“セルペンティ”煌めく「イタリア至高の輝き展」
“セルペンティSerpenti”とはイタリア語で「蛇」の意味。蛇は豊穣と再生のシンボルといわれ、来年の干支でもありますが、この干支をブランドのアイコンにしているのが、イタリアのジュエラー、ブルガリです。脱皮を繰り返しながら成長する蛇は、地中海文明において自然の生命力を象徴する重要な装飾文様の一つだったのです。 今、その世界最大の旗艦店、東京・銀座のブルガリ銀座タワーには、写真のように煌めく2匹の蛇が巻き付いています。
このブルガリ銀座タワーで、30日まで、「イタリア至高の輝き展」が行われています。
ブルガリは1884年にローマで発祥し、3年前の2009年、創業125周年を祝う回顧展を開催しました。その後この回顧展は、パリ、北京、上海を経て、東京に巡回し、銀座タワー5周年記念展として開催されています。
展覧会は2部構成になっていて、1部はエリザベス・テーラーコレクションです。昨年亡くなった女優テーラーは大の宝石好きだったこともあり、ブルガリとの縁は深かったとのことです。彼女の膨大な遺品の競売で、ブルガリは同社製ジュエリーを買戻して、アーカイブに加えました。 このネックレスは、1962年にプラチナ、エメラルド、ダイヤモンドでつくられ、夫で俳優のリチャード・バートンが結婚のプレゼントとして贈られたものだそうです。エメラルドが大きくて美しいです。
2部は各時代の歴史をたどるエリアで、輝かしいブルガリ・ワールドが展開されています。
インタラクティブ・アーティストの松尾高弘氏による「体感」展示も注目されました。
これはその一つで、“セルペンティ”のブレスレットの周りに、はい回る蛇が出てくるビジュアル展示です。
これはもっと早く行っておけばよかった思う展覧会でした。すてきな「魅惑の旅」を体験できる絶好の機会でしたから。
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