖なる空間、つまり息抜きの場所)
 静けさや平穏を求めるライフスタイルの提案で、ここではペースダウンを求めるslow tech(スロー・テクノロジー)開発の動き、たとえばiPhoneの「おやすみモード」の設定など。またこのブログで今年2月24日付けに掲載したロンドンのセルフリッジのキャンペーン「NO NOISE」も話題に。
SHARE  シェア (分かち合う)
 効率のよい都市環境を求めて、モノを所有せずに利用する、共有によりつながるサービス、たとえばカーシェアリングやオフィスシェア、自転車などのレンタルの広がりなどを列挙。分かち合うスタイルをヒントにしたテーマ。
UNDERWORLD アンダーワールド(地下世界)
 表面に見えない地下で起きていることを表現するテーマ。実際、今、シベリアでマンモスの遺体が発見されたり、メキシコシティでは地下に50階建てのビルを建てるアース・クレイパーの建設が進められていたり、地下にも緑の空間をつくる動きが見られたり。
IMPROV インプロヴ (improvisation 即興、その場で考えつくの意)
 カット&ペーストによる美術展や、responsive products(反応する商品)と呼ばれるモノへの関心、たとえば雨のPH(ペーハー)で色変化が起きるなど。また鏡を用いて無限のパノラマを表現するアートなど、思いがけない発想をヒントに展開されるテーマ。
EXTREME エクストリーム(過激、極端)
 フランス人アーティスト、ジャック・カールマンJacques Caremanのマゾなデザイン、またアンディ・ウォーホルのポップアートからの影響、さらにアートにおけるスーパーネイチャーの拡大など、ちょっと不可思議で奇抜な感覚も、注目のポイント。
 
 なおこのプレゼンテーションの詳細は、次号コットンプロモーション2013夏号に掲載されます。

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2013年6月10日 (月)

夏目漱石の美術世界展 特別内覧会

20130108_271469  夏目漱石は最近また読み直している大文豪です。その美術世界展が、東京上野の東京芸術大学美術館で開催されていると聞いて、大変興味をもっていました。

 特別内覧会では東京芸術大学大学美術館准教授古田亮先生のお話があり、本展が他の美術展と少し違うことがわかりました。それは美術の世界が漱石文学の世界のなかに存在することです。
Cimg42581  たとえば「坊ちゃん」の赤シャツの台詞に出てくるターナーの傑作「金枝」や、「三四郎」で三四郎と美禰子が魅せられるウォーターハウスの「人魚」の油彩、虞美人草の「ひなげし」の屏風絵、「門」で描写される酒井抱一の絵、「月に秋草図屏風」など、小説の中で綴られている名画をイメージさせる作品が豊富に展示されています。

Cimg42771  もちろん漱石ゆかりの絵画や、黒田清輝ら画家たちの作品は数多く出品されていますし、作家らしく本もたくさん出ています。装丁がアール・ヌーヴォー調だったり、挿絵がビアズリー風だったり、当時の流行も見て取れます。

Cimg42821jpg  さらに漱石自筆の山水画(写真左)コーナーも設けられていて、単に鑑賞するだけではなく、絵を描くことも好きだった漱石の素顔の一端を知ることができました。

 展覧会は、7月7日までの開催です。(なお写真は美術館より特別な許可を得て撮影をしたものです。)

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2013年6月 9日 (日)

東慶寺 紫の季に「二人の和紙」展

Cimg44391jpg  鎌倉の東慶寺といえば女人救済の縁切り寺として有名ですが、現在は結婚式も執り行われる縁結び寺です。

 四季折々の花でも知られ、梅雨のこの時期は、あじさいや花菖蒲などが咲き誇っています。まさに紫の季節に、今、開催中の「人の和紙」展を見に行ってきました。
 
 奥出雲の揖斐川和紙の紙漉き職人井谷伸次さんと江戸経師の鈴木光典さんという、和紙の作り手と使い手という立場の二人による作品の展示販売で、紙縒りの草履などもあって、丈夫で美しい和紙、そして軸装のモダンなデザインを再発見。1000年を超えて継承されてきた手仕事の技の世界を垣間見ました。
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 東慶寺ならではの花々にも出会えました。(写真はクリックで拡大)

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 イワタバコ。岩崖に群生しています。葉がタバコに似ているので、このように名付けられたそうです。

20130609140104imgp65031 120130609134358imgp6494  
 姫あじさい。                額あじさい。
 
20130609134606imgp64991jpg_2 120130609134226imgp64891  
 花菖蒲。今が見頃です。           オニシモツケ。

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 可憐な白いナデシコ。          珍しい八重ドクダミ。
 秋の七草なのに、もう咲いています。

 

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2013年6月 8日 (土)

クロップドパンツが大流行

 今夏は、クロップドパンツ・スタイルが流行っていて、まさに大流行の様相です。
 去年あたりまで超ミニパンツだったヤングたちも、クロップドパンツになり、今年は老いも若きもはいているといった感じです。しかも男性たちにまで広がっていて、プリントのステテコも見られるなど、受けているな―と感じます。

 ところでクロップドパンツの「クロップcrop」とは、「端を切る」、「縁を切り落とす」の意味です。裾をはさみでプツンと切ったようなデザインの七分丈から八分丈くらいのパンツのことを指して言うのですが、比較的脚にタイトなものは、サブリナパンツとも呼ばれています。
 
Cimg40241_2  女性向けには、レギンスパンツを短くしたようなサブリナパンツの方が人気のようで、裾をロールアップした形のものなど、たくさん出ています。いずれもストレッチ素材ではきやすく、軽快で爽やかな印象。
 
 くるぶし上部まで見せるのが、これほど流行るとは! だからファッションは楽しいです。

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2013年6月 7日 (金)

エルメスで映画「ピンポン」鑑賞

Cimg42921jpg  エルメスの今年のテーマは「スポーツは素敵!」。
 ショーウインドーも今、トランポリンをモチーフにしたLe Gentil Garconによる「ボヨ~ン ボヨ~ン」がディスプレーされています。エルメスでは創立150周年の1987年以来、毎年、このような年間テーマを設定しているのです。

 このテーマに因んで、今月、銀座のメゾンエルメス10階ル・ステュディオで上映されている映画「ピンポン」曽利文彦監督作品を鑑賞してきました。

 ピンポンにかける高校生ヒーローたちのひたむきさが、それぞれに魅力的で感動的! それに映画の舞台が、何とお馴染みの湘南で、七里ガ浜や江ノ島の風景が出てきたことにもびっくり。それだけに親しみを感じました。写真はパンフレットから。
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 フライヤーによれば、メゾンエルメスでは、これから毎月、このような無料の映画会を開催するとのこと。
 
2  また8階フォーラムでは、イスラエルの女性アーティスト、シガリット・ランダウによる「ウルの牡山羊」展も行われていて、1950年代頃のイスラエル人の生活ぶりをしのばせる部屋の展示もあり、懐かしい雰囲気です。

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2013年6月 6日 (木)

2014クラボウ展 MOVE-ニホンカラウゴカセ!-

 2014クラボウ繊維事業部の素材展が、5月29~31日、東京・時事通信ホールで開催されました。
 
 テーマは「MOVE/ムーヴ-ニホンカラウゴカセ!-」です。これには今、「上質な素材・上質な商品」が注目され、「日本のモノづくり」への関心が高まっていることが挙げられます。展示会では、同社独自の技術を一段と進化させた機能素材や感性素材が一堂に発表されました。
 
Cimg42421  まず目に飛び込んできたのが、美しいカラーパンツの製品染め対応素材シリーズ、「トクシマコレクション」です。同社徳島工場で加工される素材とカラーのコラボレーションに、これからの大きな可能性を感じます。
 
Cimg42381jpg  次いでタウンカジュアルグループです。洗濯してアイロンかけ無しで、おろしたての美しさと風合いを保ち続ける「エターナルベール」に目が行きます。この加工を施した綿100%のシャツ地や、折り目のとれないパンツ素材(写真右)は画期的です。
 また新紡績技術によりケバを極限まで減らし、織組織を鮮明に表現した「KE74」、ハイパワーストレッチの「プレミアムフィット」、速乾性や軽さ、イージーケア性に優れた「ドライ・バリエーション」の進化版も。
 
 清潔空間では、抗ウイルス機能繊維加工「クレンゼ」。これは固定化抗菌成分「イータック」を使って、ノロウイルスやMRSAなど、19種類の細菌類に効果があるといいます。医療や介護分野での広がりが期待されています。
 
Cimg42331jpg  ヤーンセクションでは、吸水性抜群のタオル用の糸「クラロフト」。綿95/ポリエステル5のタオル専用特殊紡績糸です。私もその吸水効果を実験で確認し、驚嘆しました。



Cimg42351_3  部屋干し関連では、「クラフレッシュ」。これは生乾きの臭いの素とされるモラクセラ菌・黄色ブトウ球菌などに対応する特殊紡績糸で、速乾性もあり、大きな関心が寄せられています。


Cimg42361pg_3  「安全・快適・カラープラス」と題したグループでは、視認性の高いカラーの素材が勢揃い。
 リバーシブルの新開発素材「オクトパズル」(写真)や、コットンのやさしさを大切に、最新のテクノロジーを駆使した「フューチャー」など、一般衣料からユニフォーム向けまで、様々な素材提案が見られます。

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2013年6月 5日 (水)

「幸之助と伝統工芸」展 工芸は日本のものづくりの原点

Cimg42121jpg  パナソニック汐留ミュージアム開館10周年記念展「幸之助と伝統工芸」の中期展示に合わせて開催された内覧会に行ってきました。

 本展は「経営の神様」と呼ばれたパナソニック(旧松下電器)の創業者松下幸之助(1894-1989)の文化人としての一面が初めて明かされる特別展です。とはいえ単なる名品・名作を展示するのではありません。高度成長時代、伝統文化が次々と失われていく日本で、危機感を募らせていた幸之助が、いかに伝統工芸に理解を示し、その普及を支援していたかを紹介する展覧会でもありました。
 
Cimg42071pg  第1章は、「素直な心」と題した茶道具の展示です。幸之助は40歳になった頃、経済界の同朋からたしなみの一つとして茶道を勧められ、裏千家家元と親交を深めて、西宮の自宅に光雲荘をつくって茶席を開くなど、茶人としても名を馳せています。茶道を通して、ものごとをあるがままに見る「素直な心」を生涯大切にしていたという幸之助。これは彼の生き方の核となっていったといいます。
 ここでは幸之助が愛用していたという、楽家4代の一入による朱釉が美しい黒茶碗や、三輪休和の上品な萩茶碗、また萬歴赤絵の花瓶が初公開されています。

Cimg42041  第2章は、「ものづくりの心」で、茶道に入り日本の伝統工芸に関心を寄せる契機となった作家らの作品が展示されています。人間国宝を中心に、森口華弘と森口邦彦親子の友禅のきものや、北大路魯山人、河井寛次郎などの陶磁器、黒田辰秋の木工など、いずれも20世紀後半の国内の工芸家たちの作品で、幸之助が彼らを強く支援していたことがわかります。
 
 幸之助は、創業当初から、二股ソケットをつくって大ヒットさせるなど、ものづくりの人でした。茶道具に触れるうちに、「伝統工芸は日本のものづくりの原点である」と確信するようになり、工業製品も工芸のように精緻につくらないといけないと、見えないところまで気を配っていたそうです。
 
 今、どこか方向性を見失っているように見える日本です。企業の不祥事が起きるのも、このせいかもしれません。幸之助に倣って、企業の文化力を取り戻したいものです。

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2013年6月 4日 (火)

揺らぐ造形を表現したアート感覚な帽子

 今回の服飾文化学会作品発表会で、美しいアートな表現の帽子に出会いました。それは風に揺れてひらひらと舞う被り物で、「動体としての帽子」と題したテオの帽子アトリエ代表の松本由伎子先生の作品です。
 
 「帽子は明治期に洋装から来たと思われていますが、実はその原型は日本の兜にあったのですよ」と話される松本先生は、帽子作家であると同時に、兜の研究者でもいらっしゃいます。兜には武具として求められる堅牢な造りとともに、象徴、誇示、歌舞くといった精神の反映があって、そこにアートと呼ぶべきものがあると考えるようになられたとか。
 
 今回の作品は、変わり兜の一つ、黒漆塗置手拭型兜がヒントとのこと。手拭を頭の上に乗せたようなこの兜の上板の後方が跳ね上がっているかたちが、風にあおられて手拭の端がはためく一瞬を造形したものではないかと閃き、これを帽子で表せないかと考え、創作を始められたといいます。
 
Cimg40661jpg_2  しっかりと形作られた構造体の上に、水鳥の羽根のようなしなやかな素材で構成された帽子は、全体が揺らめき動くアートなストラクチャー。ふわりと空中を漂うような感覚に魅せられました。

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2013年6月 3日 (月)

防災服兼用のタウンウェアにUDを見る

 服飾文化学会大会の作品発表会で、注目したのが防災服兼用のタウンウェア。相模女子大学学芸学部生活デザイン学科 専任講師の角田千枝先生の作品です。
 
 災害時に、危険から身を守る防災服を、日常着としても違和感なく着用できるようにデザインした、アイディアのあるコートとベストです。これこそまさにUD(ユニバーサルデザイン)と、感動!しました。
 
 防災服というと、角田先生が指摘されるように、消防士のような専門的職業用に製作されているものが大半です。しかし私たち一般市民も、不測の事態に備えて、保有していたら安心です。とくに何が起きるかわからない旅行先では、重宝するのでは、と思います。
 
 デザインのポイントを、角田先生の論文からまとめてみました。
Cimg40841 ○ベスト
・救命胴衣入りにすることで水害時に有効。(救命胴衣はガスボンベにより短時間で膨らみ、取り外し可能)。
・フードは、空気を入れることができる仕様で、落下物から頭部を守る(取り外し可能)。フードの外側布にゴムでギャザーを寄せ、フードを膨らませることでゴムが伸び、外回りが大きくなるデザイン。
・スライダー先に、ホイッスル付き(警報や生存伝達のため)。

Cimg40641 ○コート
・避難時には、活動しやすいようにロングコートからパンツ型のオールインワンに変形する2 WAYのデザイン。
・ベストと同様のフード付き。
・スライダー先にはLEDライト付き。

 素材は、いずれも消防隊員などが着用しているアラミド繊維使いの高難燃素材を使用。

 この他にも再帰反射テープ使いなど、安全に配慮。UDの様々な機能が組み込まれていて、しかもすっきりとシンプル。ネイビーにイエローのライン配色もおしゃれに見えます。
 
 防災服兼用のアウターウェア、地震国日本では必須のアイテムですね。

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2013年6月 2日 (日)

企画展「よそおう」“きもの”に込められたおしゃれ心を探る

 東京家政大学で開催された服飾文化学会の大会・総会の最終日、同大学博物館で行われていた企画展「よそおう」を見学しました。

_01  これは、江戸後期から昭和初期のきものを中心に、“きもの”のよそおいに込められたそれぞれの時代のおしゃれ心を探る展覧会でした。
 
 学芸員の方のお話しによると、テーマを「よそおう」とひら仮名で表記したのは、これを漢字にすると「装おう」は衣服、「粧おう」は化粧のみを表すことになるからだそうです。なるほど、ひら仮名にすれば、衣服だけではなく髪型、化粧、身だしなみのすべてを指し、それらを整える、美しく飾るという意味になります。
 
 本展では、櫛や簪、化粧道具、錦絵なども豊富に展示されていて、心に残りました。たとえば鏡ですが、柄のついた手鏡は江戸中期になってから登場し、この頃から結髪が盛んになって、髪飾りが充実してくるなど、当時の人々のおしゃれへのこだわりが感じられます。

 “きもの”の展示では、江戸中期の公家と武家、町家の女性の打掛けが比較展示されていて、興味深かったです。公家女性が好んだ白/赤の配色、武家女性の遠方から見た風景を写した優美なもの、町家女性の打掛けは、見た目は地味でも裏に華やかな友禅など、裏地に凝ったもの、というように、厳しい身分制度の中でおしゃれを楽しんだ女性たちの女心が伝わってくるようです。
 
 襦袢の仕立て方で、関東風と関西風があり、現在は襟のある関西仕立てが一般化していることや、明治期の着装は帯締めが必要ない締め方だったこと、しかも既に上衣と下衣に分かれた改良服がデザインされていたこと、帯は大正期になって派手なものが出てきたことなど、改めて“きもの”について学び直しました。
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 東京家政大学は、1881年、裁縫教師を養成するために創立された学校で、今年で132年になるといいます。当時の裁縫雛形コレクションなど、収蔵品は2万点以上にも上り、年2回、このような企画展を行っているそうです。
 
 なお、今回の企画展は18日まで、次回は10月17日から「イカットとバティック」展とのことで、こちらも楽しみです。

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2013年6月 1日 (土)

「スーパークールビズ2013」スタート 女性もクールビズ!

 今日からスタートした「スーパークールビズ2013」。前日の5月31日、そのキックオフ・イベントが、東京・六本木の六本木ヒルズアリーナで開催されました。1_2
 環境省は今夏、さらなる節電に向けて、女性のクールビズにも力を入れていて、石原伸晃環境相は、「女性の感性で地球温暖化防止のきっかけを」と呼びかけています。とはいえ当の女性としては「余計なお世話」と言った感じもします---。
 男性はスニーカーやアロハシャツ等はOKになったのに、ジーンズとTシャツは未だに不可! ジーンズ業界のためにも、早く解禁をと願います。

 またキャンペーンキャラクターを選出する「ベストクールビズ大賞」も新設され、初代大賞を受賞したのは、女優の米倉涼子さんと俳優の丸山智己さん。米倉さんはオンワード樫山「icb」ブランドの洗練されたスタイリッシュな感覚のドレス、丸山さんは「ポールスチュワート」のコンテンポラリー・クラシカルなシャツとパンツ姿で登場。さわやかさをアピールしていました。
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  Cimg42221jpg_2  この他、日本百貨店協会加盟11社による「スーパークールビズ ファッションショー」や、ブース展示(左の写真)も行われ、イベントを盛り上げていました。

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