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2013年3月

2013年3月31日 (日)

13/14秋冬 ユキコ ハナイ 「ルルの飾卓」にインスパイア

 YUKIKO HANAI(ユキコ ハナイ)のコレクションは、「ルル(Lou Lou)の飾卓」がテーマ。ルルとは、イヴ・サンローランのミューズだったルル・ドゥ・ラ・ファレーズのことで、デザイナーの花井幸子は、「彼女の自由で上質なブルジョワジー感覚あふれるライフスタイルや、既成概念にとらわれることなくファッションを楽しんだ着こなしにインスパイアされた」といいます。そして「いろいろな事や物が混在する現代において、装うことの楽しさから発する発熱(ときめき)を表現した」とも。

Cimg31451jpg ショーでは、ラメ入りツィードのスーツやシンプルなドレスといったシックなデザインに、大きめのビジューのアクセサリーやファーケープなどを合わせるコーディネートで、クチュール的なラグジュアリー気分をいっそう高めていました。
Cimg315151_2        フィナーレで、黒いレースのドレスで登場した花井幸子。

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2013年3月30日 (土)

13/14秋冬 ユマ コシノ 「ラディカルコントラスト」

 YUMA KOSHINO(ユマ コシノ)のデザイナー、小篠ゆまは、「純粋」と「異質」の融合が生み出す美しいカオスに着目し、「RaDiCAL CONTRaST (ラディカルコントラスト)」(激しいコントラスト)をテーマに、新作を発表しました。
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 しなやかなニットとハリのある布帛、マットとつやのある質感、ビビッドとダルのカラーミックスなど、素材や色柄の強い対比をバランスよくおさめ、スタイリッシュな仕上がりです。

 ショーは、まずジオメトリックから始まり、点描から水玉、花柄へ、次いでアースカラーのモザイク調のプリントや軽やかなフリルジャージー、ベルベットやファー、そしてゴールドの神々しい特殊加工を施したライダースジャケットスーツで締めくくられました。
 

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2013年3月29日 (金)

13/14秋冬PROJECTO MENTAL アンゴラ発のカラフルなデザイン

 PROJECTO MENTAL(プロジェクトメンタル)は、アンゴラからやって来た二人組のファッションデザイナー、Shunnoz Fiel(シューノーズ・フィエル)とTekasala Ma'at Nzinga(テカサラ・マアト・ンジンガ)によるブランド。東京で開催された初のショーでは、自ら舞台に立ち、モデルたちに服やアクセサリーを着せつけるという、インスタレーション形式で作品を披露しました。
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 テーマは「REBORN」で、アフリカンプリントやボーダーなどを組み合わせて、クラシックなスタイルを、大胆にモダンに蘇らせています。何といっても色使いが底抜けに明るくカラフルで、楽しいコレクションでした。

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2013年3月28日 (木)

13/14秋冬 ジュンオカモト リラックスした重ね着

 ジュンオカモトのデザイナー、岡本順は、「A sweet breakfast for her who dislikes coffee(コーヒー嫌いの彼女のための甘い朝食)」と題し、ある夜に彼氏が彼女のためにスイーツをつくるという、ストーリー性のあるコレクションで、メンズ及びウイメンズウェアを発表。
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 ドローストリングス使いのシャツやジャケット、ニットなど、コーヒーラウンジにでもいるかのようなリラックスした雰囲気のアイテムの重ね着を並べました。モカブラウンやブルーを中心に、スイーツのモチーフや夜明けの風景を思わせるグラデーションプリント、鈍い光を放つ箔加工など素材使いも新鮮です。

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2013年3月27日 (水)

13/14秋冬 A DEGREE FAHRENHEIT 反応熱による変化

 デザイナー、天津憂が手がけるA DEGREE FAHRENHEIT(エーディグリーファーレンハイト)。今秋冬は、「温度122F(50℃)反応熱」をテーマに、熱により化学反応が引き起こされたときの変化の過程を、素材やディテール、パターンテクニックにより表現したコレクションを発表しています。
 たとえば鉄が酸化し、錆びていく表情を、グレーやブラウンといった色彩の濃淡や切り替え、ドレープ使いなどで見せています。
Cimg307411pg_2 フィナーレの軽やかなサテンのドレスが美しく、印象に残ります。

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2013年3月26日 (火)

13/14秋冬matohu(マトフ) 日本の美「あはい(あわい)」のエレガンス

 日本の美意識に根差したデザイン「日本の眼」シリーズを展開するmatohu(マトフ)。デザイナーの堀畑裕之と関口真希子は、13/14秋冬に向けて「あはい(あわい)」をテーマに静謐でエレガントなコレクションを見せました。
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 「あはい」とは、「間(ま)」の意味で、時間と空間におけるあいだの取り方のこと。この間の微妙な取り合わせを、長着と呼ぶ着物風のコートや短い丈のジャケット、シンプルなドレスのレイヤードに落とし込んでいます。
 
Cimg30421_2  オリジナルなテキスタイルは、雪の日の空間の境目があいまいになる風景をイメージしているとのことで、ちらちらと降る雪を連想させるラメ糸使いの岩手のホームスパンやスパンコール、ぼんやりとにじませた絞りなど、明るいグレイッシュな色使いで、しっとりと上品な雰囲気です。

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2013年3月25日 (月)

13/14秋冬カミシマチナミ 「艶(つや)」で大人の女らしさ

 札幌を拠点に活躍しているデザイナーのカミシマチナミ。13/14秋冬の新作は、「艶(つや)」がテーマ。
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 艶とは、光沢のある表面感を指すと同時に、内面からにじみ出るしっとりとした女らしさの表現でもあるといいます。自然な光を感じさせる色やプリントを、すっきりとしたシルエットに落とし込み、大人の女性の美しさを描き出しています。

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2013年3月24日 (日)

13/14秋冬 IN-PROCESS BY HALL OHARA "原生自然へ"をテーマに

 IN-PROCESS BY HALL OHARA(イン プロセス バイ ホール オーハラは、 自然を連想させる色や動植物の柄、田園風なモチーフを、現代的グラフィックで表現したモダン・ノスタルジック、" Into the Wilderness原生自然へ"がテーマ。
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 フード付きパーカやダッフルコート、スウェット、ゆったりしたニット、花柄プリントのショールなど、温かなぬくもりを感じさせるアイテムのレイヤード。懐かしい記憶を呼び戻されるようなコレクションでした。
 

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2013年3月23日 (土)

13/14秋冬 HUSUI(ヒスイ) 「大人カワイイ」ボヘミアン

 HISUIのデザイナー伊藤弘子は、今シーズンの東京コレクションで、ダーウィンの「種の起源」をテーマにコレクションを発表。機能性や利便性にばかり目がいく現代に対する疑問を投げかけました。ランウェーではなくインスタレーション形式での演出も、このイメージを効果的に伝えていました。
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 落ち着いたアースカラーの布を垂らしたり、つないだりしたデザインは、無造作に見えて、実はよく計算されたバランスです。ボヘミアンな雰囲気の「大人カワイイ」感覚を、上手に表現していました。

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2013年3月22日 (金)

13/14秋冬ドレスドアンドレスド 差し色は血潮の赤

 東京コレクションではメンズのブランドが注目されています。デザイナーの北澤武志と佐藤絵美子が手がけるドレスドアンドレスドもその一つで、シンプルでエレガントなラインを基調にしたユニセックスな作品を発表しています。

Cimg296211jpg  今シーズンはモノトーンに、血潮のような赤をシャツやタイ、サングラスなどに効かせたコレクションで、1983年公開の吸血鬼映画「THE HUNGER」にインスパイアされたといいます。ぞっとする美しさでした。

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2013年3月21日 (木)

「コットンといきている」テーマに「Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト2013」

 「Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト2013」審査会で、審査員として大阪に出張しました。寒の戻りの肌寒い一日で、東京は早くも桜が5分~8分咲きなのに、こちらでは開花は31日だそうです。何故関西がそんなに遅いのか、不思議に思われます。
 
Tposter2013l_2  ともあれコンテストですが、今年で早いもので15回目を迎えるとのこと。「コットンといきている」をテーマに、海外5か国を含む、最年少の6歳から最高齢の82歳まで、1,116点もの応募があったそうで、その内セレクトされた30点を対象に審査を行いました。
 
 このところコンピューター・グラフィックスを使った作品が大変多くなっていますが、今回は凝った手描きの作品が少し増え始めたといいます。作品はそれぞれに個性があり、優劣つけがたしで、点数をつけるのに大変悩みました。

 厳選な審査の後、グランプリを受賞したのは、コットンの大きな地球の中に生きている、人々の楽しげな生活ぶりを描いた作品で、私もまさに満点をつけた作品でしたから、うれしかったです。他に優秀賞5点、学生奨励賞2点が選ばれ、そして特別賞に7歳の男の子の作品も入り、これは細かな部分までよく描けていてびっくりしました。
 
 受賞作は、5月9日に東京で開催される「コットンの日」パーティで、発表されることになっていますので、どうぞお楽しみに!

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2013年3月20日 (水)

13/14秋冬クリスチャン・ダダ ジェンダーレスなコレクション

 レディ・ガガの衣裳をつくるなど、国際的な活躍が期待されるデザイナーに贈られるDHL デザイナーアワードを受賞したクリスチャン・ダダの森川マサノリが、13/14秋冬東京コレクションで、男女の境目を踏み越えたジェンダーレスな作品を披露しました。

 テーマは「神話と現代」で、シンプルを基調としながらも、刺繍やスタッズなどゴシックテイストをちりばめた、厳かで神秘的な雰囲気です。このムードを盛り上げていたのが、シューズデザイナーの串野真也による非常に高いプラットフォームシューズでした。

Cimg29521  フィナーレは、写真のように中国の伝説の霊鳥、鳳凰の黒、黄、赤、青、白の5色を並ばせて締めくくりました。

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2013年3月19日 (火)

珍しいシロバナタンポポに思う

 春の息吹に誘われて、散策していましたら、白いタンポポの花を見つけました。
 タンポポといえば黄色い花とばかり思っていましたので、これは珍しいと調べてみましたら、昔から日本にある在来種でした。黄色いのはセイヨウタンポポといって、繁殖力旺盛な外来種だったのです。
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 可憐で、どことなく茶室に似合いそうな和の雰囲気を醸し出しているシロバナタンポポですが、今ではもうセイヨウタンポポが標準型になってしまいました。
 自然の生態系が、こんな風にいつの間にか様変わりしているように、私たちの生活もすっかり西洋風に変わり、過去が忘れ去られていきます。でもいいものは残したい。白い花のタンポポが、毎年そこに咲いていてくれるようにと、切に思います。

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2013年3月18日 (月)

「こだわりの布」日本の匠の技展

 「こだわりの布」2014展示商談会が、大阪、愛知、岐阜、和歌山、兵庫、岡山、滋賀、静岡、石川、福井の10府県から、匠の技を持つ織物メーカー、10社が参加し、東京・南青山で開催されました。
 
○滋賀県高島市から出展した高橋織物には、肌触りのよい綿100%の新作が勢ぞろい。
 軽やかなハリ感と天然の艶が好評のタイプライタークロスは、マーセライズド加工のレギュラータイプ、ウール風にふくらみのあるタイプ、それに合繊風にやや硬いハリを持たせたタイプの3種類を出品。
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 とくに写真左のブラウスに使われている合繊風のタイプライタークロスが好まれているといいます。また写真右は、先染めクレープでエンボス加工したもの。これは伸縮性があり織物なのにジャージーのような感覚が人気。またソフトなシフォンの風合いに仕上げたローンシリーズも関心が高いとのこと。
 
ワンエニーは岡山県岡山市のデニムの匠。
 今回は、濃、中、淡の3色の色違いのインディゴ染めを引きそろえて1本の糸に撚った絣糸を使って織り上げたデニムや、竹の割繊糸混デニムを開発。
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 写真は3色絣調デニム。左は緯糸に絣糸を使ったもの。右は縦糸に絣糸使いのもの。Cimg28991pg_2
 このピンワークされたデニム地は、三色絣デニムで、洗いとタンブラーを2度かけて着こんだ感じに仕上げたもの。不思議な陰影が独特の世界観を生み出しています。





○先染めシャツ地の兵庫県西脇市の島田製織
 綿の超細番手糸で、ほぼ全て120双使いという、打ち込みのいいクリーンなストライプやチェック、ドビー先染めが中心。爽やかで明るい色調に変化しています。Cimg2881_2 Cimg28971
 写真のドレス地は、刺繍職人のクラフトワークをジャカードで復刻させたもの。
 
○静岡県掛川市のカネタ織物
 今回は白のシャツ地にこだわり、スビン綿の120双使いを新たに提案。

Cimg29061  写真は横筋にスラブが走るしっかりしたバックサテン。メンズコート用のもので、綿37/麻63。

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2013年3月17日 (日)

「ライフ・イズ・ビューティフル」な天然複合素材

 2013桐生テキスタイルプロモーションショーが、13~14日、東京・青山で開催されました。コンセプトは「ライフ・イズ・ビューティフル(人生はすばらしい)」です。生活に彩りを添える、洗練された美しいテキスタイルが豊かに展開されていました。

 中でも目を引かれたのが、桐生らしい匠の技が光るジャカードやドビー、とくに天然複合素材グループです。

○津久弘織物工場では、ロマンティックなジャカードに目を奪われます。綿など天然素材を採り入れながら、繊細な小柄から大胆なものまでを提案。
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 こうしたファンシーなクチュール感覚の素材は本来フォーマル向けですが、カジュアルに採り入れるのも新しい流れとあって、人気を集めています。

○下島では、大胆な大柄ドビーが目立っていました。グラフィカルアートを思わせるチェックやボーダーの構成が斬新です。
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左は綿89/ナイロン11 右は綿50/ポリエステル50
 なお新型織機の導入で、190㎝幅まで製織が可能になったといいます。

○共立織物では、ジャカードの豊かなバリエーションが見られます。小柄から大柄まで、明るい春らしい色使いが、さわやかでフレッシュです。
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2013年3月16日 (土)

創造性と生産技術の融合で”Japan Made”発信

 近江織物が、若手クリエーターと協働して開催している「XbyO (エックスバイオー)」の13秋冬展が、3月13~16日、 バンタンデザイン研究所渋谷校で行われました。

 これは同社が、バンタンデザイン研究所の学生及び若いデザイナーとコラボレーションして、素材を開発し、開発生地を提供してつくられた製品を発表する場を設け、クリエィティブな才能の向上をはかり、世に送り出すことによって、”Japan Made”を発信していこうというプロジェクトです。
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 創業1856年という老舗メーカーの技術に創造性が融合し、新しい感覚の天然繊維、綿織物を中心に麻やシルク使いの織物の世界が広がっています。

 第3回目となる今回は、卒業生・在校生合わせて22名が制作したドレスやバッグなどの小物が展示され、カラフルなインクジェットプリントやジャカードが大胆にデザインされて、来場者を楽しませていました。

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2013年3月15日 (金)

PV 2014春夏は素材感とカラーが重要

 このほど来日されたPV モード・アシエート・ディレクターのサビーヌ・ル・シャトリエ氏は、会見で2014春夏のテキスタイルやカラー傾向について、出展企業260社からのアンケートを基に、次のように語られました。
 
 1つは素材感が重視されていること。素材の実体感を残しながら、荒削りではない、しなやかなタッチが求められていて、軽い素材もハリのあるものが選ばれている。
 2つ目は、ファンシー性。アクティブスポーツウェアにもファンシーな要素が追求されている。メンズにプリントのシャツが人気だったり、カジュアルなパンツに装飾的素材を用いたりする傾向が強まっている。

Fd2_1463_1_image_lecteur_video  トレンド素材を提案したジェネラルフォーラム(PVのHPより) 
 
 今シーズンの特徴的素材として、次の5つを挙げています。
 (1)ジャカード : クラシックで伝統的、クチュール的なイメージのジャカードが、スポーツカジュアルに求められるなど、あらゆる分野で人気。
 (2)クレープ : シボ感のある素材が再びピックアップされている。ざらざらした砂粒のような感触や花崗岩のような表情のあるミックス感も好まれている。
 (3)フリュイド : 流麗というよりもしなやかな柔軟性のあるもの、よりしっかりした風合いのものが求められていて、カジュアルウェアやアクティブスポーツウェアにもキー素材となっている。
 (4)グラフィカルな柄 : グラフィカルで抽象的な柄が、もっとも多い花柄の中に、台頭している。
 (5)カジュアルとフォーマルを共有する感覚 : スポーティなカジュアルウェアにクリーンでシックなタッチが求められる一方、シティウェアにリラックスしたナチュラル感が追求されている。異なったコンセプト同士の融合は今季のトレンドとなっています。
 
 カラーは、カラー(有彩色)化のサイクルに入り、差別化のもっとも重要なポイントです。
 2/14付けのブログにも掲載した通り、さわやかで明るい色調が中心で、色合いとしては、とくにブルーに勢いがあります。様々なブルーに注目です。
 

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2013年3月14日 (木)

PV危機克服へ向けて

 パリのプルミエールヴィジョン・プリュリエル(PV)のフィリップ・パスケCEOが来日し、会見が行われました。
 会期を終えて、全般に危機克服への積極的な姿勢が目立ちます。
 
Fd1_6620_1_image_lecteur_video_2  まずは来場者数ですが、前年同期比5.8%増の58,000人と好調。減少したのは、春節と重なった中国23%減とカーニバルが催されたブラジル14%減で、他はほとんど増加。NYファッションウイークとかちあった米国も、10%増。ロシアも同じく10%増。またイタリア11.2%増、スペインも9.7%増となり、市況が悪化している南欧で増えたのは、プラダやザラのような優良企業があり、自国にないものを探しに来るバイヤーが多かったからではないかと指摘。なお日本からは10%増の1,419人が来場し、国別来場者ランキングで7位となったことについて、日本はようやく大震災前の水準を回復し、通常に戻ったと認識していると、述べられました。
  
 次に9月展に向けて、焦点を3つ挙げました。
 1つはホールの変更で、副資材のモーダモンがPV隣接の4ホールに移転する。これにより両者がより緊密に、行き来しやすくなります。
 2つ目は第5回PVアワードの実施で、日本対イタリアの対決がまたしても楽しみとのこと。日本はビッグブランドから高く評価され、PVに不可欠な存在になっているといいます。
 また昨年審査委員長を務めたフェリペ・オリヴェイラ・バプティスタ氏によるラコステの今秋冬コレクションで、アワードを受賞したニッケ(日)とジャッキーテックス(伊)の生地が採用されたことを発表し、アワードの意義を強調していました。
 3つ目はイエール国際フェスティバルとの連携強化で、PV審査員グランプリを出すことが決定され、9月展でその受賞作が披露されます。

 政治経済に事情を抱えているヨーロッパ各国ですが、企業は活発に動いている様子です。日本も同様に、活力を世界に見せつけたいものと思います。
 

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2013年3月13日 (水)

シニアに評判の通販ショップ「アイフォーレ」

 シニア商品で1日に100万円以上売り上げる通販ショップが「アイフォーレ」新宿店。昨年6月にオープンした銀座店も50万円は下らないといいます。なぜそんなに売れるのか、銀座店店長の佐藤弘明氏に伺いました。

 「毎週日曜日の全国紙に全面広告を掲載していて、これをご覧になって、実際の商品を買おうと来店される方が多い。年齢は60代というと若い方で、70歳代が中心です。接客はテーブルでお茶を出しながら行っていることもあり、2時間以上滞在される方もいらっしゃる。お目当ての品だけではなく、様々な商品を見て回り、買い物していかれます。」とのこと。

 シニア層には、やはり心地よいサービスとふれあいながら、ゆっくりと買い物を楽しみたい人たちが多いようです。同店は、そんなシニアの要望に、みごとに応える店づくりをされていました。
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 アイフォーレは、元々「いいもの王国」の名称で親しまれてきた総合通販です。だからここにはシニアのためのあらゆる分野の商品が揃っていて、銀座店70平米の売り場は百貨店売り場を凝縮したかようです。

Cimg28171  売れ筋は、何と55万足も売ったというウオーキングシューズ。ミズノとのタイアップ商品で、男女兼用のやや幅広タイプ、撥水加工の合皮製で価格1万円程度のものが断トツの売り上げといいます。

 シニアの心をつかんで離さない、アイフォーレのマーケティングにはヒントがたくさん隠れているように思われます。

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2013年3月12日 (火)

美しく着やすいシニアファッション「リラ・ヴォーグ」展

シニア向けファッションを提案している「リラ・ヴォーグ」が、914日まで銀座のアイフォーレショールームで、初めての展示販売会を開催しています。同ブランド代表でファッションデザイナーの渡邊總子さんについては、すでに昨年1217付けのこのブログでご紹介していますので、ご覧ください。

Cimg28241 今回は、会場の関係で小規模で、チュニックブラウスとジャケットのみの展開でしたが、質感のいいパリッとした麻/バンブーやシルク/綿、綿100のコード織の3素材が加わり、シンプルなフォルムをよりすっきりとエレガントに見せていました。袖を通しやすい工夫がされていて、かぶり型もセーターのように着用できるのが魅力です。袖丈と身丈を調整するサービスもあります。

美しく、着やすく、新しいデザイン、しかも買いやすい価格(15,000円程度)で、シニアにやさしいと好評を博している、注目のブランドです。

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2013年3月11日 (月)

エコシティを目指すパリ  車“締め出し”への動き

 パリ在住の友人、今城崇江さんから先日、「7区のセーヌ河岸の車専用道がこの1月28日より閉鎖されました。」とのメールをいただきました。いよいよセーヌの岸辺は、歩行者専用オアシスになる第一歩を踏み出したようです。川風に吹かれて、美しいパリの風物を見物しながら散策を楽しむ人々の姿が目に浮かびます。いずれはコンコルド広場も車を締め出し、歩行者天国にするとのことです。

 パリ市はドラノエ市長の下、エコシティを目指して動き始めています。まずはパリ市内から自家用車を締め出す作戦です。ロンドンも同様の動きを見せていますが、こちらは市内に入る車に課税することにより車を減らす方法です。一方パリは、税を課すのでなく、排気ガスの少ない公共交通を推進することによって、車にとって渋滞など不都合な環境をつくり出し、結果として車の量を減らそうという政策。数十年ぶりに復活しているトラムや、貸し自転車のベリブVELIB、昨春導入されたオートリブAUTOLIBというカー(電気自動車)シェアリングサービスもその一環です。いずれも市民に支持されて、好評の様子です。
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 写真はオートリブAUTOLIB、今城崇江さん撮影。

 未来へ向けてエコ意識の高まりを感じるパリ。その取り組みに当分、目が離せません。今後が楽しみです。

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2013年3月10日 (日)

伊勢丹新宿本店のハイエンドな「ファッションミュージアム」

 このほど伊勢丹新宿本店がリモデルグランドオープン。「ファッションミュージアム」と名付けられた、そのハイエンドな空間演出に、誰もがうっとりさせられるのではないでしょうか。

 店内は、まるでアート作品を見て回るような好奇心にかられます。こんなにわくわくどきどきさせられるとは、久しぶりの感覚です。たまたま出会ったファッション通も、興奮気味な表情を隠せない様子でした。

 とくにエスカレーター周辺のパークと呼ばれるプロモーションコーナーには、楽しいアクセサリー・グッズがいっぱいです。2階は、3/10付けでも書いたDECADEや東京解放区、イセタンガールなどがあってポップに、3階は無数のスチールがつり下がって煌めくゴージャスなつくり(写真下)、4階はラグジュアリーシックなアレンジで、各階におしゃれなカフェバーもオープンしています。
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Cimg2796  さらにもう一つ、目を引くのが植物アートのインスタレーション。これは生の葉を手作業で一枚一枚折りたたみ、それを新たなフォルムに再構成した作品で、各所に展示されて、心地よい安らぎを感じさせています。写真は吹き抜けにぶら下がるグリーン。

 「ファッションの伊勢丹」が「アートの伊勢丹」に変貌!? これでますます憧れの存在になりました。

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2013年3月 9日 (土)

1960年代風「レトロ・フューチャー」

 この春一番のパリやミラノ、ロンドンの百貨店やセレクトショップで目立っていたのが、アンドレ・クレージュのブランドです。クレージュといえば、1960年代にパリ・オートクチュール界で初めて構築的なミニドレスを打ち出し、ミニスカートを大流行させたことで有名です。

 このクレージュの復活を、6日にリニューアル・オープンした伊勢丹新宿本店2階の、パークと呼ばれるプロモーションスペースで、またしても見かけました。それは、代官山蔦屋とのコラボによる編集型コンセプトショップ「DECADE(ディケード)」です。
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 テーマは60's~70’sファッション「レトロ・フューチャーRetro Future」。ミニの女王と言われたツィッギーをアイコンに、クレージュをはじめとするレトロポップなブランドや、関連書籍、雑貨が並んでいます。 明るいカラーがいっぱいの、楽しいヴィジュアルは、高度成長期だった当時を思わせます。

 ファッションは未来を楽観的にみているようです。これで経済の方も本当によくなってくるといいのですが----。

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2013年3月 8日 (金)

パンツに勢い!

 パンツスタイルへの流れはますます強まっています。今秋冬パリコレでは、スカートが巻き返しているようですが、マスキュリン/フェミニンの台頭もあって、この流れは当分変わらないでしょう。

 日本綿業振興会発行のコットンプロモーション今春号に掲載されたマーケティング・アイ「パンツに勢い」の記事を紹介します。(画像:クリックで拡大)
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2013年3月 7日 (木)

スタイリッシュなスキニーパンツのミラネーゼ

 ミラノの女性は着こなし上手といつも感心しています。
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 写真は、この2月のミラノウニカ会場で出会ったミラネーゼ。ポーズをとってくれました。    

 厳寒でしたのに、もう夏の装い! ホワイトが爽やかで、目を引きつけられました。ぴったりしたタンクトップに、パツパツのスキニーパンツがかっこよかったです。
 

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2013年3月 6日 (水)

コットン・ファッション・セミナー開催のお知らせ

  今シーズンもまた、コットン・ファッション・セミナーを下記の通り開催いたします。お申込みのお問い合わせは、一般財団法人日本綿業振興会 電話06-6231-2665まで、お願いいたします。
 皆様のご参加をお待ちしています。
 
 なお、一般財団法人日本綿業振興会のHP内、プレスリリースの2月28日付けで、「コットン・ファッション・セミナー開催参加者募集!」の記事が掲載されました。http://cotton.or.jp/をクリックしてご覧ください。

                   記

テーマ:「2014春夏~2014/15秋冬コットン・ファッションと素材の傾向」
講 師:柳原美紗子(ファッション・ディレクター)

日程および申し込み先
■ 大阪 4月8日(月) 2:00P.M~4:00P.M. 大織健保会館8階
  主催/協同組合 関西ファッション連合 
  申し込み先/電話06-6228-6525
    
■ 東京 4月10日(水) 1:30P.M~3:30P.M.  東京ウイメンズプラザ
  共催/東京織物卸商業組合、一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会
  申し込み先/一般財団法人日本綿業振興会 電話06-6231-2665

* 受講料についてはそれぞれに直接お問い合わせください                  

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2013年3月 5日 (火)

 2014春夏コットン素材傾向―PV 及びMUより

 一般財団法人日本綿業振興会のHP内、プレスリリースの2月26日付けで、「2014春夏コットン素材傾向 PREMIERE VISION PLURIEL 及び MILANO UNICAより」の記事が掲載されました。http://cotton.or.jp/をクリックしてご覧ください。

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2013年3月 4日 (月)

ワタの茎で染めたコットンストールがPVに

 今やPVの常連となったショーワは、綿や麻などの天然素材を中心に開発した差別化素材で高い評価を集めています。

Scimg2434showa1jpg  今シーズンは、植物から抽出した染料を使って染めたストールを発表し、好評でした。

 いずれもソフトで優しい色合いの、軽やかな心地よい肌触りのものばかり。本藍や柿渋など染料の原料も展示し,その中に何とコットンの茎(写真右)もありました。これが本当のワタ染!? Scimg2436showa1jpg

 コットンはまさにそのすべてが有用な植物です。

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2013年3月 3日 (日)

“リアルよりリアル”ビスコテックスの3Dプリント

セーレンは、今回のPVで、ビスコテックスの3Dプリントを初公開しました。平面なのに奥行きが感じられる、“リアルよりリアル”と言ってはばからないプリント表現です。しかも素材は綿100%のものなど、どのような素材にも対応できるといいます。写真は綿100%地のもの。
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ところでビスコテックスとは、セーレン独自のデジタルプロダクションシステムのこと。パソコンで作ったデザインデータを、「ビスコデザインCAD」に取り込み、タイムラグなしにインクジェットプリンター「ビスコテックスCAM」で布地に染めて最終製品にするという、企画・製造・販売まで一貫したシステムで、用水、エネルギーともこれまでの生産方式の20分の1.で済むといい、ロットも1mから可能です。

とくに表現力に優れ、1677万色(従来はせいぜい20)あるという色揃えで、繊細なグラデーションなど、どのような色彩の諧調も演出でき、写真調、絵画調など3D 調の立体表現に見せることができます。

今シーズン、発表された3Dプリントは、これをさらに進化させたものです。これまでは平面のフラットベッドタイプのみでしたが、アクセサリーなどの立体物をスキャニングできる装置、3Dスキャナーが開発されて、本格的な3Dプリントが可能になったといいます。

さすが日本が誇るセーレン。日本の技術力のレベルの高さを改めて思います。

 

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2013年3月 2日 (土)

小松精練の重ねて楽しむ“モナリザ”プリント

 “モナリザ”は、小松精練の無水化染色技術によるデジタルプリントのブランドです。今シーズンのPVでは、テキスタイルデザイナーの梶原加奈子さんがデザインした、透けるプリント生地を二枚重ねて、表情の変化を楽しむアイディアが注目されました。

Cimg2418komatsu1  左は、チェックに見えますが、実はボーダーストライプのプリントです。よこ縞とたて縞のプリント地を二枚重ねて、大きな格子柄になるように見せかけている、トロンプロイユのデザインになっています。




Cimg2419komatsu1jpg  右は、菱形模様の上に水玉をプリントした透ける生地を重ねたもの。重ね合わせることでグラデーションのボーダー効果がより増幅されて見えます。

 透け感のある布が揺れ動くたびに、柄が変わって、着て楽しいレイヤードの提案。しかもその柄は、2014春夏のPVのコンセプト「ストライプサマー14」のミキシングを見事に反映した、ストライプやジオメトリックです。梶原さんのソフト力って、本当にすばらしい! と、またしても感銘させられました。
 

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2013年3月 1日 (金)

プリントデザインに映画「ライフ・オブ・パイ/虎と漂流した227日」

 映画「ライフ・オブ・パイ/虎と漂流した227日」は、何と言っても映像が美しく、ストーリーもハラハラ、ドキドキの連続で、忘れられない映画です。きっとオスカーを取ると思っていましたら、監督賞を始め4部門を受賞しました。
 ところでミラノの素材展、ミラノ・ウニカのトレンドエリアで、何とこの映画で見たイメージそのままの楽園の動物たちが、プリントモチーフになって出ていてびっくりしました。虎やライオンをアップで撮った大きなフォトプリントです。
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 南の国のユートピアは、2014春夏向けのテーマの一つですが、これはもう今夏にも流行りそうです。映画の影響力は大きいと、またして思ったことでした。

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