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2012年12月 1日 (土)

「keisuke kanda- 『ガーリー』の突然変異」

 ファッションを考える会、「Think of Fashion」の第2回目は、「keisuke kanda-『ガーリー』の突然変異」がテーマでした。講師の埼玉大学非常勤講師の小澤京子さんは、keisuke kandaのデザイナー、神田恵介がいかに面白いか、その魅力を解き明かしてくれたように思います。

 そのブランドロゴ、「象ではない象さん」が表しているように、神田恵介は単に「かわいい」だけではない、一風変わったデザイナーです。1998年に行われた初のコレクションも京王線の電車内でゲリラ的に見せるなど、既存のファッションシステムとは一線を画しています。

 またここで「かわいい」ではなく「ガーリー」という言葉を使ったのは、「かわいい」があまりにも広範になり過ぎてしまったからといいます。「ガーリー」とは「少女的」の意味ですが、欧米ではどちらかというとネガティブなイメージを持たれています。しかし日本ではより積極的な意味合いで、態度や精神を指しているのです。keisuke kandaはガーリーの中でも「とんがった」部分を表現している、つまり突然変異しているブランドなのだといいます。

 このガーリー文化の系譜は、中原淳一の「それいゆ」に始まり、金子功の「ピンクハウス」、大川ひとみの「ミルク」を経て、90年代の飯沢耕太郎らの「ガーリーフォト」ブーム、2000年代の「ニューガーリー」へ連なります。こうした流れの中で、keisuke kandaは顧客の女の子たちが喜ぶと思うファッション、たとえば「リボンの戦士」のように、誰でも知っていて、イメージがわくアニメなどに依拠した作品を発表していきます。

Cimg62991pg_2  最近の作品で私が興味深いと思ったのは、昨年開催された「感じる服・考える服―東京ファッションの現在形」展でのインスタレーション。どうということもないちゃぶ台を置いた四畳半の部屋 (写真)なのですが、畳はニット、障子はレースで、神田川とガーリーが融合した世界を映し出していました。また今夏行われた「FUTURE BEAUTY 日本ファッションの未来性」展では、黒ではない「白の衝撃」を発表。使い捨ての白い紙でエルメスのケリーバッグをつくり、何でもない紙袋にステータス性を与えるパロディ的な異色作で、楽しかったです。
 
 keisuke kanda、これからも微笑ましい作品をつくっていかれることでしょう。

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