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2013年5月

2013年5月31日 (金)

2014年春夏尾州マテリアルエキシビション 綿の提案増加

 世界でも有数の毛織物産地、尾州産地の2014春夏素材展が、28~30日、東京・青山で開催されました。

 出展したのは16社で、傾向として次の三つが浮上しています。
 (1)ウールを軸に春夏らしい綿や麻といった自然素材の提案が増えている。
 (2)ハリ・コシ感やシャリ感など、糸の撚りや加工を工夫し風合いを新しくしたもの。
 (3)カラー化への動き、とくにトップ杢や濃淡の表現、マルチカラー使いなどで表情を変えたもの。
 
 会場は、今シーズンもフランスのネリー・ロディ社の協力でテーマ構成され、「創造と開拓の旅に出かけましょう」をコンセプトに、各社の素材160点が次の3つに分類され展示されました。
 (1)ベル・エポック :夢想への旅。クラシカルでフェミニン、ソフトな薄地が中心。
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 (2)ネオ・オデッセイ:大航海への旅。春夏らしいブルー、綿など天然繊維使い。
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 (3)スマートトライバル:多文化への旅。野性味+エレガント。洗練された植物的ムード。
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  とくに注目される素材をご紹介します。
 
Cimg41301_2  西川毛織のアイスコットン使いによる高級感のあるスーツ地。
 アイスコットンとは、スイス・スポエリーSPOERRY社が開発した特殊紡績技術で、薬品や化学繊維に一切頼らずにひんやり感と、超長繊維綿使いの肌触りのよいシャリ感を実現させたコットン。

 
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モーリタン                  みづほ興業
ストレッチデニムジャージー        綿スラブのランダムブロック


Cimg41241jpg_2 Cimg41401jpg
森織物                  ファインテキスタイル
ダンガリーボーダー          ファンシーモール使いのブッチャー

Cimg41371jpg Cimg41451pg
宮田毛織工業             岩田健毛織
オパール風レーシージャカード   ラメ、綿リング等ファンシーツイード

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中伝毛織                 林実業
綿/麻にシルクの刺し子ストライプ  綿/麻チェックにオパール加工

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2013年5月30日 (木)

「ユキコ・ハナイ」原点の銀座に旗艦店オープン 

Dsc01811a1jpg  ファッション界の第一人者、デザイナーの花井幸子さんが手がける「Yukiko Hanai(ユキコ・ハナイ)」が、6月4日、旗艦店を銀座にオープンさせます。これに先立ち、プレス関係者にオープニングレセプションが行われました。

Dsc01748aa1_2  新店舗の面積は30坪で、白を基調に黒のラックやカウンター、木目調の什器で、シックでモダンなイメージです。中央奥にはくつろげるソファが置かれ、ゆったりと落ち着いた空間に、優美なコレクションラインやアクセサリー小物がバリエーション豊かに展開されています。

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            オープニング・レセプション風景

 花井幸子さんが初のブティック「マダム花井」を立ち上げたのは、1968年、銀座・数寄屋橋界隈だったといいます。みゆき族をはじめ華やかなファッションの花が開いた頃でした。その後青山に移転し、45年が経過して、青山店をクローズ、再び原点の地、銀座に戻ってきました。当時のお得意先は今も健在で、「帰ってきてくれてうれしい」とおっしゃっているそうです。
 
 歌舞伎座に近い立地で、新たな客層の広がりが期待されています。

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2013年5月29日 (水)

2013秋冬「ばら色の暮し」 “湖上の美人” をテーマに

 「少女の心をもった大人達の永遠の夢」を追求し続けるブランド「ばら色の暮し」2013秋冬展示会で、デザイナーのケイ山田さん(写真中央)やチームの皆様と久しぶりにお会いしました。
Cimg41761jpg  
Cimg41631   今シーズンのテーマは、スコットランドの中世の騎士物語“湖上の美人”だそう。お姫様と騎士の恋人同士が湖上で別れを告げるシーンを詩情豊かに表現したプリントのアイテムが、アクセントになっています。
Cimg41671_2   美しい彩りの花柄ブラウスやニットもふんだんに揃い、おしゃれする楽しさを奏でてくれます。右は綿別珍のジャケット 56,000円とスカート38,000円。 

 この草花模様は、今や観光名所となった同社の蓼科バラクライングリッシュガーデンに咲く花々をイメージしているといいます。どこかやすらぎ癒されるような表情が感じられるのは、このお庭の雰囲気に由来しているのでしょう。レースや刺繍、フリルなど手の込んだディテールはやさしくロマンティックで、気品にあふれ、素材は、カシミアや圧縮ウール、シルク、コットンと、自然素材の高級感のあるものばかり。
 
Cimg41811  カシミア100のプリントカーディガン49,000円とプルオーバー48,000円のセット  
 プリント製作は内モンゴルとのこと。

  
 基本のコンセプトをしっかり守りながらも、現代の心地よい着やすさを求めて進化している稀有なブランドです。

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2013年5月28日 (火)

アニエスベー「b.green!!」福島の職人技術を採り入れて

 フランスの人気デザイナー、アニエスベーの「b.green!!」が、伊勢丹新宿店本館1階「ザ・ステージ」で期間限定ショップをオープンしています。
Cimg40961jpg  
 「b.green!!」は、サスティナブルな商品づくりがモットーのアニエスベーの精神を基に、日本で2009年から始まったプロジェクトで、今シーズンは「クラフツマンシップとの出会い」をテーマに、福島県の刺繍職人と協業し、着心地のよいドレスやカットソーを発表しています。コットンを中心に草木染めなど自然素材がふんだんに採り入れられていて、フェアトレードの手作りアクセサリーもディスプレーされ、地球環境に配慮したラインナップです。
 
 催事は今日までとのことですが、明日からは全国のショップで展開されることになっています。

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2013年5月27日 (月)

「Do You NUNO? 須藤玲子とNUNOの世界」展

 NUNOを主宰するテキスタイルデザイナー、須藤玲子さんによる展覧会が、松屋銀座のデザインギャラリー1953で、6月11日まで開催されています。
 NUNOは1984年、既に世界的テキスタイルデザイナーとして高名だった新井淳一氏によって立ち上げられ、その後1987年に須藤さんに引き継がれ、今年で26年になるという、生地を中心に生活雑貨を扱うブランドです。

Cimg4049  本展は、このNUNOが開発した過去30年にわたるワークの集大成で、数千点に及ぶ布地の中から、330点が選び出され、それらが30㎝角のパッチワーク状に仕立てられて、円形フレームで展示されています。
 写真は須藤玲子さん。

 会場では、24日、須藤さんとプロダクトデザイナーの柴田文江さんのサロントークも行われました。

Cimg4033  柴田さんが「平面に立体を意識しているか」と問うと、須藤さんは「布は、平らで薄いけれど深くて、宇宙のようなものを感じている。立体というよりは、裏も表も意識して、一枚の布として自立できるデザインを考えている。」 また「“湿度感”を感じながらデザインしている」といい、「テキスタイルには水と親和するものと、油と親和するものの2種類があるが、90年代は両者のハイブリッドを追求してきた。しかし2000年代以降は水と油に大きく分類したモノづくりにシフトするようになっている」とも。

 着物作家を目指していた須藤さんが、1982年に新井さんの展覧会と出会い、布づくりを志すようになった話も飛び出し、「手作り崇拝は今もある」、「手のぬくもりや皮膚感に近いもの」を大切に、「人と暮らしに良いと思うことをしていきたい」など、布へのあふれる想いを語られました。

 お二人の波長の合ったNUNO談義は、明るい笑顔がいっぱいで、とても楽しかったです。

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2013年5月26日 (日)

白黒のインパクト「BLACK AND WHITE」展

Cimg4030  モノトーンの名作を紹介する「BLACK AND WHITE」展が、日本橋のギャラリー、ショウ・コンテンポラリー・アートで、6月8日まで開かれています。

Blackandwhite_01  各国アーティストの作品、アンディ・ウォホールの「ROMY SCHNEIDER OF A REVELATION」や、ヘルムート・ニュートンの「PANORAMIC NUDE WITH GUN, VILLA d'ESTE, COMO」、杉本博司の「昭和天皇ヒロヒト」の肖像写真など、白黒の世界ならではの強烈なインパクトがあり、見ごたえのある内容でした。

 小さな空間ですが、一見の価値ありです。

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2013年5月25日 (土)

「グリデカナ」さわやか色に包まれて

Cimg3995  日本を代表するテキスタイルデザイナー、梶原加奈子さんが手掛けるブティック「グリデカナ」には、さわやかな朝の光のようなパステルカラーがいっぱいです。写真は青山ベルコモンズ店です。
 
 店長の山中明子さんによると、とくにほぐし織のアイテムが人気を集めているとのこと。
 ほぐし織とは、整経した縦糸を横糸で粗く仮織りし、模様を捺染したのち、横糸を抜き去って本織りにしたもので、着物の銘仙などに使われてきた絣柄に似たぼかし柄の織物です。
Cimg3994  ここではこの伝統の技法が、現代ハイテクノロジーのインクジェットプリントで、生まれ変わっています。そのほどよいシンプルさ、そして氷砂糖が溶け出たかのようなカラー表現の美しさに、梶原さんの洗練されたセンスが感じられます。
 
Cimg3992  ワンピース 綿58/リヨセル38/シルク4  27,300円


Cimg3993  ストール         綿100 14,700円
 


 動きから形をつくる「Moving Textile」をコンセプトに、テキスタイルへの想いを、様々な商品と言う形で提案している「グリデカナ」。今後がますます楽しみです。

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2013年5月24日 (金)

2014春夏 京都スコープ展 選りすぐりのテキスタイル

Cimg39721  第73回京都スコープ展が、東京・青山で今日まで開催されています。今回のテーマは「球体」とのことで、風船を吊るすなど、球や円をイメージさせる展示装飾で、選りすぐりのテキスタイルを盛り上げていました。

 出展したのは、京都の有力生地商社5社で、洗練されたエレガントな雰囲気の中にも、個性豊かなテキスタイルが勢揃いしています。華やかなプリントや先染めなど、コンバーターらしい美しい色柄も豊富で、目を楽しませてくれます。
 素材は綿や綿タイプをベースに、シルク混やリネン混、トリアセテートなどのレーヨン系、異素材複合など、これまでよりもしっかりとしたハリ・コシのある素材感が増えています。
 
京都吉忠ロマン
 産地融合、つまり布帛、ジャージー、プリント、レース、刺繍加工など、各産地の企画を融合させる取り組みから生まれた、今シーズンの提案は、大きく二つあり、一つは天然繊維を蛍光色やビタミンカラーで表現する「ナチュラルフュージョン」、もう一つは、「デニムグループ」。

Cimg39661  上品な白場の綿複合に、蛍光色ヤーンとナイロンのラメ糸が走っている、クチュール感覚な高級感のあるツィード。




Cimg39711  デニム生地をテープ状に切り、糸にしたテープヤーンを緯糸に打ち込んだ、ファンシーなコットンツィード。




Cimg39681_2  大きな千鳥格子をプリントで表現したエレガントなデニム。





大松
 営業活動30周年で、原点に戻り独創的なモノづくりをしていこうと、テーマを「ユニークネスUNIQUNESS」とし、入り口に「U」をディスプレー。

 綿95番手双糸使いの“クリアーナ”プリントが人気。とくにすりガラス越しの光の色や、ぼかしたような柔らかな色調で、にじみ加工による、幾何学調のプリントが新鮮。
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Cimg3977  レースもブロック調の柄が好評。






Cimg39791  また目新しいのが美しいカラーの草木染め。軽やかでやさしい風合いのコットン65/シルク35のもの。




伊吹
 テーマは「フラワーガーデン」と「60’sモダンオプティシズム」で、女らしさを強調。

Cimg3985  「フラワーガーデン」では様々な花柄を表現。



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 ハリ感のあるコットンサテンに、ソフトにぼかした花模様のプリントをのせて。

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 「60’sモダンオプティシズム」ではコントラストを効かせたジオメトリックプリント。



外村
 新たに超長繊維綿のスビン綿を提案。140双糸スビン綿のジャージーや60双糸スビン綿のジャージー。
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協友
 ハンドプリントと先染めジャージーの二つの柱で、他にない希少価値のあるオリジナルを提案。

Cimg39901_3  パンツ向けハンドプリント コットン90/ポリウレタン10のストレッチ織物。
 
Cimg39881_4  綿強撚で、リピートの大きいボーダー柄のダブルジャージー。

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2013年5月23日 (木)

プロジェクターが近未来を変える!

 昨日のブログでお伝えした「未来を変えるデザイン展」では、超至近距離で写るプロジェクターが活躍していました。

Cimg40011_2  それは、何と本体の背面から投写面までの距離がわずか11.7cmで、48インチを投写するプロジェクターで、リコーの新開発商品でした。
 これならスクリーンとなる壁面のすぐ目の前に置けますから、映写中に人や物の影が入ってしまうことはありませんし、しかも世界最小・最軽量だそう。

 リコーではまた、全天球カメラを手掛けているといいます。山上の360度のパノラマも、一度に撮影できるようになるとは!
 まさにテクノロジーが未来を変える、と実感させられます。

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2013年5月22日 (水)

2030年が覗いて見える「未来を変えるデザイン展」

 「未来を変えるデザイン展」が、東京・六本木の東京ミッドタウンで開催されています。

 本展を主催した日本財団によれば、東日本大震災後、社会課題に取り組む企業活動が活発化し、こうした動きを可視化しよう、との想いから、この企画展を立ち上げたといいます。
Cimg39631  会場には、参加19社の白い球形のカプセルが並べられています。カプセルには、震災復興や農業、エネルギー、コミュニティ、教育といったテーマで、事業に携わる出展各社の2030年に向けた未来のかたちが封じ込められています。Cimg40031
 
 来場者は、その表面に開けられた小さな穴からそれを覗き見ます。穴は二つあり、黒い穴からは現状の「社会課題」、白い穴からはそれらが解決された「未来」を象徴させた展示を見ることができます。

 このユニークな展示を発想したのは、企画チームのメンバーで、リコーのデザイナー、諸橋博さん。「人を喜ばせたいと思って、最初に閃いたのはウニの形だった。でも最終的には、ウニの棘は内部に閉じ込め、小さい穴から覗くことによって、見る人の想像力を喚起させたかった」といいます。感動は1対1で生まれるものですから、一人の人しか見ることができない仕組みでよいということでしょう。
 
 カプセルの中を覗いて興味深かった、未来の展示をほんの一部ですが、ご紹介します。
 
○富士通の「被災地での在宅高齢者支援プロジェクト」
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高齢者独居世帯        →  ICTにより家族とつながり、生活
独りで食卓につくおばあさん    サービスへのアクセスも容易となる

○JR東日本の「ゼロエミッション」
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CO2がいっぱいの山手線   → CO2が削減されたエコな駅
                   山手線の円と「ゼロ」を掛けたデザイン

○ヤマハミュージックジャパンの「おとまちプロジェクト」
Cimg40061 音楽で地域活性化をはかる街。上から見ると音符の形が見えるデザイン





○キリンの「生産から食卓まで」
Cimg40051 被災者のための「ボトルシップ」






○三菱商事の「資金を循環させる被災地支援」
Cimg40111  金色のメビウスの輪。その上に、芽が出て育ち、花が咲く、一本一本の植物が乗っているデザイン


 開催は6月11日まで。

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2013年5月21日 (火)

「不思議な一粒」木綿への愛と祈りの書

 「綿から生まれ、綿に返る」という理念を大切に木綿と向き合い、対話しながら木綿の力を提案し、創作活動を続けていらっしゃる工芸作家、岡嶋多紀さんから著作「不思議な一粒」が贈られてきました。
 木綿と和紙、この二つの素材にこだわり続けている著者の集大成ともいうべき豪華本で、表紙に茶綿入楮紙、中扉に色木綿入楮紙が使用されています。
 タイトルの「一粒」とは、棉の種のこと。この書には、一粒の種から始まった木綿が、織物から和紙へ生まれ変わり、“木綿往生”するまでの、木綿への深い愛と祈りが込められています。

 元アパレルのデザイナーだった岡嶋さんは、着捨て時代の屑になった木綿をいとおしみ、「たき織」と名付けた裂織を完成させ、ファッションやインテリアなどの様々な作品を制作しています。その後に出る残布や残糸も捨てられないと、コットンフラワーをつくり、それでもまだ残る布屑は漉いて和紙に仕上げます。ふわふわのコットンボールが、最後は色とりどりの繊維(綿)に再生する、捨てられない布―木綿和紙の誕生です。
 
 こよなく木綿を愛するアーティストの岡嶋さんに、私は以前からずっと着目し、展覧会やファッションショーにお伺いしてきました。世田谷のギャラリーを訪問させていただいたときには、見事なアートなフラワーのオブジェに、目を丸くしたことを覚えています。
 このところしばらくお会いしていなかったのですが、木綿和紙を手掛けられ、とうとう本を出版されたとは! 本当にすばらしいです。岡嶋さんに脱帽です。
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B5変型104頁(上製本/窓開き仕様段ボールケース)
発行:マリア書房
価格:¥4,725円(税込み)

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2013年5月20日 (月)

葉山でアートの企画展

 葉山文化園ギャラリー蓮で開催されていた、第21回葉山芸術祭企画展では、湘南のアーティストたちが、陶芸や書、盆栽など様々な作品を展示していました。

Cimg39261  卓袱堂の陶磁器もその一つ。お茶室のような日本間に、川の流れのように置かれた大小のお皿が、静謐な佇まいによく似合っています。近くで見るとなかなか重厚な趣のある器でした。
 オーナー作家の今泉卓さんは、店名の「卓袱」について、卓袱(しっぽく)料理から名付けたといいます。大皿にのせた料理を分け合っておいしく食べる、そんな器を心がけているのだそうです。「卓袱」に台がつけば、「卓袱(ちゃぶ)台」となり、昔はみんな使っていたと懐かしくなりました。

 ところでこの葉山文化園を主宰されているのは、ファッション業界で著名な大出一博氏。また自然を活かした建築デザインも隈研吾氏が手がけたと知り、このような大邸宅が、文化発信の場になっている葉山という土地柄にも、改めて新鮮な感動を覚えます。

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2013年5月19日 (日)

いにしえの遠い記憶を呼び覚ます「衣・音の葉 コンサート」

 「布がみちびく光の世界」と題した「衣・音の葉 コンサート」が、この14日、葉山文化園で開催され、葉山芸術祭の最後を飾りました。
 
 雅な笙と笛の音色に合わせて、「やまとかたり」が古事記の「あめつちのはじめ」を詠唱します。かたりべたちは女神のような白い衣装を身にまとい、謳いながら舞います。その優美な姿は、私たち日本人の心にある、いにしえの遠い記憶を呼び覚まします。時空を超えた幽玄の彼方へ導かれるような、不思議な体験でした。
Cimg39421jpg  
 演じて下さった「やまとかたり」の大小田さくら子さん(右)と岡庭矢宵さん(左)。



     
 
 「白の領域」と題された衣装は、このコンサートを企画された葉山在住のファッションデザイナー、ブティック「ライフアファ」の真砂美千代さん(右)1 と、キルト作家で染色家の秦泉寺由子さん(左)Cimg3944 とのコラボレーションから生まれたもの。
 お二人は、15年前に新幹線の車内で偶然出会ったそうです。真砂さんが、当時インドネシアのバリ島にお住まいだった秦泉寺さんの竹染めの絹の布に共感し、舞台衣装としてデザイン、今回初のお披露目となりました。

Cimg39351jpg  白といっても微妙な深い味わいのある白で、絞りや細かいステッチなど手作りの技が施されています。真砂さんは、この布の流れを断ち切らないように、ほとんど鋏を入れないで、まとう衣にされていました。一枚の布へのやさしい想いが伝わってきて、本当にすばらしく、感銘しました。

Cimg39491jpg              コンサートの後の交流会風景。

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2013年5月18日 (土)

浅野モオム個展- 旅する絵描き計画

 画家の浅野モオムさんの個展に行ってきました。東京・お茶の水のおりがみ会館で、20日までの開催です。浅野さんとは長年お目にかかったことがなく、20数年ぶりの再会で大変懐しかったことでした。Cimg3957
 個展は全国各地で行っているそうで、今年もこの後佐賀とか、あちらこちら回られるとか。旅をしてその土地に因んだ絵を依頼されることも多いので、「旅する絵描き」と名乗られているといいます。
  
Cimg39561pg_2  元々テキスタイルデザイナーでいらっしゃったこともあり、プリントにしてもいいようなファンタジックな絵模様のような画風です。当時は、メルヘンチックなピエロの絵をたくさん描かれていたのを思い出します。

 今回は花と女性のモチーフが多く、ポスターに使われているのも、アクリルと朱墨で描いた夢みる女性をテーマにした「夢」という作品。背景の金色の渦巻模様が、アールヌーボーのクリムトの絵を思わせます。

Docu00441  モオムさんの絵は、いつも明るくて色が美しく、気分を高めてくれる、セラピーの効果があるようです。私もつい心楽しくなって、干支のカードセット「えとせとら」を購入してしまいました。
 
 この4月には、岐阜県羽島市のアトリエを改装し、モオム・ギャラリーをオープンされたとか。いつか行ってみたいですね。

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2013年5月17日 (金)

2014春夏プレミアムテキスタイルジャパン(PTJ)<その2>

○デニム しなやかな薄地が増え、セルヴィッチや洗いざらしが人気。
*細番手糸使い 
Cimg3790_2  30番手の、本藍染めのものも。(坂本デニム)





*両面染色加工デニム
Cimg3798  表はインディゴ染め、裏は迷彩柄プリントのダブルフェイス。(山陽染工)





Cimg3801  インディゴ染め後、ひょう柄の耐久樹脂プリントを施し、ブリーチをかけたもの。インディゴの色が落ち、樹脂プリントが残って、凹凸感のある柄表現ができる。(山陽染工)


*新開発のチノ風デニム
Cimg3807  チノ加工SHELNOを施したデニムで、インディゴとベージュが好評とのこと。(カイハラ)




○カジュアルな無地や無地調
Cimg3857 *光沢感とほどよいシワ感のシャンブレータイプライター(桑村繊維)





Cimg3856 *高級感のあるシャンブレードビー(桑村繊維)





○和紙混が目立ったサマーツィード
Cimg3816 *洗練された高級感のあるざっくり調。コットン54/笹和紙46。(クリエイト津島)





Cimg38401 *非常に軽量のシルク60/紙糸40。(日本ホームスパン)






Cimg3844_21 *スパークリングナイロン使い。コットン53/ナイロン34/シルク13。(日本ホームスパン)




○ダブルフェイス
*「フィルコット」: 経糸の長短複合織物で、表は綿、裏はポリエステル(その逆も可能)の特徴を併せ持つ二重織。(辰巳織布)
Cimg3837 Cimg3839

Cimg3829_2 *風通織の薄地コットン。 (内藤織布)






○新しい染色技法 
Cimg3820 *製品染め
 前シーズンよりもバリエーションを増やし、充実した打ち出し。(森菊)




*日本古来の伝統的な染色技法やデザイン
Cimg3863_3 「東炊き」という江戸時代の釜入れ技術を復元した染色技法で、自然な仕上がりが魅力のもの。(小松和テキスタイル)

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2013年5月16日 (木)

2014春夏プレミアムテキスタイルジャパン(PTJ)<その1>

Cimg3786  2014春夏テキスタイルを発表するPTJが、8~9日、有楽町・東京国際フォーラムの2,000m?のホールで開催されました。出展社は、67社(国内60社・海外7社)で、過去最大の応募の中から厳選されたといいます。

 円安効果による国内生産回帰の動きや交通アクセスのよさもあり、来場者は昨年を上回り、ブースでの商談は活気に満ちていました。

 ファブリックは春夏らしくコットンベースが主役です。洗練された高級感へ、独自技術を進化させた素材が多く見られ、薄く軽く、コンパクトに、あるいは表情のある風合いの無地や先染め、ジャカード、さらにダブルフェイスも目立っています。カラーは優しいパステルが中心で、全体に明るい雰囲気が漂う会場風景でした。

 とくに人気のあった注目素材をグループ別に、まずはジャカードからご紹介します。(写真はクリックで拡大)

○ジャカード人気はほんもの 
*カットジャカードシリーズ
Cimg3821 小柄のモチーフを大きいリピートで散らした裏切りオーガンジーが好評。経糸シルク/緯糸コットン。(クロスジャパン)



Cimg3866_3  シャツ地にトロピカルモチーフの裏切り。(カゲヤマ)





 チェックと組み合わせた小柄モチーフ。()
Cimg3811_2 Cimg38121_3  
      
*ファンシーなクラッシュジャカード
Cimg3875  先染めジャガード織物にクラッシュ加工(通常織物には経糸と緯糸が規則正しく交差.しているが、本加工は緯糸の配列を柔らかな曲線に移動させる技術)を施したもので、写真のような透け感のあるファンシーな薄地が関心の的。(オザワ繊維) 

*エスニックなジャカード
Cimg3849Cimg3852_2  
 大胆な表現のアフリカ調が斬新。バッグ用途にも。シルク54/コットン46。(丸萬.)

*スカート織ジャカード
Cimg3872_2  ウエスト部分は伸縮糸を使ったコットン混の、ボーダージャカードによるスカート織。(オカテックス)




*レースラッシェル
Cimg3796  とくに凹凸感をつけたタイプが人気。編みレースでは、ストレッチではないタイプが求められているとのこと。(双葉レース)

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2013年5月15日 (水)

リネンのブランド「リネンフルーツ」新発売

 このほどリネンのブランド、「リネンフルーツ」が、東京・南青山で展示会を開催。この6月から百貨店のリビング売り場ややショップの店頭で、またネットで販売されます。
 
 これは日本のリネン産業のパイオニアともいえる存在、帝国繊維の二次製品ブランドで、「リネンフルーツ」の名称の通り、元気で健康なイメージをフルーツカラーで反映させたブランドです。

 ディレクションを担当したのは、テキスタイルデザイナーの梶原加奈子さん。「毎日果物を食べるように、心のビタミンになるリネンを使ってほしい」といいます。
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 展示会では、みずみずしいオレンジやイエローといったフルーツカラーで染め上げた色とりどりのリネン製品が、テーブルやベッド、バス周りというように、シーン別に展示され、キッチンクロスやベッドリネンなどホームファションから、ちょっとしたワンマイルウェア、バッグやソックスまで、カラーコーディネイトが自由自在に楽しめる商品構成になっています。価格も一貫生産なため、ランチョンマット1,000円、Tシャツ7,200円からとリーズナブルです。

 ナチュラルなライフスタイルが見直されている今、注目のブランド誕生といえるでしょう。

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2013年5月14日 (火)

2014春夏米沢産地展 製品展示で素材作りの原点を訴求

 国内最北の天然繊維と化学繊維の総合産地、山形県米沢の2014春夏展示会が、この8~9日、東京・南青山で、米沢繊維協議会主催により13社が参加し、開催されました。

Cimg3781   今シーズンは、製品を想定した素材作りの原点に戻って、カジュアルからフォーマルまでカテゴリーの異なる素材で10体、同型の製品をつくって展示。素材の違いが分かりやすく来場者に好評のようでした。

 とくにカジュアルチームの中で、目を引いたのが青文テキスタイルの生地です。

Cimg3776  左は、しっかりした厚みと弾力性のある、伸縮する多重構造の市松格子。コットン65/ポリエステル35

Cimg3778  右は、カットジャカード・オーガンジー。糸のほつれ具合に計算されたグランジ感があります。コットン70/ナイロン30

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2013年5月13日 (月)

2014春夏 栃尾テキスタイル展~伝統技術・テクノロジー・自然との融合~

 新潟県栃尾産地のテキスタイル展が、8~9日、東京・表参道で開催されました。
 
 春夏展を行うのは、16年ぶりで、旭化成とトスコが協賛しています。栃尾が得意とする「化合繊/天然素材/差別化新素材の複合」による先染めやジャカード、またストレッチなどが中心で、明るいパステルカラーが、清新な息吹を醸し出していました。
 
○山信織物              ○木豊織物
 オーガンジー・チェック        ファンシーサッカー・チェック
 綿/キュプラ/ポリエステル25   綿80/リネン/ポリウレタン1

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栃尾ニット
 特殊な丸編み機で編み立てられた、アートなジオメトリック柄や立体的な編地のものなど、クラフツマンシップを感じさせるファンシーなジャカードニットのコレクションが注目されます。
  綿97/ポリウレタン3             綿100
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2013年5月12日 (日)

日本のものづくり技術とデザイナーのセンスが見事にマッチングした「スムースデイ」

Cimg37321_2 第2回Secori Gallery で「日本の服づくりを考える」をテーマに、このほどシンポジウムが開催されました。
 登壇したのは、小野莫大小工業社長の小野元延氏と「スムースデイ」の店長でデザイナーの杉原淳史さん。杉原さんは、 このブログの2012.9.10付け“肌にあう、が見つかる「スムースデイ」” のタイトルで、紹介しています。
 
 まず小野社長が、世界最高品質と自負する“コズモラマ”を紹介。これは薄くて軽く、落ち感があって、しかもくっつかない、超細番手で細ゲージの綿ジャージーです。
 1998年頃から、薄い生地がくっついて見栄えが悪いのを解決しようと、単糸の開発からとりかかったそうです。その原点は仏像に彫刻されたドレープで、生来仏像が好きという小野社長は、仏像にこのドレープのような肌触りのいい最上のコットンを着せてあげたいと思ったといいます。
 希少なコンパクトヤーンの紡績機械を導入し、試行錯誤を繰り返して3年後、思わぬ偶然で、加工の順序が一か所変わり、くっつかない、画期的な綿ジャージーが生まれました。この一か所とはケバをとるためのガス焼き工程です。それまで最終段階で行っていたガス焼きを先にすませ、その後、糸を強撚してつくるようにしたのです。 
 こうして2003年に、“コズモラマ”が完成。2004年にはパリのプルミエールヴィジョンに出展し、このような生地は「他にない」と高く評価されました。欧米の一流ブランドとの取引はこのときから始まり、最初はニナ・リッチ、シャネル、ルイ・ヴィトン---、サンローラン社との出会いもここにあったといいます。
 
 次に杉原さんが、小野社長と出会うまでの経緯を披露。文化服装学院を卒業後、パリに留学して、サンローラン社に入社。そこで見つけたのが、何とも気持ちいい感触の“コズモラマ”でした。ハイブランドゆえにTシャツでも8万円と高額で、日本ではなかなか手に入りません。この“コズモラマ”を日本に届けたいと思うようになり、帰国して小野莫大小の門を叩き、デザイナーの職を得たといいます。昨年9月にはファクトリーショップ「スムースデイ」をオープンさせ、8か月たった現在も、好調な売れ行きとのことです。いわゆるトレンドを追わず、シルエットと素材で勝負するシンプルなデザインで、「文化として残るものをつくっていきたい」と話していました。
 
 ちなみに小野社長は将来、モードの中心、パリにお店を出したいそうです。千葉県佐原市に工場を建設中なので、これが落ち着いたらとのことですが、夢はきっと実現するのではないでしょうか。
 
 このシンポジウムを主催したSecori Galleryは、キュレーター宮浦晋哉さんがロンドンで立ち上げたプロジェクトで、目的は、日本の生地産地と一緒にものづくりを考える若手デザイナーを、ヨーロッパに紹介していくことだそうです。「スムースデイ」は、この意味でSecori Galleryの意図に適っているブランドです。アパレルでも、小売でもなく、ファクトリーから出てきたブランドだからです。
 
Cimg37341  会場にはたくさんの若者が集っていました。この中から、杉原さんのようなデザイナーが、世界レベルの日本の生地を使ったファッションで表舞台に登場してくる、そんな日がもう近い気がします。

 写真は展示された「スムースデイ」の服に群がる若者たち。

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2013年5月11日 (土)

若手デザイン関係者のパワフルな「ミラノサローネ」報告会

Cimg39011  世界一の家具の祭典「ミラノサローネ」が、この4月9日~14日に開催され、現地を取材されたパワフルなMIRU DESIGNの青木昭雄氏とデザインジャーナリスト土田貴宏氏による報告会が開かれました。
 
 私もミラノは何度も訪れていますが、「ミラノサローネ」にはまだ行ったことがありません。今回初めてその様子をうかがい、大変興味深かったです。
 
 一つは、「ミラノサローネ」が、家具ビジネスをするための見本市という側面にとどまらない、新しいコンセプト発信の場になっているということがわかりました。リミテッド・エディションといわれる展示が増えているそうで、時代の風を感じます。
 二つには、過去の伝統を現代的なデザインに落とし込む傾向や、日本の文化にインスパイアされたデザインが目立つこと。ファッショントレンドも同じ流れで、ファッションとのリンクを喚起させられました。
 三つには、深澤直人氏を始め、日本人デザイナーの活躍が目立つこと。建築デザインもそうですが、日本人は立体感覚に優れているのでしょう。マルニ木工の家具や、佐藤オオキ氏が代表を務めるnendo も高く評価されていて、さすがです。nendoのグラスワークは色のグラデーションが美しい!
 四つには、エルメスやカールラガーフェルド、マルタン・マルジェラなど有力ファッションブランドや、H&Mのコス、トレンドユニオンのリー・エデルコートなどファッション業界でおなじみのネームが、多数出展していることに驚きました。
 
 日本でもこのような都市をあげてのデザインイベントができると本当にいいのですが---。でも今回の報告会は、若いデザイン関係者の熱気がいっぱいで、パワーを感じます。デザインタイドトーキョーが解散するとのことですが、新しい芽が育っていることを知り、頼もしく思っています。

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2013年5月10日 (金)

米綿の需要増進に日本は重要なパートナー

 「コットンの日」のイベントで、CCI国際綿花評議会の理事長ジミー・ウェブ氏や専務理事ケビン・ラトナー氏ら首脳が来日し、記者会見で、コットンキャンペーンの成功を高く評価し、日本との関係は非常に重要と強調しました。
 
 米綿の生産状況は、作付面積が減少したものの、イールド(収穫量)が上がり、供給に影響はないといいます。世界的にみると、中国やインドは需要が伸びているにも関わらず、生産量が下がり、供給が追い付いていないのが現状。一方米国は、生産高では中国やインドに次ぐ世界第3位ですが、輸出では、依然として世界第1位の輸出国です。
 ここ2年続いている綿価格の高騰は、中国の動向が鍵を握っているといいます。中国は現在、1,000万トン、世界在庫の60%を占める綿花を備蓄しているそうで、この動き次第で価格が不安定になる懸念があるといいます。
 中国市場に見られる二つの傾向として、一つには、綿価格が高いことから、他繊維を混ぜる動きが顕著になっていること。しかしこれに対しては消費者の反発が強く、最近は多少高くても綿100%や綿リッチへ回帰する傾向が見られるともいいます。
 二つには、サプライチェーンの変化で、生産拠点が中国から他国、つまり東南アジアや中東、南米などへ移っていて、繊維大国の中国も、紡績供給量が不足し、今や綿糸も輸入国になっているそうです。
 
 またコットンファブリックの今後の在り方として、指摘されたのが、米国スポーツウェアメーカーのアンダー・アーマー社のチャージド・コットンです。これは吸水速乾性と伸縮機能のあるコットン素材で、同社はそれまでの合繊に代えてこの素材を採り入れたところ、業績が上がり大成功。オフタイムにも着用可能な幅広いデザイン展開で人気を集めているといいます。
 ウェブ氏が着用されていたシャツも、綿100%でノーアイロンとのことで、機能面での綿素材の進化は米国でも目覚ましいものがあるようです。
 
 さらに米綿の優位性について、①異物混入がなく品質が高いこと、②繊維長が長く強いこと、③納期をきちんと守っていることなど、適切な管理運営で出荷できていることを挙げ、さらに綿の良さについても、①経済的に持続可能な作物、②自然に回帰する、③CO2排出量は最少、④社会的プログラム(水量や農薬・化学物質など畑から市場まで)の調査研究で、常に最適になる努力をしていること(例えば農薬使用量は10年前に比べ半減した)、⑤花も綿花も美しい!  とアピール。

 最後に、米国の消費者はまだ消費を控えている状態で、消費活性化の鍵は新興国市場が握っているといいます。日本はこれからも有望な重要市場であり、大いに期待していますと、締めくくられました。
 

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2013年5月 9日 (木)

「コットンUSAアワード2013」発表会

  恒例の「コットンの日」のイベント、「コットンUSAアワード2013」発表会が、9日、東京・恵比寿で開催されました。

 「コットンの日」は5月10日。語呂合わせもあって1995年に記念日として制定され、以来CCI国際綿花評議会では毎年イベントを実施しています。大阪で行われていたのが、東京に移り「コットンUSAアワード」発表会となって、今年で10年という節目の年を迎えています。

Cimg38861jpg_2  発表会では、まず第15回Tシャツデザインコンテストのグランプリを受賞した曲山賢治さんが表彰されました。作品のテーマは「コットン仲間」で、「コットンの仲間はやさしい。これを機に、妻をやさしく大切にしたい」とおっしゃったのが微笑ましかったです。


1  次に2013コットンUSAマーク・キャンペーンでキャンペーン・キャラクターに就任した女優の堀北真希さんが登壇。イメージアイコンの“わーたん”を抱えて、コットンのドレスをすっきりと着こなした姿が、眩しくさわやかでした。「“わーたん”は見ていて癒されますし、抱くとふかふかで大好き」とか。

 そしていよいよアワードの発表です。今回は、キャンペーンテーマ「コットンといきている」に合わせ、「コットンといきる人」にぴったりな大物セレブリティ、米倉涼子さんと石田純一・東尾理子夫妻(長男理汰郎くん)に贈られました。
 
 米倉涼子さんは、白いコットンのシャツにミニスカートの颯爽としたスタイルで登場。テレビで見るよりもずっと背が高くすらりとした美貌の持ち主で、しかも親しみやすい自然体な人柄のようです。「コットンはピュアでやさしい、心地良いイメージがあるので、大変うれしい」と率直に感想を述べていました。また“シカゴ”の舞台で稽古していたとき、「バスタオルをいつもそばに置いて、綿の肌触りで心を落ち着かせていた」といいます。

 石田純一さんは、以前タオルの店を経営されていたことがあったそうで、「綿100%の生活を提唱してきたし、ナチュラルで清潔なイメージのアワードに選ばれて光栄です」。また理子夫人は「肌にやさしいコットンが一番と思って、コットンを厳選して選んでいます」とのこと。理汰郎くんの抱っこ紐もコットンだそうです。

390764_382569428515231_1253995146_n  写真はCOTTON USA JAPAN (FACEBOOK)より。 

 今回もたくさんのメディアが取材し、カメラも殺到するなど、イベントは大成功でした。著名人効果とは、本当にスゴイと、改めて驚かされます。

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2013年5月 8日 (水)

百貨店は文化発信装置だった!

 百貨店は、ファストファッションやWEB通販の攻勢で元気がありません。この4月の大手百貨店売上高も、前年実績を下回ったと伝えられています。このまま凋落の一途をたどるのか、先行きに不安が続く今、百貨店の未来に一縷の希望の光を当てる展覧会が開かれています。
 
Cimg37231_2  それは東京・世田谷美術館で開催されている「暮らしと美術と高島屋」展です。「世田美が、百貨店のフタを開けてみた」をキャッチコピーに、文化発信装置としての百貨店の存在意義を喚起させる内容となっています。
  
 同美術館の資料によれば、百貨店発祥は江戸時代の呉服店に遡ります。最古の百貨店は1611年の松坂屋(名古屋)、次いで白木屋(東京)、三越(東京)と続きます。本展の主役である、高島屋(京都)は後発組ですが、それでも一昨年は創業180周年、美術部は100年の記念の年を迎えたといいます。

 呉服店がデパートメントストアに改称されるのは、1904年の三越による「デパートメントストア」宣言からだそうです。これによって座売りが全廃され、陳列販売方式が採用されるようになります。建物も伝統的な土蔵つくりから洋風木造へ変化し、購買力をかきたてるショーウインドーがつくられるようになります。関東大震災後は、鉄筋コンクリートの巨大建造物に生まれ変わり、新しい都市の象徴的存在となっていきます。下足入場も一般化し、買い物するだけではない、現実逃避の娯楽施設の様相を見せるようなります。そして従来の博覧会的な役割に加えて、様々な文化の発信基地となっていったのです。

 今回展示されている高島屋所蔵の美術品には、錚々たる画家や工芸作家の作品が並んでいます。ポスターや出版物にも、レベルの高さがうかがわれます。
003l_2  左の写真はちらしにも掲載されていた、妖艶な女性像「キモノ大阪春季大博覧会ポスター」原画:北野恒富 文:与謝野晶子 1929年。

Docu0040  右の写真は「海は美し女性の夏」高島屋特選海水浴用品案内パンフレット1934年。

 消費されて喪失されていくもの、たとえばマッチ箱一つとっても、アートの華があって美しい。当時のマネキンにしても質が高く、彫刻家の船越桂の作品を思わせるようなリアルなものもあったといいます。
 
 百貨店には文化を語り、暮らしの夢を描いてきた価値ある歴史があったのですね。勢いが衰えたとはいえ、これからも様々な文化を提案できる存在として復活してほしいものです。

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2013年5月 7日 (火)

初夏にさわやかなサッカー・マドラス復活

 チェック柄の人気が続いています。とくにこの季節に、目を引くのがサッカーのマドラスチェックです。

1_2  サッカーは、表面にポコポコとした凹凸があるので、肌にべとつかず、しわにもなりにくい、夏らしいコットンの代表的な素材です。
 語源は、ペルシャ語のミルクと砂糖を意味する「シーロシャカー」で、これがインドに伝わって、ヒンディ語の「しぼ」「縮れ」を意味する「シーアサカー」になり、「シアサッカー」と呼ばれるようになりました。「サッカー」はその略語です。
 マドラスチェックは、インドのマドラス地方原産の多彩なチェック柄の平織綿織物で、夏のメンズカジュアルの定番になっています。
 
 今シーズンはどちらかというときちんとした感じのトラッドが復活しています。マドラスチェックはこれによく似合う伝統柄で、薄くて軽い、波のような表面感のあるサッカー地に織られたものは、初夏にさわやか。シャツを中心に人気を集めそうです。

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2013年5月 6日 (月)

映画「ビル・カニンガム&ニューヨーク」公開記念キャンペーン

 映画「ビル・カニンガム&ニューヨーク」の公開に合わせたキャンペーンが、伊勢丹新宿本店とビームスで、12日まで行われています。
 
 この合同キャンペーンは「日本でファッションを楽しんでほしい」というビルのメッセージを受けて実現したといいます。伊勢丹新宿本店3階売り場では、写真のような巨大なアートフレーム・ディスプレーが数か所に立っていて、彼の世界観がすぐそこに実在しているかのようです。
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 ビル・カニンガムは、ニューヨーク・タイムズ紙の動画 “ON THE STREET"やコラムで、活躍している名物フォトグラファーです。84歳になる今も現役で、ストリートでファッションを撮り続けて50年になるといいます。
 映画は、親しい業界人でもほとんど知らないといわれる、彼のプライベートを描いたドキュメンタリーで、18日からロードショーされます。

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2013年5月 5日 (日)

「寅カジ」がファッションに

 映画「男はつらいよ」の寅さんスタイル、通称「寅カジ」が、ついにファッションに登場! それも男子ではなく女子で、伊勢丹新宿店本館2階にお目見えしていました。ブランドは東京コレクションでおなじみのbeautiful peopleです。
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 寅さんは老若男女、また洋の東西を問わず、心に響くものがあるようです。ハリウッド俳優リチャード・ギアが「Tora」を演じるフランスの国民的炭酸飲料「オランジーナ」のTV-CMシリーズも、もう2年目第4弾に突入しているといいます。CMのおかげで、この飲み物は大ヒットしているとか。初めてTVで見たときは、寅さんもインターナショナルなアイドルになったものと、びっくりしましたが、今度はファッションに快進撃です。
 
 トレンドが、このところメンズ風に変化して、しっかりしたパンツやジャケットなどトラッドな要素を感じさせる服が多くなっています。寅さんの「江戸前トラッド」もその一つなのでしょう。

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2013年5月 4日 (土)

「LOVE展:アートにみる愛のかたち」

 東京・六本木ヒルズと森美術館10周年記念展、「LOVE展:アートにみる愛のかたち」はなかなか見応えのある展覧会です。

 「愛」をテーマにした古今東西のアーティストたちの作品、ジョン・コンスタブルやジョルジュ・デ・キリコ、ロダン、フランシス・ピカビア、ルネ・マグリット、フリーダ・カーロらの名画や彫刻から、ルワンダ虐殺を題材に人類愛を問いかけるアルフレド・ジャーのビデオ映像、さらにバーチャルな歌姫、初音ミクまで、約200点が展示されています。
 「LOVE」には、アガペー的な愛とエロス的な愛がありますが、本展は、どちらかというとアガペー的な愛の諸相がテーマのようです。幸福感や平和な社会、絆といったメッセージが感じとれます。

04_pic_heart  左の写真は、チラシに使われているジェフ・クーンズJeff Koons<聖なるハート>。これは金色のセロファンで包装された巨大なハート型のオブジェです。バレンタイン・チョコレートをズバリ、表現しています。

Cimg36691jpg  写真撮影が許可されていたのが、草間弥生の新作インスタレーション<愛が呼んでいる>(写真上)です。水玉におおわれた突起物がいくつも天井や床から伸び、ゆっくり色が変化する、鏡貼りの空間はまさに異次元の世界。水玉を反復・増殖させることは自己を消滅させ、宇宙の根源に立ち返ることを意味するといいます。愛について書かれた詩「落涙の居城に住みて」を読む草間の声が厳かに響いて、永遠の愛への祈りが伝わってくるようでした。
 
Cimg36751  もう一つ、津村耕佑「ファイナルホーム」の<究極の家>も撮影が許可されていました左の写真)。これは津村が以前から提案し続けている服で、多数のポケットの中には、災害などで役立つモノや、心を癒してくれそうな様々なグッズが入っています。
 
 展覧会は9月1日まで開催されます。(写真はクリックで拡大します。)

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2013年5月 3日 (金)

映画「カルテット!人生のオペラハウス」を見て

Poster  ゴールデンウィークとあって満席の映画館で、名優ダスティン・ホフマンの初監督作品「カルテット!人生のオペラハウス」を見てきました。映画の舞台が老人ホームとあって、観客はやっぱりというか、お年の方、それも圧倒的に女性が多かったです。

 それにしてもこの老人ホーム、森に囲まれたシャトーのような「ビーチャム・ハウス」は、引退した音楽家たちが生活する場所なので、朝から晩まで一日中、クラシック音楽が奏でられています。自然に音楽療法しているのでしょう。みんな生き生きと楽しそうです。 
 もっと聞いていたいと思うような名曲もたくさん出てきて、上映時間はあっという間に過ぎ、短く感じられました。日本にもこのような施設があったらいいなと思います。
 
 物語は、経営難のホーム存続のため、かつて鳴らした音楽家たちがコンサートを開くというもの。そこに登場してくるのが大物オペラ歌手だったジーンです。彼女は最初、歌うことを頑なに拒否しますが、確執は次第に解け、最後はカルテットを再編成して、クライマックスのエンディングになります。

 ジーン役のマギー・スミスは、映画「ハリー・ポッター」でマクゴナガル先生を演じた名女優。歌声が聞けなくてちょっと残念でしたけれど、歌唱はプロに任せるということなのでしょう。余韻の残るすてきなラストでした。

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2013年5月 2日 (木)

箱根「ガラスの森美術館」は楽しい驚きがいっぱい!

 連休の一日、久しぶりの箱根で「ガラスの森美術館」へ行ってきました。
 ヴェネチアン・グラスの名品を中心に、約100点が常設展示されている美術館で、玄関周りにはきらきら輝くガラスのビーズを飾った木々があり、来場者を”何となくクリスタルな気分”にして出迎えてくれます。受付を抜けると、目の前に池のある美しい庭園が広がり、ガラスでできたアーチ屋根の橋もあって、どこかヴェネチアを彷彿させるイメージです。

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 館内では、特別展示「モザイク美の世界」展が開催されていました。19世紀に古代ローの芸術を蘇らせたというヴェネチアン・モザイクグラスと、箱根の伝統工芸品である寄木細工の展覧会で、両者はともに、様々な小片をつなぎあわたり、組み合わせたりしてつくられますから、手法がよく似ています。
Cimg36631  左はヴェネチアのモザイクグラスのテーブルとランプ。


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 右は明治時代に欧州に輸出された後、日本に里帰りしたというライティング・ビューロー。


Cimg36521  左は1500年頃のものというヴェネチアの花紋蓋付きゴブレットです。

Cimg36462  奥のホールでは、イタリア人音楽家によるバイオリンとアコーディオンのコンサートが行われていました。

Cimg36661  別館では、目に鮮やかな色彩の、のびやかなフォルムのガラスの器が展示されていました。これはアメリカ発の人間国宝に認定されたデイル・チフーリDale Chihulyの作品です。


 渓流への散策コースにも風変わりなオブジェが置かれていて、レストランからは、カンツォーネが流れてきます。
 ここはミュージアムというにはその範疇を超えている、楽しい驚きがいっぱいの、お薦めのミュージアムです。

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2013年5月 1日 (水)

富士山が世界文化遺産へ

 今日は、富士山が世界文化遺産登録に勧告された、というニュースでもちきりでした。
 去年、富士吉田市の職員の方にお目にかかったときに、熱っぽい口調で「富士山を世界文化遺産にする」と話されていたことを思い出しました。おめでとうございます! あのときは「鎌倉も一緒に」と言っていたのに、残念でした。鎌倉はちょっと安閑としていて、熱意が足りなかったのではないか、と思います。
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 写真は先月、関西方面へ行ったときに飛行機の窓から撮ったもの。くっきりとした青い空に浮かぶ、白い雪を冠った富士山が美しかった!

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