アンリアレイジ10周年記念初の展覧会
ファッションデザイナー森永邦彦さん手がけるアンリアレイジが、設立10周年を記念する初の展覧会を、東京・渋谷のパルコミュージアムで25日まで開催しています。
ブランド名のアンリアレイジは、リアル(A REAL 日常)、アンリアル(UN REAL 非日常)、エイジ(AGE 時代)を一つにつないだ造語で、このネーミングのように、リアルでありながら、リアルでない時代のねじれをコンセプチュアルに表現するコレクションを毎回発表し続けています。その10年の軌跡を間近に見て、改めてその革新性に衝撃を覚えました。
今や押しも押されもせぬ日本を代表するファッションデザイナーとなられた森永さん。来季もまたファッション界を震撼させるコレクションを見せてくれることでしょう。
展示作品をシーズンを追いながらご紹介します。
2009年春夏「〇△□」(まるさんかくしかく)。球体や三角錐、立方体の形に合わせてシャツやトレンチコート、カットソーなどを制作。コンセプチュアルな方向性を見出した記念碑的コレクション。
2010/11秋冬「wideshortslimlong」。「定規を変えない限り新しい洋服は生まれない。」と、縦横比率を変形させたマネキンを用いた、驚きのコレクション。
2011春夏「空気のかたち」。 空気という、形の無いものを洋服で表現しようと試みたコレクション。風船のように膨らませたり、しぼませたり。これは袖が天使の翼のように見えます。
2011/12秋冬「LOW」。LOW は低解像度。PIXEL(画素)を下げた画像が創り出すカラフルなパッチワーク柄のクリエーションが脚光を浴びたコレクション。人気の高かったLOW PIXELのパンプスも。
2012春夏「SHELL」。衣服を「殻」と考え、様々な立体物を包装するブリスターパックの手法で、人間の体を包み込む服を創造し、センセーショナルな話題を呼んだコレクション。
2012/13秋冬「TIME」。月の満ち欠けや飛翔する蝶など、時間の経過とともに動く、一瞬ごとの変化をとらえて、形として表現しようと試みたコレクション。
2013春夏「BONE」。服の肉を剥がし、削ぐことにより、隠されていた形、すなわち「BONE(骨)」を露わにすることで、現代を語る新しいストーリーを紡ぎ出したコレクション。
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