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2013年2月 4日 (月)

白隠展 HAKUIN 禅画に込めたメッセージ

 白隠の初の本格展が、東京・渋谷のBUNKAMURAザ・ミュージアムで開催されています。

 我が家は臨済宗なので、白隠慧鶴(1685~1768)は「白隠禅師 座禅和讃」でお馴染みですが、この禅僧が、現存総数1万点を超える絵を描き、日本美術史上最多の作家であったとは知りませんでした。本展では、その内約100点が展示され、中でも自身を描写しているといわれる達磨の絵がたくさんあって印象に残っています。

Pic_12_hakuin  写真はちらしにも使われた「半身達磨」で通称「朱達磨」。背景の黒に赤い衣、眼球の白と色彩のコントラストが鮮やかで、最晩年80代の作品と言われています。「直指人心 見性成仏」の賛が記されていて、「まっすぐに自分の心を見つめて仏になろうとするのではなく、本来自らに備わっている仏性に目覚めなさい」と説いているといいます。

 戯画も多く、マンガティックな風刺は現代のサブカルチャーである、マンガ文化に似ています。当時もこのような絵は、浮世絵同様、狩野派など正統派絵師たちからは見下されていたに相違ありません。

 絵師としてはマイナーだったかもしれない白隠ですが、後生に大きな影響を及ぼしています。そこにはユーモアに包まれた、深い意味が刻まれているからでしょう。
 本展の監修者で美術史家の山下裕二先生によれば、ジョン・レノンは白隠思想に感化されていたそうです。映画「イマジン」の中に、ジョン・レノンが自宅に白隠の達磨絵を飾っているシーンが出てくるといいます。

 展覧会は、白隠が時空を超えて私たちに届けてくれたメッセージ。2月24日までの開催です。

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