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2013年1月 9日 (水)

「天才でごめんなさい」会田誠展

1 東京・六本木の森美術館が危険を冒して開催にこぎつけたという展覧会、会田誠展に行ってきました。見終わって、理解に苦しむ作品に頭がとられてしまったからでしょう。やっぱり気持ちが悪くなってしまいました。「食事の前には行かない方がいい」というのは本当です。

 エログロ・ナンセンスな作風に衝撃を受けたのですが、一方で面白いと思ったのは、政治的、社会的な作品や戦争画です。とくに日本の伝統工芸の美を感じさせる作品に、興味を惹かれました。
 「ニューヨーク空爆の図」は、アメリカで、ヒロシマやナガサキ原爆のリベンジかと、物議をかもしたといわれている作品ですが、ホログラム・ペーパーのゼロ戦が貼り付けられた画面は、日本の漆蒔絵を思わせます。また倒れかかった電信柱とカラスが描かれた「電信柱、カラス、その他」の大作は、水墨画のようで、「震災後の風景」なのかもと思ったりしました。さらに「大山椒魚」には、藤田嗣治の影響を感じました。
 小学1年から中学3年までのポスター、全18連作は、28歳になった画家が、児童ポスター画にヒネリやデフォルメを加えて描いたシリーズで、子どもの純粋さを大人が利用する構図を嫌悪したという画家の反骨精神を感じます。ビデオでは、あのオサマ・ビン・ラディンそっくりの扮装で登場してみたりもしていて、現代社会を痛烈に批判しています。

 反体制的サブカルチャーの縮図を表現しているところが、天才の天才たる所以なのですね。タイトルの「天才でごめんなさい」は、「職人的なものでなくてごめんなさい」の意味だと、語っているのを聞きましたが、天才型アーティストですから、普通ではないのです。わからなくて当たり前と思うことにしました。
 
Cimg10891  唯一写真撮影が許可されていた「考えない人」と題されたオニギリマンのオブジェ。

 開催は3月31日まで。 

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