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2013年2月 1日 (金)

日本の繊維製品立て直しはエコマインドで

 低迷する日本の繊維業界で、「メイド・イン・ジャパンのよさを発揮させるには、エコロジカルなマインドを採り入れることが大事」というのは、NPO法人日本ファイバーリサイクル推進協会理事長の木田豊氏。

 ユニバーサルファッション協会の定例会で、「最近の繊維3R動向とリクチュールファッション」をテーマに行われた同氏の講演は、改めて3R(リサイクル、リデュース、リユース)の重要性を浮き彫りにしました。

 日本の繊維産業の生産はリーマンショック以降減少し、在庫は増大の一途。全国百貨店売上高は、昨年ようやく16年ぶりにプラスにはなったというものの、繊維製品の輸入浸透率はますます増えて、2005年の95.4%が2012年には96.7%になり、アパレル縫製業は壊滅状態です。
 これを立て直すには、エコマインドこそキーポイントといいます。日本のテキスタイルは優秀で、縫製技術も優れているので、あとはそれに3Rの精神を入れればいいと。3Rはもともと日本から発信された考え方ですし、日本製の底力はそこにありそうです。

 今、若年層やファッション感度の高い層で、ものを大切にしようという動きが広がっていて、古着ショップやフリーマーケットが人気を集めています。リフォームやリペア業の伸びも目覚ましい。その一方で、繊維製品のリサイクル率は低く、約75%が可燃ゴミになり、温暖化ガスを発生させているといいます。

 ゴミになる前に工夫して再利用するのが、リクチュール。端材や残反、古着、故繊維(再生品)などをクリエイター、デザイナーたちの手によってクオリティの高いモノに作り替えるというもので、他にない一品物としてつくり出される商品です。これにより3Rはおしゃれで楽しいものになります。
 昨年「リクチュール塾」を起ち上げられ、今後はリクチュール塾卒業者によるリクチュールデザイナー協会を設立されるという同氏。最後におっしゃった「捨てない、さらに捨てない」は、ファッションの未来を示唆しているように思います。

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