デザイナーコラボで国産ニット発信
空洞化から真空化へと進みつつある産業現状への危機感から、持てる力を表現しようと始まった国産ニットの展示会、第5回「ジャパン・ベストニット・セレクション(JBKS)」が、この4-5日、東京国際フォーラムで開催され、前回比3社増の54社が出展、来場者も3,289人を集めて盛会裏に閉幕しました。
今回はJBKSの発信力強化のため、デザイナーコラボが取り入れられ、注目されました。これは東京ファッションデザイナー協議会(CFD)所属のデザイナーと東京ニットファッション工業組合(TKF)加盟企業が各々協業し、ファクトリーブランドとして提案するもので、各社ブースでコラボ製品が披露されました。
とくに興味を惹かれたコラボを三つご紹介します。
○中橋莫大小 × 荒川眞一郎 荒川眞一郎デザインのパネルドレス。後ろはファスナー開閉で、和服のようにフラットにたためる。
綿ボーダーニットの「一枚の布」ですが、実はこれも左のドレスと同じパターンのパネルドレスです。「パネル作品」は彼の荒川眞一郎のライフワークといいます。
○大石メリヤス × 鷺森アグリ 鷺森アグリのトレードマークともなっている「蛾」のモチーフを、今治産タオル地にプリントしたルームウェア。
○マツマル × 安達 稔 カットソーの女らしいフリルドレス、 綿80/カシミア20。
○松崎マトリクステクノ × 狩野 デミアン せりか タイツの上にソックスを重ねて履いているように見えるタイツをデザイン。
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