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2012年12月27日 (木)

驚異のパリの縁日ミュージアムMusee des Arts Forains

 先日、映画「ミドナイト・イン・パリ」を見ていて、1920年代にタイムスリップした場面で、パリの縁日ミュージアムMusee des Arts Forainsの光景が出てきました。この9月、パリで友人に誘われて行ったミュージアムでしたから、びっくりしました。

 このミュージアムは、セーヌ川沿いベルシー地区のパヴィヨン・ド・ベルシーにあります。館長のJean-Paul Favand氏は、元古物商だったそうです。とくに1850?1930年代頃の大道芸人たちがスペクタクルに使った小道具や衣裳、アクセサリーなどのコレクターで、14年前にベルシーに移転し、2年前から民営ミュージアムとして期間限定で公開しているといいます。パリのミュージアムはすべて行ったと思っていた私でしたが、道理でここだけは知らなかったはずです。

Scimg8862forain2jpg  私たちが訪れたのは9月の文化遺産の日でした。この日一日だけで4,000~5,000人が来場したそうですからスゴイ人気です。写真は大行列だった入場カウンター。
 でもその後ずっと閉鎖されていて、年末年始の休暇に、今年は12月29日~1月6日、再び一般開放されます。もうそろそろですね。
 
 ここは縁日というように、一昔前の遊園地かサーカスのようなところですが、元々ワイン倉庫があった場所ですので、ミュージアムというには広大です。一歩足を踏み入れれば、そこはまさに御伽の国。「不思議の国のアリス」にでも出てきそうな鳥や木馬、女神などのミステリアスな装飾がいっぱいのファンタジックな空間が広がります。

Scimg89402jpg  写真のようなメリーゴーランドのような乗り物に乗ったり、大掛かりなゲームやルーレットを愉しんだり、マジックや曲芸、オペラを見物したりできます。
 
Cimg88702jpg  自転車のペダルをこいで回す、大変珍しいメリーゴーランドがありました。皆でこぐので、すごいスピードになります。


Scimg88952jpg   摩訶不思議な人形芝居小屋です。





Scimg89162jpg   さらに驚かされたのが、館長のご案内で特別に見せていただいた20世紀初頭のベルエポックといわれる時代のキャバレー「フォリー・ベルジェール」の舞台衣装でした。
暗いワイン倉庫の中に、このようなきらびやかな虚飾の世界があったとは、本当に驚きでした。

Scimg89292_2   ジョセフィン・ベーカーが着用した衣装。



Scimg89352 フレンチカンカンの衣装。





 
Scimg89272jpg キモノもありました。
 





  ここは子どもも大人も楽しめる巨大なアミューズメントミュージアム。アミューズメントパークではなく、ミュージアムです。旧き良き時代のディズニーランドではないかと思ったりもしたのですが、やはり単なる娯楽施設ではありません。一つ一つのオブジェや装飾がすべて当時の職人の手作り作品です。よく見ると丁寧に精巧につくられていて、美術品として価値が高い施設だと感じ入りました。

 今も思い出しては、楽しんでいます。
 

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