自然の香りを染め上げた「新万葉染め」のストール
古来より染織の伝統が息づく町、京都。そこに生きる職人が、受け継がれてきた職人の知恵と現代の新しい技術を組み合わせることで、天然色材をそのまま利用した「新万葉染め」という独自の技法を生み出しています。
これは、これまでの草木染めでは得られなかった天然の鮮明な色彩を濃色に染め上げることができ、いくつもの色材による「天然染料プリント」ができることも大きな特徴といいます。また元来草木染めは絹を染めるための技術ですが、これにより木綿も鮮やかな色彩に染めることができるようになったとのことです。
開発したのは京染めのカワバタプリントです。今回のJFW-IFF展ではオリジナルブランドmatoi (纏い)の木綿のストールを多数出品し、機械捺染が主力となったこの時代に、あえて選んだ「手工捺染」という方法で、存在を示していました。風を纏うような柔らかな質感からは、自然が生み出すやさしい色香が漂ってきます。
熟練の職人の手によって一枚一枚丁寧に染められるストールは、ふたつとして同じものはないそうで、その日の天気や気温、湿度などによっても、色の出方・染まり方は変わってくるといいます。しかしそれが、手染めならではのよさ。世界に一つの作品です。
展示ブース内の様子。
綿100%ストール 180cm x 85cm 7,100円
絹100%ストール 200cm x 48cm 10,500円
写真右は、代表の川端康夫氏で、西陣織の最高級のストール(綿100%、50,000円)を首に巻いていらっしゃいます。
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