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2013年5月10日 (金)

米綿の需要増進に日本は重要なパートナー

 「コットンの日」のイベントで、CCI国際綿花評議会の理事長ジミー・ウェブ氏や専務理事ケビン・ラトナー氏ら首脳が来日し、記者会見で、コットンキャンペーンの成功を高く評価し、日本との関係は非常に重要と強調しました。
 
 米綿の生産状況は、作付面積が減少したものの、イールド(収穫量)が上がり、供給に影響はないといいます。世界的にみると、中国やインドは需要が伸びているにも関わらず、生産量が下がり、供給が追い付いていないのが現状。一方米国は、生産高では中国やインドに次ぐ世界第3位ですが、輸出では、依然として世界第1位の輸出国です。
 ここ2年続いている綿価格の高騰は、中国の動向が鍵を握っているといいます。中国は現在、1,000万トン、世界在庫の60%を占める綿花を備蓄しているそうで、この動き次第で価格が不安定になる懸念があるといいます。
 中国市場に見られる二つの傾向として、一つには、綿価格が高いことから、他繊維を混ぜる動きが顕著になっていること。しかしこれに対しては消費者の反発が強く、最近は多少高くても綿100%や綿リッチへ回帰する傾向が見られるともいいます。
 二つには、サプライチェーンの変化で、生産拠点が中国から他国、つまり東南アジアや中東、南米などへ移っていて、繊維大国の中国も、紡績供給量が不足し、今や綿糸も輸入国になっているそうです。
 
 またコットンファブリックの今後の在り方として、指摘されたのが、米国スポーツウェアメーカーのアンダー・アーマー社のチャージド・コットンです。これは吸水速乾性と伸縮機能のあるコットン素材で、同社はそれまでの合繊に代えてこの素材を採り入れたところ、業績が上がり大成功。オフタイムにも着用可能な幅広いデザイン展開で人気を集めているといいます。
 ウェブ氏が着用されていたシャツも、綿100%でノーアイロンとのことで、機能面での綿素材の進化は米国でも目覚ましいものがあるようです。
 
 さらに米綿の優位性について、①異物混入がなく品質が高いこと、②繊維長が長く強いこと、③納期をきちんと守っていることなど、適切な管理運営で出荷できていることを挙げ、さらに綿の良さについても、①経済的に持続可能な作物、②自然に回帰する、③CO2排出量は最少、④社会的プログラム(水量や農薬・化学物質など畑から市場まで)の調査研究で、常に最適になる努力をしていること(例えば農薬使用量は10年前に比べ半減した)、⑤花も綿花も美しい!  とアピール。

 最後に、米国の消費者はまだ消費を控えている状態で、消費活性化の鍵は新興国市場が握っているといいます。日本はこれからも有望な重要市場であり、大いに期待していますと、締めくくられました。
 

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