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2013年2月12日 (火)

マン・レイ展:リー・ミラーのポスターに惹かれて

Manray_cat  厳寒の小雨模様のロンドンに来て、美しいリー・ミラーの横顔の写真に目を引かれました。それはナショナル・ポートレート・ギャラリーで開催されているマン・レイの肖像写真展のポスターです。

 写真家として、またモダンアートの先駆者として、ファッション写真でも著名なアーティスト、マン・レイの回顧展を見る機会は、東京でもそんなに多くはありません。早速行ってみることにしました。

 会場には、1920年代のマルセル・デュシャンからヘミングウエー、ハリウッド女優たち、1960年代のカトリーヌ・ドヌーヴまで、これまで本や映画の中でしか見たことがなかった実物の肖像写真がずらりと展示されています。

Manrayingresviolin1924  中でもひときわ目立っていたのが、ターバンを巻いたキキ・ド・モンパルナスをモデルにした「アングルのバイオリン」。彼女のボディをバイオリンかチェロに見立てたシュールレアリズムの作品です。「アングルのバイオリン」とは、フランスのことわざで「下手の横好き」の意味というコメントも添えられていました。他にもキキの写真はたくさんあって、可愛いらしくも儚げな女性だったことが偲ばれます。 
 
 またもう一つ、注目の一品がポスターに使われたリー・ミラーの肖像写真です。リー・ミラーはマン・レイの二度目の妻で女流写真家に転身し、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線で報道写真家として活躍しました。今でもよくファッションクリエイターたちが、ミリタリー調のモードなどイメージ・ミューズとして取り上げることの多い女性です。エレガントな中に芯の強さを感じさせる女性像は、現代女性の原点的存在なのでは、と思います。

 写真はすべて白黒ですが、真に迫り、それぞれがまるで生きているかのようでした。

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