« 葉山でアートの企画展 | トップページ | 2030年が覗いて見える「未来を変えるデザイン展」 »

2013年5月21日 (火)

「不思議な一粒」木綿への愛と祈りの書

 「綿から生まれ、綿に返る」という理念を大切に木綿と向き合い、対話しながら木綿の力を提案し、創作活動を続けていらっしゃる工芸作家、岡嶋多紀さんから著作「不思議な一粒」が贈られてきました。
 木綿と和紙、この二つの素材にこだわり続けている著者の集大成ともいうべき豪華本で、表紙に茶綿入楮紙、中扉に色木綿入楮紙が使用されています。
 タイトルの「一粒」とは、棉の種のこと。この書には、一粒の種から始まった木綿が、織物から和紙へ生まれ変わり、“木綿往生”するまでの、木綿への深い愛と祈りが込められています。

 元アパレルのデザイナーだった岡嶋さんは、着捨て時代の屑になった木綿をいとおしみ、「たき織」と名付けた裂織を完成させ、ファッションやインテリアなどの様々な作品を制作しています。その後に出る残布や残糸も捨てられないと、コットンフラワーをつくり、それでもまだ残る布屑は漉いて和紙に仕上げます。ふわふわのコットンボールが、最後は色とりどりの繊維(綿)に再生する、捨てられない布―木綿和紙の誕生です。
 
 こよなく木綿を愛するアーティストの岡嶋さんに、私は以前からずっと着目し、展覧会やファッションショーにお伺いしてきました。世田谷のギャラリーを訪問させていただいたときには、見事なアートなフラワーのオブジェに、目を丸くしたことを覚えています。
 このところしばらくお会いしていなかったのですが、木綿和紙を手掛けられ、とうとう本を出版されたとは! 本当にすばらしいです。岡嶋さんに脱帽です。
9784895112277_1_3



B5変型104頁(上製本/窓開き仕様段ボールケース)
発行:マリア書房
価格:¥4,725円(税込み)

|

« 葉山でアートの企画展 | トップページ | 2030年が覗いて見える「未来を変えるデザイン展」 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/588192/57430942

この記事へのトラックバック一覧です: 「不思議な一粒」木綿への愛と祈りの書:

« 葉山でアートの企画展 | トップページ | 2030年が覗いて見える「未来を変えるデザイン展」 »