« 2012年11月 | トップページ | 2013年1月 »

2012年12月

2012年12月31日 (月)

スキー場のカウントダウン花火大会

大晦日、白馬岩岳スノーフィールドではカウントダウンイベントがあり、花火が上がりました。真っ白な大自然の暗闇に浮かんだ花火は幻想的で美しかったです。


 皆様、明けましておめでとうございます。

Cimg10201

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月30日 (日)

若者のスキー離れというけれど---

 スキー人気はレジャー白書などによりますと、1993年がピークで1860万人に達しましたが、2009年には半分以下の720万人に落ち込み、スキー離れが進んでいます。私は毎年この時期、スキー場へ足を運んでいますので、スキー愛好者が減っている、とくに若い人が少なくなったと実感していたのですが、今回初めて白馬岩岳スノーフィールドに来て、若者のスキー離れって、本当かしらと思いました。ここは若者が多く集まる、穴場のスキー場のようです。

 とにかく人が多くてびっくりというか、うんざりするほどです。雪が降りやまないというのに、ゴンドラやリフト乗り場もけっこう混んでいました。合宿の学生もたくさん来ていました。活気があって、こういう雰囲気に浸るのもたまにはいいかも、と思ったことでした。
Imgp00031jpg  写真は岩岳山頂付近。色とりどりのウエアが鮮やかです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月29日 (土)

ふるさとの切手シリーズ原田泰治「ふるさとの心の風景」展

 「ふるさと切手」って、どこかで見たことのある昔懐かしい風景画が描かれた切手です。
原画を描いているのは、画家・グラフィックデザイナーの原田泰治氏で、全国各地を訪ねて、四季折々のふるさとの情景を描き続け、平成20年5月から「ふるさと心の風景」と呼ばれる切手シリーズに取り上げられ、人気を集めています。

 この原画の展覧会、原田泰治「ふるさとの心の風景」展が、来年1月3日~3月31日に逓信総合博物館で開催されます。第7集から第10集までの原画35点の展示です。これに先立って内覧会が28日に行われ、原田泰治氏が開幕の挨拶をされ、絵の前で一緒に写真撮影するなど、和やかなひと時を過ごしました。

 先生のお人柄のように、原画は穏やかな温もりに満ちていました。のどかな田園風景への優しい眼差しに引き付けられて、よく見ると、木々や畑などが点描で表現されていて、細部まで丹念に描き込まれています。こんなにきめ細かな構成になっていたとは、小さな切手サイズではわかりませんでした。
Cimg09911jpg  「春風」(埼玉県熊谷市で取材されて描いた絵画)の前で、撮影に応じてくださった原田先生。

 この切手シリーズは今回で完結だそうで、これが最後になるとのこと、残念です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月28日 (金)

 アール・ヌーボー美術館「マキシム・ド・パリ」

 映画「ミドナイト・イン・パリ」では、主人公はベルエポックといわれる19世紀末にもタイムトラベルします。このときの舞台がパリで最高級レストランとして名高い「マキシム・ド・パリ」でした。トゥーパリTout Parisと呼ばれるセレブが集うこのレストランは、アール・ヌーボー美術館として有名です。
 オーナーは、60~70年代に一世を風靡したファッションデザイナーのピエール・カルダンで、アール・ヌーボー好きで知られ、アール・ヌーボーといえば買いあさったと聞いています。1980 年代にレストランの経営権を獲得し、2004年、上階にミュージアムを設立しました。
 
 この9月、パリでたまたまこの前を通りかかり、ミュージアムのガイド付きツアーに参加しました。
Scimg8840maxim2jpg_2  1階はステージのあるレストランです。ベルエポックの頃は、ここに大女優サラ・ベルナールが出演したり、フレンチカンカンのレビューがあったり、またロートレックやドガなどといったアーティストたちが腰かけたりしていた、そんな情景が目に浮かぶようです。
 
 2~4階はすべて美術館になっていて、エミール・ガレのランプやドーム兄弟のガラス製品、建築家エクトール・ギマールの家具など、600点余りが展示されています。サロンやダイニング、ベッドルームと、アールヌーボー・スタイル満載のゴージャスな空間に圧倒されました。
Scimg8852maxim2jpg Scimg88472

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月27日 (木)

驚異のパリの縁日ミュージアムMusee des Arts Forains

 先日、映画「ミドナイト・イン・パリ」を見ていて、1920年代にタイムスリップした場面で、パリの縁日ミュージアムMusee des Arts Forainsの光景が出てきました。この9月、パリで友人に誘われて行ったミュージアムでしたから、びっくりしました。

 このミュージアムは、セーヌ川沿いベルシー地区のパヴィヨン・ド・ベルシーにあります。館長のJean-Paul Favand氏は、元古物商だったそうです。とくに1850?1930年代頃の大道芸人たちがスペクタクルに使った小道具や衣裳、アクセサリーなどのコレクターで、14年前にベルシーに移転し、2年前から民営ミュージアムとして期間限定で公開しているといいます。パリのミュージアムはすべて行ったと思っていた私でしたが、道理でここだけは知らなかったはずです。

Scimg8862forain2jpg  私たちが訪れたのは9月の文化遺産の日でした。この日一日だけで4,000~5,000人が来場したそうですからスゴイ人気です。写真は大行列だった入場カウンター。
 でもその後ずっと閉鎖されていて、年末年始の休暇に、今年は12月29日~1月6日、再び一般開放されます。もうそろそろですね。
 
 ここは縁日というように、一昔前の遊園地かサーカスのようなところですが、元々ワイン倉庫があった場所ですので、ミュージアムというには広大です。一歩足を踏み入れれば、そこはまさに御伽の国。「不思議の国のアリス」にでも出てきそうな鳥や木馬、女神などのミステリアスな装飾がいっぱいのファンタジックな空間が広がります。

Scimg89402jpg  写真のようなメリーゴーランドのような乗り物に乗ったり、大掛かりなゲームやルーレットを愉しんだり、マジックや曲芸、オペラを見物したりできます。
 
Cimg88702jpg  自転車のペダルをこいで回す、大変珍しいメリーゴーランドがありました。皆でこぐので、すごいスピードになります。


Scimg88952jpg   摩訶不思議な人形芝居小屋です。





Scimg89162jpg   さらに驚かされたのが、館長のご案内で特別に見せていただいた20世紀初頭のベルエポックといわれる時代のキャバレー「フォリー・ベルジェール」の舞台衣装でした。
暗いワイン倉庫の中に、このようなきらびやかな虚飾の世界があったとは、本当に驚きでした。

Scimg89292_2   ジョセフィン・ベーカーが着用した衣装。



Scimg89352 フレンチカンカンの衣装。





 
Scimg89272jpg キモノもありました。
 





  ここは子どもも大人も楽しめる巨大なアミューズメントミュージアム。アミューズメントパークではなく、ミュージアムです。旧き良き時代のディズニーランドではないかと思ったりもしたのですが、やはり単なる娯楽施設ではありません。一つ一つのオブジェや装飾がすべて当時の職人の手作り作品です。よく見ると丁寧に精巧につくられていて、美術品として価値が高い施設だと感じ入りました。

 今も思い出しては、楽しんでいます。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月26日 (水)

“セルペンティ”煌めく「イタリア至高の輝き展」

 “セルペンティSerpenti”とはイタリア語で「蛇」の意味。蛇は豊穣と再生のシンボルといわれ、来年の干支でもありますが、この干支をブランドのアイコンにしているのが、イタリアのジュエラー、ブルガリです。脱皮を繰り返しながら成長する蛇は、地中海文明において自然の生命力を象徴する重要な装飾文様の一つだったのです。

Cimg09781  今、その世界最大の旗艦店、東京・銀座のブルガリ銀座タワーには、写真のように煌めく2匹の蛇が巻き付いています。

 このブルガリ銀座タワーで、30日まで、「イタリア至高の輝き展」が行われています。
 ブルガリは1884年にローマで発祥し、3年前の2009年、創業125周年を祝う回顧展を開催しました。その後この回顧展は、パリ、北京、上海を経て、東京に巡回し、銀座タワー5周年記念展として開催されています。

 展覧会は2部構成になっていて、1部はエリザベス・テーラーコレクションです。昨年亡くなった女優テーラーは大の宝石好きだったこともあり、ブルガリとの縁は深かったとのことです。彼女の膨大な遺品の競売で、ブルガリは同社製ジュエリーを買戻して、アーカイブに加えました。

Cimg09591  このネックレスは、1962年にプラチナ、エメラルド、ダイヤモンドでつくられ、夫で俳優のリチャード・バートンが結婚のプレゼントとして贈られたものだそうです。エメラルドが大きくて美しいです。
 
Cimg09641  2部は各時代の歴史をたどるエリアで、輝かしいブルガリ・ワールドが展開されています。


 
Cimg09721_2  インタラクティブ・アーティストの松尾高弘氏による「体感」展示も注目されました。 
 これはその一つで、“セルペンティ”のブレスレットの周りに、はい回る蛇が出てくるビジュアル展示です。
 
 これはもっと早く行っておけばよかった思う展覧会でした。すてきな「魅惑の旅」を体験できる絶好の機会でしたから。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月25日 (火)

映画「ミッドナイト・イン・パリ」を見て

 DVDで映画「ミッドナイト・イン・パリ」を見ました。ウディ・アレン監督作品で今年のアカデミー賞脚本賞受賞作。以前から見たいと思っていた映画で、美しいパリの風景を満喫しました。
 しかしこれはもちろん観光ドキュメンタリーではありません。主人公が現在と過去を行き来して、最後は現実に返り、自分自身を見つめ直していくというストーリーです。
 真夜中の0時の鐘の音が鳴ると、20年代のカフェへタイムスリップし、主人公がいつも憧れていたスコット・フイッツジェラルドやヘミングウェー、またピカソ、ダリといった芸術家たちと巡り合います。彼らのミューズに恋をした主人公は、彼女とともに今度はベル・エポックへタイムトラベルします。しかしここで出会ったロートレックやゴーギャン、ドガらが、ルネサンスへの憧憬を語り出したとき、主人公はようやく気付くのです。いつの時代も人は旧き良き過去を懐かしむものだということを。そして現代のパリで現実と向き合って生きていこうとします。

 これは今のファッションクリエーションの世界観にも通じる映画だと思いました。過去の堀り起こしは大事ですが、そこから未来につながる新しいモダンの創造が求められているからです。
 人生も過去にばかりとらわれず、まっすぐ前を向いて歩むことが大切ですね。ウディ・アレン監督の意図もそんなところにあるのではと思われました。久しぶりに後味のいい映画だったと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月24日 (月)

眺めのよい別荘料亭「鎌倉山倶楽部」

Cimg09221_2   我が家に程近い鎌倉山に和食懐石の店があることを知り、昼食に訪問しました。石灯篭が立つ門をくぐり、風情のあるお庭の階段を上ると、気品のある民家が現れます。そこがこの春オープンした料亭「鎌倉山倶楽部」で、昨年までは別荘だったところです。

Cimg09241  女将のご挨拶を受けて、二階の眺めのよい部屋に案内され、美味しいお料理を愉しみました。ごま豆腐に始まり、大間のマグロと氷見のブリの刺身、帆立のしんじょ、マコガレイと海老芋の煮物、あん肝----。写真はその一部です。                        

Cimg09471_2 Cimg09511_2 
あん肝柚子かけ    帆立のしんじょ                   
 ゆったりした空間でゆっくりした時間を、ご馳走をいただきながら過ごすなんて、滅多にないことです。でも今日はクリスマスイブですし、たまにはご褒美、と思ったりしたことでした。
 
Imgp00032jpg  雲が垂れ込める生憎の天気でしたが、窓からは七里ガ浜とその向こうに伊豆大島の島影が遠望できました。その右横に利島も見えました。望遠で撮影。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月23日 (日)

「シャルダン展―静寂の巨匠」

 「シャルダン展―静寂の巨匠」が、東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催されています。1月6日までですので、すでに終盤に近づいた先週のひと時、観覧してきました。

 ジャン・シメオン・シャルダンは18世紀ロココ様式時代のフランス絵画界を代表する画家で、当代の人気画家ヴァトーと並び称される巨匠です。食器や果物など、日常の品々を題材にした静物画が有名ですが、民俗画の傑作も多く、服飾研究の重要な史料であり教材となっています。

 とはいえ、日本ではあまり知られていません。これまでまとまった形で展覧会が開かれたことがなかったからでしょう。シャルダンは個人所蔵のものが多いのだそうで、今回のように38点(内、26点初来日)、それもルーヴル美術館名誉総裁・館長ピエール・ローザンベールの監修による厳選された作品が展示されることは大変稀といいます。

Docu00902jpg  中でも私が一番興味を惹かれた作品は、ちらしにも使われている「食前の祈り」。これは1740年、シャルダンがルイ15世に謁見したときに献上したといわれている作品で、同主題のものは4点現存し、その内2点、シャルダンが亡くなるまで手元に残していたというルーヴル美術館所蔵のものと、ロシアのエカチェリーナ2世が愛蔵したエルミタージュ美術館所蔵のものが出品されていました。両者は同じように見えましたが、手前に置かれた道具など、モチーフが少しずつ違うことを確認しました。シャルダンはよくこういうことを行ったようです。また女の子が二人描かれていますが、手前は実は男の子です。当時は小さな男の子が健康に育つようにと、女の子の格好をさせる風習があったのです。

Docu00911  光を捉える技法も天才的で、静かな調和のとれた画面の中から、光を当てられた部分が飛び出してくるように、ぐんと立体的に見えます。1768年の静物画「桃の籠」に描かれた桃は、まさにビロードのようにリアルに迫ってきます。1737年の「羽根を持つ少女」も、シャルダンの優れた技量がよくわかる美しい作品です。

 シャルダンは後世、19世紀に活躍したセザンヌら印象派の画家たちに、大きな影響を与えています。本展はこのことも実感できる、中身の濃い展覧会でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月22日 (土)

ファーのスヌードでふんわり華やかに

1_2  暖冬一転、寒い冬になり、ファッショナブルな防寒具として人気を集めているのがスヌードです。

 スヌードとは、マフラーの先をつないで輪の形にしたネックウェアのこと。もともとスコットランドあたりの未婚女性のヘアバンドだったといいます。それが耳の長い犬の耳カバーの呼称となり、次第に人の首巻きを指すようになり、一昨年頃から巻き物アイテムの一つとして、目立つようになりました。頭からかぶるだけで形になるので、着脱が楽なことも受けている理由と思います。

 ニットのものなど様々なテキスチャーで出ていますが、今冬はとくにファーのものが流行っているようです。ファーですと、ベーシックなスタイルでも華やかな雰囲気に装えますし、何よりもふんわり、ふかふか、やわらかな感触と温もりが、心地よい安らぎ感を与えてくれます。

 またファーといってもフェイクで十分です。何しろ日本のフェイクファーの品質は世界最高水準なのですから。ルイ・ヴィトンやグッチ、シャネルといった海外高級ブランド品には、和歌山県高野口産地でつくられるパイルファーが継続的に使用されているのです。フェイクなら洗濯など取扱いも簡単です。
 
Cimg0918_2  写真は、このところ私が愛用しているフェイクファーのスヌードです。ボタンが付いていて留めて輪にします。ファッションデザイナーの信太達哉さんのデザインで、バンビ柄のもの。ボリューム感があってとにかく暖かいのが気に入っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月21日 (金)

アンリアレイジ10周年記念初の展覧会

Anrealage_web1jpg  ファッションデザイナー森永邦彦さん手がけるアンリアレイジが、設立10周年を記念する初の展覧会を、東京・渋谷のパルコミュージアムで25日まで開催しています。

 ブランド名のアンリアレイジは、リアル(A REAL 日常)、アンリアル(UN REAL 非日常)、エイジ(AGE 時代)を一つにつないだ造語で、このネーミングのように、リアルでありながら、リアルでない時代のねじれをコンセプチュアルに表現するコレクションを毎回発表し続けています。その10年の軌跡を間近に見て、改めてその革新性に衝撃を覚えました。
 今や押しも押されもせぬ日本を代表するファッションデザイナーとなられた森永さん。来季もまたファッション界を震撼させるコレクションを見せてくれることでしょう。

 展示作品をシーズンを追いながらご紹介します。

Cimg08891jpg   2009年春夏「〇△□」(まるさんかくしかく)。球体や三角錐、立方体の形に合わせてシャツやトレンチコート、カットソーなどを制作。コンセプチュアルな方向性を見出した記念碑的コレクション。

Cimg08741jpg_4  2010/11秋冬「wideshortslimlong」。「定規を変えない限り新しい洋服は生まれない。」と、縦横比率を変形させたマネキンを用いた、驚きのコレクション。

 
Cimg0898  2011春夏「空気のかたち」。 空気という、形の無いものを洋服で表現しようと試みたコレクション。風船のように膨らませたり、しぼませたり。これは袖が天使の翼のように見えます。

Cimg08821_2  2011/12秋冬「LOW」。LOW は低解像度。PIXEL(画素)を下げた画像が創り出すカラフルなパッチワーク柄のクリエーションが脚光を浴びたコレクション。人気の高かったLOW PIXELのパンプスも。

Cimg08951_2  2012春夏「SHELL」。衣服を「殻」と考え、様々な立体物を包装するブリスターパックの手法で、人間の体を包み込む服を創造し、センセーショナルな話題を呼んだコレクション。

Cimg08851jpg  2012/13秋冬「TIME」。月の満ち欠けや飛翔する蝶など、時間の経過とともに動く、一瞬ごとの変化をとらえて、形として表現しようと試みたコレクション。


Cimg08791jpg_2  2013春夏「BONE」。服の肉を剥がし、削ぐことにより、隠されていた形、すなわち「BONE(骨)」を露わにすることで、現代を語る新しいストーリーを紡ぎ出したコレクション。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月20日 (木)

ミックスアートで柄ものパンツに勢い

 ファッションはますますアート(芸術)化し、アートと融合する「ミックスアート」が、来春夏の注目トレンドとして浮上しています。これについては、下記に掲載したコットンプロモーション2012 AUTUMN号のマーケティングアイも併せてご参照ください。(記事・写真:クリックで拡大)

 これまで無地が中心だったアイテムも、色や柄が盛り込まれ、また組み合わされて、中にはまるで万華鏡かコラージュのようなスタイルが見られたりします。その最たるものが柄ものパンツで、大きく広がる勢いを見せています。
 1_2
 すでに今秋はタータンチェックのパンツ(写真:今秋ロンドンのトップショップ)が大ヒットし、英国調スタイルに火をつけましたが、花柄やジオメトリック柄のプリントやジャカードのもの、インテリアのタペストリー風のものなど、様々な柄パンツが出そろい、かつてないほど新鮮な色と柄のミックスが人気を集めそうです。                           

Cimg04771jpg 
 東京・渋谷で、ホリデーシーズン向けディスプレー。タペストリー風の花柄パンツ。


Scan0059

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月19日 (水)

コルクルーム「2012クリスマスパーティー」

 コルクルームの若手がオーガナイズして、恒例のクリスマスパーティが、17日、東京・芝浦で行われました。老若、ざっと数えて100人以上が集まり、安達代表が「若い人とベテランがお互いに刺激し合うことが大事」と挨拶。
Cimg08711_4
Cimg08631_3 東京コレクションで活躍中の旬なファッションデザイナー、writtenafterwardsの山縣良和さんや、ASEEDONCLOUDの玉井健太郎さん、MIKIO SAKABEの坂部三樹郎さんらも顔を見せ、久しぶりに仲間たちとワイワイムード。オープンクローズの幸田取締役の司会で、全員が自己紹介し、会はいっそう盛り上がりました。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月18日 (火)

「車いすからの出発~おしゃれして輝く~」

Cimg07911jpg_2  日本衣服学会・科研費研究成果公開講座では、エッセイストでユニバーサルデザイン(UD)コンサルタントの鈴木ひとみさんによる特別講演「車いすからの出発~おしゃれして輝く~」がありました。著書「命をくれたキス『車椅子の花嫁』愛と自立の16年」を拝読し、お話しを伺うのはこれで2度目ですが、今回もまた、その凄まじい愛と涙の体験談に感動で胸がいっぱいになりました。

 鈴木ひとみさんは、28年前、22歳のときに交通事故に遇い、車いす生活になりました。それ以前は銀行員でミス・インターショナルの準ミスに選出されたことからファッションモデルに転身し、事故はこの仕事で行った甲府からの帰途に起きました。これは講演の概要でも述べていらっしゃることですが、ファッションモデルだったということで、さぞかし装うことが好きだったのではないかというと、実はそうではなかったのだそうです。装う喜びを知ったのは、皮肉にも着るものを制約されて、ずっと経ってからのことだったとか。最初は車いす=暗く哀れで悲しいものだと思われることを払拭したいと、明るい色を好んで選ばれていたとのことで、徐々に自分の着たい色、デザインで購入するようになっていったといいます。
 車いす生活になって困ることは、体に合う洋服が既製品では難しいことだそうです。座ると窮屈だったり、逆に余る部分が出てしまったり。既製服でもその人に合わせて、直すことはできますが、お直し代は決して安くはありませんし、これを追求していくと、注文服になってしまいます。洋服はUDにはなりにくいといいます。
 また長年、着やすい服が手に入らないことを人前で話すことができなかった、と語られました。服が体に合わないことは、生きる上で絶対必要なことではないし、そのようなことを口にするのは、あつかましく不遜に思われるに違いないと感じていたからだそうです。
 しかし最近はそう言えるようになったといいます。バリアフリーの環境が整い、障がいがあっても外出し、社会参加する人たちが増えていますし、車いすに乗っていて、認知されていると思えるようになったからです。
 かつては半人前と、ご自身を卑下されていたという鈴木さん。おしゃれの基準は「人からどう見られるか」だったそうで、少しも楽しくなかったとか。しかし次第に障がいを受け入れられるようになり、「自分の着たいものを着る」のがおしゃれと考えるようになって、楽しくなったそうです。障がいを受容する心がおしゃれにつながると、いいます。車いすでミニスカートをはく人も見られるようになるなど、おしゃれをして自分を表現する障がい者が出てきていることは、大変うれしいとおっしゃっていました。
 
 服に関する情報の入手先をもっと知りたいとのことで、衣に関するUD活動をさらに広げる取り組みが必要と痛感させられました。

Cimg08561_3   ウエストをしぼったジャケットとパンツスタイルがとてもシックな鈴木ひとみさん。
 ジャケットは、前身頃の幅をやや狭くして、腕の部分を少し大きくし、またパンツは裾部だけを長くしているそうです。体が大きいひとみさん流の工夫なのですね。
 ジャケットの生地は、ラメ入りグレンチェックのウールツィード製で、胸と背中にはシルクサテン地で大きいバラの花のアップリケ刺繍が施されています。何とも優美で落ち着いた雰囲気、忘れられません。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月17日 (月)

高齢者向け婦人服「リラ・ヴォーグ」ファッションショー

 高齢者向け婦人服ブランド「リラ・ヴォーグ」代表でデザイナーの渡邊聡子さんは、15日、東京・代々木の文化学園大学で開催された日本衣服学会・科研費研究成果公開講座で、「ファッションの魅力」をテーマに新作を展示し、ショー形式で作品を発表されました。
 
 山野美容短期大学名誉教授でもある渡邊聡子さんは、長年、教檀に立ち、高齢・障がい者向けの着やすい衣服の研究に関わってこられ、昨年5月、「若い人と同じようにすてきな洋服を着たい!」という多くの中高年の要望に応えたいと、会社を設立されました。布帛を基本にしたドレスやジャケット、スーツなどお出かけ着をコンセプトに、ワン・シーズンに30種類くらいのデザインを展開されています。サイズはS・M・Lの3種類ですが、既製服でもまたセミオーダーでも仕立ていただけます。
 このブランドの最大の特徴は、袖通しが楽にできることです。加齢で50肩などになりますと腕が動きにくくなって、着脱が困難になります。でもここの服でしたらアームホールが大きく、背幅も広く取ってありますので、肘を曲げたままでも簡単に腕を袖に通せます。車椅子の方も、脱ぎ着しやすい。それでいてシルエットはすっきり見えるように設計されていますから、ファッション性も損なわれません。
 生地は、綿やウールなど天然繊維が中心です。価格は、生地にもよるそうですが、夏もので1万円、冬物で1万5千円くらいからで、買いやすいようにギリギリに抑えているといいます。ボランティア精神がないとやれないともおっしゃっていました。
 今夏、新聞などで取り上げられたこともあって、「既製服が合わない」との声が全国から寄せられ、ちょっとした行事などに着るものがなくて困っている人が多いことを実感されたそうです。ファンが広がって、大忙しのご様子です。
 
 ショーでは、体型変化や可動域の減少はあるものの、元気溌剌と生活していらっしゃる高齢・障がい者の方々10人のモデルが登場し、タウンウェアとおしゃれなパーティウェアを披露。渡邊聡子さんが一人一人にインタビューされました。写真はその一部です。なおモデルのエスコート役を買って出られたのは、山野美容短期大学の学生たちです。

Vlcsnap2012121822h58m25s205_2   明るい色の服がお好きだそう。ジャケットの後ろはフレアーがたっぷりとられています。




Vlcsnap2012121823h01m13s8_2  72歳になられるとか。フリルのピンクのジャケットがお似合いです。





Vlcsnap2012121900h17m05s138  現在も、公務員として勤務されているそうです。
 

Cimg08451                    全員で集合写真。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月16日 (日)

再生可能なバイオマス使いのキャラクターマネキン

Cimg07791jpg 「エコプロダクツ2012」で、ひときわ人目を惹いていたのが、マンガチックなキャラクターマネキンを展示していたヤマトマネキンのブースです。同社は95%バイオマス素材で成型したマネキンの製造に成功し、本展でバイオマスマネキンの新作を披露しました。

 
バイオマスは再生可能な生物由来の有機性資源で、たとえばホタテの貝殻や、砂糖きびの搾りかす、杉の木くずなどが原料になっているといいます。化石資源の使用削減に寄与し、使用後はリサイクルも可能で、焼却してもカーボンニュートラルの概念からCO2を削除します。

従来の石油系プラスチックでは化石資源を消費してしまいますし、生分解性プラスチックは耐久性が弱いのが難点だったのですが、このバイオマスプラスチックでしたら環境にやさしく、強度も十分あります。まさに画期的な素材で、今後ますます広がることでしょう。(写真:クリックで拡大)

Cimg07871  
キャラクターデザイナーでイラストレーターの吉井宏氏デザインの、頭の取り換え可能な「バブルヘッドマネキン」。

Cimg07851jpg デニムの生地が入っているウサギのヘッドマネキン。


Cimg07831jpg_2 幼稚園の園児服の切れ端を入れたヘッドマネキン。


1    

デザイナーでクリエイティブコミュニケーターの根津孝太氏がデザインした、オートバイに乗る「服を着せないマネキン」と、根津氏そっくりの「スーパーリアルマネキン」。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月15日 (土)

廃棄花を再生したアクセサリー

 「エコプロダクツ2012」に出展した豊島の「オーガビッツ」ブースで、どこかシャビーシックな花のアクセサリーに心を惹かれました。それはフラワーデザイナー、パコスの細貝泉さんが手がける「SHY FLOWER PROJECT 廃棄花を美しく可愛く再生させるプロジェクト」です。
Cimg07691jpg_2 
 花は「助けて」と叫ぶことの出来ませんからSHYなのだそうです。ブローチやブーケなどのアクセサリーには、ほのかな香りのプリザーブドフラワーとドライフラワー、それに可愛い白いコットンボールがたくさん使われています。コットンは少し小さいので和綿とのことです。

 イベントなどで使われた後、花は咲いたままゴミとして捨てられてしまう運命です。こうした美しい花々に、命を吹き込んで蘇らせるこのプロジェクトに、花もきっと喜んでいることでしょう。
 
1  初日にはこのブースで本物の結婚式が行われました。花嫁のオーガニックコットンの編みレースのウエディングドレスに、細貝泉さんがデザインしたブーケです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月14日 (金)

老化は正常―その光と影

 老化とは劣化することと、思っていましたが、そうではなくてすべての人に起きる正常なことというお話を伺い、目からウロコが落ちました。

 この講義をしてくださったのは、人間総合科学大学保険医医療学部長・大学院教授など数々の肩書をお持ちの医学博士柴田博先生です。第2回老年学ワークショップで、「老化の光と影(認知症・寝たきり予防の最新知見)」をテーマに登壇された先生は、まず老年学Gerontologyの見地から、1960年代まで異常とされていた老化現象が70年代頃から正常とみなされるようになり、老いることが必ずしも影の部分だけではないと話されました。

 たとえば味の理解は、高齢者の方が経験と学習により若者より優れているそうです。また動作性能力は年齢を重ねると落ちるのですが、言語性能力は死の直前までほとんど落ちないし、若年者と高齢者のタイプ能力の比較でも、高齢者は一定時間当たりのタッピンク数は遅くても、次に出てくる語に対する予測に鋭敏なことから、タイプのスピードに差はないといいます。ピアニストのアルトゥール・ルービンシュタインは、指の動きは遅くなっても、テンボにコントラストをつけることで、早いパートが全体の中で早く感じられるようにし、若い時よりも円熟した演奏の質を確保していたとも。

 次に食事について、日本人は一人一日当たりのカロリー量が少なくて、このままいくと北朝鮮並みになってしまうと警告され、低栄養を予防するために、3食のバランスをよくとる、動物性蛋白質を十分にとる、魚と肉の接種は1対1の割合にする、油脂類を十分に摂取する、牛乳を毎日飲むなどといった食生活の指針を示されました。肉や牛乳をあまりとっていない私には耳が痛くて、実は今、反省しているところです。

 それからADL障害の予防について、運動が大切であること。普段歩く速さが速い人ほど危険度が低く、また有償・無償の社会貢献活動への参加が効果的であることもわかりました。

 最後のメニューは、「アクティブ85(85歳以上になっても元気で活動的なスーパー老人)」。彼らは総じて、1. 食の多様性、肉・果物好き。 2. 日常の生活の中で体をよく動かす。 3. 仕事人間、継続性。 4. 子どもとの同居は少ない。この方がストレスフリーなのかもしれません。こんな風にいけたらいいなと思いますが、2. でつまずきそう。

 ともあれ、これで私も老いをかなり肯定的にとらえられるようになった気がしています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月13日 (木)

セーレン2013/14秋冬マテリアルショー

 セーレンは、この5~7日、東京・南青山で2013/14秋冬マテリアルショー「On to the NEXT創造のドアを開いて」を開催しました。

 「すべては女性の美しさのために」をコンセプトに、独自のデジタルプロダクションシステム「ビスコテックス」による新作デジタルプリントが披露され、また新しい動きとしてKBセーレンとの協業による無地素材が注目されました。そのポイントは高機能合繊というだけではない審美性で、綿やモダールなどのセルロース系繊維との融合によるふんわりとした丸みのあるしなやかな風合いが人気を集めていました。
 
Cimg06931  「ビスコテックス」 この写真のプリント柄は、色や素材、柄の大きさなどが変わっても、すべて一つのヒョウ柄です。一つの同じ柄を、アイテムによってまったく異なった印象にすることができます。
 
Cimg06991  フワッと軽くしなやかな風合いを追求した無地グループ。



 
Cimg06981  テクノフィットVM : ポリエステル割繊糸を使い超高密度に織った織物なので、コーティングなどの加工をせずに、100%の透湿防水効果を発揮できる加工。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月12日 (水)

シェニールハンカチのシーズングリーティング

 クリスマスが近づき、プレゼントを探しにタオル売場へ行きましたら、華やかな図柄のハンカチを見つけました。それは織物の芸術品といわれるシェニール織のハンカチです。ハンカチというとタオル地のものがたくさん出回っていますが、これほど美しい色織りのものは他にないのではないかと思います。
 シェニールとはフランス語で「毛虫」の意味。モールのような糸で織り上げた生地は、ビロードのような独特の厚みとやわらかさがあり、綿100%なのでやさしい肌ざわり、使うほど肌になじみます。

 製造しているのは、ホットマン。東京・青梅市にある国産タオルメーカーで、全国百貨店に直営店を持っています。タオル同様、シェニール織もすべての工程を青梅の自社工場で製品化しているといいます。
 シェニール織は18世紀に英国でカーペット用に開発され、19世紀にドイツに広まった織物です。本場ドイツの伝統文化を継承し、その技術を結集してつくられる同社のシェニール織は、「ドイツ生まれ、東京育ち」というにふさわしいものでしょう。
Cimg07411  売場にはハンカチだけでなく、バッグやポーチ、額絵などが販売されています。人気のバラの花などのモチーフに加え、クリスマスやお正月、桃の節句というように、季節ごとに風物を描写した図柄が、とり揃えられていますから、シーズングリーティングにぴったりな贈り物になります。価格はハンカチ2,310円。手作りであるだけにやや高めですが、価値ある一品となるでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月11日 (火)

ジョルジュ・ルオー「アイ・ラブ・サーカス」展

Cimg07281jpg  ジョルジュ・ルオーのアイ・ラブ・サーカス」展に行ってきました。会場はパナソニック 汐留ミュージアム(東京都港区東新橋)で、閉幕間近とあってかなり混雑していました。

 同ミュージアムは「ルオーギャラリー」を常設し、ルオーの企画展を毎年開催していますが、今回は「サーカス」がテーマです。ルオーというと厳粛な聖画のイメージが強いのですが、実はサーカスに因んだ作品も大変多く、全作品3,000点のうち約3分の1を占めるといわれています。

 ルオーは「我々は皆、多かれ少なかれ道化師」というボードレールの詩に共感し、サーカスの道化師に扮した自画像をいくつか残しています。本展ではこの自画像の一つが冒頭に展示されていました。社会的弱者の道化師に同化しようとしたルオーは、社会の底辺に生きる人々に人間本来の姿を見ていたのでしょう。そうした労働者や踊り子、娼婦たちといった人物を描写した絵画が、年月とともに変化していく様子を見ることができて、大変興味深かったです。

 まず師であったモローが亡くなった頃の、若かりし日の作品には、サーカスの華やかな舞台の裏側に佇む人々が、どちらかというと醜い姿で描かれています。哀切な身の上が胸に迫ってくるようです。

2_2   その後30歳を過ぎると、ロートレックやマチス風の作風が見られるようになります。アクロバットをする人や当時のキャバレー、永井荷風も通ったという「バル・タバラン」などに見る、ブルーの水彩の濃淡で奥行きを感じさせる構図に、抽象化への萌芽が感じられます。

 20~30年代になると、大口の画商がついて、同じサーカスでも移動式ではなく、シルク・ディベール(Cirque d’ hiver 冬のサーカス)のような常設の豪華なサーカスを描くようになります。道化師も柔和に微笑むホワイト・クラウンが好んで描かれます。

1_2  晩年は、今回のポスターにも使われている「貴族風なピエロ」のように、高貴な風格のある道化師が多くなります。色彩も明るく輝きを増しています。ルオー自身も苦悩から解き放たれ、聖なる高みへ上がっていったかのようです。

 あらあらしさから静けさへ、厳しさからやさしい安らぎへ、そして最後にキリストのような神聖な存在へ――。謹厳実直そうに見えて、実は相当な遊び人だったらしい、一人の画家の生涯を上手にまとめた、記憶に残る展覧会でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月10日 (月)

アルマーニ:夢のファンタジー「エキセントリック」展

Cimg07371_2  今、東京・銀座のアルマーニ銀座タワーでオープン5周年を記念する「エキセントリック」展が開催されています。

 真っ暗な会場には、1985年から今日までのジョルジオ・アルマーニコレクションの中から、本人がセレクトしたドレス51点、小物約200点が、ほの暗い照明に照らし出されて、華麗に煌めいています。宇宙空間に浮かぶ星々のように、きらびやかな衣裳は、息を呑むほど美しく、途方もなくファンタスティック。まるで夢でも見ているかのような陶酔感を覚えます。注目の衣裳を3つご紹介します。

Cimg07451   2010年のレディ・ガガのモンスターボールツアーの衣裳。



 


Cimg07481_2  多くの要素をそぎ落とし、純粋なフォルムを完成させることを目指したミニマリストとしての作品。2010春夏ジョルジオ・アルマーニ・プリヴェ。


1_2         
  

 

 ジョルジオ・アルマーニ自身が今回の東京展のために厳選したという、瀟洒なジャポニズム作品。                     
 「日本へのオマージュ」としてパリで発表されたオートクチュールコレクション2012/13秋冬、ジョルジオ・アルマーニ・プリヴェから。
 


 展覧会は13日まで。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月 9日 (日)

幸せ運ぶナチュラル感覚のニット

 今回開催された「ジャパン・ベストニット・セレクション(JBKS)」では、「自然や健康、環境への優しさ」をテーマにしたニット製品が目立っていました。そのいくつかをご紹介します。

福島県ニット工業組合
Cimg06401jpg
 柿の実の皮や桃の枝、桑といった地場産の植物から抽出した天然染料で、糸染めし、制作された「伊達ニット」。自然な色合いのやさしい感触のニットです。



ナカニット
Cimg06381jpg
 天然素材のオーガニックコットンやリネンを使った横編みやカットソーの製品。カラーも自然感いっぱい。




鈴木靴下
Cimg06831pg
 「米ぬか繊維」を独自開発。美肌成分があるという、米ぬかを練り込んだ繊維を使用した靴下は履くだけで肌がツルツルになるとのこと。まさに「歩くぬか袋」。とくに5本指靴下が人気だそうです。


トモエ繊維
Cimg06751_2
 保湿力が高いオレイン酸を含んだ「椿油」の保湿シートを、指先に貼った絹の手袋を開発。寝ている間に、潤いケアで指先美人になれるとか。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月 8日 (土)

 デザイナーコラボで国産ニット発信

 空洞化から真空化へと進みつつある産業現状への危機感から、持てる力を表現しようと始まった国産ニットの展示会、第5回「ジャパン・ベストニット・セレクション(JBKS)」が、この4-5日、東京国際フォーラムで開催され、前回比3社増の54社が出展、来場者も3,289人を集めて盛会裏に閉幕しました。
 今回はJBKSの発信力強化のため、デザイナーコラボが取り入れられ、注目されました。これは東京ファッションデザイナー協議会(CFD)所属のデザイナーと東京ニットファッション工業組合(TKF)加盟企業が各々協業し、ファクトリーブランドとして提案するもので、各社ブースでコラボ製品が披露されました。
 とくに興味を惹かれたコラボを三つご紹介します。

 ○中橋莫大小 × 荒川眞一郎
1  荒川眞一郎デザインのパネルドレス。後ろはファスナー開閉で、和服のようにフラットにたためる。

Cimg06631jpg  綿ボーダーニットの「一枚の布」ですが、実はこれも左のドレスと同じパターンのパネルドレスです。「パネル作品」は彼の荒川眞一郎のライフワークといいます。


 ○大石メリヤス × 鷺森アグリ
Cimg06471_2  鷺森アグリのトレードマークともなっている「蛾」のモチーフを、今治産タオル地にプリントしたルームウェア。

 


マツマル × 安達 稔
2_2   カットソーの女らしいフリルドレス、 綿80/カシミア20。

松崎マトリクステクノ  × 狩野 デミアン せりか
Cimg06691   タイツの上にソックスを重ねて履いているように見えるタイツをデザイン。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月 7日 (金)

「国立デザイン美術館をつくる会」第一回シンポジウム

Cimg05521  デザイナー三宅一生氏と国立西洋美術館長で美術史家青柳正規氏の呼びかけで、「国立デザイン美術館をつくる会」が設立され、去る11月27日、その第一回シンポジウムが東京・六本木で開催されました。グラフィックデザイナー佐藤卓氏、プロダクトデザイナー深澤直人氏、ファッションデザイナー皆川明氏など錚々たる9人のクリエイターが登壇し、「国立デザイン美術館」の創立に向けて、約2時間半にわたって、熱い議論が交わされました。
 
 最初に発起人の三宅一生氏が「10年前に“つくろう、デザインミュージアム!”と投稿し、全国から賛同の手紙をいただき、結果として、5年前に“21_21 DESIGN SIGHT”を創設することができた。しかし日本は今、沈みゆく太陽のように、アーカイブを失いつつある。とくに3.11後、この状況を何とかしなければいけないと思うようになった。幸い日本にはデザインというキーワードがある。美術館をつくり、若い世代にデザインの未来を託したい」と挨拶。青柳正規氏も「一般の人が力を合わせて声を挙げれば、中央官庁の役人を恃まずとも、きっと実現できる」と宣言。

 次いで討論に入り、大きく3つのテーマで議事が進められました。様々な意見が飛び出す中、それらを雑駁ながら整理してみます。

 第一に「だから今、デザインミュージアムが必要だ」では、「しかも国立であることに意味がある。国立にして責任をもって運営し続けていくことが大切」であり、「英国ヴィクトリア&アルバートミュージアムのように、海外諸国には国立デザイン美術館がある。その種を蒔き、育てていくことが必要だ」。また「デザインは日本に生きるみんなの共有財産」、「自分たちの文化を意識化する場がデザインミュージアム」といった意見が出されました。
 第二に「みんなに愛されるミュージアム」では、三宅一生氏が「デザインとは、デザイナーがつくるものだけではない。モノづくりの原点を担う職人たち、彼らがつくるものも大切な財産だ。しかし今、この職人の手仕事が無くなりつつあり、つくられた作品を残す場もない。アーカイブとはそうした作品を伝える場であり、鳥が来て水を飲んでいく泉のようなもの。それはデザインの可能性を示すことにつながる」と発言。道具と機械の意味や経済効率について「経済効率からはずれたところにある価値に気づくことが大事」などの声が上がりました。
 第三に「デザインミュージアムとアーカイブを考える」では、「日本では美術館というと権威的な場になっている。近づいて触ってもいいし、手を使ってつくることが楽しいということを伝える場にしたい」、「庶民の知恵が詰まった美術館」など、話はより煮詰まっていき、「優秀な技術者がいても海外に出て行ってしまい、優れたものをつくっても国内で終わってしまうのは大変残念。世界の人々に日本のデザインのすばらしさを知らせるためには、やはり国立であるべきだ」という結論に到達しました。

 今回の公開シンポジウムは美術館実現に向けての決起大会。青柳氏によれば、「開設に最低5年はかかる」とのことでした。私も微力ながらサポーターとして応援していこうと思っています。なお来秋10月には21_21 DESIGN SIGHTで「デザインミュージアム・ジャパン」展が企画されているとのことで、これも楽しみです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月 6日 (木)

ビックロで映画「フランケンウィニー」アート展

 Cimg07251_2
 ユニクロの東京・新宿東口ビックロ店が大変なにぎわいになっています。映画「フランケンウィニー」アート展が開催されているからでしょう。会場はカメラを構える人でいっぱいでした。
 

Cimg07191_2 初日のオープニングセレモニーに来場された監督のティム・バートン氏によると、「制作はすべて手作り。アートとテクノロジーの融合を見て欲しい」。(写真:クリックで拡大)
 その言葉通り、セットの内部構造やパペットの仕組みは精巧で、よくできていると思いました。昨今の3Dアニメには珍しい前篇白黒映像の映画なので、不気味なイマジネーションがより一層かきたてられます。キャラクターもちょっと奇妙ですが、愛嬌があって、人気を集めそうです。
 

 Cimg07161_2
 ユニクロでは映画公開(12月15日)を記念して、コラボTシャツやパーカをデザイン。モノトーンがなかなかスタイリッシュで、売れ行きは上々のようです。
 本展は23日まで。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月 5日 (水)

コム デ ギャルソン×岡本太郎のアートなクリスマスプレゼント

Cimg07071jpg_3  ハイエンドなモードクリエーションで知られる「コム デ ギャルソン」の東京・青山店の正面入り口に、突如出現しているのが前衛芸術家 岡本太郎の「芸術は爆発だ」の作品。


Cimg07041jpg_3  店頭には彼の作品を使ってデザインされたTシャツやショール、バッグ、スニーカーがディスプレーされ、椅子などの家具類も置かれています。これはコム デ ギャルソン×岡本太郎のコラボ企画で、ホリデーシーズンに向けたクリスマスプレゼントのアートなコレクション。
 それにしても「コム デ ギャルソン」は、いつも衝撃的で驚かされます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月 4日 (火)

蝶理・シキボウコラボで市場拡大

 このほど開催された蝶理繊維総合商談会のテーマは「make + plus」。プラスをプラスすることで、1+1=2ではなく3以上の付加価値となる意味で、このテーマに沿った提案が随所に見受けられました。Cimg05921_2
 中でも注目されたのは、商材プラスの提案で、一つは蝶理オリジナルの「NEO NOCX + washable (ネオノックス+ウォッシャブル)」。撥水機能がありながら家庭で洗える機能をプラスした素材。
 
 Cimg05881jpg
 もう一つが、シキボウコラボコーナーです。
 シキボウとのコラボによる相乗効果で、市場対応を拡大するのが狙いといいます。ナチュラルダイトップやデュアルアクションに加え、目玉となったのが、ソフィートエコ。綿糸の撚りを極限まで甘くし、しかも強度も十分なソフトでふくらみのある風合いを実現した超甘撚りシリーズです。
Cimg05841
 写真は、綿100%の極甘撚り糸でカシミアタッチのカーディガン。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月 3日 (月)

こだわりのカットソーニットテキスタイル

 先週、27-29日、東京・原宿で開催された「エンジニアリング・ネーション」展には、流行の変化に合わせて、小ロット・短サイクルでの生産も受注可能という、ハンドスクリーンプリントの久山染工やデニム加工の備南染工などテキスタイル加工場を中心にしたメーカー9社が出展。とくにテキスタイル開発では、沼尻テキスタイル研究所のカットソーニットが注目されました。糸にこだわる同社らしい裏毛素材をピックアップします。

 
 
 Cimg05671jpg

 フェイクファーのようなフリース裏毛  コットン59/アクリル23/ウール12/ナイロン2


Cimg05681
 光るスパークリングナイロン使いのブークレ裏毛  ナイロン60/コットン20/アクリル20


Cimg05701jpg 

 かさっとした風合いの和紙混接結      
 表リネン55/和紙45、裏コットン100

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月 2日 (日)

真っ赤に染まった紅葉の源氏山公園

 鎌倉も紅葉が見頃を迎えています。大仏ハイキングコースを歩いて、その名所の一つといわれる源氏山公園に行ってきました。Cimg06191jpg_2 ここにはNHKの大河ドラマ「平清盛」に出てくる源頼朝像が鎮座しています。久しぶりにお顔を見て、若々しいのにびっくりしました。

 お天気は今一つでしたが、紅葉は期待通り、真っ赤に染まって、見事でした。ただこの夏に襲来した台風の潮風のせいで、葉先が茶色く丸まっていましたが、これも今年らしいご愛嬌でしょうか。Imgp00591

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月 1日 (土)

「keisuke kanda- 『ガーリー』の突然変異」

 ファッションを考える会、「Think of Fashion」の第2回目は、「keisuke kanda-『ガーリー』の突然変異」がテーマでした。講師の埼玉大学非常勤講師の小澤京子さんは、keisuke kandaのデザイナー、神田恵介がいかに面白いか、その魅力を解き明かしてくれたように思います。

 そのブランドロゴ、「象ではない象さん」が表しているように、神田恵介は単に「かわいい」だけではない、一風変わったデザイナーです。1998年に行われた初のコレクションも京王線の電車内でゲリラ的に見せるなど、既存のファッションシステムとは一線を画しています。

 またここで「かわいい」ではなく「ガーリー」という言葉を使ったのは、「かわいい」があまりにも広範になり過ぎてしまったからといいます。「ガーリー」とは「少女的」の意味ですが、欧米ではどちらかというとネガティブなイメージを持たれています。しかし日本ではより積極的な意味合いで、態度や精神を指しているのです。keisuke kandaはガーリーの中でも「とんがった」部分を表現している、つまり突然変異しているブランドなのだといいます。

 このガーリー文化の系譜は、中原淳一の「それいゆ」に始まり、金子功の「ピンクハウス」、大川ひとみの「ミルク」を経て、90年代の飯沢耕太郎らの「ガーリーフォト」ブーム、2000年代の「ニューガーリー」へ連なります。こうした流れの中で、keisuke kandaは顧客の女の子たちが喜ぶと思うファッション、たとえば「リボンの戦士」のように、誰でも知っていて、イメージがわくアニメなどに依拠した作品を発表していきます。

Cimg62991pg_2  最近の作品で私が興味深いと思ったのは、昨年開催された「感じる服・考える服―東京ファッションの現在形」展でのインスタレーション。どうということもないちゃぶ台を置いた四畳半の部屋 (写真)なのですが、畳はニット、障子はレースで、神田川とガーリーが融合した世界を映し出していました。また今夏行われた「FUTURE BEAUTY 日本ファッションの未来性」展では、黒ではない「白の衝撃」を発表。使い捨ての白い紙でエルメスのケリーバッグをつくり、何でもない紙袋にステータス性を与えるパロディ的な異色作で、楽しかったです。
 
 keisuke kanda、これからも微笑ましい作品をつくっていかれることでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年11月 | トップページ | 2013年1月 »