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2013年2月16日 (土)

PV:匠の技が光る「メゾン・デクセプション」

 今シーズン、PV の目玉となったのは、2011年9月の初開催で好評だったPVの特設エリア「メゾン・デクセプションMaison d'Exception」です。今年から毎年この2月会期に行われることになりました。
 これは、伝統的な素材作り(職人芸的技術)もしくは革新的な素材作り(先端技術)に力を注いでいる工房に、国際的知名度とビジネス拡大の機会を与えるとともに、卓越したクリエーションを奨励することが目的。今期は16の工房が出展し、そのうち日本から下記、5つの工房が参加しました。(写真はクリックで拡大)

奥順(茨城県結城市)
 国の重要無形文化財で、ユネスコ無形文化遺産にも登録された「本場結城紬」を伝承する奥順。初めて出展した2011年9月展で、ルイ・ヴィトンの12/13秋冬コレクションに採用されたとのことで、今回は広幅(144cm幅)の、より目の込んだ服地を打ち出していました。  
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  写真は一見ツィードのように見える紬地のジャケットを着用された同社のデザイン企画ご担当の上村絵里加さん。


Scimg2366okujun  四角い専用の道具を使って、絣くくりの手仕事を実演。木綿糸で経糸と緯糸をくくります。そのくくりが防染の役割を果たし、点や線で模様を表現します。


西山産業開発(石川県白山市)
 「牛首紬加賀の織座」のブランド名を持つ同社の牛首紬は、玉繭(2匹以上の蚕が合体した繭)から、伝承の「手挽き糸」技法によりつくられる絹糸で織った紬地で、しっかりとしたタッチでシワになりにくく、しかも肌馴染みがよいと、既に世界のファッション&アパレル業界から定評があります。
 今シーズンは、その広幅地にアンバーガード加工と呼ばれる松脂を使用した撥水加工の服地を発表し、そのほどよい光沢感とさらっとした弾力のある風合いが好感されていました。
 
Scimg2375ushikubi  ブースで、代表の西山博之氏。





遊絲舎(京都府京丹後市)
 藤蔓から生まれる「丹後藤布」を継承する同社は、現在パリのシテ科学産業博物館で開催中の「FUTURO TEXTILES」展にも出展されています。その類稀な、昔ながらの製法にこだわった懐かしい響きの帯地やアクセサリー、インテリア雑貨は、世界的に高い評価を集めています。

Scimg2381yushisha  ブースで、代表の小石原将夫氏。

Cimg2589yushisha  今回は藤績みの作業を実演されていました。




民谷螺鈿(京都府京丹後市)
 今回、初出展し、貝殻を織り込む螺鈿織を披露。蒔絵の「引き箔」技法で、アワビや黒蝶貝などの貝殻を和紙に付け、細いテープ状に切ったものを横糸にして織った織物は、深海のきらめきさながらに美しく、来場者を魅了していました。

Scimg2371tamiya  ブースで、代表の民谷共路氏。





天池合繊(石川県七尾市)
 世界の最先端技術で、世界一細い5デニールという超極細ポリエステル織物「天女の羽衣Super Organza」をつくっている同社は、まさに日本の誇りともいうべき存在。

Scimg2386amaike  Cimg2595amaike1 今シーズンは絹から透明ポリエステルへ、素材もカラーもグラデーションする服地や、大型のいくらのような漁卵をイメージさせる手絞りなど、これまで見たこともないような新素材を発表し、PVニュースに大きく掲載されて、反響を呼んでいました。

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