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2012年12月14日 (金)

老化は正常―その光と影

 老化とは劣化することと、思っていましたが、そうではなくてすべての人に起きる正常なことというお話を伺い、目からウロコが落ちました。

 この講義をしてくださったのは、人間総合科学大学保険医医療学部長・大学院教授など数々の肩書をお持ちの医学博士柴田博先生です。第2回老年学ワークショップで、「老化の光と影(認知症・寝たきり予防の最新知見)」をテーマに登壇された先生は、まず老年学Gerontologyの見地から、1960年代まで異常とされていた老化現象が70年代頃から正常とみなされるようになり、老いることが必ずしも影の部分だけではないと話されました。

 たとえば味の理解は、高齢者の方が経験と学習により若者より優れているそうです。また動作性能力は年齢を重ねると落ちるのですが、言語性能力は死の直前までほとんど落ちないし、若年者と高齢者のタイプ能力の比較でも、高齢者は一定時間当たりのタッピンク数は遅くても、次に出てくる語に対する予測に鋭敏なことから、タイプのスピードに差はないといいます。ピアニストのアルトゥール・ルービンシュタインは、指の動きは遅くなっても、テンボにコントラストをつけることで、早いパートが全体の中で早く感じられるようにし、若い時よりも円熟した演奏の質を確保していたとも。

 次に食事について、日本人は一人一日当たりのカロリー量が少なくて、このままいくと北朝鮮並みになってしまうと警告され、低栄養を予防するために、3食のバランスをよくとる、動物性蛋白質を十分にとる、魚と肉の接種は1対1の割合にする、油脂類を十分に摂取する、牛乳を毎日飲むなどといった食生活の指針を示されました。肉や牛乳をあまりとっていない私には耳が痛くて、実は今、反省しているところです。

 それからADL障害の予防について、運動が大切であること。普段歩く速さが速い人ほど危険度が低く、また有償・無償の社会貢献活動への参加が効果的であることもわかりました。

 最後のメニューは、「アクティブ85(85歳以上になっても元気で活動的なスーパー老人)」。彼らは総じて、1. 食の多様性、肉・果物好き。 2. 日常の生活の中で体をよく動かす。 3. 仕事人間、継続性。 4. 子どもとの同居は少ない。この方がストレスフリーなのかもしれません。こんな風にいけたらいいなと思いますが、2. でつまずきそう。

 ともあれ、これで私も老いをかなり肯定的にとらえられるようになった気がしています。

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