コットンインコーポレイテッド2014/15秋冬トレンド予測プレゼンテーション
アメリカのコットンインコーポレイテッド社による2014/15秋冬向けファッションのトレンド予測プレゼンテーションが、先日、東京・青山で行われました
講師は、ニューヨーク支部のトレンドアナリスト ローレン・デザレイジLauren Deatherageさん(写真左白い服の女性)。毎年、日本にいらっしゃっていますが、寿退社されるとのことで、今回がこうしてお目にかかれる最後の機会となりました。ローレンさん、どうぞお幸せに!
今シーズンも、テーマ別にライフスタイル分析があり、そのインスピレーションソースが大変示唆に富む内容でしたので、少しご紹介します。
○SACRED SPACES セイクリッド・スペース (聖なる空間、つまり息抜きの場所)
静けさや平穏を求めるライフスタイルの提案で、ここではペースダウンを求めるslow tech(スロー・テクノロジー)開発の動き、たとえばiPhoneの「おやすみモード」の設定など。またこのブログで今年2月24日付けに掲載したロンドンのセルフリッジのキャンペーン「NO NOISE」も話題に。
○SHARE シェア (分かち合う)
効率のよい都市環境を求めて、モノを所有せずに利用する、共有によりつながるサービス、たとえばカーシェアリングやオフィスシェア、自転車などのレンタルの広がりなどを列挙。分かち合うスタイルをヒントにしたテーマ。
○UNDERWORLD アンダーワールド(地下世界)
表面に見えない地下で起きていることを表現するテーマ。実際、今、シベリアでマンモスの遺体が発見されたり、メキシコシティでは地下に50階建てのビルを建てるアース・クレイパーの建設が進められていたり、地下にも緑の空間をつくる動きが見られたり。
○IMPROV インプロヴ (improvisation 即興、その場で考えつくの意)
カット&ペーストによる美術展や、responsive products(反応する商品)と呼ばれるモノへの関心、たとえば雨のPH(ペーハー)で色変化が起きるなど。また鏡を用いて無限のパノラマを表現するアートなど、思いがけない発想をヒントに展開されるテーマ。
○EXTREME エクストリーム(過激、極端)
フランス人アーティスト、ジャック・カールマンJacques Caremanのマゾなデザイン、またアンディ・ウォーホルのポップアートからの影響、さらにアートにおけるスーパーネイチャーの拡大など、ちょっと不可思議で奇抜な感覚も、注目のポイント。
なおこのプレゼンテーションの詳細は、次号コットンプロモーション2013夏号に掲載されます。
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